税金ってニュースでよく聞くけど、「地方税」なんて聞いたことないかも……という人も多いはず。実は、あなたやあなたの家族が毎日払っている税金の中には、国に納める「国税」と地域に納める「地方税」の2種類があるんだよ。お小遣いの使い道を考えるのと同じように、税金も「どこに納めるか」で大きく分かれているというわけ。この記事を読めば、身近に存在している地方税の正体がわかるよ。
- 地方税は、都道府県や市区町村に納める税金で、地域の運営に使われている
- 主な種類は住民税・固定資産税・軽自動車税などで、生活と密接に関わっている
- 学校・公園・道路修繕など、身の回りの施設は地方税でまかなわれている
もうちょっと詳しく
地方税は、税金全体の約4割を占めるほど重要な財源です。つまり、日本が運営されるために、国税と地方税がバランス良く必要だということですね。さらに興味深いのは、地方税の使い方は地域ごとに異なるということ。例えば、人口が多い東京都と人口が少ない山梨県では、集まる税金の額も、使い方も全く違います。つまり、あなたが住んでいる地域の税金は、その地域独自の特色を反映した使い方がされているわけなんです。
地方税の使い方は地域ごとに決めることができるから、地元がどう使うかに関心を持つことは民主主義の第一歩だよ。
⚠️ よくある勘違い
→ 実は、その地方税がどう使われるかを考えるのは、民主主義の大切な一部。大人になると投票権を使って、地域の使い方に意見を言うことができるんだよ。
→ そのとおり。地域のために集められた共有財産だから、どう使うかは地域全体で考える必要があるんです。
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そもそも「地方税」とは何か
地方税の定義
地方税というのは、簡単に言うと「地域に納める税金」のことです。つまり、あなたが住んでいる都道府県や市区町村に納める税金をすべて地方税と呼ぶわけです。イメージとしては、学校のクラス費とクラブの部費みたいなもので、クラス全体で使うお金と、部活動で使うお金が別々にあるのと同じように、国全体で使うお金と地域で使うお金が分かれているということなんですね。
実は、地方税は税金全体の約4割を占めています。つまり、日本という国が運営されるためには、国税と地方税の両方がなくてはならないということですね。国が全ての税金を集めて、そこから地方に分け与えるのではなく、初めから「国に納める分」と「地域に納める分」が決まっているという仕組みになっているわけです。これを地方分権という考え方に基づいた仕組みと呼ぶんですけど、つまり、地域のことは地域で決めようという理想が反映された制度なんですよ。
あなたの生活の中で地方税がどこに隠れているか、考えてみましょう。両親が給料を受け取るときに「所得税」と「住民税」という2つの税金が引かれていることに気付いたことはありますか?その「住民税」というのが地方税の代表的なものです。他にも、家を買ったときに「固定資産税」、軽自動車を持っているときに「軽自動車税」を払っていますよね。これらも全て地方税なんです。税金というと遠い存在に思えるかもしれませんが、実は毎日のようにあなたの周囲で活躍しているんですよ。
国の運営と地域の運営の違い
国税と地方税の違いを理解するためには、「何を対象に運営しているか」を考えるのがいいですね。国税は日本全体の運営に使われます。例えば、日本全国を繋ぐ高速道路、全国に配備される自衛隊、どの都道府県にも安全で安定した社会を作るための基盤整備などです。つまり、どこに住んでいる人でも関係のある「共通の施設やサービス」に使われるわけなんです。
一方、地方税は「その地域特有の運営」に使われます。例えば、あなたが通っている中学校のトイレを修繕するのか、図書館の蔵書を増やすのか、地域の公園を整備するのか。こうした地域ごとの細かいニーズに対応するために、地方税という仕組みが存在するんですね。東京都と四国の小さな町では、必要な施設も環境も全く違います。だから「統一して全国で同じように使う」のではなく、「地域ごとに工夫して使う」ということが大事になるわけです。これを地方分権の考え方と言うんですけど、つまり、地域自らが税金を集めて、地域のために使う権利を持つということですね。
地方税にはどんな種類があるのか
住民税(県税と市町村税)
地方税の中で最もポピュラーなのが住民税です。これは多くの大人が給料から引かれている税金です。住民税には2種類あって、県に納める「都道府県民税」と、市区町村に納める「市町村民税」があります。つまり、同じ「住民税」という名前でも、2つの目的地に分かれて納められるわけなんです。
よく考えてみると、あなたは県と市区町村の両方から様々なサービスを受けていますよね。例えば、県立高校は県の税金で運営されていますし、市立中学校は市の税金で運営されています。だから、どちらにも納める必要があるということなんですね。親の給料明細を見ると「県民税」「市民税」という名目で別々に引かれているのが分かりますよ。
固定資産税(土地や建物)
土地や建物を持っている人が納める税金が固定資産税です。つまり、おうちを買った人が毎年納める税金ということですね。「固定資産」というのは、固定されている資産という意味で、つまり動かせない資産(土地や建物)のことを指しているわけです。
この税金の面白いところは、一度支払ったら終わりではなく、毎年毎年納め続けるということです。なぜかというと、土地や建物は毎年存在し続けているから。その地域のための施設(学校、公園、道路)の維持管理に使われるので、存在する限りずっと支援し続けようという考え方なんですね。親世代が「毎年、固定資産税の通知が来るから困る」と言っているのを聞いたことはありませんか?それは土地や建物の所有者が毎年この税金を納めているからなんです。
軽自動車税と自動車税
軽自動車税は軽自動車を持っている人が納める地方税で、自動車税は普通自動車を持っている人が納める地方税です。つまり、乗用車を持っているというそれだけで、毎年税金が発生するということですね。これは「車を所有しているという事実」に対して課税されるので、乗っていない車でも納めなければなりません。
興味深いのは、軽自動車と普通自動車で税額が異なるということです。一般的に軽自動車の方が安いですね。これは「車が小さいほど環境への負荷が少ない」という考え方に基づいているんですよ。だから、親たちが車を選ぶときに「軽自動車にしようか」と悩むのは、この税金の差も理由の一つなんです。
その他の地方税
地方税にはまだ他にもあります。例えばたばこ税(都道府県と市町村の両方に納める)、鉱産税(鉱山経営者が納める)、狩猟税(狩猟をする人が納める)など、かなり専門的なものもあります。また、地域によっては独自の税金を作ることもできるんですよ。例えば、観光地の県が「観光施設の維持管理のための税金」を作ったり、自然が豊かな県が「森林保護税」を作ったりすることがあります。つまり、その地域の特色に合わせて税金を工夫できるという仕組みになっているわけなんです。
地方税はどこに使われるのか
教育に使われる地方税
あなたが通っている学校の運営のほとんどが地方税でまかなわれていることをご存知ですか?先生の給料、教科書代、校舎の修繕費、給食の食材代、体育館の電気代……これらのほぼ全てが地方税で支払われているんですね。つまり、あなたが教育を受けることができるのは、親世代が納めた地方税があるからということなんです。
実は、教育関係の支出は地方税の中でも最も大きな項目の一つです。つまり、地域はとても重視しているということですね。特に中学校までの教育はほぼ完全に公費でまかなわれているので、あなたが無料で教育を受けられるのは、地域全体で「教育は大事」という考えを共有しているからなんですよ。
福祉に使われる地方税
高齢者の介護サービス、障害がある人の支援、児童手当など、困っている人を助けるための費用が福祉です。つまり、生活に困っている人や特別なサポートが必要な人に対する支援金ということですね。これらのほとんどが地方税でまかなわれています。
例えば、近所の老人ホーム、障害者施設、保育園などは全て地方税が関係しています。つまり、社会全体で困っている人を支えようという仕組みになっているわけなんです。あなたや親が「社会が困っている人を助けるべき」と考えているなら、その思いを形にしているのが地方税だということですね。
社会基盤・インフラに使われる地方税
道路、橋、トンネル、水道、下水道、電柱……こうした社会を支える基盤をインフラと呼ぶんですが、つまり「生活するために必要な最低限の施設」ということですね。これらの整備・維持・修繕に大量の地方税が使われています。
例えば、通学路の舗装が痛んできたので修繕する、地震で壊れた下水管を直す、老朽化した橋を架け替えるといった作業には、莫大なお金が必要です。これは「生活に欠かせないもの」だから、地域全体で支えようということで地方税が充てられるわけなんです。毎年どこかで工事をしているのを見たことがありませんか?あれは地方税で実現している事業なんですよ。
その他の使途
他にも、警察や消防といった「安全」に関する支出、図書館や公園といった「文化」に関する支出、商工会議所といった「産業支援」に関する支出など、本当に多岐にわたります。つまり、あなたの生活を豊かで安全にするために必要なあらゆることに、地方税が関わっているということなんです。
地方税が大切な理由
地域の民主主義
地方税の最も大切な側面は、「地域で集めた税金をどう使うか」を地域が決めることができるということです。つまり、民主主義の本当の意味を実感できるのが地方税だということなんですね。
例えば、あなたの町で「公園をもっと増やしてほしい」という声が多かったとします。その場合、地方議会でそのことを議論して、実際に公園整備に予算を振り分けることができます。つまり、市民の声が直接反映されやすいということなんですよ。国政ではどうしても時間がかかりますが、地方ではより民主的に動くことができる可能性が高いわけです。
地域の独自性
地方税という仕組みがあるから、地域ごとに異なる特色のある町づくりができるんですね。つまり、「全国どこでも同じ」ではなく、「各地域が自分たちの特色を活かす」ことができるということです。
例えば、観光地なら観光施設に投資する、農業が盛んな地域なら農業支援に投資する、自然が豊かな地域なら環境保護に投資するといった具合に、各地域が工夫できるわけです。これが「地方分権」という考え方の核になっているんですよ。もし全ての税金が国に集められて、国が均等に分配するだけなら、こうした柔軟な地域づくりはできません。
将来投票権を持つあなたへ
今、あなたは納税者ではなく、親に扶養されている身かもしれません。でも、大人になると、あなたも地方税を納める納税者になります。そして同時に、選挙で投票する権利も得ます。つまり、地方税の使い方を「決める立場」に変わるわけなんです。
だから今から「自分たちの町にはどんな施設が必要か」「地域の課題は何か」を意識しておくことは、将来の投票行動につながるんですね。つまり、地方税の話は「遠い話」ではなく「自分たちの将来に関わる話」だということなんですよ。あなたが大人になるとき「こんな町にしたい」という想いを、投票を通じて実現できるのが民主主義の素晴らしいところです。
