逆指値注文って何?わかりやすく解説

株取引をしていると、「今の価格より下がったら売りたい」「損を限定したい」という場面が出てくるよね。そんなときに活躍するのが「逆指値注文」という注文方法だよ。この記事を読めば、逆指値注文がどんなしくみで、いつ使うのかが完全にわかるようになるよ。

先生、「逆指値注文」ってよく聞くんですけど、普通の注文と何が違うんですか?

いい質問だね。普通の注文は「この価格以下なら買う」「この価格以上なら売る」という指定をするんだけど、逆指値注文は「この価格まで下がったら売る」「この価格まで上がったら買う」という真逆の条件で注文することだよ。つまり、価格が一定の水準に達したら自動的に注文が成立する仕組みなんだ。
えっ、真逆ですか?その方が使う場面ってあるんですか?

あるんだよ。例えば、あなたが1000円で買った株が1200円に上がったとするね。でも、「もしここから下がり始めたら、700円になる前に売りたい」って思ったら?いちいち画面を見てられないよね。だからあらかじめ「700円になったら自動で売ってね」という逆指値注文を出すんだ。つまり、損失を大きくさせないために事前に「逃げ道」を作っておくイメージだよ。
あ、なるほど!損を限定するための注文なんですね。

そう。専門用語で「ストップロス」といって、予想外に価格が下がったときの「損切り」を自動化するために使う注文方法だね。それだけじゃなく、上昇トレンドに乗りたいときにも逆指値注文は活躍するんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 逆指値注文は「この価格に達したら」という条件で注文が自動実行される機能で、損失を限定する「ストップロス」として使う
  2. 普通の指値注文(「この価格以下なら買う」)と異なり、逆指値は「この価格に下がったら売る」という条件を先に決めておく
  3. 寝ている間や仕事中など、いつも株価を見てられない人にとって、勝手に危険な値段で売ってくれる「保険」みたいな注文だ
目次

もうちょっと詳しく

逆指値注文の基本は「トリガー価格」(つまり、注文が成立するきっかけになる価格)を設定することだよ。例えば、100円で買った株が150円に上がったとする。このまま上がり続ければラッキーだけど、急に下がるかもしれない。そこで「120円になったら売ってね」と逆指値注文を出すんだ。すると、株価が149円、148円、147円…と下がっていき、ついに120円に達した瞬間、自動的に売却注文が成立する。これが「損失の最小化」を実現する仕組みなんだ。大切なのは、この価格に達さない限り、何も起こらないということ。株価が160円、170円と上がり続けていれば、逆指値注文は一生発動しないよ。

💡 ポイント
逆指値注文は「保険」みたいなもの。保険金を受け取る瞬間(価格がトリガーに達する瞬間)まで、何も起こらない。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「逆指値注文は買う時だけに使う注文だ」
→ 実は売る時にも買う時にも使える。「ここまで上がったら買いたい」という上昇トレンドに乗るための使い方もある。
⭕ 「逆指値注文は、あらかじめ『ここまで価格が変わったら自動で注文成立』という条件を決める注文方法」
→ 指値注文より条件が複雑だけど、その分、24時間自動で対応してくれるから安心できるよ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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逆指値注文って、実はめっちゃシンプル

株取引をしている人なら、こんな経験をしたことがあるかもしれない。朝、株を買ったとき「今日中に上がるはずだから、売却は後で考えよう」と思ってた。でも仕事に夢中になってて、気づいたら株価がガバッと下がってた…みたいな話だね。こういうときに役立つのが逆指値注文なんだ。

逆指値注文の本質は、すごくシンプルだよ。「もし株価がこの水準まで下がったら、自動的に売っちゃってね」という指示を事前に出しておくということ。つまり、あなたが画面を見ていない間に、株がヤバい値段まで下がるのを防ぐための「防衛手段」なんだ。

例えば、ゲームをイメージしてみて。あなたがゲームキャラを操作していて、敵が近づいてきたとするね。「敵が距離10メートルまで近づいたら、自動的に逃げろ」という設定をあらかじめしておく。そうすれば、あなたが別のことに気を取られていても、敵が来たら勝手に逃げてくれるというわけ。株の逆指値注文も、これと同じ仕組みなんだよ。

大切なポイントは3つ。1つ目は「逆指値注文は、条件が満たされるまで何も起こらない」ということ。2つ目は「条件が満たされた瞬間、注文が『指値注文』じゃなくて『成行注文』(つまり、その時点の一番いい価格で自動的に売買される)に変わる」ということ。3つ目は「だから、あなたが指定した価格ピッタリではなく、少し離れた価格で約定する可能性もある」ということだ。これらを理解していれば、逆指値注文は怖くないよ。

通常の指値注文との違いを完全理解しよう

指値注文と逆指値注文の違いを説明する前に、「指値注文」(さしねちゅうもん)とは何かをおさらいしようね。つまり、「この価格以下なら買う」「この価格以上なら売る」という希望の価格を指定する注文方法だよ。

例えば、今、アップル株が150ドルで売ってるとする。あなたは「145ドルになったら買いたい」と思ってるね。そしたら「145ドル以下なら買う」という指値注文を出すんだ。もし株価が本当に145ドルまで下がったら、あなたの注文が成立する。でも、株価がずっと150ドルのままだったら?この指値注文は一生成立しないよ。これが指値注文の仕組みだ。

対して、逆指値注文はどう違うのか。さっきのアップル株の例で考えてみようか。あなたは150ドルで買ったとする。でも「もし株価が下がり始めたら嫌だな。145ドルを割ったら、もう持ってたくない」と思ったね。こういうときは「145ドルに下がったら売ってね」という逆指値注文を出すんだ。

ここがポイント。指値注文は「『以下』『以上』という範囲での注文」で、逆指値注文は「『この価格に達したら自動発動』という条件付きの注文」なんだ。言い換えると、指値注文は「買い手・売り手がいるなら成立」という受け身な注文。逆指値注文は「価格がココまで来たら、自動的に売買される」というトリガー型の能動的な注文なんだよ。

実務的には、こういう違いも出てくる。指値注文なら「145ドルで買いたい、でも144ドルなら大喜びで買う」みたいな柔軟性がある。逆指値注文で「145ドルになったら売る」と設定したら、145ドルに達した瞬間、自動的に売却注文が出される。その時点での一番いい価格で売られちゃう(これを成行注文という)から、145ドルより安い価格で売られる可能性もあるんだ。例えば、いっきに暴落して、145ドルを通り過ぎて140ドルまで急下落したら、あなたの注文は140ドル付近で成立しちゃうかもしれないってわけだね。

逆指値注文が活躍するシーン3つ

「逆指値注文は使えるんだろうけど、本当に必要?」と思う人も多いと思う。そこで、実際にはどんなシーンで逆指値注文が役立つのか、3つの場面を紹介するね。

【シーン1:損切りの自動化】

これが、逆指値注文の本来の目的だ。あなたが株を買ったけど、予想が外れて価格が下がり始めたとしようか。このまま損失が広がるのは避けたいよね。そこで「100円で買ったけど、80円まで下がったら売っちゃって」という逆指値注文を出すんだ。するとどうなるか。株価が99円、98円、97円…と下がっていって、ついに80円に達した瞬間、自動的に売却が成立する。つまり、あなたが見張ってなくても、損失が最大20円で止まるわけだ。これがあれば、仕事中や睡眠中も安心。

ここで大切なのは「いくらまで下がったら売るのか」という判断だね。下げ幅が小さすぎると(例:100円で買ったのに95円で売る設定)、ちょっと下がっただけで発動しちゃう。下げ幅が大きすぎると(例:100円で買ったのに50円で売る設定)、意味のない損失を被ることになる。ちょうどいい幅を決めることが大事なんだ。

【シーン2:上昇トレンドに乗る】

え、逆指値注文って買うときにも使えるの?って思うかもしれないね。実は使えるんだ。例えば、あなたが「テック企業の株が150ドルを超えたら、トレンドが始まってると判断して買いたい」と思ってるとしようか。でも、毎日毎日、画面をずっと見てられないよね。こういうときは「150ドルに上がったら買ってね」という逆指値注文を出すんだ。すると、株価が145ドル、148ドル、150ドル…と上がってきて、ついに150ドルを超えた瞬間、自動的に買い注文が成立する。つまり、株価が重要な水準を超えた瞬間を自動でキャッチしてくれるわけだね。

この使い方のメリットは、「トレンドが始まったかもしれない」というシグナルを見落とさないということ。手作業で監視してたら、うっかり見過ごしちゃうかもしれない。でも逆指値注文なら、価格が条件に達した瞬間に、自動的に買ってくれるんだ。

【シーン3:複雑なポジション管理】

株を何個も持ってたり、いろんな銘柄に投資してたりする場合、それぞれの銘柄に対して「ここまで下がったら売る」という逆指値注文を出しておくと、ポートフォリオ全体の損失を限定できるんだ。つまり、複数の株を一括で「守る」ことができるわけだね。これは大口投資家や、株を専業でやってる人に特に重宝されてるやり方だよ。

逆指値注文を出すときの注意点

逆指値注文は便利な機能だけど、気をつけないといけない点も結構あるんだ。これを知らずに使うと、思わぬ損をすることもあるよ。

【注意1:成行注文に変わるということ】

さっき少し触れたけど、逆指値注文が発動した瞬間、それは「成行注文」(つまり、その時点での一番いい価格で売買される注文)に変わるんだ。だから、あなたが指定した価格ピッタリで約定するわけじゃなく、少し離れた価格で約定する可能性が高いんだ。例えば「80円になったら売る」という逆指値注文を出してても、実際には79円で売られちゃう可能性もあるってわけだね。特に、株価が急激に変動してる時間帯(市場が開く直前、急なニュースが出たとき)には、この「スリッページ」(つまり、指定価格と実際の約定価格の差)が大きくなりやすいから注意しようね。

【注意2:配当金や株式分割の影響】

ここはちょっと専門的だけど、知っておくと役に立つよ。株が配当金を出したり、株式分割があったりすると、逆指値注文の「トリガー価格」が自動調整される場合があるんだ。つまり、あなたが「100円で売る」と指定してても、急に「90円で売る」に変わっちゃう可能性があるってこと。これを知らずにいると「あれ、なんで注文が発動したの?」ってことになるんだ。

【注意3:流動性の低い銘柄は危険】

「流動性」というのは、つまり「その株がどれだけ簡単に売り買いできるか」という指標のこと。人気の大企業の株なら、毎秒いっぱい売り買いされてるから、流動性が高い。でも、小さい会社の株だと、売り買いする人が少ないから、流動性が低いんだ。逆指値注文を出すときは、流動性が高い銘柄に使う方が無難だよ。流動性が低い銘柄で逆指値注文を設定すると、「80円で売る」と指定してても、実は誰も買い手がいなくて、全然売れないとか、グッと下がって50円になっちゃった時点で初めて売れるとか、想定外のことが起きやすいんだ。

【注意4:逆指値注文だけに頼らない】

逆指値注文は便利だけど、「これさえあれば完璧」ってわけじゃない。時々は自分でも株価をチェックして、逆指値注文の設定が今でも合ってるかを確認しよう。例えば、買った時点では「100円まで下がったら売る」で良かったけど、その後、状況が変わって「120円まで下がったら売りたい」になったかもしれない。こういう場合は、逆指値注文を修正する必要があるんだ。つまり、逆指値注文は「自動防衛システム」だけど、その設定を定期的にメンテナンスするのは、あなたの責任ってわけだね。

逆指値注文と他の注文方法の組み合わせ

ここまでで、逆指値注文の基本がわかったと思う。でも、実はもっと高度な使い方もあるんだ。逆指値注文を他の注文方法と組み合わせると、さらに強力な投資戦略ができるんだよ。

【組み合わせ1:指値注文+逆指値注文】

例えば、テック企業の株が今150ドルだとしようか。あなたは「140ドルまで下がったら買いたいけど、もし買った後に130ドルまで下がったら売りたい」って思ったとする。こういう場合は、指値注文(140ドル以下なら買う)と逆指値注文(130ドルに下がったら売る)を組み合わせるんだ。すると、140ドルで買えた後は、自動的に売却防衛線が130ドルに設定される。つまり、「買い目標と売り目標」を一緒に仕掛けられるわけだね。

【組み合わせ2:トレーリングストップ】

これは逆指値注文の親戚みたいな注文方法だね。「100円で買った株が150円に上がった。でも、ここからどこまで上がるか不確定。だから、常に『最高値から10円下がったら売る』という条件で守りたい」という場面があるね。こういうときに使うのが「トレーリングストップ」という注文方法なんだ。つまり、株価が上がるたびに、「売却トリガー」も一緒に上がっていく仕組みだよ。150円で推移してれば売却トリガーは140円。160円に上がれば自動的に150円に上がる。という具合にね。これなら、利益を確定しつつ、さらに上げる可能性も残せるんだ。

【組み合わせ3:OCO注文(ワンキャンセルズアザー)】

OCO注文とは、つまり「2つの注文を同時に出して、片方が成立したら、もう片方はキャンセルされる」という注文方法のこと。例えば「100円で買った株について、『110円になったら売る』という指値注文と『90円になったら売る』という逆指値注文を、同時に出す」という使い方があるんだ。すると、どうなるか。株価が110円に上がったら指値が成立して利益確定。逆指値はキャンセルされる。一方、株価が90円に下がったら逆指値が成立して損切り。指値はキャンセルされる。つまり、「上がってもうれしい、下がってても対応できる」という完全な防衛体制が作れるんだよ。

これらの組み合わせを上手に使えると、株取引がぐっと有利になるんだ。でも、複雑になりすぎると、今度はどの注文がどうなってるのかわからなくなっちゃう。だから、初心者のうちは「逆指値注文1つ」くらいシンプルに始めることをお勧めするよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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