「今月のお小遣い、全部使っちゃったけど来月また稼げばいいや」って思ったことない?でも急に出費が重なったとき、手持ちゼロで困った経験がある人も多いんじゃないかな。実は会社の世界でも同じことが起きるんだよ。だから会社は「いざというときのために、お金を取り分けておく」という仕組みを持っている。それが「準備金」だ。準備金って聞くと難しそうに聞こえるかもしれないけど、読んでいけば「あーそういうことか!」ってなるはずだよ。この記事を読めば、準備金の意味・種類・なぜ必要なのかまで全部わかるよ。
- 準備金とは、会社が将来のリスクや損失に備えて 利益の一部を取り分けておくお金 のこと
- 法律で積立が義務づけられた 法定準備金 と、会社が自分で決める 任意準備金 の2種類がある
- 準備金はすぐに配当には使えないが、 損失の補填や資本金への組み入れ など決められた用途には使える
もうちょっと詳しく
準備金は、会社の財務の安定性を守るためにとても重要な仕組みだよ。特に上場企業——つまり株式市場で株が売り買いされている会社のこと——は、株主や投資家がたくさんいるから、急に経営が傾いてお金が尽きてしまうと、多くの人が損をしてしまう。だからこそ、会社法という法律が「一定額は必ず準備金として積み立てなさい」とルールを設けているんだ。準備金があることで、たとえ赤字が出たときでも積み立てた準備金を使って損失をカバーできる。まるで自転車のスペアタイヤみたいに、「いざというとき」のための備えになっているんだよ。準備金の存在が、会社の信頼性をしっかり支えているんだね。
準備金は「会社の安全網」。積み立てることで、いざというときに会社を守ってくれるよ!
⚠️ よくある勘違い
→ 準備金はルールに基づいて積み立てられたお金なので、自由に使えるわけではないよ。特に法定準備金は使える場面が会社法で制限されているんだ。
→ 損失の補填や資本金への組み入れなど、決められた用途にのみ使えるもの。好き勝手に配当に回したりはできないんだよ。
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準備金ってそもそも何?まず基本から理解しよう
準備金の大前提を押さえよう
準備金(じゅんびきん)とは、つまり「会社が将来のリスクに備えて積み立てておくお金」のことだよ。個人でいうと、急な出費のために銀行口座にちょっとずつ積み立てておく「緊急用のお金」に近いイメージだね。会社は事業をして利益を稼ぐと、その一部を株主に「配当」として配る。でも全部配ってしまったら、次に会社が危機に陥ったときに対応できなくなるよね。だから「全部配分するんじゃなくて、一部は社内に残しておきましょう」というルールが準備金の考え方のベースになってるんだ。
どんな会社に準備金がある?
準備金は主に「株式会社」という形の会社に関係している。株式会社とは、つまり「株という証明書を発行して、投資家からお金を集めて事業をする会社」のことだよ。コンビニチェーンや自動車メーカーみたいな大きな会社はほとんどが株式会社だから、準備金のルールが必ず関係してくる。身近なところで言うと、ユニクロを運営するファーストリテイリングも、トヨタ自動車も、みんな株式会社として準備金を持ってるんだよ。
準備金は「純資産」の一部
会社の財務諸表——つまり会社のお金の状態を記録した書類のこと——を見ると、「純資産の部」という欄に準備金が記載されているよ。純資産とは、つまり「会社の全財産から借金を引いた残り」のこと。準備金はその純資産の中に含まれていて、会社が積み上げてきた「自分のお金」の一部として記録されているんだ。
法定準備金の仕組みをしっかり知ろう
法定準備金って何?
法定準備金とは、つまり「会社法という法律で積み立てが義務づけられている準備金」のことだよ。法律で決まってるから、会社の判断で「積まなくていいや」とはできない。大きく分けると「資本準備金」と「利益準備金」の2種類があって、どちらも会社法がルールを定めているんだよ。
資本準備金とは
資本準備金とは、つまり「会社が株を発行してお金を集めたときに、集めたお金の一部を積み立てたもの」のことだよ。たとえば会社が1株1000円で株を発行したとき、その半分の500円を「資本金」、残りの500円を「資本準備金」として記録するイメージだね。会社法では、株を発行して集めたお金の2分の1を超えた部分は必ず資本準備金として積み立てなきゃいけないというルールがあるんだ。これは会社の「元手」を守るための積立金といえるよ。
利益準備金とは
利益準備金とは、つまり「会社が稼いだ利益の一部を積み立てるもの」のことだよ。株主への配当を出すたびに、その配当額の10分の1以上を必ず積み立てなきゃいけないというルールがある。ただし積み立ての上限もあって、資本金の4分の1に達したらそれ以上は積まなくてOKだよ。つまり「一定額まで強制的に貯めさせる」仕組みってわけ。配当を配るたびに少しずつ積み上がっていくイメージだね。
法定準備金はどう使えるの?
法定準備金は好き勝手には使えないけど、使える場面もあるよ。主な使い道は2つで、①赤字(損失)が出たときにそれを穴埋めするため、②資本金に組み入れるため、だ。どちらも株主総会や取締役会での決議が必要で、勝手に引き出せるわけじゃない。ロッカーに入れて鍵がかかってる状態、でも特定の場合だけ開けられるイメージだよ。
任意準備金ってどういうもの?
任意準備金の基本
任意準備金とは、つまり「法律で義務づけられているわけじゃなく、会社が自分の判断で積み立てることにした準備金」のことだよ。法定準備金と違って、積む・積まないも、いくら積むかも、何の目的で積むかも、会社が自由に決められるんだ。だから柔軟性が高くて、それぞれの会社の経営方針や将来計画に合わせて設定できるのが特徴だよ。
任意準備金の具体例
たとえばこんな種類があるよ。
- 別途積立金:特に目的を決めずに積み立てておく、一番オーソドックスな任意準備金だよ
- 設備更新積立金:工場の機械や設備を将来取り替えるためにコツコツ積み立てるもの
- 海外事業積立金:海外に進出するための資金を事前に用意しておくもの
- 配当平均積立金:業績が悪い年でも安定した配当を出せるように積み立てておくもの
どれも「将来こういうことに使いたいから今から積み立てておこう」という目的がはっきりしているんだよ。
任意準備金は取り崩せる?
法定準備金よりは柔軟に使えるよ。目的の事業が終わったり方針が変わったりしたら、株主総会——つまり株主が集まって会社の重要なことを決める会議のこと——で決議すれば取り崩すことができる。ただし勝手に社長一人で「やっぱり使うわ」というのはできないから、ちゃんとした手続きが必要なんだ。
なぜ準備金が必要なの?その理由を考えてみよう
赤字が出たときの「クッション」になる
準備金がなかったら会社はどうなるか、考えてみよう。ある年に大きな赤字が出たとしよう。赤字とは、つまり「使ったお金が入ってきたお金よりも多かった状態」のことだよ。そのとき準備金がなければ、会社はすぐに資金不足になって、最悪の場合は倒産になってしまう可能性がある。でも準備金があれば、その積み立てたお金で損失をカバーできるんだよ。スポーツでいうなら、プロテクターやヘルメットみたいなもの。あったほうが絶対に安全だよね。
株主・取引先・社員を守るため
会社は一人じゃなく、たくさんの人が関わってる。倒産すると株主(お金を出してくれた人)、取引先(一緒にビジネスをしてる会社)、社員(働いてる人)、みんなが困る。だから準備金という形で「最低限のクッション」を法律が義務づけているんだよ。会社という存在が社会にとって大きな影響力を持つからこそ、法律で「安全網」を作ることが必要なんだね。
会社の信頼性を上げる
準備金がしっかりある会社は「財務が安定している」とみなされて、銀行からお金を借りやすくなったり、取引先から信頼されやすくなったりする。逆に準備金がスカスカの会社は「大丈夫?」って思われてしまうよ。つまり準備金を積み立てることは、単に「お金を貯める」だけじゃなくて、会社の信頼性を高めて将来の経営をもっと有利にする効果もあるんだよ。
準備金・内部留保・剰余金の違いをすっきり整理しよう
剰余金って何?
準備金の話をしていると、「内部留保」とか「剰余金」という言葉も出てくることがある。これらは似てるようで違うから、ちゃんと整理しよう。まず剰余金とは、つまり「会社が事業を通じて積み上げてきた利益の総計」のことだよ。利益剰余金とも呼ばれる。利益剰余金の中には準備金(利益準備金)も含まれているし、株主への配当に使える「繰越利益剰余金」なども含まれているよ。準備金は剰余金の一部というイメージだね。
内部留保って何?
内部留保とは、つまり「会社が外に出さずに社内に残してある利益の積み重ね」のことだよ。準備金も内部留保の一種だよ。「会社が内部留保を溜め込んでいる」というニュースを聞いたことがあるかもしれないけど、これは「会社が利益を配当や賃金アップに使わずに社内に残している」という意味なんだ。準備金はこの内部留保の一部として存在しているってわけ。
3つの関係をわかりやすく整理すると
整理するとこんなイメージだよ。
- 内部留保(一番大きな概念)
- └ 剰余金(内部留保の中の「利益の積み上がり」)
- └ 準備金(剰余金の中で、使い道が限定されている部分)
マトリョーシカ——入れ子になってるロシアの人形——みたいな関係性だよ。どれも「会社の中に残っているお金」という点は共通してるけど、使い方やルールが違うんだ。準備金は一番制約が強くて、内部留保は一番広い概念。この違いをわかっておくと、ニュースや教科書で出てきたときに混乱しなくなるよ。
