基準価額って何?わかりやすく解説

「投資信託って気になるけど、基準価額って何?株の値段とどう違うの?」って思ったことない?投資の本やサイトを見るたびに「基準価額」って言葉が出てくるのに、誰もわかりやすく教えてくれないよね。実はこれ、仕組みさえつかめば中学生でも全然理解できる話なんだよ。この記事を読めば、基準価額が何なのか・どう使えばいいのかが、スッキリまるごとわかるよ。

先生、投資信託を買おうとしたら「基準価額:12,345円」って書いてあったんだけど、これって株の値段みたいなもの?

いい質問だね!似てるようで、実はちょっと違うんだよ。基準価額っていうのは、投資信託の「1口(ひとくち)あたりの値段」のことなんだ。つまり、投資信託という”まとめ買い商品”の、今日時点での値打ちを数字にしたもの、ということ。株価は1株の値段だけど、基準価額は投資信託の最小単位1口の価格なんだよ。
じゃあ、基準価額が高い投資信託は「良い投資信託」ってこと?

これ、すごくよくある勘違いなんだ。基準価額が高い=良い投資信託、ではないんだよ。たとえば、スタート時に1口1万円だったものが今2万円になってるなら「2倍に増えた!すごい!」ってなるよね。でも最初から2万円で始まった投資信託が今も2万円なら、全然増えてない。つまり「今の基準価額だけ」じゃなくて「スタート時からどれだけ変わったか」を見るのが大事なんだよ。
基準価額って毎日変わるの?株みたいにリアルタイムで動いてる感じ?

ここが株と大きく違うところ!基準価額は1日1回だけ、その日の市場が閉まった後に計算されて発表されるんだよ。つまり「今すぐこの値段で買える!」っていう株のリアルタイム取引とは全然違う。投資信託を買う注文を出しても、実際にいくらで買えたかは翌日以降にわかる仕組みなんだ。「今日の基準価額」を見て「この値段で買おう」とは言えないのが特徴だよ。
なんで1日1回なの?もっと頻繁に更新すればいいじゃん。

投資信託は、たくさんの人からお金を集めて、そのお金でたくさんの株や債券をまとめて買ってるんだよね。その「まとめてる中身全部の今日の値打ち」を計算しないと基準価額が出ないから、市場が閉まったあとじゃないと計算できないんだ。スーパーのお総菜みたいな感じで、閉店後に「今日の売れ残り全部合わせていくらだったか」を集計してる、って思えばわかりやすいかも。1日1回の計算がルールになってるのは、そういう仕組みの都合があるからなんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 基準価額とは投資信託の 1口あたりの値段 のことで、その日の資産を口数で割って計算される
  2. 株価と違って 1日1回・市場終了後 に発表されるため、リアルタイムでの売買はできない
  3. 基準価額が高い=良いファンドではなく、 スタート時からの変化率 で成長を判断するのが正しい見方
目次

もうちょっと詳しく

基準価額の計算式はこうなってるよ。「(投資信託が持っている資産の合計)から(費用などの負債)を引いた金額」を「発行されている口数の合計」で割ったもの。これを純資産総額(つまり、投資信託が実際に持っているお金の総額、ということ)を口数で割る、と言う。たとえば純資産が100億円で口数が10億口なら、基準価額は10,000円。多くの投資信託は最初(設定時)に基準価額10,000円でスタートするから、それより上なら「運用で増えた」、下なら「減った」と判断できるんだよ。毎日の基準価額の積み重ねが、その投資信託の実績そのものなんだ。

💡 ポイント
基準価額のスタートは多くが10,000円!それより上か下かで損益がわかるよ。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「基準価額が安い投資信託のほうがお得!」
→ 基準価額が低いと「割安で買える」と思いがちだけど、それは株の考え方。投資信託では基準価額の低さは「成長していない」か「運用開始が最近」なだけで、お得さとは関係ない。
⭕ 「基準価額はスタートからの変化率で見るもの」
→ 大事なのは「どれだけ成長したか」という変化率(リターン)。5,000円の投資信託が2倍に伸びてれば、最初から20,000円の投資信託が横ばいなのよりずっと優秀。基準価額の絶対値より変化の大きさを見よう。
なるほど〜、あーそういうことか!

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基準価額って何?まずここから理解しよう

投資信託は「みんなでまとめ買い」する商品

投資信託っていうのは、たくさんの人がお金を出し合って、プロに運用してもらう金融商品なんだよ。一人ひとりが「トヨタの株を買って、ソニーの株も買って、アメリカ国債も買って…」なんてやるのは大変だよね。だから「みんなで出し合ったお金を、プロがまとめて運用してくれる」という仕組みが投資信託なんだ。

そのときに「自分がどれだけ持ち分があるか」を示す単位が口(くち)なんだよ。1口、2口、という感じで数える。つまり基準価額とは「この投資信託の1口が今いくらの値打ちがあるか」を数字にしたもの、ということ。

わかりやすく言うと「カレーの1人前の値段」

たとえばこんなイメージで考えてみてね。クラス全員で大鍋カレーを作るとするよ。材料費として一人500円ずつ出し合って、合計20,000円分の材料を買った。できたカレーを40人で分けると、1人前の価値は500円ってなるよね。

でも翌日、材料の値段が上がって、同じ材料を集めたら25,000円分の価値になったとしたら、1人前の価値は625円になる。これが基準価額の動き方なんだよ。投資信託の中身(株や債券など)の値段が変わると、基準価額も一緒に変わる、ということ。

最初は多くが1万円スタート

投資信託が新しく生まれたとき(これを設定日、つまり運用開始の日、ということ)、多くのファンドは基準価額10,000円でスタートするんだ。「1口=1万円」という基準から始まって、運用がうまくいけば上がり、うまくいかなければ下がる。だから今の基準価額が10,000円より上か下かを見れば、運用開始からプラスかマイナスかがざっくりわかるんだよ。

基準価額はどうやって計算されるの?

計算式はシンプルだよ

基準価額の計算式は、実はそんなに難しくない。こうなってるんだよ。

  • 基準価額 = 純資産総額 ÷ 総口数

純資産総額っていうのは、つまり「投資信託が今持っているお金や株・債券などの合計から、かかった費用を引いた金額」ということ。ファンドマネージャーへの報酬(信託報酬)とか、運用にかかるコストが引かれた後の実際の金額が純資産総額なんだよ。

それを「今このファンドが発行している口数の合計」で割ると、1口あたりの値段=基準価額が出る。たとえば純資産総額が50億円で、総口数が5億口なら、基準価額は10,000円。純資産が60億円になったら、12,000円になる、という感じだよ。

毎日1回、閉場後に発表される

株の価格は、東京証券取引所が開いている時間(平日の午前9時〜午後3時30分)はリアルタイムで変わり続けるよね。でも基準価額は違う。投資信託の中身にはいろんな株や債券が入っていて、それ全部の「今日の終値(その日の最終的な値段)」が出そろわないと計算できないんだよ。だから毎日、市場が閉まった後に計算されて、その日の夕方か翌朝に発表される、という流れになってるんだ。

これを「1日1回の価格」という意味で日次(にちじ)算出と言うこともある。つまり、「今この瞬間の基準価額」は存在しない、ということ。

買うときの値段は「未来の基準価額」になる

ここが株と全然違うポイントで、最初はびっくりするかも。投資信託を「今日買いたい」と注文を出しても、実際に適用される基準価額はその注文が締め切られたあとに計算される価格なんだよ。注文の締め切り時間(これをカットオフタイム、つまり注文受付の最終時刻、ということ)は証券会社によって違うけど、たいてい午後2〜3時台。その時間までに注文すると「今日の基準価額」で買えて、それを過ぎると「翌営業日の基準価額」が適用される。だから「今日の基準価額を見てから注文する」けど「実際に買う値段は後でわかる」という少し不思議な仕組みになってるんだよ。

基準価額の見方と使い方

「いくらか」より「どれだけ動いたか」を見よう

さっきも言ったとおり、基準価額の数字そのものの大小はあまり意味がない。1口5,000円の投資信託と、1口30,000円の投資信託があったとして、どっちが優れてるかは価格だけじゃわからないんだ。大事なのは「最初からどれだけ変化したか」つまりトータルリターン(つまり運用開始から今までの合計の増減率、ということ)なんだよ。

たとえばこんな比較をしてみよう。

  • Aファンド:設定時10,000円 → 現在15,000円(50%増)
  • Bファンド:設定時10,000円 → 現在8,000円(20%減)

絶対値で見たらAのほうが高いし、Bは安い。でも大事なのは変化率。Aがはるかに優れた運用をしてきた、とわかるよね。

分配金が出ると基準価額は下がる

投資信託の中には、定期的に分配金(つまり、運用で得た利益の一部を投資家に現金で渡すもの、ということ)を出すものがあるよ。でもこのとき注意が必要で、分配金を出した分だけ基準価額が下がるんだよ。

たとえば基準価額12,000円のファンドが1口あたり500円の分配金を出したら、翌日の基準価額は11,500円になる。これは「損した」わけじゃなくて、「ファンドの中にあったお金を手元に出した」だけ。お財布から500円取り出したら、お財布の中身が500円減るのと同じことだよ。

だから分配金が多いファンドが必ずしも良いとは言えなくて、基準価額がどんどん削られていくようなら実は資産が増えてないこともある。これをタコ足配当(つまり自分の資産を食い潰して分配金を出してること、ということ)と言って、長期投資では注意が必要なんだよ。

どこで確認できるの?

基準価額は毎日更新されるので、こんな場所で確認できるよ。

  • 証券会社のアプリやサイト(自分が持ってるファンドなら口座の中で見られる)
  • 投資信託を運用している会社(運用会社)の公式サイト
  • 投資信託協会のサイト「投資信託総合検索システム
  • Yahoo!ファイナンスなどの金融情報サイト

ファンド名や銘柄コード(つまり投資信託ひとつひとつに割り当てられた番号、ということ)で検索すれば、過去の基準価額の推移もグラフで確認できるよ。

基準価額が上がる・下がるってどういうこと?

ファンドの中身の値動きが基準価額に反映される

投資信託の中には株や債券がたくさん入ってるよね。その中身の値段が上がれば、純資産総額が増えて基準価額も上がる。中身の値段が下がれば、純資産総額が減って基準価額も下がる。シンプルにそういう関係なんだよ。

たとえば日本株に投資するインデックスファンドを持ってたとする。日本の株式市場全体が好調な日は、基準価額が上がる可能性が高い。逆に大きなニュースで株式市場が下がった日は、基準価額も下がりやすいんだよ。

為替(円高・円安)も影響することがある

外国の株や債券に投資するファンドの場合、為替レート(つまり円と外国のお金を交換するときのレート、ということ)の変動も基準価額に影響するんだよ。たとえばアメリカの株に投資するファンドを持っていて、アメリカ株の値段は変わらなくても円高が進んだら、円に換算したときの価値が下がる。だから基準価額が下がることがある。逆に円安になると基準価額が上がりやすくなる。これを為替リスク(つまり為替の動きで損得が出るリスクのこと)と言うよ。

信託報酬は毎日少しずつ引かれてる

もう一つ知っておきたいのが信託報酬(つまりファンドの運用・管理にかかる手数料のこと)の話。これは年率で表示されることが多くて、たとえば「年率0.1%」とかね。この費用は毎日少しずつ純資産から引かれていくから、基準価額にじわじわ影響するんだよ。手数料が高いファンドほど基準価額の成長に対してブレーキがかかるので、長期投資では信託報酬の低いファンドを選ぶことがとっても大事なんだ。

基準価額を使って投資信託を選ぶときのポイント

基準価額だけで選ばない!総合的に見よう

ここまで読んだら「基準価額の高低で選んじゃダメ」ってわかったよね。じゃあ投資信託を選ぶとき、基準価額とどう付き合えばいいか。ポイントをまとめるよ。

  • 過去の推移を見る:直近1年・3年・5年の基準価額の動きを見て、長期的に右肩上がりかどうかを確認しよう
  • ベンチマークと比べるベンチマークというのは、つまり「このファンドが目標にしている指数」ということ。日経平均やS&P500などの指数と比べて、ファンドがそれに追いついているか(もしくは上回っているか)を見よう
  • 信託報酬も一緒に確認:基準価額の伸びが似たようなファンドが2つあったら、信託報酬が低いほうを選ぶと長期的に有利になりやすい
  • 分配金を差し引いた「トータルリターン」で比べる:分配金が出るファンドは基準価額が下がるので、「基準価額の変化+もらった分配金」を合わせたトータルリターンで比べるのが正確だよ

基準価額の「相場観」を身につけよう

慣れてくると、基準価額の動きを見るだけで「あ、今日は株式市場が荒れたんだな」とか「円安が進んだから外国株ファンドが上がったのかな」という感覚がつかめてくるよ。最初はよくわからなくても、毎日少しずつ確認するだけでも相場感が身についてくる。家計簿をつけるように、自分のファンドの基準価額を日々チェックする習慣をつけてみるといいかもね。

もちろん、毎日の細かい上下に一喜一憂しないことも大事。投資信託は基本的に長期投資(つまり何年・何十年単位で続けることを前提にした投資のこと)のための商品で、短期的な基準価額の動きより「5年後・10年後にどうなっているか」のほうがずっと大事なんだよ。

まとめ:基準価額は「通信簿」みたいなもの

最後に一言でまとめるとしたら、基準価額は投資信託の「通信簿」みたいなものなんだよ。今日の点数が高い・低いだけじゃなくて、「最初の学期からどれだけ伸びたか」「先生の目標(ベンチマーク)に近づいてるか」「勉強コスト(信託報酬)が高くないか」を総合的に見て初めて、本当の実力が見えてくる。基準価額という数字を正しく読めるようになれば、投資信託選びの不安がぐっと減るはずだよ。焦らず少しずつ、一緒に学んでいこう!

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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