「会社がお金を借りてるって、なんか大丈夫なの?」って思ったことない?ニュースで「〇〇社、借入金が100億円」とか出てくると、なんかヤバそうに見えるよね。でも実は、借入金って会社の経営にとってすごく普通のことで、うまく使えば会社を大きく成長させる武器にもなるんだよ。この記事を読めば、借入金がなんなのか・なぜ必要なのか・どう見ればいいのかが全部わかるよ。
- 借入金とは銀行などから借りたお金のことで、会計では負債の部に記録される
- 1年以内に返す短期借入金と、1年超で返す長期借入金の2種類がある
- 借入金は「ピンチの証拠」じゃなく、レバレッジとして成長のために活用するのが正しい使い方
もうちょっと詳しく
借入金を理解するうえで大事なのが「有利子負債(ゆうりしふさい)」という言葉。これは「利息(つまり借り賃)がかかる借金の合計」のこと。借入金はほぼ全部これに該当するよ。会社を分析するときは、この有利子負債がどれくらい多いかをチェックするんだ。たとえば「有利子負債比率」という指標があって、自己資本(会社自身のお金)に対して何倍の有利子負債があるかを見る。この数字が高すぎると「返せなくなるリスクがあるかも」って判断されることもある。ただ、業界によって普通の数値が全然違うから、数字だけで一概に良い・悪いとは言えないよ。設備投資が多い製造業なんかは、どうしても借入金が多くなりがちなんだ。
借入金の多さより「返せるかどうか」を見ることが大事!利益と借入金のバランスをチェックしよう。
⚠️ よくある勘違い
→ 借入金の金額だけ見て「危ない会社だ」と判断してしまうのは早とちり。
→ 借入金があっても、それを使って十分な利益を出していれば健全な経営。重要なのは「借りた額」じゃなく「返せるかどうか」。キャッシュフローや利益率と合わせて判断するのが正解だよ。
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借入金とは?まず基本をおさえよう
借入金の意味をシンプルに説明すると
借入金とは、銀行や金融機関などからお金を借りて、将来返す約束をしたお金のことだよ。「借入(かりいれ)」っていう字のとおり、「外から借り入れたお金」という意味ね。
身近な例で言えば、奨学金もそう。大学に行くためにお金を借りて、卒業後に少しずつ返していくやつ。あれの会社版が借入金だと思えばいい。違うのは、会社の場合は「事業をするため」に借りるってとこだね。
会計(つまり、会社のお金の動きを記録・管理すること)の世界では、借入金は負債(ふさい)として扱われる。負債というのは「誰かから預かっている・借りているお金」のことで、いつか返さなきゃいけないお金のこと。反対に、返さなくていい会社自身のお金は純資産(じゅんしさん)って呼ばれるよ。
借入金と「借金」は同じもの?
日常会話で「借金」というと、なんとなくネガティブなイメージがあるよね。でも借入金はビジネス用語として使われるだけで、基本的には同じもの。ただ、「借金」という言葉は個人の文脈で使われることが多くて、会社の場合は「借入金」「有利子負債」という言い方をするほうが一般的なんだ。
大事なのは、借入金イコール悪いことじゃないってこと。むしろうまく活用している会社は、借入金を使って事業を拡大して、結果的に大きな利益を出しているケースがたくさんあるよ。
借入金の種類|短期と長期でなにが違うの?
短期借入金|1年以内に返すお金
短期借入金とは、借りた日から1年以内に返す予定のお金のこと。「流動負債(りゅうどうふさい)」、つまり”近いうちに動くお金の義務”のグループに入れて管理されるよ。
どんなときに使われるかというと、たとえば季節によって売上が大きく変わる会社がわかりやすい。アイスクリームを作る会社は夏に材料をたくさん仕入れるけど、その代金を払うための一時的なお金が必要だよね。でも冬には売上が落ちるから、銀行から「夏を乗り切るためのお金」として短期で借りる、という感じ。こういう一時的な資金繰りに使われることが多いよ。
短期借入金の特徴をまとめると:
- 返済期間が1年以内と短い
- 金利(つまり借り賃の率)が長期より低めなことが多い
- 一時的な資金不足を補うために使われる
- 貸借対照表の「流動負債」に記載される
長期借入金|1年より長くかけて返すお金
長期借入金は、返済期間が1年を超えるもの。「固定負債(こていふさい)」、つまり”しばらくは動かない大きな義務”のグループに入るよ。
長期借入金が使われる典型的な場面は、設備投資(つまり工場・機械・店舗などの大型設備を買うこと)だ。たとえば、ラーメン屋さんが新しい2号店を出すために1000万円借りて、10年かけて返す、みたいなケース。毎月の売上から少しずつ返していくイメージだね。
長期借入金の特徴をまとめると:
- 返済期間が1年超(5年・10年・20年なんてものもある)
- 金利が短期より高めになることが多い
- 設備投資や大きな事業展開のために使われる
- 貸借対照表の「固定負債」に記載される
ちなみに、長期借入金のうち「1年以内に返す分」は「1年以内返済長期借入金」として流動負債に移し替えられるよ。細かいけど、決算書を読むときに出てくる言葉なので覚えておくといいかも。
なぜ会社はお金を借りるの?借入金の目的を知ろう
自己資金だけじゃ追いつかないから
会社が成長するには、タイミングがすごく大事。「今この瞬間に新しい機械を買えば競合に勝てる」「今この場所に店を出せばお客さんが集まる」というチャンスは、貯金が貯まるまで待ってくれないんだよ。
だから、借入金を使って「先にお金を動かし、後から稼いで返す」という戦略を取るんだ。これがビジネスにおける借入金の最大の存在理由。自分の貯金だけで動こうとすると、チャンスを逃してしまうことが多いんだよね。
レバレッジ効果を使うため
レバレッジとは「てこの原理」のことで、少ない力で大きな成果を得る仕組みのこと。
具体例で説明するよ。自己資金が100万円しかない会社が、銀行から400万円借りて合計500万円で事業を始めたとする。この事業で年間50万円の利益が出たとすると、自己資金100万円に対して50万円の利益が出た計算になる。つまり利益率は50%。もし自己資金だけで100万円の事業をやっていたら、同じ利益率でも10万円しか稼げないところを、借入金を使うことで50万円稼げたってわけ。これがレバレッジ効果だよ。
ただ当然リスクもある。借りたお金には利息(借り賃)がかかるから、稼ぎが少なかったり赤字になったりすると、返済が苦しくなる。なんでもかんでも借りればいいってわけじゃないんだね。
運転資金として使うため
運転資金(うんてんしきん)とは、事業を日々回していくために必要なお金のこと。たとえば材料を仕入れてから商品を売って代金を回収するまでの間、手元にお金がない状態が続くことがある。この”お金が入ってくるまでのつなぎ”として、短期借入金がよく使われるよ。
借入金を決算書で確認する方法
貸借対照表(バランスシート)を見てみよう
借入金は貸借対照表(B/S)、つまり「会社のお金の全体像を一枚にまとめた表」に記載されているよ。貸借対照表は左右に分かれていて、右側が「どうやってお金を集めたか(負債+純資産)」を表している。借入金は右側の「負債の部」に入るんだ。
負債の部の中に「流動負債」と「固定負債」があって:
- 流動負債の中に→「短期借入金」「1年以内返済長期借入金」
- 固定負債の中に→「長期借入金」
という形で載っているよ。
借入金が多すぎないかを見る指標
借入金が多いかどうかを判断するためによく使われる指標をいくつか紹介するよ。
① 有利子負債比率(デット・エクイティ・レシオ)
有利子負債(つまり利息がかかる借金の合計)を自己資本(返さなくていい自社のお金)で割った数値。1倍を超えると「借金が自己資本より多い」という状態。業界によって基準が違うから、同業他社と比べるのが基本だよ。
② インタレスト・カバレッジ・レシオ
「利息を何倍稼げているか」を見る指標。たとえばこの数値が10なら、稼いでいる利益が支払利息の10倍あるということ。1倍を下回ると、利息すら稼げていない危険な状態だよ。
③ 有利子負債倍率(ネット有利子負債/EBITDA)
借入金を返すのに何年かかるかを大まかに示す指標。EBITDAとは「利息・税金・減価償却前の利益」のこと。この数値が低いほど返済余力がある会社だよ。
借入金と上手に付き合う会社の考え方
借入金は道具。使い方次第
ハサミと同じで、借入金は使い方次第で便利にも危険にもなる道具だよ。うまく使えば会社の成長を加速できるけど、使いすぎたり使い方を誤ると返済できなくなって会社が傾く。
優良な会社は、借入金の使い道をしっかり決めてから借りているんだ。「この機械を買ったら年間いくら稼げる→何年で返せる→だから今借りる」という計算をした上で判断している。なんとなく借りているわけじゃないよ。
返せる範囲で借りることが大原則
当然だけど、返せない額を借りるのはNG。毎月の返済額が利益を超えてしまうと、会社のお金がどんどん減っていく一方になるからね。
会社が健全かどうかを見るときは、「借入金の残高が多いかどうか」じゃなくて「毎月・毎年きちんと返せているかどうか」をチェックするのが正解だよ。キャッシュフロー計算書(つまり”お金の実際の出入りを記録した書類”)を見ると、「財務活動によるキャッシュフロー」という欄に借り入れと返済の状況が出てくるよ。
銀行との信頼関係が大事
会社にとって銀行はお金を借りる相手だけど、それ以上に「パートナー」のような存在でもある。きちんと決算書を出して、約束通りに返済を続けていると、銀行との信頼関係が積み上がって「また貸してもらいやすくなる」んだよ。逆に返済が遅れたり、情報を隠したりすると、次から融資してもらえなくなるリスクがある。
中小企業の経営者が「銀行との付き合い方が大事」とよく言うのは、こういう理由があるからなんだ。借入金は単なるお金のやり取りじゃなくて、信頼の積み重ねでもあるんだよ。
