M&Aって何?わかりやすく解説

テレビのニュースで「〇〇社が△△社を買収した」って聞いたことない?「会社を買う」ってどういうこと?お店みたいに売ってるの?って疑問に思ったことあるよね。じつはこれ、M&Aって言葉で説明できるんだけど、聞いたことはあってもちゃんとわかってる人って意外と少ない。でも安心して。この記事を読めばM&Aが何なのか、なんでやるのか、どういう仕組みなのかがバッチリわかるよ。

M&Aってよくニュースで聞くんだけど、そもそも「会社を買う」ってどういうこと?建物ごと買うの?

いい疑問だね!M&Aは英語の「Mergers and Acquisitions(マージャーズ・アンド・アクイジションズ)」の略で、日本語にすると「合併と買収」のこと。「建物を買う」じゃなくて、その会社の株式(かぶしき)を買うんだよ。株式っていうのは「会社の所有権を細かく分けたもの」で、それをたくさん持つことで、その会社を自分の仲間にできるんだ。
なんで自分で新しい会社を作らないの?買うほうがお金かかりそうじゃない?

そこがポイント!自分で会社を作ると、人を集めて、技術を育てて、お客さんを獲得して…って何年もかかるでしょ?M&Aならすでに完成している会社をまるごと手に入れられるんだ。ゲームで最初からキャラクターをレベル1で育てるか、強いキャラクターをそのまま引き継ぐかの違いだよ。M&Aは「時間を買う」って表現されることが多いんだよね。
買収された会社の社員はどうなるの?みんなクビになっちゃうの?

必ずしもそうじゃないよ。M&Aの目的は「強い会社になること」だから、優秀な社員はむしろ大切にされることが多い。ただ、同じ役割の部署が2つになったときに整理されることはあるね。社員にとっては「不安もあるけど、大企業の傘下に入れるチャンスでもある」って感じ。日本では後継者がいない会社をM&Aで存続させるケースも増えていて、社員が助かることも多いんだよ。
M&Aって大企業だけの話?中小企業や町のお店には関係ない?

実は身近なところにも関係しているよ!日本では年間4,000〜5,000件ものM&Aが行われていて、その多くが中小企業なんだ。「社長が高齢で引退したいけど後継ぎがいない」というお店や会社が、M&Aで別の会社に引き継いでもらうことで事業を続けられる。近所の老舗のお菓子屋さんや町工場も、M&Aで生き延びているケースがあるんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. M&Aは「合併と買収」のことで、会社が別の会社と 1つになったり傘下に入れたりする 経営戦略のこと
  2. 目的は「時間を買うこと」で、ゼロから育てるより 既存の会社をまるごと手に入れる ほうが早く成長できる
  3. 大企業だけの話ではなく、後継者不足に悩む 中小企業の事業承継 としても日本全国で使われている
目次

もうちょっと詳しく

M&Aは世界中の企業が日常的に使っている経営戦略の一つ。日本でも毎年数千件のM&Aが行われていて、大企業から町の中小企業まで幅広く関係している。特に近年注目されているのが「事業承継M&A」と呼ばれるもの。つまり「社長の引退や高齢化に伴って、事業を別の会社に引き継いでもらうためのM&A」のこと。日本は少子高齢化が進んでいて、後継者がいない会社が増えているから、このM&Aの需要はますます高まっているんだ。有名な例では、ファミリーレストランチェーンや地方の食品メーカーなどが大手グループに買収されて事業を続けているケースがたくさんある。M&Aは「企業の世界だけの話」じゃなくて、地域経済を守るためにも重要な役割を果たしているんだよ。

💡 ポイント
日本では年間約4,000〜5,000件のM&Aが実施されていて、その大半は中小企業が関わっている!

⚠️ よくある勘違い

❌ 「M&Aで買われた会社はなくなる」
→ 合併(吸収合併)の場合はブランド名が変わることもあるけど、「買収」の場合は会社の名前・組織はそのまま存続することがほとんど。「乗っ取られて消える」わけじゃないんだよ。
⭕ 「M&Aで買われた会社は子会社になることが多い」
→ 買収された会社は「子会社」としてそのまま存続しながら、買った会社(親会社)と協力関係を築くのが一般的。ブランドも社員も続くことが多いんだ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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M&Aってどういう意味?言葉の基本から理解しよう

アルファベット4文字の正体

M&Aは英語の「Mergers and Acquisitions(マージャーズ・アンド・アクイジションズ)」を短くしたもの。日本語にすると「合併と買収」だよ。

2つの言葉が入っているから、それぞれ別の意味がある。Mergers(合併)は、2つ以上の会社が1つの会社に統合されること。Acquisitions(買収)は、1つの会社が別の会社の株式を買い取って、自分の支配下に置くことだよ。まとめて「M&A」と呼ばれるのは、どちらも「企業が他の企業と結びつく行為」だから。

学校に例えると、隣のクラスと合体して1つのクラスになるのが「合併」、別の班が自分たちのリーダーのルールに従うようになるのが「買収」のイメージに近いよ。

「会社を買う」って実際どういうこと?

「会社を買う」と聞くと、ビルや机や機械を買うようなイメージがあるかもしれない。でも実際には「その会社の株式(かぶしき)を買うこと」が中心なんだ。

株式っていうのは、会社の所有権を細かくたくさんに分けたもの。たとえば、ある会社の株式が全部で1000株あったとして、そのうちの600株を買えば、その会社の「所有権の60%」を手に入れられる。これを過半数(かはんすう)、つまり「半分より多い割合を持つこと」と言って、この状態になると会社の方向性を決める力(議決権)の多数を握れる。こうして実質的にその会社をコントロールできるようになるんだよ。だから「会社を買う=株式を大量に取得する」っていうイメージが正しいんだ。

なんで会社はM&Aをするの?その目的を深掘り

新しく作るより「買う」ほうが早い

会社が事業を広げたいとき、大きく2つの方法がある。①ゼロから自分で新しい事業を作るか、②すでにある会社を買うか、だよ。

①の場合、市場調査・人材の採用・設備の準備・ブランドの構築…とやることが山ほどあって、しっかり形になるまで何年もかかる。でも②のM&Aなら、すでに完成している組織・技術・顧客をまるごと引き継げる。これが「時間を買う」って言われる理由。RPGゲームで強いキャラクターを最初からレベル1で育てるより、強い状態のキャラクターをそのまま使えるほうが効率的でしょ?それと同じ発想なんだ。

M&Aをする具体的な理由いろいろ

もう少し具体的に見てみると、企業がM&Aをする理由はいくつかある。

  • 新しい技術を手に入れたい:IT企業が優れた技術を持つスタートアップ(小さな新興企業のこと)を買収して、自社のサービスに取り込む
  • 新しい市場に素早く参入したい:海外進出するとき、現地の会社を買えばすでにお客さんがいる状態からスタートできる
  • スケールメリットを得たい:つまり「規模が大きくなるほどコストが下がる効果」のこと。2社が合わされば、仕入れをまとめて交渉できて、材料を安く買えたりする
  • ライバルとの競争を楽にしたい:競合他社を買収することで市場でのシェア(占有率)を一気に高められる

日本のわかりやすい例で言うと、コンビニ業界では大手チェーンが地方の中小スーパーをM&Aで傘下に入れて、一気に店舗数を増やすケースがよくあるよ。

M&Aの主な種類をわかりやすく解説

合併(がっぺい)とは

合併は、2つ以上の会社が法律上1つの会社になること。合併にもさらに種類があって、大きく2つに分けられる。

吸収合併は、A社がB社を吸収してB社が消滅し、A社だけが残るタイプ。新設合併は、A社もB社も消えて、まったく新しいC社が誕生するタイプ。現実のビジネスでは手続きが少なくて済む吸収合併のほうがほとんどだよ。有名な例では、銀行業界で複数の銀行が合併して大きな銀行グループになったケースが多い。「みずほ銀行」は第一勧業銀行・富士銀行・日本興業銀行が合併して生まれた銀行だよ。

買収(ばいしゅう)とは

買収は、A社がB社の株式を大量に取得してB社を支配下に置くこと。合併と違ってB社はそのまま存続し、A社の「子会社」になるのが一般的だよ。

買収の代表的な方法を紹介すると:

  • 株式取得:市場や直接交渉でB社の株を買う。最もよく使われる基本的な方法
  • TOB(株式公開買い付け):B社の株主全員に向けて「〇〇円で株を売ってください」と公に呼びかける方法。「テイクオーバー・ビッド」の略だよ
  • 第三者割当増資:B社が新しく株を発行して、A社だけに売る方法。B社側が「買ってほしい」と思っているときに使われることが多い

最近の有名な例では、大手IT企業がゲーム会社や動画配信サービス会社を次々と買収するケースが世界中で増えているよ。

M&Aの実際の流れ:どうやって進むの?

ざっくり6ステップで理解しよう

M&Aは一般的にこんな流れで進む。映画のシナリオみたいに段階があるんだよ。

  1. 戦略の立案:「こういう会社を買いたい」という目的と条件を決める
  2. 候補先の探索:「あの会社いいな」と目星をつける。M&Aの仲介会社(アドバイザー)に紹介してもらうことも多い
  3. トップ面談:経営者同士が直接会って、お互いの会社についてざっくばらんに話し合う
  4. 基本合意:「買う方向で話を進めましょう」という合意書(基本合意書)を交わす
  5. デュー・デリジェンス:つまり「買う前の徹底的な調査」のこと。財務・法務・人事など全方面からその会社の中身を詳しく調べる
  6. 最終契約・クロージング:正式な売買契約書を締結して、代金を払って完了!

特に大事な「デュー・デリジェンス」って何?

デュー・デリジェンス(Due Diligence)という言葉、聞き慣れないよね。これは「買収前の徹底調査」のこと。略してDDと呼ばれることも多い。

中古車を買うとき、外観だけじゃなくてエンジンの状態や事故歴を確認するでしょ?それと同じで、M&Aでも「表向きは良さそうに見えるけど、実は大きな借金があった」とか「知らないうちに法律違反をしていた」なんてことがあると大変だよね。だからプロの専門家(弁護士・会計士・コンサルタントなど)が何週間〜何ヶ月もかけて財務諸表(会社のお金の記録)・契約書・人事情報などを隅々まで確認する。これがM&Aの中で一番時間がかかって、コストもかかる部分なんだ。

M&Aのメリットと注意点:いいことばかりじゃない?

買う側・売る側それぞれのメリット

M&Aには買う側(買収企業)と売る側(被買収企業)の両方にメリットがある。

買う側のメリットは主にこの3つ:

  • 即戦力の人材・技術・顧客基盤をまるごと獲得できる
  • 市場シェアを一気に拡大できる
  • 新しい分野への参入リスクを減らせる(すでに実績がある会社を買うから)

売る側のメリットはこちら:

  • 後継者がいなくても事業を続けられる(事業承継。これは「会社や商売を次の世代や別の経営者に引き継ぐこと」という意味)
  • まとまった売却資金が手に入る
  • 大企業の傘下に入ることで資金力・ブランド力・ネットワークが使えるようになる

M&Aがうまくいかないこともある

M&Aは万能じゃなくて、失敗するケースも少なくない。主な注意点を見てみよう。

まず一番大変なのがPMI(統合作業)。これは「Post Merger Integration(ポスト・マージャー・インテグレーション)」の略で、つまり「合併・買収が終わった後の企業統合作業」のこと。会社の文化・システム・働き方が違う2社が1つになると、混乱が起きやすい。「うちのやり方のほうがいい」「いや、うちのほうがいい」って摩擦が生まれることもある。これをうまく乗り越えないと、M&Aで期待していたシナジー(相乗効果。つまり「2社が合わさることで1社のときより大きな成果が出ること」)が生まれないんだ。

また、財務的な問題としてのれんという概念がある。のれんとは「買収価格が買収した会社の実際の資産価値を上回った分」のこと。ブランド力や顧客基盤など目に見えない価値を含んでいる。でも業績が悪化すると「のれんの減損処理」といって、財務的に大きなマイナスが出ることがある。

さらに、社員の不安もリアルな問題。どちらの会社の社員も「自分のポジションはどうなるの?」と心配になる。経営者がしっかりコミュニケーションをとらないと、優秀な人材が離れてしまうこともある。M&Aは契約して終わりじゃなく、その後の「人のマネジメント」こそが成功のカギと言われているんだよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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