ROEって何?わかりやすく解説

「株の話になると急に『ROEが高い会社は良い会社』って言葉が出てくるけど、ROEって何?」って思ったことない?投資の本を読んでいても、ニュースを見ていても、やたらと登場するわりに、ちゃんと説明してくれる場所が少なくて困るよね。この記事を読めば、ROEが何なのか・なぜ大事なのか・どう使えばいいのかが、スッキリわかるよ。

ROEってよく聞くんだけど、そもそも何のこと?英語の略?

そう、英語の略だよ。ROE(アールオーイー)は「Return On Equity」の頭文字で、日本語では「自己資本利益率」って言うんだ。つまり「株主から預かったお金を使って、会社がどれだけ稼いだか」を表す数字だよ。ちょっと難しそうに聞こえるけど、要するに「会社のお金の使い方がうまいかどうか」を測るモノサシだね。
「株主から預かったお金」って?会社はお金をもらってるの?

いい質問!会社が株を発行して投資家に買ってもらうと、投資家から資金が集まるよね。その集めたお金のことを「自己資本」って言うんだ。つまり「銀行から借りたわけじゃなく、株主から出してもらった元手」のこと。たとえば、君がクラスメートから100円ずつ集めてたこ焼きを売る屋台を始めたとして、集めた1000円が「自己資本」だよ。その1000円を使って200円の利益を出したら、ROEは20%になる、ってイメージね。
じゃあROEが高いほど良い会社なの?

基本的にはそうなんだけど、注意点もあるよ。ROEが高い=株主のお金を効率よく使って利益を出しているということだから、投資家には魅力的に映るんだ。日本では一般的にROE8%以上が「合格ライン」と言われることが多い。ただ、借金を増やして無理やりROEを高く見せている会社もあるから、数字だけで判断しないことも大切だよ。
借金でROEが高くなることがあるの?それってどういうこと?

ROEの計算式は「純利益 ÷ 自己資本 × 100」なんだ。だから自己資本が小さくなると、分母が小さくなってROEが高く見えるんだよ。借金を増やすと自己資本の割合が下がるから、同じ利益でもROEが上がる仕組みになってる。たとえば、さっきのたこ焼き屋で友達から1000円集める代わりに800円借金して自己資本を200円だけにしたら、同じ200円の利益でもROEは100%になる。数字はスゴく見えるけど、借金が多くてリスクが高い状態なんだよね。だからROEとあわせて負債の状況も確認することが大事なんだ。
📝 3行でまとめると
  1. ROEとは 「株主から預かったお金でどれだけ利益を出したか」 を示す指標で、会社の効率を測るモノサシだよ
  2. 一般的に ROE8%以上 が投資の合格ラインとされていて、数値が高いほど株主にとって魅力的な会社だよ
  3. ただし 借金でROEを水増しできる こともあるので、負債の多さもあわせてチェックすることが大切だよ
目次

もうちょっと詳しく

ROEの計算式をもう一度確認しよう。ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100だよ。「当期純利益」とは、つまり「その年に会社が最終的に手元に残した利益」のこと。「自己資本」とは、つまり「株主から集めたお金+これまでに会社が蓄えてきた利益の合計」のこと。たとえば、自己資本が500億円の会社が50億円の利益を出したとすると、ROEは50÷500×100=10%になる。この10%という数字が意味するのは、「株主が預けた100円に対して10円の利益を稼いだ」ということ。銀行の預金金利が0.001%程度の時代に10%は相当高い効率だよね。ROEは日本の企業改革の文脈でも注目されていて、2014年に発表された「伊藤レポート」でROE8%が目標として提唱されてから、日本でも意識する経営者が増えたんだ。

💡 ポイント
ROEは「自己資本をどれだけ効率よく使ったか」の通知表。8%以上が合格ラインの目安!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「ROEが高い会社は絶対に安全・優良な会社だ」
→ 借金を大量に抱えていても、自己資本を小さくすることでROEを高く見せることができるため、ROEだけで安全性は判断できない
⭕ 「ROEは効率性の指標で、安全性は別に確認が必要」
→ ROEは「稼ぐ力の効率」を見る指標。安全性を見るには「自己資本比率」や「有利子負債」などもあわせてチェックすることで、会社の本当の実力がわかるよ
なるほど〜、あーそういうことか!

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ROEってそもそも何を表しているの?

ROEは「Return On Equity」の略で、日本語では自己資本利益率と呼ぶよ。漢字が多くてちょっと難しそうだけど、言いたいことはシンプルだ。「株主が出したお金を元手に、会社がどれだけ利益を稼いだか」を%で表した数字なんだよ。

投資家が会社に出資する(=株を買う)と、そのお金が会社の運営資金になる。会社はそのお金を使って工場を建てたり、商品を仕入れたり、優秀な人材を採用したりして、利益を生み出そうとする。ROEは、その「お金の使い方がうまいかどうか」を測るモノサシなんだ。

計算式はこれだけ覚えればOK

計算式はとてもシンプルだよ。

  • ROE(%)= 当期純利益 ÷ 自己資本 × 100

「当期純利益」とは、つまり「その年度に会社が最終的に手元に残したお金(儲け)」のこと。売り上げからコストも税金も全部引いた後に残る純粋な利益だよ。「自己資本」とは、つまり「銀行などから借りたお金ではなく、株主が出してくれたお金と会社が積み上げてきた蓄えの合計」のことだよ。

具体的な例で考えてみよう。自己資本1000億円の会社が100億円の純利益を出したとすると、ROE=100÷1000×100=10%。つまり「株主が預けた100円につき、10円の利益を生んだ」ということになるんだ。

ROEはどれくらいが「良い」の?

日本では一般的にROE8%以上が合格ラインとして語られることが多い。これは2014年に経済産業省が公表した「伊藤レポート」という報告書の中で提唱されたもので、「日本企業は最低でもROE8%を目指すべき」という内容が話題になったんだ。それ以来、ROE8%は日本の投資界でひとつの基準になっているよ。アメリカやヨーロッパの企業と比べると、日本の企業は長らくROEが低い傾向があったから、近年は改善が進んでいるところだよ。

なぜ投資家はROEを重視するの?

株主の立場で考えてみよう。君が友達の屋台事業に1万円を投資したとして、年間で500円の利益(ROE5%)しか生まれなかったとしたら、どう思う?「もっと効率よく使ってほしかった」と感じるよね。でも年間2000円の利益(ROE20%)が返ってきたら「任せて正解だった!」となるはずだ。

投資家はまさにこの感覚でROEを見ているんだよ。ROEが高い会社ほど、預けたお金を効率よく増やしてくれる会社ということになる。だから株式市場でも、ROEが高い会社の株は投資家から人気が集まりやすいんだ。

ROEと株価の関係

ROEが高い会社は「お金を上手に使える優秀な会社」とみなされるから、株式市場での評価も高くなりやすい。投資家がその会社の株を買いたいと思う人が増えると、需要と供給の原理で株価が上がる仕組みだよ。つまり、ROEは企業の「通知表」みたいなもので、点数が高いほど投資家から注目される、ということなんだ。

ただし、株価はROEだけで決まるわけじゃない。業界の将来性、会社の成長ストーリー、経済全体の動きなど、たくさんの要素が絡み合っているよ。ROEはあくまでも「判断材料のひとつ」として使うのがベストだよ。

経営者にとってのROEの意味

会社の経営者にとっても、ROEは重要な指標だよ。なぜなら、ROEが低いと「この会社に投資するより、他の会社に投資した方がマシ」と株主に思われてしまうから。株主からの信頼を得るためにも、ROEを意識した経営が求められているんだ。近年の日本では、「コーポレートガバナンス改革」、つまり「会社の経営をもっと株主重視にしよう」という流れの中で、ROEへの注目がさらに高まっているよ。

ROEを分解すると何が見えてくる?

実はROEは、3つの要素に分解して考えることができるんだ。これを「デュポン分析」と呼ぶよ。つまり「ROEを3つのパーツに分けて、どこが強みでどこが弱みかを分析する方法」のことだよ。

  • 売上高純利益率:売り上げに対してどれだけ利益が残るか(収益性)
  • 総資産回転率:持っている資産をどれだけ効率よく売り上げに変えているか(効率性)
  • 財務レバレッジ:自己資本に対してどれだけの資産を使っているか(借入の活用度)

この3つを掛け合わせると、ROEになる。たとえば、同じROE15%の会社が2社あったとして、一方は高い利益率で稼いでいて、もう一方は借金を活用して資産規模を大きくすることでROEを高めていた、という違いがわかるんだ。同じROEでも、その中身は全然違うことがあるから、分解してみることが大事だよ。

財務レバレッジに注意しよう

3つの要素のうち、特に注意が必要なのが「財務レバレッジ」だよ。財務レバレッジとは、つまり「借金の力を使って、自分のお金より大きな資産を運用する仕組み」のことだよ。レバレッジ(Leverage)は「てこ」という意味で、小さな力で大きなものを動かすイメージだね。借金を使えばROEは上がりやすくなるけど、借金が多すぎると経営が苦しくなるリスクも高まる。だから財務レバレッジが高い会社のROEは、少し割り引いて見る必要があるんだ。

ROEと一緒に見るべき指標は?

ROEは優れた指標だけど、これだけで会社のすべてを判断するのは危険だよ。一緒にチェックすると良い指標をいくつか紹介するね。

ROA(総資産利益率)

ROA(アールオーエー)は「Return On Assets」の略で、日本語では総資産利益率と言う。つまり「会社が持っているすべての資産(自己資本+借金)を使ってどれだけ利益を出したか」を示す指標だよ。計算式は「純利益 ÷ 総資産 × 100」。ROEが「株主のお金の使い方」を見るのに対して、ROAは「会社全体のお金の使い方」を見るイメージだよ。ROAが高くてROEも高い会社は、借金に頼らず自力で稼いでいる優秀な会社といえるよ。

自己資本比率

自己資本比率は「総資産のうち、自己資本がどれくらいの割合を占めているか」を示すよ。計算式は「自己資本 ÷ 総資産 × 100」。この数値が高いほど、借金が少なくて財務的に安定している会社ということになる。一般的に40%以上あると安定していると言われるよ。ROEが高くても自己資本比率が低い場合は、借金でROEを底上げしている可能性があるから要注意だよ。

EPS(1株当たり利益)

EPS(イーピーエス)は「Earnings Per Share」の略で、日本語では1株当たり純利益と言う。つまり「1株に対してどれだけの利益が対応しているか」を示す数字だよ。ROEは会社全体の効率を示すけど、EPSは株1枚あたりの利益を示す。EPSが毎年増えている会社は、着実に成長していると判断できるよ。

ROEを実際に使ってみよう

ここまでの知識を使って、実際に会社のROEをチェックする練習をしてみよう。企業のROEは、証券会社のサイトや株式情報サイト(例:株探、みんかぶなど)で簡単に調べられるよ。自分でゼロから計算しなくても、すでに算出されて載っていることがほとんどだから安心してね。

チェックするときのポイント3つ

  • ① 複数年のROEを見る:1年だけ良かっただけかもしれないから、少なくとも3〜5年分を見て「安定して高いか」を確認しよう。毎年コンスタントにROE10%以上ある会社は、本物の実力がある証拠だよ。
  • ② 同業他社と比べる:業種によってROEの平均値が違うから、同じ業界の会社と比べることが大切。銀行業は規制で自己資本が多くなりがちだからROEが低め、ITサービス業は設備投資が少なくROEが高くなりやすいといった特徴があるよ。
  • ③ ROAや自己資本比率も一緒に見る:ROEが高くても、ROAが低くて自己資本比率も低い場合は、借金に頼ってROEを高めている可能性があるよ。3つをセットで見ることで、会社の本当の実力が見えてくるんだ。

身近な企業で試してみよう

たとえば、君が毎日使っているスマホのメーカー、好きなゲーム会社、よく行くコンビニチェーン。これらはすべて上場企業(株式市場に株を公開している会社)の可能性が高い。気になる会社のROEを調べてみると、「あの会社、思ったより効率が良い(悪い)んだ」という発見があるかもしれないよ。投資の勉強として、まず自分が知っている会社から調べてみるのがおすすめだよ。

ROEをマスターすることで、ニュースや経済番組で「この会社のROEは〇〇%です」という話が出てきたときに、「あ、それって株主のお金をその%の効率で使えてるってことか」とすぐに理解できるようになるよ。経済の話がちょっとだけ身近に感じられるようになったら嬉しいな。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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