株式投資や株の信用取引のことを調べていると、「追い証」っていう言葉を見かけることありますよね。何か難しそうだし、聞いたことがない言葉だから何となくスルーしちゃう…そんなことありませんか?でも実は、この「追い証」の仕組みをちゃんと理解すれば、投資初心者でも失敗を防ぐことができるんです。この記事では、友だちから教えてもらうような感じで、追い証が何なのか、なぜ必要なのか、どんなときに請求されるのか、わかりやすく説明していきますね。
- 追い証は、信用取引で損が出たときに、証券会社が追加のお金を求めるシステム
- 株価が下がって含み損が大きくなると、維持証拠金率という基準を下回る
- その基準を下回ると、すぐにお金を入れないと強制決済されてしまう
もうちょっと詳しく
追い証が発生する背景には、証券会社と投資家のリスク管理があります。信用取引というのは、証券会社が投資家にお金を貸して株を買わせる仕組みです。もし投資家が大きな損を出してしまったら、返す能力がなくなってしまうかもしれません。そこで証券会社は、事前に「最低でもこのくらいのお金は持ってないと、取引を続けられませんよ」という基準を決めています。それが維持証拠金率です。もし株価が下がってこの基準を下回ると、「お金を追加で入れてください」という追い証が発生するわけです。これは投資家を守るためでもあり、証券会社を守るためでもあるんです。
追い証は「ルール違反」じゃなくて「安全装置」だと考えると、理解しやすいです
⚠️ よくある勘違い
→ 確かに追い証を払うことで取引は続けられます。でも、株価がさらに下がり続けたら、また追い証が来ます。そうしてお金がどんどん減っていくという悪循環に陥る危険があるんです。
→ 追い証が来たということは、すでに株価が大きく下がっているサイン。そこから回復する保証はありません。早めに損を確定させて、それ以上のダメージを防ぐことが、投資では大事なんです。
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追い証とは?信用取引の落とし穴を理解しよう
株式投資について学んでいると、「信用取引」という言葉を聞くことがありますよね。これはね、自分が持ってるお金よりも多くのお金を使って株を買える仕組みなんです。つまり、100万円しか持ってなくても、証券会社から200万円借りて、合計300万円分の株を買えるってわけ。すごく便利に聞こえますよね。でも、この便利さと引き換えに、通常の株取引にはない大きなリスクが出てくるんです。それが「追い証」です。
追い証とは、信用取引で損が出たときに、その損をカバーするために証券会社が「もっとお金を入れなさい」と要求するシステムのことです。つまり、株価が下がって含み損が増えてくると、「このままだと返してもらうお金がなくなるかもしれない」という証券会社の不安を解消するために、あなたが追加でお金を払わなくてはいけなくなるんですよ。
例えば、あなたが100万円を持ってて、それを証券会社に担保に出して(これを「証拠金」といいます。つまり、「ここまで借りていいですよ」という約束のための担保ですね)、合計300万円で株を買ったとしましょう。もし株価が20%下がったら、300万円は240万円になってしまいます。すると、あなたの元々の100万円の価値も80万円に減ってしまうわけです。そうすると「あ、この人のお金が足りなくなりそうだ」と証券会社は判断して、「20万円入れてください」という追い証を請求するんです。
追い証が怖い理由は、それが連鎖するからなんです。株価が下がり続けたら、また追い証が来て、また追い証が来て…という具合にお金がどんどん必要になっていきます。最悪の場合、あなたが入金できなくなったら、証券会社が勝手に株を売ってしまう(「強制決済」といいます。つまり、あなたの意思とは関係なく取引を終了させられるってことですね)なんてことも起こるんです。だから、追い証は投資初心者の人にとって、本当に気をつけるべきポイントなんですよ。
証券会社が追い証を要求する理由
では、なぜ証券会社は追い証なんていう厳しいシステムを作ったのでしょうか。それはね、証券会社自身のリスク管理のためなんです。信用取引というのは、証券会社があなたにお金を貸す取引です。もし投資家が大きな損を出してしまったら、証券会社に返すお金がなくなってしまうかもしれません。その場合、証券会社が損をかぶることになってしまいます。
そこで証券会社は、事前に「最低でもこのくらいの資産がないと、取引させませんよ」という基準を設けておくんです。これを「維持証拠金率」といいます。つまり、「あなたが持ってる資産(現金と株の価値の合計)の中で、最低でも30%以上は証拠金として持ってないとダメ」という意味なんですね。もし株価が下がってこの基準を下回ったら、「この基準を守るために、お金を追加で入れてください」と要求するわけです。
考えてみてください。もし証券会社がこういう基準を作らなかったらどうなるか。投資家がどんどん損を出して、最後には証券会社に返す能力がなくなってしまいます。そしたら証券会社が倒産してしまうかもしれません。だから、追い証は決して証券会社が意地悪をしてるわけではなく、金融市場全体の安定を守るための、必要なシステムなんです。
追い証が発生する仕組みを具体例で理解しよう
では、追い証がどのように発生するのか、具体的な例で説明していきましょう。実際の数字で計算してみると、ぐっと理解しやすくなりますよ。
あなたが100万円を持ってるとします。その100万円を証券会社に預けて、証拠金として使うわけです。そして、証券会社から200万円借りて、合計300万円で株を買いました。これで1000円の株を3000株持ってることになります。
ここまでは大丈夫。でも、次の日、その株が900円に値下がりしてしまったとしましょう。すると、あなたが持ってる株の価値は「900円 × 3000株 = 270万円」になってしまいます。もともとの300万円から30万円減ったわけです。
そこで現在の資産を計算してみます。あなたが持ってる総資産は「株の価値270万円 + 現金(手元にあるお金)」です。もし現金が0だったら、総資産は270万円です。その中から証券会社から借りた200万円を引くと、あなたの純資産は70万円になってしまいます。
そして、証拠金率を計算します。これはね、「(あなたの純資産)÷(借りてるお金)= 証拠金率」という式で出すんです。つまり「70万円 ÷ 200万円 = 35%」です。
多くの証券会社では、この証拠金率が30%以下になったら追い証が発生します。今の例では35%だからまだ大丈夫ですね。でも、もし株がさらに800円に下がったらどうなるか。株の価値は「800円 × 3000株 = 240万円」になります。純資産は「240万円 – 200万円 = 40万円」。証拠金率は「40万円 ÷ 200万円 = 20%」となってしまいます。これは30%を下回ったので、追い証が発生するわけです。
証券会社は「証拠金率を30%に戻してください」と要求します。そのためには、借金の200万円に対して、最低でも「200万円 × 30% = 60万円」の純資産が必要なんです。今は40万円しかないから、「20万円入金してください」という追い証が来るわけですね。
追い証を払った後のシナリオ
では、あなたがこの20万円を入金したとしましょう。そしたら、あなたの純資産は60万円になって、証拠金率も30%に戻ります。ひと安心ですね。
でも、ここからが問題です。もし株がさらに下がり続けたらどうなるか。例えば、株が700円まで下がってしまったら、株の価値は「700円 × 3000株 = 210万円」になります。あなたの現金は、さっき20万円入金したから合計で20万円あります。
そうすると、純資産は「210万円 + 20万円 – 200万円 = 30万円」です。証拠金率は「30万円 ÷ 200万円 = 15%」になってしまいます。これはまた30%を下回ってしまったので、また追い証が来るんです。「15万円入金してください」と要求されるわけです。
このように、株価が下がり続ける限り、追い証はどんどん来るんです。そして、いつかあなたは「もう追加でお金を入金できない」という状況に陥ってしまいます。その時点で、証券会社は「強制決済」を実行するんです。つまり、あなたの意思とは関係なく、持ってる株をすべて売却してしまうわけです。
追い証で起こる悪循環を知ろう
追い証の最も危険なところは、それが悪循環を生み出すということなんです。一度追い証が来ると、その後も来やすくなってしまうんですよ。
考えてみてください。追い証が来たということは、すでに株価が大きく下がっているということです。例えば、さっきの例では「1000円の株が800円、700円と下がってきた」という場面で追い証が発生してました。つまり、すでに20%、30%と下がってるわけです。
そして、多くの場合、株価がこんなに下がってるのは、その企業に何か悪いニュースが出たからなんです。例えば「売上が減った」とか「経営陣が交代した」とか「競合会社が新商品を出した」とか…そういう悪いニュースがあると、その株を持ってる多くの人が「この株はこれからも下がるかもしれない」と考えて、一斉に売り出すんです。すると、さらに株価が下がるわけです。
つまり、追い証が来た時点で「株価が上がる可能性より、下がり続ける可能性の方が高い」という状況になってることが多いんですよ。にもかかわらず、多くの投資初心者は「ここから回復するはずだ」と希望的観測を持ってしまって、追い証を払い続けてしまうんです。その結果、どんどんお金が減っていくという悪循環に陥ってしまうんです。
投資の世界には「損切り」という概念があります。つまり、ある程度の損が確定したら、それ以上の損を避けるために、損覚悟で株を売ってしまう戦略のことなんです。この損切りが、実はとても大事なんです。追い証が来たというのは、損切りのサインだと考えるべきなんですよ。
追い証を避けるための戦略
では、どうすれば追い証を避けられるのか。その最も基本的な方法は、「信用取引はやらない」ということなんです。つまり、普通の「現物取引」(自分が持ってるお金の範囲内で株を買う取引のことですね)だけをやれば、追い証は絶対に来ません。
でも、すでに信用取引をやってしまってるという人もいるかもしれませんね。その場合の対策は、「余裕を持って取引する」ということです。つまり、維持証拠金率が30%という基準があるなら、実際には「50%以上ないと買わない」とか「60%以上で安心」とか、自分の中でさらに高い基準を作っておくんです。そうすれば、多少株価が下がっても、追い証が来る前に対応できるわけです。
また、「損切りのルールを決めておく」というのも大事です。例えば「買った値段から10%下がったら絶対に売る」とか「3ヶ月の間に回復しなかったら売る」とか、そういうルールを作っておくんです。そうすれば、感情に流されて追い証を払い続けるという悪循環を避けられるんですよ。
追い証を避けるための投資の基本ルール
ここまで見てきたように、追い証というのは本当に危険な仕組みなんです。だからこそ、投資初心者は追い証について正しく理解して、それを避けるための戦略を持つ必要があるんですよ。
最も基本的なルールは、「信用取引はやらない」ということです。特に投資初心者は、自分が持ってるお金の範囲内で取引する「現物取引」だけに専念するべきなんです。信用取引は、ある程度経験を積んで、リスク管理のスキルが身についた人がやるべき上級者向けの取引方法なんですよ。
もし信用取引をやる場合は、以下の3つのルールを守ってください。
1つ目は、「常に余裕を持つ」ということです。維持証拠金率が30%でいいからといって、そこぎりぎりまで借金をするのは危険です。常に50%以上の余裕を持って、株価が下がっても対応できるようにしておきましょう。
2つ目は、「損切りのルールを決める」ということです。買った値段からどのくらい下がったら売るのか、あらかじめ決めておくんです。そして、そのルールを絶対に守る。感情に流されて「きっと回復する」と思い込んで、追い証を払い続けるなんてことがないようにしてください。
3つ目は、「ニュースをよく読む」ということです。その企業や業界について、何か悪いニュースが出てないか、常にチェックしておくんです。そうすれば、株価が下がる前に対応できることもありますよ。
実際の失敗例から学ぶ
ここで、実際に追い証で失敗した人の話を聞いてみましょう。ある投資初心者の太郎君は、100万円の資金で信用取引を始めました。「株で一儲けしよう」という気持ちで、200万円借りて合計300万円で株を買ったんです。
最初のうち、その株は順調に上がりました。買った値段の1000円から1100円、1200円へと上がったんです。太郎君は大喜びです。「やった、もうけた。次ももっと大きく買おう」と思ってしまいました。
でも、そこから悪いニュースが出ました。その企業の売上が予想より少なかったというニュースです。すると、株価は一気に下がり始めました。1000円→900円→800円→700円…という具合にです。太郎君は「いや、これは一時的な下げだ。きっと回復する」と思い込みました。
ところが、株価は回復しませんでした。700円にまで下がったとき、追い証が来たんです。太郎君は何とか20万円を入金しました。でも、その後も株価は下がり続けて、600円、500円になってしまいました。また追い証が来たんです。今度は30万円の入金を要求されました。
太郎君は「もうお金がない。でもここで売ったら、この損は確定してしまう。まだ回復する可能性がある」と思い込んでしまいました。でも、お金がもう入金できないので、証券会社が勝手に株を売却してしまいました。
結果として、太郎君は150万円の損を出してしまったんです。最初の100万円の資金に加えて、50万円の追加入金もしたのに、全部失ってしまったわけです。これが追い証の怖さなんですよ。
追い証が来たら、それは「逆転を狙うチャンス」ではなく「損切りのシグナル」だと考えてください
