パソコンやスマートフォンを買うとき、「OEM版」って見かけたことない?携帯ショップに行ってもネットで調べても出てくる言葉なのに、なんだか意味がよくわからないよね。実は、このOEMという言葉、私たちの日常の買い物にすごく関係してるんだよ。この記事を読めば、OEMの意味から、なぜそういう商売の仕組みがあるのかまで、全部わかるようになっちゃいます。
- OEMは他社の製品を組み込んで売る仕組みのことで、パソコンやスマホの世界によくある
- OEM版は安い代わりに、大量購入による割引が元になっていて、転用できない制限がある
- メーカーにとっても消費者にとってもどちらにも利点がある仕組みだから、これからも続くんだ
もうちょっと詳しく
OEMという言葉は「Original Equipment Manufacturer」の頭文字を取ったもので、つまり「元々の機械メーカー」という意味です。でもちょっと複雑で、実は「OEMをする企業」と「OEMされる企業」両方の立場があるんです。例えば、パソコンメーカーはWindowsのOEM企業だけど、パソコン自体は自動車メーカーのOEM企業になることだってあります。だから、どの視点で見るかで、同じ企業が「OEMする側」にも「される側」にもなるんですよ。
OEMは「製造委託」のような関係。大手メーカーが頼んで、別の企業が作ることもあるし、部品として組み込むこともある。
⚠️ よくある勘違い
→ OEM版と通常版は実は同じ品質。安いのは割引のおかげで、品質は何も変わってない。パソコンに組み込まれたWindowsも、別売りのWindowsも全く同じソフトなんだよ。
→ 正解。品質は通常版と同じ。違うのは「そのパソコンだけで使える」という条件。安いのはそのせいだから、割り切って使う方が賢いんだ。
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OEMって結局なに?わかりやすく説明
OEMを一言で言うと、「他の企業が作ったものを使って、自分の製品として売っちゃう」ということです。もっと正確には、大きく2つの意味で使われます。1つ目は、パソコンメーカーがWindowsをパソコンに組み込んで売る、みたいに「完成品に部品やソフトを組み込む」ケース。2つ目は、スポーツブランドが「実は別の工場で作ってもらった」みたいに「製造を他社に委託する」ケースです。
例えば、あなたがiPhoneを持ってるなら、その中身はAppleだけで作られたわけじゃなくて、いろんな企業の部品が組み込まれてるんです。カメラレンズはソニーかもしれないし、メモリは別の企業かもしれない。Appleはそれらを集めて「iPhone」として完成させるわけです。これもOEM的な関係なんですよ。
だからね、OEMというのは現代のモノ作りにはなくてはならない仕組みなんです。一つの企業が全部自分で作ろうとしたら、莫大な時間とお金がかかっちゃいますからね。だから「得意な企業に任せる」「安く仕入れる」「その代わり安く売る」という関係が成り立つんですよ。
OEMと「ノーブランド品」は違う
ここで気をつけたいのは、OEM製品とノーブランド品は全く違うっていうことです。ノーブランド品っていうのは「どこのメーカーか不明な製品」という意味。でもOEM製品は「ちゃんとしたメーカーが委託した製品」という意味なんです。品質管理もちゃんとされてるし、アフターサービスだって受けられることがほとんど。だからね、OEM版だからといって粗悪品だと思うのは大間違いなんですよ。
パソコンの世界でよく見るOEM版Windowsの話
パソコンを買おうと思って探してるときに、「OEM版Windows」「通常版Windows」「DSP版Windows」とかいろんな種類があるのを見たことあると思います。これらの違いをわかりやすく説明しますね。
OEM版というのは、パソコンメーカー向けに作られたWindowsのことです。つまり、DELLとかLenovoとか、そういう大手パソコンメーカーが「ウチのパソコンにWindowsを組み込みたい」と言ったときに、Microsoftが割引してくれるやつなんです。その割引を受けた分、パソコンの値段も安くなるわけです。
一方、通常版(パッケージ版とも呼ぶ)というのは、個人のお客さんが単体で買えるWindowsです。ダウンロードして自分でインストールできるし、別のパソコンに移すこともできます。ただ、値段が高いんですよ。だいたい1万5千円から2万円近くしちゃいます。
OEM版Windowsの制限について知ろう
OEM版Windowsが安い理由は、実は この「制限」にあるんです。OEM版は「そのパソコン専用」という条件がついてるんですよ。具体的には、パソコンの主要な部品(マザーボードとか)を交換しちゃうと、Windowsのライセンスが無効になっちゃうんです。つまり、「この部品の組み合わせのパソコンでだけ使ってね」という約束なわけです。
だからね、例えば古いパソコンが壊れたから、そのOEM版Windowsを新しいパソコンに移そうとしても、できちゃうかもしれないけど、ライセンス違反になっちゃうんです。そこが通常版との大きな違いですね。
でも考えてみると、ほとんどの人ってパソコンを買ったら、そのパソコンをそのままずっと使い続けるじゃないですか。だから、この制限はそこまで気にならないわけです。だからこそOEM版は人気があるんですよ。「安いし、制限なんて実際には関係ない」って感じでね。
スマートフォンの世界でのOEM
パソコンだけじゃなくて、スマートフォンの世界にもOEMはあるんです。例えば、Androidを使ってるスマートフォンはどうなってると思いますか?実は、Googleが開発したAndroidというOSを、SamsungとかXiaomiとかいろんなメーカーに提供してるんです。これもOEMなんですよ。
Googleはandroidを無料で提供してるけど、その代わりにGoogle検索やGmailなんかを組み込まれてるわけです。そしたらGoogleは広告で儲かるし、スマートフォンメーカーは「自分でOSを開発する手間が省ける」っていうメリットがあります。Windows Phone(もう廃止されちゃったけど)とiOSみたいに、メーカーが独自のOSを開発するのって、ものすごくお金と時間がかかるんですよ。
だからね、Googleの戦略は賢いんです。「フリーで提供する代わりに、ユーザーデータと広告の仕組みで儲ける」ってわけです。これもOEM的な考え方なんですよ。
スマートフォン部品のOEM
スマートフォン自体も、部品で見るとOEMだらけなんです。例えばiPhoneだって、Appleが全部作ってるわけじゃなくて、いろんなメーカーから部品を仕入れてるんですよ。カメラはソニーの部品だし、メモリはSamsungかもしれないし、バッテリーは別のメーカーかもしれません。
つまりね、最終的なスマートフォンメーカーは「組立屋さん」みたいな感じで、いろんなメーカーから集めた部品を組み立ててるんです。これも広い意味ではOEMの関係なんですよ。
自動車業界のOEM
自動車の世界になると、OEMという言葉はもっと複雑になってきます。例えば、大手の自動車メーカーが「ウチ向けのエンジンを作ってよ」と別の企業に頼むとします。これもOEMなんです。つまり、自動車メーカーが「OEMする企業」で、部品メーカーが「OEMされる企業」ってわけですね。
実は、有名な自動車メーカーだって全部の部品を自分で作ってるわけじゃなくて、いっぱいの部品メーカーに頼んでるんです。ハンドルはここ、ブレーキはここ、シートはここ、みたいにね。それを組み立てるのが自動車メーカーの仕事なんですよ。
さらに複雑なのは「車体もOEM」というケースです。有名なブランドなのに、実は別の工場で作られてた、ってことがあるんです。日本の自動車メーカーがタイの工場で作るとか、中国メーカーが日本のメーカーに製造を委託するとか。こういう関係があるんですよ。
自動車OEMの背景にあるもの
なぜそんなことするのかというと、「得意なことに特化する」ためなんです。例えば、あるメーカーはエンジン作りが得意だし、別のメーカーはボディ設計が得意、また別のメーカーは電子制御が得意、みたいにね。それぞれが得意なことをやって、それらを組み合わせた方が、全体としていい車ができるわけです。
それにね、工場を建てるのってすごくお金がかかるんですよ。だから「うちの得意なことだけ、うちでやる。あとは得意なところに任せちゃおう」という戦略が、会社の経営として合理的なんです。
OEM企業が存在する理由と利点
なぜOEMなんていう関係があるんでしょうか?それを考えると、実は win-win の関係だからなんですよ。OEMする側(パソコンメーカーとか自動車メーカー)にとっても、OEMされる側(部品メーカーとかソフト企業)にとっても、メリットがあるんです。
OEMする側のメリットをまず説明します。製品を開発するには、研究費とか開発費とか、莫大なお金がかかるんです。でも、すでに出来上がった製品やソフトを使えば、その費用が削減できるわけです。例えば、パソコンメーカーが「Windowsを使おう」と決めたら、わざわざ自分たちでOSを開発する必要がないですよね。それに、Windowsはもう完成度も高いし、ユーザーも多いし。だから採用するわけです。
さらに、大量にまとめて購入すれば、価格交渉ができるんです。「1000台分のWindowsを組み込みたいから、割引してよ」と言えば、Microsoftだって「いいよ」って答えるわけです。これが「OEM価格」の実態なんですよ。
OEMされる側のメリット
一方、OEMされる側(ソフト企業や部品メーカー)にとっても、メリットがあるんです。まず、大量購入してくれるから、収入が安定するんです。例えば、Microsoftにとって大手パソコンメーカーは、毎月何千何万台分のWindowsを購入してくれるお得意さんですよね。それって、すごく大事な販路なんですよ。
それに、自社で販売する手間が省けるんです。個人のお客さんに1個1個販売するより、大手メーカーに1回で1000個納入する方が、営業コストが安いんですよ。だからOEMという関係は、OEMされる側にとっても理にかなった商売なんです。
さらにね、ユーザーの観点で見ると、OEMのおかげで製品が安くなるんです。メーカーが得た割引が、そのままお客さんの負担減につながるわけです。だからOEMは「三方よし」(メーカーも部品メーカーも消費者も得)という、いい仕組みなんですよ。
OEMと偽造品・粗悪品は全く違う
ここで大事な話をします。OEM製品と「偽造品」や「粗悪品」を混同してる人が多いんですけど、全く違うんですよ。これは絶対に知っておいて欲しいポイントです。
偽造品というのは「本物だと偽って売られている、実は粗悪なもの」という意味です。例えば、本物のiPhoneだと言って売られてるけど、実は粗悪な模倣品だ、みたいなやつですね。これは詐欺みたいなものです。一方、OEM製品は「正規メーカーが許可して作られたもの」なんです。品質も管理されてるし、保証だって受けられることがほとんどです。
つまりね、OEM版Windows も「れっきとしたMicrosoftの正規品」なんです。単に「パソコンメーカー向けの割安版」ってだけで、品質は全然変わらないんですよ。だから「OEM版だから品質が悪い」という考えは、完全な勘違いなんです。
むしろね、OEM製品には品質基準があるんです。というのも、大手メーカーが採用する製品だから、品質が悪かったら大事になっちゃいますよね。だからOEMされる側は、通常版以上に品質管理を厳しくしてることもあるくらいなんですよ。
