決算整理って何?わかりやすく解説

会社のお金の管理って、毎月の収支記録(つまり、毎日いくら使ったかいくら儲けたか記録しておくノート)をつけるだけじゃ終わらないんだよね。年度の終わりや会計期間の終わりになると、帳簿(ちょうぼ=お金の記録ノート)と実際に手元にあるお金が本当に合ってるのか、プリンターは何年使ってるのか、売上をちゃんと計上(つまり、正式に記録に入れたこと)したのか…いろいろチェックしなきゃいけないんだ。それが「決算整理」という作業。この記事を読めば、会社が年度末に何をしてるのか、なぜそんなことするのかがわかるようになるよ。

決算整理って何ですか?聞いたことない言葉です。

いい質問だね。決算整理っていうのは、会社が1年間(または決められた期間)のお金の流れをまとめるときに、帳簿と実際の状況をピッタリ一致させる作業のことなんだ。つまり、毎日つけてた家計簿が本当に正確なのか確認して、間違ってたら直す作業だね。会社は正確な決算報告書を作らないといけないから、年度末にこの決算整理をやるんだよ。
でも毎日ちゃんと記録つけてれば、もう正確じゃないですか?

そう思うよね。でも実際は、毎日の記録では見落としてることがいっぱいあるんだよ。例えば、来月払う予定の請求書せいきゅうしょをもらったけど、まだ帳簿に入れてない。パソコンを3年前に買ったけど、毎年ちょっとずつ古くなってるから価値が減ってるはずだ。お客さんが商品代をまだ払ってくれてないけど、もう払ってくれないかもしれない…こういう「今まで記録に入れてなかった」「正確に計上できてない」ことを整理するのが決算整理なんだ。
なるほど。だから決算整理って「最後のチェックと修正」みたいなものですか?

その通り!決算整理は最終チェック&修正作業だと考えればいいよ。毎日の記録をそのままにしておくと、会社の本当の儲けが正確にわからないからね。決算整理をやることで、初めて「実は今年のテニスで1000万円儲かってた」とか「実は損失が200万円あった」とか、正確な数字が出てくるんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 決算整理は、年度末に帳簿と実際の金銭状況を 合わせる作業 のこと
  2. 毎日つけてても見落としてることがあるから、修正や追加記録 が必要
  3. これをやることで、初めて会社の正確な儲け・損失がわかるようになる
目次

もうちょっと詳しく

決算整理を英語では「Closing Entries」とか「Adjusting Entries」と言うんだけど、簡単に言うと「帳簿の最終仕上げ」だと思ってくれていいよ。毎日、スーパーへ買い物に行ったら家計簿に「野菜200円」「お肉500円」って書く。でも月末になったら、まだ払ってない光熱費のお知らせが来たり、冷蔵庫の寿命がもう来そうだからいずれ買い換えなきゃなってことに気づいたり、するよね。家計簿に書いてなくても、実際には発生してる支出がある。会社のお金の管理も全く同じなんだ。1年間毎日つけてきた帳簿が本当に正確なのか、最後に確認して、不足してた記録を足したり、間違った記録を直したりする。それが決算整理の実体なんだよ。

💡 ポイント
決算整理 = 期末の帳簿修正作業
毎日の記録では見落としたことを最後に整える

⚠️ よくある勘違い

❌ 「決算整理をやれば、赤字の会社が黒字になる」
→ 違うんだ。決算整理は「見落としてた支出を足す」「予想される損失を計上する」ことが多いから、むしろ赤字が増えることもあるんだよ。決算整理は帳簿を正確にするだけで、お金の流れまで変えるわけじゃないんだ。
⭕ 「決算整理で、本当の儲けか損失かが正確にわかる」
→ その通り。決算整理のおかげで、毎日の記録では見えなかった「実際の損失」「実際の資産価値の減少」「回収できない売掛金(つまり、誰かがまだ払ってくれてないお金)」なんかがちゃんと反映されて、初めて本当の儲けが計算できるんだよ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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決算整理って、実は日常生活でもやってることなんだ

お小遣い管理との共通点

君たちは毎月お小遣いをもらってるよね。1か月間毎日お小遣い帳に「ジュース150円」「本400円」「友だちへのプレゼント1000円」って書いてるとする。月末になったときに、親に報告する前に「あ、来月のお小遣いから天引きされる電話代のプラン代を忘れてた」とか「去年買ったゲーム、もう売ったから、それを記録に足さないといけない」とか「貯金箱に入れてた1000円、実は紛失してた」とか、いろいろ気づくよね。そこで帳簿を修正するのが「お小遣い帳の決算整理」みたいなものなんだ。

会社の決算整理も全く同じ原理だよ。365日毎日毎日、営業しながら記録つけてる。でも年度末になると、その記録に漏れがないか、間違いがないか、最後にチェックして修正する。それが決算整理という作業なんだ。

なぜ決算整理が必要なのか

決算整理がないと、会社のオーナー(つまり、その会社を所有してる人)も銀行も、税務署ぜいむしょも「この会社、今年いくら儲かったんだろう」がわからないんだよ。銀行がお金を貸す際も「儲かってる会社なのか、赤字企業なのか」を判断するために、正確な決算報告書が必要だ。税務署ぜいむしょも「正しく税金を納めてるか」をチェックするのに、正確な記録が必要だよね。だから、会社が公式に「今年の儲けは○○万円です」と発表する前に、毎日の記録が本当に正確なのか最終確認する。それが決算整理なんだ。

もしも決算整理をやらなかったらどうなると思う?例えば、会社のオーナーが「去年は1000万円儲かったはずだ」と思ってたのに、実は古い機械がもう使えなくなって価値がなくなってるのに気づかなかったとしよう。そしたら帳簿では「1000万円の資産がある」って書いてるけど、実際は「その資産はもう価値がない」という状況になってる。銀行がそれを信じてお金を貸してくれたら、後から「あ、実は資産が価値なしだったから、返す力がない」ってことになる。だから決算整理をやって、本当の状況を把握することが大事なんだよ。

決算整理で実際に何をするのか。具体例を見てみよう

固定資産の減価償却(げんかしゃくしゃく)

減価償却というのは、会社が買った「ずっと使い続けるもの」の価値が毎年少しずつ下がっていくことを記録する作業だよ。例えば、君の家の車だって、新車で買った時は500万円の価値があったけど、1年乗ったら400万円の価値になるよね。10年乗ったら、もう走れなくなって、スクラップ代も払わないといけないかもしれない。会社も同じで、パソコンやプリンター、工場の機械なんかは「買った瞬間から価値が下がっていく資産」なんだ。

会社が3年前に100万円の機械を買ったとしよう。でも毎日の記録には「100万円の資産がある」って書いてるかもしれない。決算整理をするときに「あ、この機械、3年使ってるから価値が下がってるはずだ。実は今は60万円くらいの価値かな」と計算して、帳簿を修正するんだよ。その修正を減価償却という。機械メーカーでも建設会社でも、工場で使う機械、事務所のビルディング、パソコンなんか、毎年この減価償却の計算をしてるんだ。

売掛金(うりかけきん)の処理

売掛金というのは「商品を売ったけど、まだお客さんが代金を払ってくれてないお金」のこと。例えば、君の友だちが君に「来月になったら500円払うから、今いっぱいお菓子をください」って言うことがあるよね。君は「わかった、いいよ」ってお菓子を渡す。帳簿には「お菓子500円を売った」って書く。でも実際には、まだ500円をもらってないんだ。毎日の記録だと「売上500円」に含めちゃうけど、決算整理のときに「あ、この友だちはまだ払ってくれてないな。もしかして払ってくれないかもな」と気づく。そしたら「回収できない可能性がある売掛金200円(予想される損失)」として記録を修正するんだよ。これを貸倒損失(かしたおれそんしつ)という、つまり「誰かに貸したお金が返ってこないことになった損失」ってことね。

支払わないといけないのに、まだ払ってない支出

毎日の営業で使う電気代、ガス代、従業員のお給料。こういうのは月の終わりにまとめて払うことが多いよね。だから1月1日から31日までの電気を使ったのに、請求書せいきゅうしょは2月に来るし、実際の振込は2月10日なんてことがある。でも決算整理のときに「あ、1月は電気を使ったはずなのに、帳簿に入ってないな」って気づく。そしたら「1月の電気代、推定5万円」として帳簿に足すんだよ。これを未払い費用(みばらいひよう)という、つまり「まだ払ってないけど、もう発生してる支出」ってことね。

返品や値引きの処理

商品を売った後に「あ、品質に問題があります」ってお客さんから返品されることもあるよね。毎日の記録だと「商品100個×1000円 = 100万円の売上」って書いてるかもしれない。でも決算整理のときに「あ、そのうち10個が返品されてた」って気づくかもしれない。そしたら「実は売上は90個分の90万円が正しい」として修正する。これを売上戻り(うりあげもどり)というんだ。

決算整理をしないと、どんなことになるのか

税務署ぜいむしょに怒られる

日本の会社は、毎年税務署ぜいむしょに「今年のお金の流れはこうです」という報告書を出さないといけないんだよ。税務署ぜいむしょは「本当に正確な報告なのか」をチェックする。もしも決算整理をしないで「毎日の記録そのまま」で報告したら「あ、これ明らかに間違ってるな」ってわかる。古い機械の価値を計上したまま、返品された商品の売上をまだ入れたまま、払うはずの電気代を入れたまま。そしたら脱税(だつぜい)とか過少申告(かしょうしんこく)(つまり、本当より少なく申告する)ってことになって、ペナルティをくらう。場合によっては罰金を払わされたり、裁判になったりすることもあるんだよ。

銀行が信用してくれない

会社が銀行にお金を借りるときに「去年の利益はいくら?」って聞かれるんだ。銀行は「この会社は本当に返す力があるのか」を判断したいからね。もしも決算整理をしないで「毎日の記録」をそのまま提出したら、実は赤字の会社なのに「黒字です」って申告してることになるかもしれない。銀行は「あ、この会社、信用できない」ってなって、お金を貸してくれなくなる。

経営判断が間違う

会社のオーナーが「今年、1000万円儲かった」と思ってたのに、決算整理してみたら「実は100万円しか儲かってなかった」ってことが起こりうるんだ。そしたら「来年の事業計画が間違ってた。もっと経費を削らないと」とか「新しい商品の開発を止めた方がいい」とか、判断が変わるよね。決算整理をしないで毎日の記録だけを信じてると、経営判断が全部間違うんだよ。

決算整理は、簿記の勉強で重要なポイントだよ

簿記1級での出題頻度

簿記という資格試験があるんだけど、これは「会社のお金の記録と計算」を勉強する試験なんだ。決算整理は、特に簿記1級や2級の試験での重要テーマなんだよ。毎年「決算整理」に関する問題が必ず出る。それは、実務でもそれくらい大事な作業だからなんだね。

試験では「パターン1:減価償却を計算しなさい」「パターン2:売掛金の貸倒損失を計算しなさい」「パターン3:返品が○個ありました。売上を修正しなさい」みたいな問題が出る。毎日の営業記録が「本当に正確なのか」を確認して、修正する練習をするんだよ。つまり、試験でも仕事でも、決算整理ができる人が「会計のプロ」だと言えるんだ。

公認会計士や税理士の仕事

会社が大きくなると、決算整理は「経理の専門家」にやってもらう。公認会計士(こうにんかいけいし)とか税理士(ぜいりし)という資格を持った人たちだ。彼らは「この会社の毎日の記録、間違ってないかな」「隠れた損失がないかな」「税法に合わせて正しく計上してるかな」をチェックして、決算整理をするんだよ。会社のオーナーは「決算整理をお願いします」って専門家に依頼する。その専門家の主な仕事が「正確な決算整理」なんだ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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