「家を買いたいけど、一人じゃ住宅ローンが足りないかも…」「夫婦ふたりで働いてるんだから、ふたりの収入を合わせて借りられないの?」って思ったことない?実はそれ、ジョイントローンっていう仕組みで実現できるんだよ。でも名前だけ聞いてもよくわからないよね。この記事を読めば、ジョイントローンがどんな仕組みで、どんなメリット・デメリットがあるか、ちゃんとわかるよ。
- ジョイントローンはふたりの収入を合算して、より大きな金額を借りられる住宅ローンの仕組みだよ
- ふたりとも連帯債務者になるので、どちらか一方が払えなくなっても、もう一方に全額の返済義務がある
- 借入額を増やせる大きなメリットがある一方、離婚・収入減・返済責任の問題などリスクも理解して使う必要がある
もうちょっと詳しく
ジョイントローンが使われる場面の多くは住宅ローンだよ。家の価格が高い都市部では、一人の収入だけでは希望の家を買えないことがよくある。そこで夫婦やパートナーがふたりで「共同借り主」になることで、借りられる金額を増やす方法として広く使われているんだ。ただし、銀行によってジョイントローンの取り扱い条件は微妙に違って、「夫婦限定」「同居が条件」など制限がある場合もある。また、住宅ローン控除(税金が安くなる制度)をふたりとも使えるという税制上のメリットもあるけど、適用条件があるので事前に確認が必要だよ。借りる額が増えるということは毎月の返済額も増えるということ。「今は共働きで余裕があるけど、子どもができたら?」という将来のライフプランも含めて考えることがとても大切だよ。
借りられる額が増えるのは「いまの収入が続く前提」。将来の収入変化も想定して借入額を決めよう!
⚠️ よくある勘違い
→ 「自分の分」「相手の分」と半分ずつに分かれているイメージを持ちがちだけど、それは間違い
→ 連帯債務者はふたりとも全額の返済責任を負う。「自分の分は自分で払う」という分割の考え方は適用されない。離婚後も同じ。
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ジョイントローンとは?基本の仕組みをわかりやすく解説
ジョイントローンの「ジョイント」って何?
「ジョイント」は英語で「joint」、つまり「つなぐ・共同の」という意味だよ。ジョイントローンとは、ふたりが共同で一つのローンを組む仕組みのこと。日本語では「共同借り入れ」「収入合算型住宅ローン」と呼ばれることもある。
もう少し具体的に言うと、銀行からお金を借りるとき、普通は「借り主は一人」が基本だよ。でもジョイントローンでは、最初からふたりが「共同借り主」として契約に登場する。ふたりとも審査を受けて、ふたりとも正式な借り主として認められるんだ。
イメージとしては、ふたり乗りの自転車みたいな感じ。一人乗りより速く(多く)進める(借りられる)けど、ふたりがちゃんとペダルをこがないといけない。どちらかが突然こぐのをやめても、もう一人がこぎ続けるしかない状況になるんだよ。
誰がジョイントローンを使えるの?
銀行や金融機関によって条件は違うけど、一般的には以下のような組み合わせで利用できることが多いよ。
- 夫婦(法律婚)
- 事実婚・パートナー(銀行によっては対応している)
- 親子(親子リレーローンという別の仕組みになることも多い)
最も一般的なのは「夫婦でのジョイントローン」で、特に共働き夫婦が住宅購入のときに使うケースが多い。最近は事実婚やLGBTQのパートナーに対応した銀行も増えてきているよ。
ジョイントローンの3つの大きなメリット
メリット①:借りられる金額が増える
これが一番わかりやすいメリットだよ。住宅ローンで借りられる金額は、だいたい「年収の5〜7倍」が目安と言われている。年収400万円なら2000万円〜2800万円くらいが上限のイメージ。
でもジョイントローンなら、夫婦の年収を合算して審査してもらえる。夫400万円+妻300万円=合算700万円として計算されるから、借りられる上限も大きくなる。
都市部で家を買おうとすると5000万円以上かかることも普通にある。一人の年収では到底届かなくても、ふたりの収入を合わせることではじめて手が届くようになる—それがジョイントローンの一番大きな役割だよ。
メリット②:住宅ローン控除をふたりとも使える
住宅ローン控除というのは「住宅ローンを使って家を買ったら、税金が安くなる制度」のこと。正式には「住宅借入金等特別控除」という名前だけど、長いから住宅ローン控除って呼ばれてる。
普通のローンだと控除が受けられるのはローンを組んだ一人だけ。でもジョイントローンの場合、ふたりとも借り主だから、条件を満たせばふたりとも住宅ローン控除を受けられるんだ。
たとえば夫も妻もそれぞれ年間20万円の控除が受けられるなら、合計40万円の節税になる。これは大きいよね。ただし、それぞれが一定の税金(所得税・住民税)を払っていることが条件なので、収入が少ない方は控除を活用しきれない場合もある。税務署や税理士に確認するのがおすすめだよ。
メリット③:家の持ち分をふたりで持てる
ジョイントローンで家を買うと、家の「持ち分」—つまり「この家はどのくらい自分のものか」という割合—をふたりで分け合う形にできるよ。
夫だけがローンを組んで夫だけが支払いをしている場合、法律上は「夫の家」になる。でもジョイントローンでふたりが対等に借りて返していれば、「ふたりの家」として登記できるんだ。
これは離婚や相続のときに財産をどう分けるかという問題にも関係してくる。ふたりで働いてふたりで返す家なら、最初からふたりの持ち分にしておくのが実態に合っているよ。
ジョイントローンの3つのリスク・デメリット
リスク①:どちらかの収入が減ったとき危険
ジョイントローンの借入額はふたりの収入を合算して決まる。つまり、「ふたりがずっと働き続けること」を前提にした金額設定になりやすい。
ここが一番怖いところ。たとえば子どもが生まれて妻が育休・時短になったとき、病気やケガで働けなくなったとき、会社が倒産してしまったとき。ふたりの収入を前提に組んだローンは、一人の収入だけでは払い続けるのが厳しくなる可能性がある。
ジョイントローンを組む前に「もし一人だけになっても払い続けられる金額か?」を必ず確認しよう。万が一のときに備えて、繰り上げ返済でローン残高を早めに減らしたり、団体信用生命保険(団信)に夫婦それぞれが加入したりする対策も大切だよ。
リスク②:離婚後も返済義務は消えない
これが一番トラブルになりやすいポイント。離婚したからといって、ジョイントローンの返済義務はなくならないんだ。
離婚後にどちらかが家に住み続けるとしても、出ていった方にも返済義務は残る。さらに「家に住んでいない側がローンを払いたくない」「家を売りたいけど相手が反対する」というトラブルが実際によく起きている。
離婚するときにジョイントローンを解消しようとしても、「新しいローンを組み直す」「家を売る」などの対応が必要になって、どちらも簡単ではないよ。離婚するかどうかは人生でわからないことだから、「万が一のとき」を事前に話し合っておくことが大切だよ。
リスク③:片方が連帯債務者から外れるのは難しい
「やっぱり一人でローンを組み直したい」と思っても、それは銀行との再審査が必要で、簡単にはできないよ。
なぜかというと、銀行は「ふたりの収入を前提に貸した」わけだから、「片方だけになります」と言われたら「え、それなら返済できるか審査し直しだよ」となる。結局、一人の収入だけでは審査を通れず、連帯債務者から外れられないケースが多い。
この「一度組んだら簡単には変えられない」という点がジョイントローンの縛りの強さだよ。だからこそ、最初に「将来どうなるか」を含めてしっかり考えてから契約することが大事なんだ。
ジョイントローンと似ている「連帯保証型」の違い
「収入合算」には2種類ある
実は、ふたりの収入を合算して住宅ローンを組む方法には、大きく分けて2つの種類があるんだ。
- ジョイントローン(連帯債務型):ふたりが対等な「共同借り主」
- 連帯保証型:メインの借り主は一人で、もう一人は「連帯保証人」
どちらも「ふたりの収入を合算して審査してもらえる」点では同じ。でも、その後の立場が全然違うんだよ。
連帯保証人との決定的な違い
連帯保証人というのは「メインの人がお金を払えなくなったときだけ、代わりに払う人」のこと。普段は返済に関係ない。
一方、ジョイントローンの連帯債務者は最初から対等な借り主だから、毎月の返済義務がある。
また、住宅ローン控除は「借り主」しか受けられない。連帯保証型だとメインの借り主しか控除を受けられないけど、ジョイントローン(連帯債務型)ならふたりとも控除を受けられる可能性がある。これが税制上の大きな違いだよ。
「うちの銀行はどちらになるの?」と気になる人は、銀行の窓口でしっかり確認しよう。同じ「収入合算」という言葉でも、中身が全然違うことがあるからね。
ジョイントローンを使うとき・使わないときの判断ポイント
こういう場合はジョイントローンが向いているかも
- 共働きが長期間続く見込みがある夫婦
- 一人の収入だけでは希望の家が買えない
- ふたりとも安定した正社員で収入の見通しが立てやすい
- 住宅ローン控除をふたりとも最大限活用したい
こういう場合は慎重に考えた方がいいかも
- どちらかが近く仕事を辞める・育休に入る予定がある
- 収入が不安定(フリーランス・契約社員など)
- すでに夫婦関係に不安がある
- 片方の収入だけでは到底返済できない金額を借りようとしている
ジョイントローンは「借入額を増やすための便利な道具」だけど、使い方を間違えると返済が苦しくなったり、人間関係のトラブルに発展したりする。「借りられる金額を増やせるから」と前のめりにならず、「本当にふたりで返し続けられるか」を冷静に考えるのが一番大切なポイントだよ。ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談しながら、自分たちに合った選択をしてほしいな。
