ハンバーガーを注文したら「ポテトもいかがですか?」って聞かれたこと、あるよね。あれって実はビジネスの超重要テクニックなんだ。「なんでお店の人はいつも何か追加で勧めてくるんだろう?」って思ったことない?この記事を読めば、その理由と「クロスセル」のしくみが全部わかるよ。
- クロスセルとは、お客さんが買う商品に関連する別の商品を一緒にすすめる販売テクニックのこと
- マクドナルドの「ポテトもいかが?」やAmazonの「一緒に買われている商品」が代表的な例
- アップセル(グレードアップ提案)と混同しやすいが、クロスセルは別カテゴリの商品を追加提案する点が違う
もうちょっと詳しく
クロスセルは英語で「Cross Sell」と書いて、「Cross=横断する」「Sell=売る」という意味。つまり「いろんなカテゴリをまたいで売る」ということだよ。お客さんが1つの商品を買おうとしているときに、それに関連する別の商品も一緒に買ってもらうことで、お店全体の売上(つまりひとりのお客さんから得られるお金の合計)を増やせるんだ。新しいお客さんを連れてくるよりも、すでに買う気になっているお客さんに追加でおすすめする方が、お店にとってははるかにコストが低いとされているんだよ。だから、どんな業界でも積極的に使われているテクニックなんだ。
新規客獲得コストは既存客へのクロスセルの5〜7倍かかるとも言われてるよ!
⚠️ よくある勘違い
→ 「どうせ売りつけようとしてるだけでしょ」と思ってしまうケース
→ カメラを買う人が充電器の必要性に気づいていないとき、提案してあげることはお客さんにとっても助かる。押し付けではなく「役立つ提案」が本来の姿だよ。
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クロスセルってそもそも何?基本をおさえよう
クロスセルとは、つまり「お客さんが今買おうとしているものに関連した別の商品をすすめること」だよ。
たとえばこんな場面を想像してみて。友だちの誕生日プレゼントにゲームソフトを買いに家電量販店に行ったとするよね。レジに持っていったら店員さんが「このソフト、コントローラーが2つあるとさらに楽しいですよ。一緒にどうですか?」って教えてくれた。これがクロスセルだよ。
ゲームソフトとコントローラーは別のカテゴリの商品だけど、「一緒に使うと便利」という関係がある。この関係性を使って、もう1品買ってもらおうとする提案がクロスセルのポイントなんだ。
「Cross(クロス)」の意味を理解しよう
Crossという英語には「横断する・交差する」という意味があるよ。つまりクロスセルは、お客さんがもともと買うつもりだった商品カテゴリの「外側」に横断して、別のカテゴリの商品も一緒に売ることを意味しているんだ。
ゲームソフトを買いに来たお客さんが、気がついたらコントローラーも買って帰る。スキンケアクリームを買いに来た人が、洗顔料も一緒に買って帰る。これが「カテゴリを横断した販売」、つまりクロスセルだよ。
クロスセルはいつから使われてるの?
クロスセル自体はビジネスの世界でずっと昔から使われているテクニックだよ。でも、インターネットが普及してから爆発的に広まったんだ。オンラインショップだと「一緒に買われている商品」「この商品を見た人はこちらも見ています」といった形で自動的に表示できるから、人件費ゼロで24時間クロスセルができるようになったんだよね。
身近なクロスセルの具体例を見てみよう
クロスセルは実は僕たちの日常生活のあちこちに隠れているんだ。気づいていないだけで、みんな毎日クロスセルを体験しているよ。代表的な例をいくつか見てみよう。
ファストフード店の「ポテトもいかがですか?」
これはクロスセルの教科書みたいな例だよ。バーガーを1個買おうとしたお客さんに、ポテトやドリンクをセットでおすすめする。言われてみると「あ、確かにポテトも食べたいな」ってなることが多いよね。バーガーだけでは気づかなかった「のどが渇く」「ポテトも食べたい」というニーズをうまく引き出しているんだ。
Amazonの「よく一緒に購入されている商品」
Amazonが世界最強のクロスセル活用企業と言われているのはここだよ。たとえばプロテインを購入しようとすると、シェイカー・スプーン・プロテインバーなどが一緒におすすめされる。「あ、シェイカーがないと飲めないじゃん!」と気づいてクリックしてしまう。Amazonはこの機能で全体売上の約35%を稼いでいると言われているんだ。数字で見るとすごいよね。
コンビニのレジ横商品
コンビニでお弁当を買うとき、レジの前にガム・チョコ・ライターなどが並んでいるの見たことあるよね?あれも立派なクロスセルの工夫なんだ。「ついでに買おうかな」という気持ちを引き出す場所に、関連しやすい商品を置いておく。店員さんが何も言わなくても、陳列の仕方だけでクロスセルが成立しているんだよ。
美容院でのトリートメントすすめ
髪を切りに行ったら「今日、毛先が傷んでいますね。トリートメントもしておきましょうか?」と言われたことない?これも典型的なクロスセルだよ。カットという本来の目的に加えて、髪の状態を見て関連したケアを提案している。お客さんにとっても「確かに傷んでるな」と気づくきっかけになるから、うまくいけばお互いにWin-Winなんだ。
アップセルとの違い、ちゃんと理解しよう
クロスセルとよく一緒に語られるのが「アップセル(Up Sell)」というテクニック。似ているようで実は全然違うんだ。ここでしっかり整理しておこう。
アップセルは「グレードを上げる」提案
アップセルとは、つまり「同じカテゴリでより高いグレードの商品にランクアップしてもらうこと」だよ。
具体例で見てみよう。スマホを買いに来たお客さんに「64GBより128GBの方が写真をたくさん保存できておすすめですよ」と言うのがアップセル。同じスマホというカテゴリの中で、より高い価格・より高い性能のものに誘導しているよね。
カフェで言えば「Sサイズではなく、Lサイズにしませんか?10円しか変わりませんよ」も典型的なアップセルだよ。
クロスセルは「別のカテゴリを追加」する提案
一方のクロスセルは、スマホを買う人に「スマホケースもどうですか?」「ガラスフィルムも一緒に買いますか?」とすすめること。スマホ本体というカテゴリから「横断」して、アクセサリーというまったく別のカテゴリを追加している。
まとめると、こうなるよ:
- アップセル → 同じ商品のグレードを上げる(縦方向の提案)
- クロスセル → 別のカテゴリの商品を追加する(横方向の提案)
実際のビジネスでは、この2つを組み合わせて使うことが多いよ。「128GBのスマホ(アップセル)+ケースとフィルム(クロスセル)」みたいにね。
クロスセルがうまくいく理由と、お店にとってのメリット
クロスセルがこれだけ多くのビジネスで使われているのには、ちゃんとした理由があるんだ。単に「売上が増えるから」だけじゃないよ。
「買う気になっている人」に話しかけるから効率がいい
新しいお客さんをお店に連れてくるためには、広告を出したり、チラシを配ったり、たくさんのお金と時間がかかるよ。でもクロスセルは、すでに「買う気になっているお客さん」に追加の提案をするだけ。マーケティングの世界では「新規顧客を獲得するコストは、既存顧客に追加販売するコストの5〜7倍かかる」とよく言われているんだ。
レジに並んでいるお客さんは、すでにお財布を開く準備ができている。そこに「これも一緒にどうですか?」と言うのは、まだ来たことのない人に「来てください」と宣伝するより、ずっと簡単で安上がりだよね。
お客さん1人あたりの売上(客単価)が上がる
客単価とは、つまり1人のお客さんが1回の買い物で使うお金の平均額のことだよ。クロスセルがうまくいくと、この客単価が上がる。
お店が1000人のお客さんに来てもらうより、500人のお客さんに2倍使ってもらう方が、場合によっては効率がいいこともある。お客さんの数を増やすのは大変だけど、1人1人の買い物を充実させる方がコントロールしやすいんだよね。
お客さんにとっても「助かる」場合がある
「クロスセルって結局、お店の都合でしょ」と思うかもしれないけど、実はお客さん側にもメリットがあることが多いんだ。
たとえばカメラを買って家に帰ってから「充電器別売りだったの知らなかった!」「SDカードが必要だなんて気づかなかった!」となったら、めちゃくちゃ困るよね。そういう「買ったあとに困りそうなこと」をあらかじめ教えてあげるのが、良いクロスセルなんだ。お客さんの「気づいていないニーズ」を引き出して、後悔のない買い物をサポートしてあげる——それが本来のクロスセルの姿だよ。
クロスセルのやりすぎは逆効果?正しい使い方を知ろう
クロスセルは強力なテクニックだけど、使い方を間違えると逆にお客さんに嫌われてしまうことがあるんだ。「何でも勧めればいい」というわけじゃないよ。
関係のない商品をすすめると「押し売り」になる
クロスセルで一番大事なのは「関連性」だよ。バーガーにポテトをすすめるのは自然だけど、バーガーに「自動車保険もどうですか?」と言ったら変だよね。関係がまったくない商品を勧めるのは、お客さんに「なんか売りつけられてる感じ」を与えてしまう。
良いクロスセルの条件はこうだよ:
- 今買う商品と一緒に使えるもの(補完関係がある)
- お客さんが「あ、それも必要かも」と思えるもの
- 押し付けがましくなく、あくまで提案として伝えるもの
タイミングも大事
クロスセルをするタイミングも重要なんだ。お客さんがまだ最初の商品を決めていない段階で「あれもこれも」と言いすぎると、「もう何が何だかわからない」と混乱させてしまう。
理想的なタイミングは「お客さんが最初の購入を決めたあと」だよ。「では、コントローラーはご購入ですね。一緒に使えるゲームソフトもこちらにあります」という流れの方が、押し付けに感じにくいんだ。
デジタルの世界ではデータが鍵
AmazonやNetflixのようなオンラインサービスは、過去の購買データや閲覧履歴を使って「この人には何をすすめるべきか」をAIで判断しているよ。「この商品を買った人は、平均してこの商品も買っている」というデータがあれば、関連性の高いものだけをすすめることができる。これが「パーソナライズされたクロスセル」と呼ばれるやり方で、ただランダムにおすすめするより断然効果が高いんだよ。
僕たちの普段の買い物もこうしたデータで分析されているって思うと、ちょっと面白いよね。「なんでAmazonは自分のほしいもの知ってるんだろう?」の答えが、まさにここにあるんだ。
