仕事中にケガをしたり、病気になったりしたら、給料はどうなるんだろう?お医者さんの治療費は誰が払うの?そういう不安なことが起こったとき、会社や国が助けてくれる仕組みがあるんです。それが「労災申請」です。この記事を読めば、働くときのもしもの時に何をすればいいのか、どんなサポートが受けられるのかがわかりますよ。
- 仕事中のケガや病気は 労災申請 という手続きで、国が助けてくれます
- 申し込むときは、まず 会社に報告 して、会社がサポートしながら進めます
- 申請が認められたら 医療費負担なし・給料補償 など、いろいろな支援が受けられます
もうちょっと詳しく
労災申請は、働く人を守るための大事な仕組みです。会社で働く人なら誰もが対象になります。ケガだけじゃなくて、仕事のストレスが原因の病気(うつ病など)も対象になることがあるんです。大切なのは「仕事が原因であること」を証明することです。だから医者の診断書とか、どういう状況でケガしたのかを説明する書類が重要なんですよ。
仕事の帰り道のケガも、場合によっては労災の対象になることもあります
⚠️ よくある勘違い
→ 実は労働者の権利なので、会社は申請を止めることはできません。仕事が原因のケガなら、堂々と申し込んで大丈夫です。
→ 会社がサポートする義務があり、もしも協力してくれなかったら労働基準監督署に相談することもできます。
→ 労災申請のときは、決められた医療機関に行く必要があります。自分で好きに選べません。
→ 会社や労働基準監督署に指定してもらった病院で治療を受けることで、手続きがスムーズになります。
[toc]
労災申請とは何か?基本をおさえよう
労災申請って言葉を聞くと、難しそうに思う人も多いかもしれません。でも実は、働く人を守るための、すごく大事で当たり前の仕組みなんです。イメージとしては、例えばスポーツをしているときに保険に入ってるのと一緒。何かあったときに「保険が助けてくれる」っていう感じですね。
労災とは「仕事が原因のケガや病気」
まず「労災」というのは「労働災害」の略です。つまり仕事をしているときに起きたケガや病気のことなんですよ。工場で機械に挟まれてケガをしたとか、デスクワークをしてるときに気を失ったとか、そういう「仕事のせいで身体に何か起きた」というすべてのことが労災に含まれるんです。
大事なのは「仕事が原因である」ということ。例えば、仕事中に階段から落ちてケガをしたなら労災です。でも、仕事の帰り道に勝手に寄り道した店で転んでケガをしたなら、それは労災じゃありません。因果関係が大事なんですね。
労災申請って何をすること?
労災申請というのは、簡単に言うと「このケガは仕事が原因だから、助けてください」って国に届け出をすることなんです。では、何が「助ける」ことなのか。それは、治療にかかるお金を全部払ってくれたり、仕事に行けない期間の給料の一部を出してくれたり、っていうサポートですね。
給料で例えると、普通は仕事に行けないと給料はもらえません。でも、その欠勤が「会社のケガのせい」だったら、給料がもらえるんです。これを「休業補償」と呼びます。つまり、仕事が原因のケガだから、会社の責任で補償しますよ、ということなんですよ。
いつ申請する?申し込みのタイミング
ケガや病気になったとき、すぐに申請しなきゃダメなのか、それとも治ってからでいいのか、そういう疑問を持つ人も多いでしょう。タイミングは、実は結構重要なんです。
ケガをしたらすぐに報告する
基本的には、仕事中にケガや病気がわかったら、なるべく早く会社に報告するのが正解です。理由は、申請に必要な書類が増えたり、手続きが複雑になったりするのを避けるためです。
例えば、仕事中に転んでケガをしました。そのときに上司に言えば、「あ、だからこの子は今日休んだんだ」って明確です。でも、ケガをしたのに黙ってて、3ヶ月後に「実は仕事中のケガです」って言ったら、本当かどうか証明が難しくなるんですよ。
診断書をもらうタイミング
医者に行ったときは、必ず診断書をもらっておきましょう。これが申請に必要な大事な書類です。診断書には、「いつ、どこを、どの程度ケガしたのか」が書いてあります。労災申請のときは、この診断書がないと進められないんですよ。
「後で大事だと気づいて、もう一度医者に行って書いてもらう」なんてことになると、手間も時間も増えます。だから最初の診察のときに、「労災申請をする可能性があるので、診断書をください」って伝えておくといいんです。
病気の場合は更に慎重に
ケガと違って、病気は「これが仕事が原因か」を判断するのが難しいんです。例えば、ストレスが原因でうつ病になった、とします。でも、うつ病の原因は仕事だけじゃなくて、プライベートのことも関係してるかもしれません。そういう場合、申請が認められるまで時間がかかることもあるんです。
だから病気の場合は、「いつ頃から調子が悪くなったのか」「仕事のどの部分が原因だと思うのか」をメモに書いておくといいですよ。それが申請のときの証拠になるんです。
申請の流れ:誰に何を伝える?
実際に申請するときの流れを、ステップバイステップで説明しましょう。
ステップ1:会社の上司に報告する
何かケガや病気が起きたら、まずは会社に報告です。上司でもいいし、人事部でもいいし、労災の手続きをする人に伝えればいいんですよ。このとき大事なのは、「いつ、どこで、何があったのか」を正確に伝えることです。
例えば「仕事中に転びました」だけじゃなくて、「○月○日の午後3時、○階の階段を降りるときに足を踏み外して、左足首を捻挫しました」くらい詳しく伝えるといいんです。
ステップ2:医者に行って診断書をもらう
会社に報告したら、医者に行きます。このとき大事なのは「労災申請をするので診断書をください」って医者に言うことです。そうすることで、労災用の診断書を書いてくれるんですよ。
診断書には「仕事が原因だと考えられる」という欄があって、医者にそこにチェックしてもらうんです。これが、「仕事が原因である」という証拠になるんですね。
ステップ3:労災申請書に記入する
会社から労災申請書をもらったら、必要な情報を記入します。氏名とか、生年月日とか、ケガの状況とか。難しい言葉がいっぱい書いてあるかもしれませんが、会社の人が説明してくれるので大丈夫です。わからないことは「教えてください」って聞いちゃいましょう。
ステップ4:労働基準監督署に申請する
申請書と診断書を用意したら、会社が労働基準監督署に提出します。ここが、いわば「労災の審査をする役所」みたいなとこです。ここで「これは本当に仕事が原因か」って判断されるんですよ。
普通は申請書を出してから、2〜4週間くらいで「認められた」って通知がきます。でも複雑な場合は、もっと時間がかかることもあるんです。
申請が認められたら:どんなサポートが受けられる?
申請が認められたら、いろいろなサポートが受けられます。具体的にはどんなものなのか、説明しますね。
医療費が全額カバーされる
労災が認められたら、治療にかかるお金は全部労災保険が出してくれます。つまり、医者にかかるときの診察代も、注射代も、薬代も、ぜんぶです。普通は「3割負担」とか「1割負担」とか言って、患者さんがお金を払いますよね。でも労災申請が認められたら、その負担がゼロになるんです。
ただし、注意点として「労災指定医療機関」っていう決められた病院に行く必要があります。どの病院でもいいわけじゃないんですよ。会社に「どこの病院で治療を受ければいいですか」って聞けば教えてくれます。
休業補償給付:仕事に行けない間の給料
ケガや病気で仕事に行けない日が4日以上続いたら、その期間の給料の一部が支給されます。これを「休業補償給付」と言うんです。普通は仕事に行かなかったら給料もらえませんよね。でも、それが「会社のせいのケガ」なら、給料を出すのが当たり前じゃないか、っていう考え方なんです。
給料の一部というのは、具体的には「給料の3分の2」です。100万円もらってる人なら、約66万円受け取れるってことです。全額じゃないけど、生活に困らないようにっていう配慮なんですね。
後遺症が残ったときの補償
治療して治ったはいいけど、ケガの後遺症が残ることもあります。例えば、腕を骨折して治ったけど、少し動かしにくくなった、とか。そういうときは「後遺症給付」という補償が受けられるんです。
後遺症の程度によって、もらえるお金が決まります。ちょっと動かしにくい程度なら少ないし、完全に動かなくなったなら多い、っていう感じですね。医者に診断書を書いてもらったら、また申請の手続きをするんです。
リハビリ費用も全部カバー
ケガが治ったあとでも、体を慣らすためのリハビリが必要なことがあります。ジムみたいなところで、物理療法士さんに見てもらいながら、少しずつ体を動かしていくんですね。このリハビリ費用も、労災が全部払ってくれるんですよ。
申請が認められなかったら?
「労災申請を出したけど、認められなかった」っていうこともあります。そういうときは、どうすればいいのか説明しますね。
認められない理由を確認する
申請が認められなかったら、労働基準監督署から「却下」っていう通知がきます。そこには「なぜ認められなかったのか」という理由が書いてあります。まずは、その理由をちゃんと読んで理解することが大事です。
例えば「仕事とケガの因果関係が不明確」とか書いてあるかもしれません。つまり「これが本当に仕事が原因か、証拠がわからない」ってことですね。そういうときは、もっと詳しい説明を追加で出すことができるんです。
異議申し立てをする
「納得できない」「これは絶対に仕事が原因だ」と思ったら、「異議申し立て」という制度があります。これは、一度認められなかった判断に対して「もう一回審査してください」って言うことです。
このときは、もっと詳しい証拠を出します。例えば、その日の日報とか、同僚の証言とか、医者の意見とか。そういうものを出して、「やっぱり仕事が原因です」って主張するんですね。
労働基準監督署に相談する
もし困ったら、労働基準監督署に直接相談することもできます。役所の人が「こうしたらどうですか」ってアドバイスをくれるんです。」無料ですし、親身に相談に乗ってくれますよ。
また、会社が労災申請を協力してくれないとか、変なことを言ってくるとか、そういう問題があったら、監督署に言えば調査してくれるんです。働く人の権利を守るための機関だからですね。
