「マザーズって聞いたことあるけど、なんかお金の話でしょ?正直よくわからない」って思ったことない?ニュースで「マザーズ市場が急騰」とか「マザーズに上場」って言葉が出てきても、ピンとこないよね。この記事を読めば、マザーズが何なのか・なぜ重要なのか・今はどうなったのかが全部わかるよ!
- マザーズは東京証券取引所の中にあった、成長企業専用の株式市場のこと
- 大企業向けのプライム市場より上場基準がゆるく、赤字のベンチャー企業でも上場できた
- 2022年4月の市場再編でグロース市場に引き継がれ、名前は変わったが役割は続いている
もうちょっと詳しく
マザーズは1999年に東京証券取引所が開設した市場で、当時はインターネットビジネスが急速に広がっていた時代だったんだ。「これから伸びそうな会社に、もっと早く資金調達の機会を与えよう」という狙いで作られたよ。資金調達というのは、つまり「事業に必要なお金を外部から集めること」ね。上場するためのハードルが低かった分、リスクも高かったけど、今では誰もが知る大企業もマザーズを足がかりにして成長していったんだ。小さな苗(なえ)が大きな木になるための「苗床(なえどこ)」みたいな役割を担っていたんだよ。
マザーズ=新しい会社が株を売って資金を集める「デビューの舞台」!
⚠️ よくある勘違い
→ 上場基準がゆるいということは、まだ実績が少ない会社も多いということ。株価の上がり下がりが激しく、大きく損することも十分ある。
→ うまくいけば株価が何倍にもなることがある一方、事業に失敗した会社の株はほぼゼロに近くなることも。会社をよく調べてから判断することが大切。
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マザーズとは?まず基本を押さえよう
マザーズは「若い会社のための株式市場」
マザーズを一言で説明するなら、「まだ小さいけど、これから大きくなりそうな会社が株を売り出すための市場」だよ。株式市場というのは、つまり「会社がお金を集めるための場所」のこと。会社が「うちの株を買いませんか?」と言って、投資家が「じゃあ買うよ」とやり取りする場所なんだ。
日本で一番有名な株式市場は「東京証券取引所(東証)」で、マザーズはその東証の中にある「コーナーのひとつ」だった。東証にはいくつかの市場区分があって、それぞれ「どんな会社が上場できるか」のルールが違ったんだ。たとえば学校のクラス分けみたいに、実力や規模に応じてグループが分かれていたイメージだよ。
「上場」ってそもそも何?
「上場」という言葉もよく出てくるよね。これは「自分の会社の株を証券取引所で一般の人に買えるようにすること」を意味するよ。つまり上場すると、ぼくたちみたいな一般の人も、その会社の株を証券会社を通じて買えるようになるんだ。会社にとっては多くの人からお金を集められるメリットがある。投資家にとっては有望な会社に投資してお金を増やすチャンスがある。上場は会社にとって「大人の仲間入り」みたいなイベントで、普通は創業してから数年〜十数年かかる大きな節目なんだよ。マザーズはこの「上場」のハードルが低めに設定されていたから、創業して間もない若いベンチャー企業でも上場しやすかったんだ。
マザーズはなぜ作られたの?誕生の背景
1999年、インターネットブームのど真ん中に誕生
マザーズが誕生したのは1999年11月のこと。この頃はちょうど日本でインターネットが急速に広まり始めた時代で、「ネットを使ったビジネスで一発当てよう!」という雰囲気が社会中にあふれていた。いわゆる「ITバブル」の時期だね。世の中にはパソコンやスマホが爆発的に普及していて、インターネットを使ったサービスやアプリを作る会社が次々と生まれていたんだ。
でも当時、インターネット系のベンチャー企業が既存の株式市場(東証一部・二部など)に上場するのはすごくハードルが高かった。なぜかというと、従来の上場基準は「何年間か黒字を出し続けていること」「株主が一定数以上いること」「売上が一定規模以上あること」など、できたばかりの会社には到底クリアできない厳しい条件がたくさんあったんだ。
そこで東京証券取引所は「もっとスタートアップが上場しやすい市場を作ろう」と考えてマザーズを作ったんだよ。スタートアップというのは、つまり「起業したてで急成長を目指している新しい会社のこと」ね。アメリカにはすでに「NASDAQ(ナスダック)」というIT企業が多く集まる有名な市場があったんだけど、日本でも同じような役割を担う市場が必要とされていたんだ。
有名企業もマザーズ出身!
マザーズが開設されてから、数多くの企業が上場した。その中には今でも誰もが知っているような大企業もあるよ。たとえばグリー(スマホゲームやSNSで有名)、ミクシィ(「mixi」というSNSを運営)、DeNA(モバゲーなどで有名なゲーム会社)、サイバーエージェント(アメーバブログやAbemaTVを運営)などがある。これらの会社は最初マザーズに上場して、しっかり成長してから東証一部(今のプライム市場)に移ったんだ。まるでユースチームから一軍に昇格していく選手みたいでしょ?
マザーズに上場するための条件は?
プライム市場と比べると一目瞭然
株式市場に上場するには、証券取引所が定めた「審査基準」をクリアしないといけない。マザーズとプライム市場(大企業向けの市場)の基準を比べると、その違いがよくわかるよ。プライム市場に上場するには、「流通株式の時価総額が100億円以上」「直近2年間の利益の合計が25億円以上」「株主数が800人以上」など、かなり厳しい基準がある。時価総額というのは、つまり「その会社の株全部を合わせたらいくらになるか」という会社の値段のことだよ。
一方でマザーズの主な上場条件はこんな感じだった。
- 株主数:200人以上(プライムの4分の1以下でOK)
- 流通株式数:2000単位以上
- 事業継続年数:特に制限なし(できたばかりでもOK)
- 利益:黒字でなくてもよい
「黒字でなくてもいい」というのは特に大きなポイントだよ。プライム市場では2年連続で利益を出していることが求められるけど、マザーズでは「今は赤字でも将来性があれば上場できる」というスタンスだったんだ。
上場審査では「将来性」が重視された
マザーズでは、過去の実績より「これからどう成長するか」という将来計画が重視されたんだ。会社の事業計画書(ビジネスプランとも言うよ)をしっかり書いて、「こういうビジネスモデルで、こうやって成長します!」と説明できれば、まだ小さな会社でも上場のチャンスがあった。ビジネスモデルというのは、つまり「どうやってお金を稼ぐかの仕組み」のことね。でもその分、上場してみたら計画通りにいかなかった会社も出てくるから、投資する側はリスクをしっかり理解しておく必要があったんだよ。
マザーズ株のリスクと特徴を知っておこう
値動きが激しい!それがマザーズ株の最大の特徴
マザーズに上場している会社は若くて小さい会社が多いから、株の値動きが激しいのが最大の特徴だよ。つまり「ハイリスク・ハイリターン」ということ。ハイリスク・ハイリターンとは、つまり「大きく損する可能性もあるけど、うまくいけば大きく儲かる可能性もある」という意味だよ。うまくいけば株価が10倍・20倍になることもあるけど、会社がうまくいかなければ株価がほぼゼロに近くなることもある。
たとえるなら、プライム市場の株は「大手銀行に預ける安定した投資」、マザーズの株は「新しい飲食店に投資する博打っぽい投資」に近いかな。大手銀行はつぶれる可能性が低いけど、増えるお金もゆっくり。新しいお店は大当たりして繁盛することもあるけど、閉店することも多い。そういうイメージだよ。
「マザーズ指数」ってなに?
ニュースで「マザーズ指数が急落」なんて言葉を見かけたことがあるかもしれない。指数というのは、つまり「マザーズに上場している会社全体の株価の平均的な動きを数字で表したもの」だよ。日経平均株価が日本の代表的な225社の株価の動きをまとめて示しているように、マザーズ指数はマザーズに上場している会社たちの株価をひとまとめにして見られる数字なんだ。
マザーズ指数が上がっていれば「ベンチャー企業全体に投資家の期待が集まっている」、下がっていれば「ベンチャー企業への投資を手控える動きが出ている」というサインになるよ。特に金利(つまり、お金を借りるときにかかる利息の割合のこと)が上がると、成長企業は「将来の利益が目減りして割高に見える」と評価されやすいから、マザーズ指数は下がりやすいと言われているんだ。
2022年の市場再編:マザーズはグロース市場へ変わった
なぜ東証はマザーズをなくしたの?
2022年4月、東京証券取引所は大きな再編を行ったんだ。それまでの「東証一部・東証二部・マザーズ・JASDAQ(ジャスダック)」という4つの区分を、「プライム市場・スタンダード市場・グロース市場」という3つに整理したよ。JASDAQというのは大阪にあった別の新興企業向け市場で、マザーズと似た役割を持っていたんだ。
なぜ変えたのかというと、「区分が多くてわかりにくい」「東証一部に上場している会社の数が多すぎて、グローバル投資家(つまり、海外から日本に投資する人たちのこと)にわかりにくい」という問題があったからだよ。実際、東証一部には2000社以上が上場していて、「プライムな市場」というよりは「誰でも入れる普通の市場」みたいになっていたんだ。だから基準を見直してすっきり整理しようとなったんだよ。
グロース市場はマザーズの正統な後継者
マザーズが引き継がれてできた「グロース市場」は、基本的な役割はマザーズとほぼ同じだよ。「高い成長可能性を持つ企業が上場するための市場」として、ベンチャー企業がお金を集める場所として今も機能しているんだ。上場基準もマザーズとほぼ同様のゆるやかな基準が維持されている。
だから「マザーズとグロース市場は別物」というよりは、「マザーズが名前を変えてグロース市場になった」と理解しておくといいよ。今後ニュースで「グロース市場が急落」とか「グロース銘柄に注目」という言葉を見たら、「あ、昔のマザーズのことね」とピンとくるはずだよ。
グロース市場の今と、投資する際の心がけ
グロース市場(旧マザーズ)の銘柄に投資するときは、特にしっかりとした準備が必要だよ。銘柄とは、つまり「その市場に上場している個々の会社の株」のことね。上場基準がゆるいということは、まだ利益を出していない会社や事業モデルが検証途中の会社も多いということ。大きく儲けられる可能性がある反面、投資したお金がゼロに近くなるリスクもある。投資するなら最低でも「その会社が何をやって、どうやって稼ごうとしているのか」くらいは理解してから買うようにしよう。また分散投資、つまり「一つの会社に全財産をつぎ込まず、複数の会社や資産に分けて投資すること」を心がけることも大切だよ。投資は自己責任が基本だけど、知識を持って挑むことでリスクをグッと減らすことができるんだ。
マザーファンドって何?わかりやすく解説
