「そのビジネスアイデア、もうレッドオーシャンだよ」って言われて、なんとなく凹んだ経験ない?起業や副業を考えたとき、周りからそう言われてモヤっとする人は多いんじゃないかな。でも、レッドオーシャンって正確にはどういう意味で、なぜそんなに怖がられてるの?そして、レッドオーシャンに飛び込んだら本当に勝てないの?この記事を読めば、レッドオーシャンの意味から実際の戦い方まで、ぜんぶわかるよ。
- レッドオーシャンとは、競争が激しい既存市場のことで、多くの企業が同じお客さんを取り合っている状態のこと
- 参入しにくいデメリットがある一方で、需要が証明されている市場という見方もできる
- 勝つためには差別化戦略、つまり他社にはない独自の強みを持つことが何より重要になってくる
もうちょっと詳しく
「レッドオーシャン」という言葉は、2005年にW・チャン・キムとレネ・モボルニュという2人の経営学者が書いた『ブルー・オーシャン戦略』という本で世界中に広まったんだ。この本の中で「既存の競争が激しい市場=レッドオーシャン」と「競合のいない新市場=ブルーオーシャン」という対比が提案されたんだよ。レッドオーシャンでは、競合他社と同じルールの中で戦うから価格競争になりやすくて利益が出にくくなる。一方でブルーオーシャンを見つければ、しばらくは独り占めで利益を稼げる可能性がある。ただし、ブルーオーシャンも時間が経つと競合が参入してきて、やがてレッドオーシャンになっていく。どんなビジネスもいつかはレッドオーシャン化していく、という宿命があるんだよ。
『ブルー・オーシャン戦略』は世界で3600万部以上売れたビジネス書の名作だよ!
⚠️ よくある勘違い
→ 競争が激しいから必ずダメ、ではない。競合が多い=需要が証明されている市場でもあるため、一概に避けるべきとは言えない。
→ スターバックスもAppleも、競合だらけの市場で独自の強みを磨いて成功した。参入すべきかどうかより「どう差別化するか」を考えるのが正解。
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レッドオーシャンとは?まず基本をおさえよう
「市場が赤く染まる」ってどういう意味?
レッドオーシャンを日本語にすると「赤い海」。でも、本当に海が赤いわけじゃないよ。これはビジネスの世界でよく使われる比喩(ひゆ)で、つまり「例え話」ってことなんだ。
なんで「赤」なのかというと、競合他社同士が激しく戦って傷つき合い、まるで血で海が赤く染まったように見えるから。ちょっとグロいイメージだけど、それくらい競争が激しいということを表してるんだよ。
正式な定義でいうと、レッドオーシャンとは「すでに多くの企業が参入していて、競争が激化している既存市場」のこと。身近な例を挙げるとこんな感じだよ:
- スマートフォン市場(Apple、Samsung、Google、SONYなどが激しく競争)
- コンビニ業界(セブン、ローソン、ファミマが全国でしのぎを削る)
- 動画配信サービス(Netflix、Amazon Prime、Disney+、U-NEXTなど)
- 飲食チェーン(マクドナルド、ロッテリア、モスバーガーなど)
こういった市場はすでにたくさんのプレイヤー(企業)が参入していて、お客さんの取り合いが始まってるんだ。
「競争が激しい」と何が起きるの?
競争が激しくなると、企業は生き残るためにいろんな手を使ってくる。一番わかりやすいのが「値下げ競争」だよ。たとえば、ハンバーガーが1個500円のお店があったとして、隣に450円のお店ができたら、最初のお店は400円に下げるかもしれない。そうしたら隣も350円にして…という感じで、どんどん値段が安くなっていく。
これを「価格競争」っていうんだけど、値段を下げれば下げるほど利益(もうけ)は減っていくよね。最終的には「頑張って売っても全然もうからない」という状況になっちゃうこともある。レッドオーシャンが怖いと言われる大きな理由のひとつがこれだよ。
なぜレッドオーシャンは生まれるの?その仕組みを知ろう
最初はみんなブルーオーシャンだった
実はすごく重要な事実があって、「最初からレッドオーシャンな市場なんて存在しない」んだよ。どんな競争が激しい市場も、最初は誰も思いつかなかった新しいビジネスとして生まれたんだ。
たとえば、今では当たり前のコンビニも、最初に登場したときは「24時間開いてる小売店」という全く新しいビジネスモデル(つまり、どうやってお金を稼ぐかの仕組みのこと)だったんだよ。それがヒットしてもうかるとわかると、他の企業が真似して参入してきて、だんだん競合が増えて、いつの間にかレッドオーシャンになっていく。
この流れをまとめるとこんな感じだよ:
- ① 誰かが新しいビジネスを始める(ブルーオーシャン誕生)
- ② 成功すると「うちもやろう」と他の企業が参入してくる
- ③ 参入企業が増えると、お客さんを取り合う競争が始まる
- ④ 競争が激しくなって価格が下がり、利益が出にくくなる(レッドオーシャン化)
テクノロジーの進化がレッドオーシャン化を加速させてる
最近は特に、インターネットやAIのおかげで新しいビジネスのマネをするのがとても簡単になっているんだ。昔は「工場を作るのにお金がかかる」「お店の場所が必要」「人を雇わないといけない」という参入障壁(つまり、新しく市場に入るときのハードルのこと)があったけど、スマホアプリやウェブサービスなら少ない費用で始められる。
その分、競合が増えるスピードも早くなってるんだよ。だから今の時代は、ブルーオーシャンがレッドオーシャンになるサイクルがどんどん短くなってると言われてるんだ。
レッドオーシャンの身近な具体例を見てみよう
例①:スマートフォン市場
スマートフォンを一般向けに広めたのはAppleのiPhone(2007年)だよ。最初はほぼブルーオーシャンだったけど、その後SamsungやSONY、シャープ、中国のHuaweiなどが次々参入して、今ではめちゃくちゃ激しいレッドオーシャンになってる。
スマホ市場ではカメラの画素数、バッテリーの持ち、値段の安さ、デザインのかっこよさ…あらゆる面で競争が続いているんだよ。その中でAppleが勝ち続けているのは、「iPhoneというブランドの価値」と「エコシステム(つまり、AirPodsやApple Watchなどと連携する仕組み全体のこと)」という、他社にはない強みがあるからなんだ。
例②:動画配信サービス
Netflixが日本に上陸した2015年当時は、まだ競合が少なかった。でも今はAmazon Prime Video、Disney+、U-NEXT、Hulu、dアニメストア、TVerと数えきれないほどサービスがある。これも典型的なレッドオーシャンだよ。
各サービスはオリジナルドラマを独占配信したり、料金を安くしたり、特定のジャンル(アニメ、スポーツなど)に特化したりして差別化を図ってるんだ。競争が激しいから、私たちユーザーとしては選択肢が増えてお得だけど、サービスを提供する側は大変だよね。
例③:ラーメン店(飲食業界)
身近なところでいうとラーメン屋さんも典型的なレッドオーシャンだよ。日本全国に約2万軒以上あると言われていて、競争がとても激しい。だからこそ「北海道の濃厚みそラーメン専門店」「鶏白湯スープ専門」「完全個室で食べられるラーメン店」など、個性を出さないと生き残れない市場なんだよね。逆に言えば、差別化できたお店はずっと長く愛されてるよ。
レッドオーシャンで勝つための3つの戦略
「レッドオーシャンは危ない」と言われるけど、正しい戦略があればちゃんと戦えるんだよ。特に重要な3つの考え方を紹介するよ。
戦略① 差別化(他社と違うことをする)
差別化とは、つまり「うちのサービスにしかない強みを作る」ということ。価格でも品質でも、何か一つ「ここだけ違う!」というポイントを作るんだよ。
スターバックスを例にしよう。コーヒー市場はレッドオーシャンだけど、スタバは「高品質なコーヒー+おしゃれな空間+名前を書いてくれる体験」というセットで差別化してる。コーヒーが少し高くても「スタバならではの体験」にお金を払いたいと思うファンを作り上げたんだ。差別化の方向はいくつかあるよ:
- 価格で差別化:「業界最安値」を実現(コスト削減を徹底する)
- 品質で差別化:「他社より明らかに優れた商品」を作る
- 体験で差別化:「買う体験そのもの」を特別なものにする
- ターゲットで差別化:「特定のお客さんだけに絞って深くサービスする」
戦略② ニッチ戦略(小さな市場に絞る)
ニッチとは、つまり「大きな市場の中の特定の小さなグループ」のことだよ。レッドオーシャンの中でも特定のグループに絞ることで、その小さな世界では一番になれる可能性があるんだ。
たとえば「ラーメン」というレッドオーシャンの中でも「ヴィーガン専用ラーメン専門店」みたいに絞れば、そのジャンルでは競合がほとんどいないブルーオーシャンに近い状態になるよ。大きな市場全体では戦えなくても、小さなくくりで「ここだけは一番」を目指すのがニッチ戦略だよ。
戦略③ コスト削減(圧倒的に安くする)
同じような商品を売るにしても、仕入れコストや人件費をとことん下げることで「他社より安く提供できる」ことを武器にする戦略もあるよ。Amazonはこの戦略の代表例で、巨大な倉庫システムと自動化で物流コストを下げて、競合より安く売り続けてる。ただしこの戦略は体力(お金)のある大企業でないと難しいことも多い。小さな会社や個人でやる場合は、差別化やニッチ戦略の方が現実的なことが多いよ。
レッドオーシャンとブルーオーシャンの違いを整理しよう
2つの「海」を比べてみると?
レッドオーシャンとブルーオーシャンは、まったく逆の特徴を持ってるんだよ。一緒に覚えると理解がぐっと深まるから、比較してみよう。
- レッドオーシャン:既存市場・競合が多い・需要が証明されている・利益が出にくい・差別化が必要
- ブルーオーシャン:新市場・競合がほぼいない・需要が未知数・最初は利益が大きい・市場自体を作る必要がある
どちらが「いい」「悪い」ということじゃなくて、それぞれにメリット・デメリットがあるんだ。ブルーオーシャンのメリットは、最初のうちは競合がいないから大きな利益を得やすいこと。でもデメリットは「本当に需要があるのかわからない」リスクがあること。せっかく新しいビジネスを始めても、誰も必要としていなければ失敗しちゃうよね。一方でレッドオーシャンのメリットは「すでに需要があることが証明されている」こと。コンビニに人が来るのは間違いないし、動画配信サービスを使う人が一定数いることはわかってる。だから、差別化さえできれば一定の顧客を獲得できる可能性があるんだよ。
現実はグレーゾーンがほとんど
実際のビジネスでは「完全なレッドオーシャン」か「完全なブルーオーシャン」かというよりも、「レッドオーシャンの中の少しニッチな部分を狙う」という感じで、グレーゾーンにいることが多いんだよ。たとえばスターバックスは「コーヒー市場というレッドオーシャン」の中で「プレミアムカフェ体験というブルーオーシャン」を作ったとも言えるんだ。このように、既存市場の中でも視点を変えることで新しい価値を作れることがある。これを「バリューイノベーション」、つまり「価値の革新」って呼ぶよ。
レッドオーシャンで戦うにせよ、ブルーオーシャンを探すにせよ、大切なのは「お客さんにとって本当に価値のあるものを提供する」ということだよ。市場の色よりも、その本質を忘れなければ、どんな環境でもチャンスはあるんだ。「レッドオーシャンだから無理」じゃなくて「どうすれば差別化できる?」と考えるクセをつけることが、ビジネスを考えるうえでの第一歩だよ。
