「連帯保証人になってほしい」って親や友だちに頼まれたことはある?または、アパートを借りるときに「連帯保証人が必要です」って言われて、「えっ、それって何?」ってなったことない?なんとなく「お金に関係することで、頼まれたら断りにくいやつ」くらいのイメージはあるかもしれないけど、実はこれ、めちゃくちゃ大事な話なんだよ。知らずにサインしちゃうと、あとで大変なことになる可能性もある。この記事を読めば、連帯保証人がどういうものか、どんなリスクがあるか、そして頼まれたときにどう考えればいいかが全部わかるよ。
- 連帯保証人とは、借りた本人がお金を返せないとき 代わりに全額払う義務 を負う役割のこと
- 普通の保証人と違い 「まず本人に請求して」と言える権利がない ため、立場はほぼ「もう一人の借主」と同じ
- 一度サインしたら 原則として途中でやめられない ので、頼まれても軽く引き受けてはいけない
もうちょっと詳しく
連帯保証人は、法律用語では「連帯して保証する人」という意味で、民法という法律でルールが決まっているんだ。ポイントは「催告の抗弁権がない・検索の抗弁権がない」という2つ。難しい言葉だけど、つまり「本人に先に請求してよと言えない」「本人の財産を先に差し押さえてよと言えない」ということ。貸したほうはどちらにでも、いきなり全額請求できる。だから連帯保証人は「保証人」よりずっと重い責任を負っているんだ。また、もし連帯保証人が複数いた場合でも、それぞれが全額の責任を持つ。つまり2人いるからといって「自分は半分でいい」にはならないよ。これを「全額について連帯して責任を負う」という。アパート契約、ローン、奨学金など日常のあらゆる場面で登場する制度だから、社会人になる前に絶対に理解しておこう。
「連帯」がつくと責任がぐっと重くなる!普通の保証人との違いを必ず確認しよう
⚠️ よくある勘違い
→ 全然違う。普通の保証人には「まず本人に請求して」と言える権利があるが、連帯保証人にはそれがない。責任の重さが根本的に異なる。
→ 貸主は連帯保証人にいきなり全額請求できる。サインする前に必ずリスクを理解することが大切。
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連帯保証人とは?まずは基本を理解しよう
「連帯保証人」という言葉、学校では習わないけど、大人になると急に登場してくるやつだよね。まずは「保証人」という言葉から整理しよう。
保証人ってどういう意味?
「保証人」とは、つまり「この人が約束を守れなかったときは私が責任を取ります」と誰かのうしろに立つ人のことだよ。お金の貸し借りの場面で言えば、「借りた人が返せなくなったら、私が代わりに返します」という約束をする人のこと。たとえば、友だちが家族に「絶対ちゃんと返すから」って言っても信用してもらえないとき、「私が保証するよ」って別の人が間に入る。この「間に入る人」が保証人だよ。
「連帯」がつくとどう変わるの?
普通の保証人には、法律で「催告の抗弁権」と「検索の抗弁権」という2つの権利が認められている。難しい名前だけど、要するに「まず本人に請求してよ」「本人の財産から先に取ってよ」と言える権利のこと。ところが連帯保証人にはこの2つの権利がない。だから貸したほうは、借りた本人に一切関係なく、最初から連帯保証人に「あなたが全部払って」と言えてしまう。これが「連帯」という言葉の重さなんだ。身近な例で言えば、友だちAがコンビニでツケをお願いして、あなたが連帯保証人になった場合、Aが払う前でも店側があなたにだけ「全額払ってね」と言える、ということ。ちょっと怖いでしょ?
法律上の定義は?
日本の民法446条〜465条の2あたりに保証のルールが書いてある。連帯保証については民法454条が根拠で、「連帯保証人は催告の抗弁を有しない」とはっきり書いてある。つまり法律でがっちり決まっている制度なんだよ。
連帯保証人が必要になる場面はどこ?
日常生活のどんな場面で連帯保証人が登場するかを知っておくと、「あ、これか」って気づけるようになるよ。
アパート・マンションを借りるとき
一人暮らしを始めようとして不動産屋に行くと、「連帯保証人をたててください」と言われることがある。家賃を払えなくなったとき、大家さんが損しないようにするための仕組みだよ。最近は「保証会社」を使うケースも増えていて、保証会社に毎月少しお金を払うことで連帯保証人なしでも借りられる物件も増えてきた。でも地方や古い物件だと今でも連帯保証人を求められることが多いんだ。親が連帯保証人になるケースがほとんどだけど、親が高齢で収入が少ない場合は断られることもある。
奨学金を借りるとき
大学や専門学校に通うために奨学金を借りる場合、以前は連帯保証人が必須だった。日本学生支援機構(JASSO)の第一種・第二種奨学金は、2020年以降は「機関保証」(保証機関に毎月保証料を払う方式)か「人的保証」(連帯保証人と保証人をたてる方式)を選べるようになったよ。でも人的保証を選ぶと、親や親族が連帯保証人になる必要がある。万が一返せなくなったとき、親にそのまま請求がいく、ということを覚えておこう。
事業・会社のローン
お父さんやお母さんが自営業だったり、会社を経営していたりする場合、銀行からお金を借りるときに連帯保証人を求められることがある。これが家族にとって特に怖い場面で、「会社が倒産した→親が連帯保証人→家や財産を失う」という話は昔からたくさんある。最近は法律の改正で、事業用ローンの連帯保証人制度を見直す動きも進んでいるよ。
車のローン・教育ローン
銀行や信用金庫でのローンでも求められることがある。ただ、消費者金融や信販会社のローンは基本的に個人信用情報(クレジットスコア)で判断するので、連帯保証人を求めないケースが多い。
連帯保証人になるとどんなリスクがあるの?
「頼まれたから断れなくて…」という理由で軽く引き受けてしまうのが一番危険。具体的なリスクを知っておこう。
全額・いきなり請求されるリスク
さっきも説明したけど、連帯保証人には「まず本人に請求してよ」と言える権利がない。だから本人が1円も払っていなくても、あなたに全額が請求される。たとえば家賃6万円のアパートで、借りた人が1年間払わなかった場合、72万円があなたに請求されることになる。しかも遅延損害金(つまり延滞した分の利息みたいなもの)もつくから、実際の請求額はさらに多くなることもある。
自分の信用情報に影響が出るリスク
連帯保証人として支払いが発生した場合、あなた自身の信用情報に傷がつく可能性がある。信用情報とは、つまりあなたのお金の借り方や返し方の歴史が記録されたデータのこと。ここに問題があると、将来自分がローンを組もうとしたときや、クレジットカードを作ろうとしたときに審査に通りにくくなる。
財産を差し押さえられるリスク
支払いを求められても払えない場合、最終的には裁判を起こされて、銀行口座や給与が差し押さえられることもある。差し押さえとは、つまり法律的に強制的に財産を取られること。自分の生活もままならなくなる可能性があるんだ。
人間関係が壊れるリスク
お金の問題は人間関係を壊しやすい。連帯保証人になった相手が払えなくなり、あなたが代わりに払う羽目になると、友情や家族関係が一気に崩れることがある。「情けでサインしたのに」という後悔が残るケースも多い。
連帯保証人を頼まれたらどう判断する?
断るのは申し訳ない気がするかもしれないけど、自分と家族を守るためにしっかり判断することが大切だよ。
まず「金額と期間」を確認する
何のための保証か、いくらの保証か、何年間の保証かを必ず確認しよう。「ちょっとした保証」でも、実際には何百万円・何十年間になっていることがある。契約書をしっかり読む、もしくは一緒に読んでもらう人を連れていくのが大事だよ。
「返せなくなる可能性」を現実的に考える
頼んできた人が本当に返せる見込みがあるかを冷静に考えよう。「絶対大丈夫」という言葉は信じすぎないこと。病気・失業・離婚など、人生何があるかわからない。連帯保証人になったとき、最悪の場合に自分が払える金額かどうかを基準に考えよう。
「代替手段」を一緒に考えてあげる
断る代わりに、保証会社の利用・親族への相談・別の金融機関への相談など、連帯保証人なしで済む方法を一緒に探してあげるのも、相手への誠実な対応だよ。「私には無理だけど、こういう方法はどう?」という提案ができると関係も壊れにくい。
断るときの伝え方
「自分もローン中だから難しい」「家族に相談したら反対された」など、角が立たない理由を使ってもいい。大切なのは、後悔のない判断をすること。お金の保証は、気持ちや友情でどうにかなるものじゃないんだ。
連帯保証人の制度、最近はどう変わってきた?
連帯保証人の制度は昔に比べて少しずつ変わってきているよ。社会問題になってきたことで、法律や慣習が見直されてきたんだ。
民法改正(2020年4月)で何が変わった?
2020年4月に民法が改正されて、個人が事業用のローンの連帯保証人になる場合に「公正証書」を作ることが義務になった。公正証書とは、つまり公証人という国が認めた専門家が作る、法的にとても強い書類のこと。これを作ることで、連帯保証人になる人が「ちゃんと理解してサインしているか」を確認する仕組みが強化されたんだ。また、連帯保証の「極度額」(つまり保証する上限金額)を契約書に書くことが義務になり、「いくらまで責任を負うか」が曖昧にならないようにもなったよ。
保証会社・機関保証の普及
アパートの賃貸では保証会社の普及が進んで、「連帯保証人不要」の物件が増えてきた。奨学金でも機関保証を選べるようになった。今後はさらに「連帯保証人に頼らない仕組み」が広がっていく可能性が高い。
それでも知識は必要
制度が変わっていっても、まだ連帯保証人が求められる場面はたくさんある。社会に出たとき、あるいは親が誰かに頼まれているとき、「これってどういうことだっけ?」とちゃんと判断できるように、基本の知識は持っておこう。知識があれば、自分と家族を守ることができるんだ。
