最近、モノの値段が高くなってるって親の会話で聞くことあるよね。給料は変わってないのに、好きなお菓子も、服も、スマホのゲームの課金も全部高くなってる気がして、なんか損してる感じがする。それがどうして起きるのか、そしてどうやって対策すればいいのかを、この記事で一緒に考えていこう。
- インフレは物の値段が上がる現象だけど、同時にお金の価値が下がっているから、貯金だけでは資産が減るリスクがある
- 個人ができる対策は投資や勉強で収入を増やすこと、社会全体の対策は金利調整や通貨管理があること
- 自分の人生設計に合わせて、貯金と投資のバランスを考えることが大事
もうちょっと詳しく
インフレが起きるのは、世の中に出ているお金の量が増えたり、モノが足りなくなったり、輸送費や原油価格が上がったりするためなんだ。たとえば、新型ウイルスが流行して工場が止まった時、モノが不足してみんなが「早く欲しい!」と争うから、お店は値段を上げることができたよね。そうするとお金の価値が下がるから、同じ給料をもらってても生活が苦しくなってしまうわけ。だからこそ、個人レベルでも社会レベルでも対策が必要なんだ。
インフレは「値段が上がる」だけじゃなくて「お金の価値が下がる」こと。この違いを理解するのが対策の第一歩だよ。
⚠️ よくある勘違い
→ インフレが起きると、給料も上がることがあるけど、それ以上に物の値段が上がることもあるんだ。だから給料が増えた=豊かになったわけじゃないんだよ。
→ つまり「実質給料」(インフレを考慮した給料の価値)を考える癖をつけることが大事ってわけ。
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インフレって結局何?どうして起きるの?
インフレの基本的な意味
インフレーションというのは、経済全体で物やサービスの値段が継続的に上がっていく現象のことだ。たとえば、あなたが好きなラーメン屋さんを想像してみて。3年前は700円だったのに、2年前は750円、去年は800円、今年は850円になった。こういう形で値段が上がっていくのがインフレだよ。
重要なのは「1軒のお店だけが値段を上げる」のではなくて、「ほとんどのお店が、いろいろなタイミングで値段を上げている」という点。ラーメン屋も定食屋も、コンビニも、服屋も、ゲーム機も、みんなが少しずつ値段を上げていく。これが経済全体で起きているのがインフレなんだ。
インフレと反対の現象もあってね。値段が下がっていく現象をデフレーション(デフレ)という。つまり、逆パターンってわけ。昭和の終わり頃から平成の中盤まで、日本はずっとデフレだったんだ。だから物の値段がなかなか上がらなかったし、逆に給料も増えなかった。
なぜインフレは起きるのか
インフレが起きる理由は、複数あるんだ。
1つ目は需要と供給のバランスの問題。つまり、「欲しい人>売ってるモノ」という状況が起きると、値段が上がるってわけ。たとえば、新しいゲーム機が発売されたけど数が限られてる。みんなが欲しいから、値段を高くしても買う人がいる。だから販売店は値段を上げちゃう。これが経済全体で起きるのがインフレの1つの原因だね。
2つ目は通貨供給量の増加。つまり、世の中に出ているお金の量が増えちゃうってこと。政府や中央銀行が経済を活性化させるために、意図的にお金をいっぱい世の中に出すことがあるんだ。そうすると、お金が増えたぶん、モノの値段が上がってしまう。イメージとしては、みんなのポケットにお金がいっぱい入ってれば、お店の人も「この商品、高く売っても買ってくれるな」って思うわけ。
3つ目は原油価格やエネルギーコストの上昇。ガソリンスタンドのガソリン代が上がると、運送費が上がる。そうするとお店に商品を届けるコストが上がるから、販売価格も上がっちゃう。最近の世界では、ウクライナの戦争で原油がいっぱい上がったから、これが世界全体のインフレの原因になったんだ。
4つ目は労働力不足。働き手が減ると、給料を高くしないと人が来ないでしょ。そうするとお店の人件費が上がるから、商品の値段も上がる。このサイクルが起きるんだ。
インフレと「お金の価値」の関係
ここが一番大事な部分だから、よく聞いてね。インフレが起きると、「モノの値段が上がる」と同時に「お金の価値が下がる」んだ。
たとえば、あなたが今、銀行に1000円貯金してるとしよう。来年、インフレで値段が全部10%上がったとする。そしたら、その1000円で買えるモノの量は、去年と比べて減っちゃうんだ。なぜなら、去年は100円で買えたお菓子が、今年は110円になってるから。つまり、お金を持ってるだけだと、その価値が目減りしてしまうってわけ。これが「お金の価値が下がる」ってことなんだ。
だから、賢い人は「ただ銀行に預けてるだけじゃダメだ。投資して、そのお金を増やさないと、実質的には損してる」って考えるんだよ。
インフレが個人の生活に与える影響
給料と物価の変化
あなたのお父さんやお母さんが「給料が増えたのに、以前より生活が苦しい」って言ってるのを聞いたことはない?それは、給料は5%上がったけど、物価が8%上がってるからなんだ。
経済学では、この差を実質給料という。つまり、「インフレを考慮した後の、本当の給料の価値」ってわけ。
名目給料:100万円 → 105万円(5%アップ)
物価:100 → 108(8%アップ)
実質給料:実は1.4%くらいダウン
こういう計算になっちゃうんだ。だから、給料が「増えた」と喜んでても、実際には生活レベルが下がってることもあるんだよ。
貯金の価値が目減りする
銀行に100万円を定期預金しておく。金利は0.1%だとしよう。1年後、100万1000円になる。でも、その1年間でインフレが2%起きたら?100万円で去年買えたものが、102万円必要になってる。だから、実質的には1万9000円くらい損してることになる。
これがインフレリスクというやつ。銀行に預けてるだけじゃ、インフレから資産を守れないんだ。だから、個人も対策を考えないといけないってわけ。
特に影響を受けやすい人たち
インフレで一番困るのは、決められた給料をもらってる人たちなんだ。たとえば、公務員や年金をもらってる高齢者。給料が自動的には上がらないから、インフレで物価が上がると、相対的に貧しくなってしまう。
一方、インフレで得をすることもある。借金をしてる人たちだ。ローンで1000万円借りてたとしよう。インフレで給料が20%上がったら、ローンの返済が相対的に楽になる。返すべき金額は変わらないけど、給料が増えたから返しやすくなるってわけ。だから、「インフレは誰にとって得か損か」は、その人の状況によって違うんだ。
個人ができるインフレ対策
投資で資産を増やす
インフレ対策の最も基本的なアイデアは「銀行に預けるだけじゃなくて、投資して、お金を増やそう」ってことだ。投資というのは、つまり「お金を使って、将来さらに大きなお金を手に入れる」ってことだね。
1つ目は株式投資。会社の株を買うことで、その会社の業績が良くなれば、株の値段も上がるし、配当金ももらえる。もし、あなたが「この会社、インフレの中でも売上を増やしそうだな」という会社に投資できたら、お金が増える可能性が高いんだ。
2つ目は不動産投資。土地や建物を買って、それを貸すことで家賃をもらう。インフレが起きると、地価も上がるし、家賃も上がる傾向があるから、インフレ対策になるんだ。ただし、初期投資が大きいから、普通は大人になってからだね。
3つ目は債券投資。会社や政府が借りたお金の証書を買うようなもの。毎年、決まった利息をもらえる。ただし、金利(利息の率)がインフレ率よりも高い債券を選ぶことが大事だよ。
4つ目はコモディティ投資。金(ゴールド)や石油みたいな商品に投資する方法。これらは、インフレが起きるとき一緒に値段が上がることが多いから、インフレヘッジ(つまり、インフレの悪影響を避ける対策)になるんだ。
給料を増やす工夫
投資よりも確実な対策が「給料を上げること」だ。インフレで物価が8%上がっても、給料が10%上がれば、実質的には豊かになるからね。
具体的には、勉強してスキルを身につけること。プログラミング、英語、営業スキル、デザイン能力。こういったものが身について、会社から「この人、高く給料を払う価値がある」って評価されれば、給料が上がる。
また、副業で収入を増やすってのも1つの手だ。本業の給料が上がらなくても、週末に別の仕事をして、月5万円の収入を増やせば、インフレの影響を抑えられる。
転職も1つの選択肢。今の会社で給料が上がらないなら、もっと給料の良い会社に転職する。これも重要なインフレ対策だ。
支出を見直す
インフレが起きたら「ムダな支出を減らす」という防御的な対策も大事だ。
たとえば、毎月いらないアプリの課金を3個もしてるなら、1個に減らせば、月1000円浮く。これは別にインフレ対策だけじゃなくて、基本的なお金の使い方だね。
また、インフレが進む前に買うっていう作戦もある。「将来、値段が上がるだろうな」と思う商品は、早めに買っておく。そしたら、安い値段で買えるってわけ。
社会全体で行われるインフレ対策
中央銀行の金利調整
個人の対策だけじゃなくて、社会全体でインフレを抑える対策が行われてるんだ。その中心が中央銀行(日本なら日本銀行)だ。
中央銀行がやる最も重要な対策が金利を上げること。金利っていうのは、つまり「お金を借りるときに払う、おまけのお金」ってことだね。
例えば、100万円を銀行から借りるとき、金利3%なら、1年後に103万円返さないといけない。金利が高いと、「お金を借りるのが損」って感じるから、みんなが借金を避ける。そしたら、世の中に出ているお金の量が減って、インフレが抑えられるんだ。
逆に、インフレが弱くなって来たら、金利を下げる。そしたら、お金を借りやすくなって、世の中に流通するお金が増えて、経済が活性化する。このバランスを取るのが中央銀行の仕事なんだ。
政府の政策
政府もインフレ対策をする。たとえば、増税。所得税や消費税を上げると、みんなが「税金が高い→使うお金が減る」って思うから、物を買う量が減る。そしたら、物の値段の上昇が抑えられるんだ。
逆に、インフレを促進したいときは減税や財政出動(政府がいっぱいお金を使う)をする。
また、政府は物価統制という対策もする。つまり、「ガソリン代や食料品の値段が上がりすぎないように、政府が援助する」ってやつだね。これで、急激なインフレの影響を受けやすい商品の値段を抑えるんだ。
企業と労働組合の交渉
実は、インフレ対策で重要なのが、企業と働き手(労働組合)の給料交渉なんだ。
インフレが起きると、企業は「給料を上げないと、働き手が来ない、やめちゃう」って思う。だから給料を上げる。そしたら、企業の経営コストが上がるから、商品の値段も上がる。また値段が上がったから、働き手はさらに「給料を上げろ」って要求する。このループが起きるんだ。これを給料・物価スパイラルという。
このスパイラルが暴走するとハイパーインフレーション(つまり、インフレが止まらなくなる状態)が起きるから、危険なんだ。だから、企業も労働組合も、バランスを取りながら交渉する。これが社会的な対策なんだね。
将来に備えるための実践的な考え方
自分の人生設計の中でインフレを考える
最後に、あなたが大人になるときのために、実践的なアドバイスをしておくね。
まず、「インフレは必ず起きる」ってことを頭に入れておこう。平均的には、年1〜3%くらいのインフレが起きるのが、健全な経済だと考えられてる。だから、「30年後に、今の1000万円の価値は、現在価値で700万円くらいになる」ってイメージを持つことが大事なんだ。
そうなると「将来、いくらお金があれば大丈夫か」を考えるときに、インフレを考慮しないといけない。「老後に3000万円あれば大丈夫」ではなくて、「今の価値で3000万円に相当するお金が必要」って考え方だね。
貯金と投資のバランス
貯金100%はダメ。投資100%もダメ。バランスが大事だ。
一般的には「年齢の数だけ、債券や安全資産に投資する」っていうアセットアロケーション(つまり、どの種類の投資にどのくらい配分するか、っていう戦略)がある。例えば、20歳なら20%は安全資産で、80%は成長性のある投資に回す、みたいなね。
また、「長期で投資する」ってのが大事。短期的に値段が上がったり下がったりしても、長い目で見ると、インフレを上回るリターンを得やすいんだ。
金融リテラシーの重要性
最終的に、インフレ対策で最も大事なのは金融リテラシー、つまり「お金について理解する力」なんだ。
世の中には、「これで資産が10倍になる!」みたいな怪しい話もいっぱいある。でも「インフレが起きるのはなぜか」「投資のリスクとリターンの関係」をちゃんと理解してれば、そういう話に騙されないんだ。
だから、今からでも、経済のニュースを読んだり、本を読んだり、親や先生に質問したり、って形で、金融知識を増やしていくことが、本当のインフレ対策なんだよ。
