広告にお金をかけてみたけど、「これって効果あったの?」ってモヤモヤしたこと、ある? 商品が売れた!でもいくらかけて売れたのかわからない……そんな状態だと、次に何をすればいいかさっぱりだよね。そこで登場するのが「獲得単価」という考え方。この記事を読めば、広告費の使い方がうまかったかどうかをひと目で判断する方法がわかるよ。
- 獲得単価とは、お客さん1人を獲得するためにかかった広告費のことで、「広告費 ÷ 獲得数」で計算できる
- 獲得単価が低いほど効率がいいが、商品の利益と比べて判断することが大事
- 広告のクリック率やページの改善によって、獲得単価を下げる工夫ができる
もうちょっと詳しく
獲得単価(CPA)は、マーケティングの世界で広告効果を測る代表的な指標のひとつだよ。「獲得」とは、商品の購入・資料請求・会員登録・アプリのダウンロードなど、ビジネスの目的によっていろいろ変わる。つまり「目的を達成した1回あたりのコスト」ということ。この数字を継続的に記録・分析することで、どの広告がお金をかける価値があるか判断できるようになる。たとえば、Instagram広告とGoogle広告を同時に出していたとき、Instagramの獲得単価が500円でGoogleが2,000円だったら、予算をInstagramに集中させた方が賢いよね。大事なのは「何となく広告を出す」じゃなく、「数字を見ながら判断する」こと。獲得単価はそのための強力な武器になるんだ。
「獲得」の定義は自分で決める。購入・登録・ダウンロード、何を目標にするか先に決めてから計算しよう!
⚠️ よくある勘違い
→ 獲得単価だけ見ていると、利益が出ているかどうかわからない。1人獲得するのに800円かかっても、商品の粗利が500円しかなければ赤字になってしまう。
→ 目標とする獲得単価(目標CPA)を利益から逆算して決め、それより低く抑えられているかチェックするのが正しい使い方。単価が低くても儲かっているとは限らない!
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獲得単価(CPA)ってなに? 基本をざっくり理解しよう
「獲得」ってどういう意味?
まず「獲得」という言葉から整理しよう。マーケティングで「獲得する」というのは、つまり「ビジネスで達成したい行動を、お客さんにしてもらうこと」ということ。たとえば、ネットショップなら「商品を買ってもらう」、アプリなら「ダウンロードしてもらう」、塾のチラシなら「問い合わせしてもらう」、これが全部「獲得」になるんだよ。
ポイントは、何を「獲得」と定義するかをあらかじめ決めておくこと。同じ広告でも、「クリックされること」を獲得と呼ぶ場合と「購入されること」を獲得と呼ぶ場合では、計算結果がまったく変わってくる。だから最初に「自分たちは何を獲得したいのか」をはっきりさせておくのが大事なんだ。
獲得単価(CPA)の正体
獲得単価とは、その「獲得1回あたりにかかったお金」のこと。英語ではCPA(Cost Per Acquisition)、または Cost Per Action と呼ばれることもある。日本語でも「シーピーエー」とそのまま読むことが多いよ。
たとえばクラスでバザーを開いたとして、ポスターを作るのに3,000円かかって、お客さんが30人来てくれたとしよう。このとき、1人のお客さんを呼ぶのにかかった費用は「3,000円 ÷ 30人 = 100円」になる。この100円が獲得単価だよ。広告の世界でも、まったく同じ考え方でこの数字を出しているんだ。
獲得単価の計算式をマスターしよう
計算式はたったこれだけ
獲得単価の計算式は、とにかくシンプル。
- 獲得単価(CPA)= 広告費の合計 ÷ 獲得した件数
これだけ。覚えるのはこの1本の式だけでOK。
具体的な例を見てみよう。あるオンラインスクールが、Instagram広告に10万円を使って、そこから50人が入会してくれたとする。このとき、獲得単価は「100,000円 ÷ 50人 = 2,000円」になる。つまり、1人の生徒を入会させるのに2,000円のコストがかかったということだよ。
実際に計算してみよう
もう少し練習してみよう。ある飲食店がグルメサイトに広告を5万円分出して、そこから予約が25件入ったとする。計算すると「50,000円 ÷ 25件 = 2,000円」。1予約あたり2,000円かかった計算になるね。
次に、この2,000円が「高い」のか「安い」のかを判断するために、来店した人が平均でいくら使ってくれるかを考える。もし平均客単価が3,000円で、利益率が60%だとしたら、1人から得られる粗利は「3,000円 × 60% = 1,800円」。獲得単価が2,000円で粗利が1,800円だから、このままだと赤字になってしまう……。こうやって「数字同士を比べる」ことで、広告が機能しているかどうか判断できるんだ。
目標CPAの設定方法——いくらまでならOK?
「目標CPA」って何?
獲得単価を計算できるようになったら、次は「目標CPA」を決めることが大事になってくる。目標CPAとは、つまり「この金額以内に獲得単価を抑えれば利益が出る」という上限の金額のこと。これを先に決めておかないと、広告を出しながら「うまくいってるのかな?」と永遠にモヤモヤすることになるよ。
目標CPAの計算方法
目標CPAは、商品やサービスの利益から逆算して決めるのが基本。考え方はこんな感じ。
- 商品の販売価格:10,000円
- 原価・製造コスト:4,000円
- 粗利:6,000円
- このうち広告費に使えるのが30%なら:6,000円 × 30% = 1,800円
この場合、目標CPAは「1,800円以内」ということになる。1,800円以内でお客さんを獲得できれば、残りの4,200円が利益として残る計算だ。こうやって「利益から逆算」するのが、目標CPAを決めるときの王道の考え方だよ。
業種によって目標CPAは全然違う
目標CPAは業種によってまったく変わってくる。たとえばコンビニのチョコレート(1個200円)と、高級ブランドの時計(1個50万円)では、当然かけられる獲得コストが違うよね。
- スマホゲームのアプリ:500〜2,000円程度が目安
- 美容系のサブスクリプション:3,000〜10,000円程度
- 不動産(マンション購入):数十万〜100万円以上になることも
高額な商品やサービスほど、1人の獲得にお金をかけても十分な利益が得られるから、目標CPAも高くなる。逆に低価格の商品は、できるだけ安く獲得しないと利益が出ない。この感覚を身につけると、「この広告費って妥当なの?」という判断がスムーズにできるようになるよ。
獲得単価を下げるための具体的な方法
そもそも獲得単価が高くなる原因は?
獲得単価が高くなるのには、大きく2つの原因がある。
- 広告費が高すぎる:クリック単価が高い、または無駄なクリックが多い
- 獲得数が少なすぎる:広告を見てもらえても、そこから先に進んでくれない
だから、獲得単価を下げるアプローチも2方向になる。「広告費を最適化する」か「獲得率を上げる」か。どちらも重要だけど、まずは「なぜ獲得できていないのか」を考えることが大事だよ。
広告クリエイティブを改善する
広告の「クリエイティブ」とは、つまり広告の見た目・文章・画像などのことを指す言葉。これを工夫するだけで、同じ広告費でもクリック数がグンと増えることがある。
- キャッチコピーを変える(「今だけ」「限定」「無料」などの言葉は効果的なことが多い)
- 画像や動画を変える(実際に使っている様子を見せると伝わりやすい)
- ターゲットの絞り込みを見直す(興味のない人に見せても効果がない)
学校のポスターと一緒で、同じ内容でも「目立つデザイン」「読みやすい文章」にするだけで人の反応が変わるよね。広告もまったく同じ考え方なんだ。
ランディングページ(LP)を改善する
ランディングページ(LP)とは、つまり「広告をクリックしたときに最初に表示されるWebページ」のこと。広告でクリックしてもらっても、そこから先のページがわかりにくかったり、申し込みボタンが見つかりにくかったりすると、せっかく来てくれた人が帰ってしまう。これを「離脱」と呼ぶよ。
- ページの読み込みスピードを速くする(3秒以上かかると多くの人が帰ってしまう)
- 「今すぐ申し込む」ボタンをわかりやすい場所に置く
- お客さんが「これで安心」と思える情報(口コミ・実績など)を載せる
- スマホで見やすいデザインにする
お店に例えると、看板(広告)を見て入ってくれたのに、店内が暗くて何がどこにあるかわからない……みたいな状態。看板だけよくしてもダメで、店内(LP)もちゃんと整えることが大事なんだ。
獲得単価を活用するときの注意点
短期で判断しすぎないようにしよう
獲得単価は便利な指標だけど、「たった1日・1週間のデータ」で判断するのは危険だよ。広告はある程度の期間と量のデータが集まってはじめて、信頼できる数字になる。たとえば10人だけのデータで「獲得単価が高い!」と判断してやめてしまったら、実はもう少し続ければ改善できていたかもしれない。
目安として、最低でも50〜100件くらいの獲得データが集まってから判断するのがおすすめ。データが少ないうちは「参考程度」として見ておいて、傾向が見えてきてから改善策を考えるのが賢いやり方だよ。
LTV(顧客生涯価値)と合わせて考える
最後に、獲得単価とセットで覚えてほしい概念がある。それが「LTV(エルティーブイ)」。LTVとは Life Time Value の略で、つまり「1人のお客さんが一生のうちに自分のサービスにどれだけお金を使ってくれるか」という金額のこと。
サブスクリプションのサービス(月額制のアプリや動画配信など)は、1回の購入だけでなく、毎月お金を払い続けてもらえる。たとえば月額1,000円のサービスを平均で24ヶ月使い続けてくれるなら、LTVは「1,000円 × 24ヶ月 = 24,000円」になる。この場合、獲得単価が5,000円でも全然アリ!ということになるよね。
逆に、1回しか購入しない商品の場合は、LTVと獲得単価がほぼ同じ感覚で見ていい。こうやって「その人からどれだけ長く・たくさん価値を生み出せるか」を考えることで、獲得単価の「許容範囲」がよりはっきりしてくるんだ。数字はひとつだけ見るんじゃなくて、ほかの数字と組み合わせて読むのがプロのやり方だよ。
