「銀行に預けたお金ってどう管理されてるんだろう?」「現金預金って現金と何が違うの?」こんなふうに思ったことはないですか?実は、銀行に預けるお金と家に置いてある現金は、会社の会計帳簿ではぜんぜん違う扱いなんです。この記事を読めば、会社や家計がどうやってお金を管理しているのか、その仕組みがわかるようになりますよ。
- 現金預金とは、手元の現金と銀行預金をまとめた 「すぐに使えるお金」 の総称
- 会計帳簿では 「現金」と「預金」に分けて記録 して、どこにいくらあるかを細かく管理する
- 会社も個人も、この 現金預金をしっかり管理 することで、安全で正確なお金の流れを作っている
もうちょっと詳しく
現金預金の「現金」の部分は、文字通り手元にあるお金、つまり紙幣や硬貨のことです。店のレジの中身、家の貯金箱、ポケットの中のお金、全部これです。「預金」の部分は、銀行や信用金庫などの金融機関に預けてあるお金を指します。ネット銀行に預けたお金も、郵便局に預けたお金も、みんな「預金」に分類されます。会社の経営や家計管理では、この2つをまとめて「現金預金」と呼ぶことで、「今、すぐに使える資産がいくらあるのか」を素早く把握できるようにしてるんです。
現金預金は、銀行口座とお財布の中身の合計。どっちもすぐに使えるお金だから一緒にしちゃう。
⚠️ よくある勘違い
→ 実は手元の現金も含まれています。銀行に預けたお金だけが現金預金ではなく、すぐに使えるお金全部が対象。
→ 会計では「すぐに使える資産」を見るために、この2つをセットで考えます。金額的にどっちが多いかは別として、どちらも同じカテゴリー。
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現金預金って何か、もう一度おさえよう
「すぐに使えるお金」という意味
現金預金という言葉を聞くと、何だか難しい専門用語に聞こえるかもしれません。でも実は、めちゃくちゃシンプルな考え方なんです。要するに、現金預金は「今、この瞬間にお金として使える資産」のことを言ってるわけ。あなたが財布の中に持ってる1000円札も、銀行口座に入ってる10万円も、コンビニのATMでおろせるお金も、全部これに当てはまります。
学校のテストで「現金預金とは何か」と聞かれたら、「すぐに使えるお金の総称」と答えればOK。株式とか土地とか、すぐに現金に変わらないものは含まれません。あくまで「今すぐ使える」という条件が大事なんです。
会社の経営を考えると、このの違いがすごく重要になります。たとえば、ある会社が来月の給料を払わないといけないとします。その時に「うちの現金預金は100万円あるから大丈夫」って言ったら、実は銀行に60万円、手元に40万円あるかもしれない。どちらにしろ払えるから、合計で見ることで意思決定が速くなるんです。
手元の現金と銀行預金の違い
ここで大事なポイント。会計帳簿には、実は「現金」と「預金」を別々に書くんです。これは、現金預金という大きなくくりの中で、さらに細かく分類してるんだね。
手元の現金(つまり、タンスの中、引き出しの中、お財布の中のお金)と銀行に預けてあるお金は、「すぐに使える」という点では同じです。でも、見方を変えるとぜんぜん違います。手元の現金は盗まれる危険性があります。燃えちゃう可能性もあります。誰でもアクセスできます。一方、銀行に預けたお金は、銀行のセキュリティに守られてます。簡単には引き出せない(パスワードが必要)し、火災で燃える心配もありません。
だから、会社では「手元に現金をいくら持ってるのか」「銀行にいくら預けてるのか」を分けて記録するんです。でも、「現在の資金状況はどうなの?」と聞かれたら、「現金預金で○○万円」と、まとめて答えるわけです。両者とも即座に使える資産だからね。
日常生活での現金預金のイメージ
あなた自身の生活で考えてみると、わかりやすいです。今、あなたのお母さんとお父さんが「貯金いくらあるの?」と聞かれたとします。普通は「定期預金が200万円で、銀行の普通預金が50万円で、家の引き出しに10万円の現金がある」と答えるかもしれません。でも、「すぐに使える現金って?」と聞かれたら、どう答えますか?
そこで登場するのが「現金預金」という考え方です。「あ、銀行の普通預金50万円と家の現金10万円か。そしたら現金預金は60万円だね」となるわけ。定期預金は「すぐに使えない」(引き出すのに手続きがいる)から、現金預金には入らないんです。
つまり、君が「緊急で20万円必要になった」という状況になったら、この「現金預金60万円」が君を救うってわけ。銀行から普通預金をおろすか、家の現金を取り出すか、どちらでもいいから対応できるんですね。
会社の決算書で現金預金を見つけてみよう
「貸借対照表」という帳簿での位置づけ
会社が毎年作る「決算書」(つまり、1年間でどうやってお金を使ったか、いくら儲かったかを記録した表)を見ると、「貸借対照表」という表があります。つまり、その会社が持ってる資産(お金、建物、車など)と、負債(銀行から借りたお金、買掛金など)と、純資産(会社の本当の価値)を一覧で見られる表ですね。
その貸借対照表の一番上に「流動資産」というセクションがあります。これは「1年以内にお金に変わる資産」という意味です。そして、その流動資産の最初の項目が、たいていの場合「現金預金」なんです。なぜ最初に持ってくるかというと、「現金預金は最もすぐに使える資産だから」です。
たとえば、トヨタ自動車の決算書を見たら、現金預金の金額はすごく大きいはずです。なぜなら、世界中でいっぱい車を売ってるから、その売上金が銀行に入ってるからです。一方、小さい地元のお店の決算書を見たら、現金預金はそこまで大きくないかもしれません。毎日のお給料で使ってしまうからですね。
現金預金の金額で会社の健康状態を見る
実は、その会社の現金預金がいくらあるかを見ることで、その会社が「健康」かどうかを判断できるんです。たとえば、「売上は100万円あるのに、現金預金は10万円しかない」という会社を想像してみてください。これって何か怖くないですか?
なぜなら、急に何か問題が起きた時、お金がないから対応できないからです。社員に給料が払えなくなるかもしれません。重要な機械を買い替えないといけない時に、お金がないとも言えないかもしれません。だから、投資家や銀行は「この会社の現金預金はいくらあるのか」を気にするんです。
反対に、「売上は100万円で、現金預金も100万円ある」という会社なら、なんか安心できますよね。何か突然のことが起きても対応できそうです。実は、経営の世界では「流動比率」(流動資産÷流動負債)という数字を使って、会社の安全性を測るんですが、その中でも現金預金の比率は特に大事なんです。
現金預金を実際に管理するってどういうこと?
毎日の現金出納帳
会社や個人事業主は、毎日の現金の出入りを記録しないといけません。これを「現金出納帳」(つまり、現金が出た、入ったという帳簿)と言います。朝、どれくらいの現金があって、1日で何にいくら使って、夜にはいくらになった、というのを記録するんです。
たとえば、小さいケーキ屋さんを想像してください。朝、お店を開ける時に「今日の売上は0円で、おつり用の現金が5万円ある」からスタートします。午前中にケーキを3個売れて、1個1000円だから3000円の売上。その3000円をレジに入れます。お昼に仕入れ業者に3万円払います。夜、お店を閉める時に「現金は5万円 + 3000円 – 3万円 = 2万3000円」。こんなふうに毎日チェックするんです。
この毎日のチェックが大事な理由は、「レジに合わない」という問題を見つけるためです。つまり、「さっきの計算では2万3000円のはずなのに、実際に数えたら2万2500円だった」みたいなことが起きることがあります。その時に「あ、どこかで500円使い忘れてたのか」とか「計算間違いか」とか「誰かが盗んだのか」とか、問題を見つけられるんです。
銀行預金の管理
手元の現金だけじゃなく、銀行に預けてあるお金も、同じように管理しないといけません。毎月銀行から「通帳」や「銀行の明細」が届きます。そこには「いくら振り込まれた」「いくら引き出した」という記録が書いてあります。
会社は、その銀行の明細と自分の帳簿が「一致してるかどうか」をチェックします。これを「銀行照合」という難しい言葉で呼びますが、つまり「銀行が言ってる金額と、うちの帳簿の金額が同じですか?」と確認する作業です。もし違ってたら「あ、給料の振込を計算間違いしたのか」とか「銀行手数料の請求を見落としてたのか」とか、そういう問題を見つけられるんです。
現金と銀行預金のバランス
実は、現金預金をちゃんと管理するって、単に「いくらあるのか」を知ることじゃなくて、「手元の現金と銀行預金のバランスをいい状態に保つ」ということなんです。
手元に現金が多すぎるのはダメです。なぜなら盗まれるリスクが高いから。でも、銀行に全部預けるのもダメです。なぜなら、毎日の営業で「ちょっと買い物したい」「従業員に手数料を払いたい」みたいに、現金が必要になる場面があるからです。だから、「毎日の営業に必要な現金は手元に10万円。それ以上は銀行に預ける」みたいなルールを決めるわけですね。
この「現金と銀行預金のバランス」を保つことで、安全性と利便性の両方を実現できるんです。
現金預金と他の資産の違いを理解しよう
なぜ現金預金は「一番大事な資産」扱いなのか
会社の貸借対照表で、現金預金は「流動資産」の一番上に書かれます。これは、現金預金が「最も換金性が高い資産」つまり「すぐに現金化できる資産」だからです。
考えてみてください。会社が1000万円の現金預金を持ってる場合と、1000万円の建物を持ってる場合。どちらが「すぐに使える」と思いますか?現金預金なら、今この瞬間に誰かにお金を渡せます。でも、建物なら、売ろうとしても1ヶ月かかるかもしれません。値段が安くなるかもしれません。
だから、会社の資産を「すぐに使える順」に並べると、こんな感じになります。
1番目:現金預金(今すぐ使える)
2番目:受け取り手形や売掛金(つまり、近いうちに現金になるお金)
3番目:在庫(売ったら現金になるけど、時間がかかる)
4番目:機械や建物(売るのに時間がかかる、値段が変わる)
こういう順番で、「現金に近い」ものを上に持ってくるんです。
現金預金と借金の関係
ここで大事なポイント。現金預金が多いからって、その会社が「儲かってる」とは限りません。たとえば、銀行から1000万円を借りたばっかりの会社を想像してください。その会社の現金預金は1000万円あります。でも、借金も1000万円あるんです。儲かってるわけじゃなくて、借りてるだけなんですね。
だから、投資家は「現金預金がいくらあるか」だけじゃなくて、「負債がいくらあるか」も一緒に見るんです。その上で「この会社の本当の価値(純資産)はいくらか」を判断するわけです。
つまり、現金預金は「会社の安全性を見る大事な数字」だけど、それだけで「この会社は大丈夫」と判断することはできない、ということですね。
