扶養義務って何?わかりやすく解説

親が年をとって働けなくなったら、子どもが養わなくちゃいけないのかな?兄弟姉妹で親を支える義務ってあるの?世の中には「扶養義務」という、家族なら知っておくべきルールがあるんだよ。この記事を読めば、自分たちの家族にどんな義務があって、どこまで責任を負うのかがわかるようになるよ。

先生、「扶養義務」って何ですか?難しい言葉で全然わかりません。

いい質問だね。扶養義務っていうのはね、つまり「家族の誰かが生活できないとき、その人を支えるための義務」のことなんだ。法律で決められているルールだよ。
家族の誰でも支えなくちゃいけないんですか?兄の友だちも支えるんですか?

そこがポイントだね。扶養義務は血の繋がった人か、婚姻関係にある人に限られるんだ。兄の友だちは家族じゃないから、支える義務はないんだよ。親子、夫婦、兄弟姉妹、場合によっては祖父母や孫も対象になるね。
それなら、親と子だけじゃなく、兄弟姉妹の間でも義務があるんですね。でも、誰がいくら支えるかは決まってるんですか?

そこは法律で「最低限の生活を保障する」くらいのざっくりした決まりなんだ。つまり、相手が生活保護レベルの生活をできないときに、手助けする義務があるってことだね。ただ、支える側の経済状況によっても変わるんだよ。金持ちなら多く支える、経済的に苦しい人は少なく支える、そういう感じで判断されるんだ。
📝 3行でまとめると
  1. 扶養義務とは、家族が生活できないときに支えるための法律上のルール
  2. 親子・夫婦・兄弟姉妹など血族と婚族だけが対象で、友だちなどは含まれない
  3. 支える金額は「最低限の生活」を基準に、両者の経済状況によって決まる
目次

もうちょっと詳しく

扶養義務は日本の民法という法律で決められているルールで、家族の誰かが経済的に困ったときに、一定の親族が支援する義務があるんだ。これはね、個人の自由というより「家族として最低限の責任を果たしましょう」という社会的な約束みたいなものなんだよ。扶養義務がない人に支援を受け入れるのはいいけど、法律的な「義務」ではないから、支える側が「支えたくない」と言っても法的には問題がないんだ。

💡 ポイント
扶養義務がある人から「生活費を出してほしい」と言われて訴えられても、支える側の生活が苦しければ、必ずしも全額支払う必要はない。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「親の借金を子どもが絶対に返さなくちゃいけない」
→ 扶養義務と借金の返済は別だよ。親の借金まで支払う義務はない。ただし相続するときに親の借金も一緒に引き継ぐ場合がある。
⭕ 「親の生活費が必要なときに、経済的余裕があれば支援する」
→ これが扶養義務の正しい考え方。親自身に年金や貯金がないときに、子どもが助ける可能性があるということだね。
💡 ポイント
「親を支える = 親の全ての負債を返す」ではない。あくまで生活費など生存に必要な部分が対象。
なるほど〜、あーそういうことか!

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扶養義務とは何か〜あたりまえだけど大切なルール

法律が家族に求める最低限の責任

扶養義務というのはね、聞いた感じだと重い責任に聞こえるかもしれないけど、実はすごくシンプルなルールなんだ。つまり、「家族の誰かが生活できなくなったとき、経済的に余裕がある家族が、その人の最低限の生活を支えなさい」という法律のルールなんだよ。

これはね、例えば你を思い浮かべてみるといいんだ。あなたのお母さんが職を失って収入がなくなったとしよう。そのとき、あなたが仕事をしていてお金を稼いでいたら、お母さんの食費や住む家代ぐらいは助ける責任があるってことだね。これが「扶養義務」なんだ。

ただし、これって「なんでも全部支える」ということじゃなくて、「生きていくのに必要な最低限のレベル」を支えるという意味なんだ。生活保護という制度があるけど、そのレベルくらいの生活を保障しましょう、という感じで考えるといいんだよ。

「扶養」という言葉の意味

「扶養」という言葉って、普通の日常会話ではあんまり使わないから、聞きなれないかもだね。「扶養」というのは、つまり「支える」という意味なんだ。「養う」と書くから、食べ物や生活に必要なお金を与えるってことだね。

学校の友だちとの会話で「私、親の扶養に入ってる」とか聞いたことがあるかな。これはね、両親のどちらかの給与所得きゅうよしょとく者としての「扶養家族」になっているという意味で、税金や保険の計算で家族を養っている人として認められているってことなんだ。学校では「ご両親の扶養」という形で保険証を持ってる人が多いんだよ。

日本の法律では誰が「扶養義務者」になるのか

扶養義務がある人のことを「扶養義務者」という。法律で決まっているのは、親子、夫婦、兄弟姉妹、祖父母と孫、場合によっては叔父叔母と甥姪だね。つまり、血が繋がっている人、または結婚して婚族になった人たちなんだ。

重要なのは「赤の他人には扶養義務がない」ってことだね。友だち、近所の人、恋人との関係では、法律上の扶養義務は生じないんだ。友だちを支えるのは素晴らしいことだけど、それは道徳的な話であって、法律的な義務ではないってことなんだよ。

親と子の扶養義務〜最も強い責任

親は子どもを大きくするまで支える義務がある

扶養義務の中で最も強いのが親子の関係だね。親は子どもが大きくなって自分で生活できるようになるまで、食べ物や衣服、教育を受けさせる義務があるんだ。これは子どもが中学卒業くらいまでか、場合によっては高校や大学を卒業するまで続くこともあるんだよ。

このルールがあるから、親が子どもに無一文で放り出したり、学校に行かせなかったり、食べさせないっていうことは法律違反になるってわけだね。親子関係って、法律的には子どもが親に絶対的に頼らないといけない弱い立場だから、親にはより強い責任があるんだ。

逆に、子どもが大人になったら親を支える

ここからが「扶養義務」っていう言葉が出てくるポイントだね。子どもが大人になって働くようになったら、逆に親が高齢になったり病気になったりして生活できなくなったときに、その親を支える義務が子どもに生じるんだ。

例えば、あなたが就職して月20万円稼いでいるとしよう。その親が70歳になって年金だけじゃ生活できなくなったとき、あなたはその親を支える法律的な義務があるんだ。ただし「全部自分が養う」というほど強い義務ではなくて、「親も年金をもらってるし、自分も生活がある。だから月1万とか2万くらい手伝う」みたいな感じで判断されるんだよ。

親子の扶養義務の強さを決めるもの

親子の扶養義務がどの程度の大きさなのかは、両方の経済状況で決まるんだ。つまり、子ども側がどのくらい稼いでるか、その子どもに家族がいるかいないか、という部分が大事なんだね。

子どもが月20万稼いでて、自分も家族を養わなくちゃいけないし、ローンもある、という状況と、子どもが月100万稼いでて一人暮らしをしてる、という状況では、親に出すお金の額は全然違うんだ。法律は「自分の生活を保つために必要な額以上は出さなくていい」という判断基準を使ってるんだよ。

兄弟姉妹の扶養義務〜親子より弱い関係

兄弟姉妹の間にも義務がある

意外かもしれないけど、親子の扶養義務だけじゃなく、兄弟姉妹の間にも扶養義務があるんだ。ただし、これは親子の義務よりも弱い義務だね。

例えば、お姉さんが障害を持っていて働けない、という状況があったとしよう。親もすでに亡くなっていて、お姉さんの生活保護の支給額では生活できない、という場合、兄弟が助ける責任がある可能性があるんだ。

親がいるかいないかで大きく変わる

ただし、この兄弟姉妹の扶養義務はね、親がいるかいないかで大きく変わるんだ。親が生きていて、親がその子どもを養える経済力があれば、兄弟姉妹は扶養義務を問われないんだよ。なぜなら、親がまず第一に責任を持つべき人だからだね。

親が亡くなった後とか、親が高齢で経済的に全く余裕がない、という状況になったときに初めて、兄弟姉妹の扶養義務が問題になるんだ。つまり「親がダメだったら兄弟に助けてもらう」という優先順位があるってわけだね。

「直線血族と傍系血族」という違い

法律用語で言うとね、親子のことを「直線血族」、兄弟姉妹のことを「傍系血族」って言うんだ。つまり「親の世代から見て上下の関係」と「兄弟のように横の関係」という意味なんだよ。

この違いが大事で、直線血族(親と子)の扶養義務は強く、傍系血族(兄弟姉妹)の扶養義務は弱いんだ。だから「兄弟姉妹だから全部養わなくちゃいけない」ということはなくて、「親がいない、本当に困ってる、自分に余裕がある」こういう条件が揃ったときだけ責任が生じるってわけだね。

扶養義務が実際に問題になるケース

親の介護と生活費の負担

実際に扶養義務が問題になりやすいのはね、親が高齢になった後の介護と生活費の話なんだ。日本は高齢化社会だから、これが増えているんだよ。

例えば、75歳のお母さんが一人暮らしをしていて、年金は月8万円だとしよう。でも家賃が5万、食費や医療費で月に12万くらい必要だとしたら、毎月4万円足りなくなっちゃうんだ。そういうとき、子どもである自分が「毎月いくらお金を渡すか」という問題が出てくるわけだね。

この時点で「義務として支払わなくちゃいけないか」という問題になるんだ。お母さんが訴えを起こす、という現実的には少ないケースもあるけど、扶養義務があるかないかで、支払義務が生じるかどうかが決まるんだよ。

生活保護の申請と扶養義務の関連

もう一つが、生活保護申請のときだね。生活保護というのは、本当に困った人が国からお金をもらう制度なんだ。だけど、この制度を使う前に「扶養義務がある家族に支援してもらえないか」という確認をされるんだよ。

つまり、お父さんが病気で働けなくなって、生活保護をもらいたいとしよう。そしたら福祉事務所が「お子さんたちは支援できますか?」という質問をするんだ。子どもが十分な経済力があれば、生活保護じゃなくて家族の支援で何とかしろ、っていう判断がされるケースもあるんだね。

離婚して子どもとの関係が薄い場合

ちょっと複雑な例だけど、お父さんが小さい時に親の離婚で家を出て、ずっと会ってない場合はどうなるか、という問題もあるんだ。法律的には親子関係は変わらないから、扶養義務は残るんだ。でも、会ってない期間が長かったり、子ども時代に放置されたり、という事情がある場合、扶養義務がどこまであるかは裁判所が判断することになるんだよ。

扶養義務は支える側の力によって変わる

「経済的能力」が全ての基準

扶養義務でもっとも大事なのはね、支える側の「経済的能力」という考え方なんだ。つまり「自分の生活をちゃんと保ちながら、あるいはちょっと工夫して、いくらなら出せるのか」という判断が全てなんだよ。

月給20万の人と月給50万の人では、同じ親を助ける場合でも出せるお金の額は違う。月給20万の人は月5千円とか1万円の支援が限界かもしれないけど、月給50万の人なら月10万とか20万出せるかもしれない。このあたりは「自分の生活を破壊しない範囲で」という考え方が基本なんだね。

子どもが複数いる場合はどうなる

親に子どもが複数いる場合、扶養義務は複数の子どもに分散するんだ。例えば、親を支援しなくちゃいけなくなったとしよう。子どもが3人いたら、その3人で親の生活費を分割して支援することになるんだよ。

ただし「均等に3で割る」というほど単純じゃなくて、子ども1が月給30万、子ども2が月給20万、子ども3が月給15万だったら、稼いでる額に応じて負担の割合が決まるんだね。一番稼いでる子どもが一番多く負担する、という感じで公平性を保つんだ。

複数の扶養対象者がいる場合

さらに複雑なケースがあるんだ。あなたが親と子どもと祖母を同時に支えなくちゃいけない、という状況になったら、その人全員を支える法律的な義務が出てくるんだよ。ただし、自分の生活をぶっ壊してまで支える必要はなくて、「自分の生活水準を低下させない範囲で」という限界が設けられるんだ。

つまり、あなたが月給30万だとしよう。自分の生活に月25万かかるとしたら、残りの5万が扶養義務に使える額になるんだ。その5万を親に使うのか、祖母に使うのか、分割するのか、という判断になるわけだね。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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