アルバイトで働いているのに、給料がもらえていないなんてことありませんか?時給制の仕事で働いた分がちゃんと支払われていない…そんな悩みを抱えている人は意外と多いんです。実は、そういう時は「未払い賃金」という法律で守られている権利があるんです。この記事を読めば、自分の給料がきちんと払われるべきなのか、もし払われていなかったらどうしたらいいのか、がわかるようになります。
- 未払い賃金とは、働いた分の給料が支払われていない状態のこと
- 労働基準法で「給料は払う義務がある」と決められている
- 給料が払われていなかったら、雇い主に請求できる権利がある
もうちょっと詳しく
給料が支払われない理由は、実は意外とたくさんあります。会社が経営難に陥っていて給料を払える状態にない、計算ミスがあって金額を間違えた、システムの不具合で支払いができなかった…などなど。でも理由がどうであれ、働いた人には必ず給料を受け取る権利があります。これを「賃金請求権」といいます。この権利は法律で強く守られているので、もし給料が払われていないなら、諦めずに行動することが大切です。
給料が払われないのは「仕方ない」じゃなくて、法律で守られている権利の問題なんです
⚠️ よくある勘違い
→ 違います。労働基準法では「給料は決められた日に必ず支払う」と決められています。後払いや遅延は法律違反になります。
→ これが正しい。雇い主は必ずこのルールを守らないといけません。
→ 違います。会社の経営状況は労働者の責任ではありません。たとえ経営が苦しくても、給料を払う義務があります。
→ これが正しい。給料の支払いは法律で定められた義務です。
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未払い賃金って、実は身近な問題なんです
給料が払われないことはどのくらい起きているの?
みんな「給料は必ずもらえるもの」だと思っているかもしれませんが、実は給料が払われないトラブルは意外と多く発生しています。アルバイトや派遣社員だけでなく、正社員でも給料が遅れたり、一部が支払われないことが起こります。飲食店やコンビニのアルバイト、配達業など、時給制で働く人たちには特に注意が必要です。
あ、これってもしかして未払い賃金?
「あれ、給料が少ないような気がするけど…」って思ったことはありませんか?それは実は未払い賃金かもしれません。例えば:
- 給料日を過ぎても給料が振り込まれていない
- 働いた時間分の給料が支払われていない
- 深夜勤務や残業手当が支払われていない
- 説明と違う給料が支払われている
- 「あとで払う」と言われたまま数ヶ月支払われていない
こういった場合は、未払い賃金の可能性が高いです。
給料が支払われないってどういうこと?
「未払い賃金」の定義をもう一度確認しよう
「未払い賃金」というのは、つまり『働いた分の給料が支払われていない状態』のことです。給料というのは、労働の対価(つまり『働いてくれたお礼』)として支払われるものです。だから、働いたのに給料がもらえないというのは、約束を破られた状態なんです。
いつから「未払い」になるの?
法律では、給料は「決められた支払い日に支払う」ことが決まっています。例えば「毎月25日に給料を支払う」と会社が決めていたら、25日に支払わなければいけません。もし25日に支払われず、26日、27日…と日が経っていたら、その時点で「未払い」という状態になります。つまり、支払い日の翌日からが未払い賃金なんです。
給料が払われない理由って何?
給料が払われない理由は色々あります。例えば経営難で給料を払うお金がない、給料の計算間違いで実際と異なる金額を支払った、システムの不具合で支払いができない、悪質な企業がわざと給料を払わない、担当者の確認漏れや手続きミスなど。どの理由だとしても、「給料を払う」という義務は変わりません。会社が経営難だからといって、働いた人の給料を払わなくていいわけではないんです。
法律はどうなっているの?
労働基準法で給料の支払いは厳しく決められている
日本では「労働基準法」という法律で、給料の支払いについて細かく決められています。この法律は『働く人を守る法律』で、最低限守らなければいけないルールが書かれています。給料の支払いについてはこんなふうに決まっています:
- 全額支払いの原則:働いた分の給料は全額支払わなければいけない
- 定期支払い:給料は毎月1回以上、定期的に支払う
- 決まった日に支払い:「毎月25日」というように、決まった日に支払う
- 通貨による支払い:現金か銀行振込など、お金の形で支払う
つまり、会社は「毎月決まった日に、働いた分の給料を全部支払う」という義務があるんです。この約束を守らない会社は、法律違反になります。
給料は「賃金請求権」で守られている
もし給料が払われていなかったら、働いた人には「賃金請求権」という権利があります。これは『自分の給料を払ってもらう権利』という意味です。この権利は法律で守られているので、給料が払われていなかったら、その給料を返すように雇い主に請求することができます。
面白いことに、この権利には「時効」があります。時効というのは『一定の期間が過ぎたら、その権利が使えなくなる』という意味です。給料の場合、通常は『給料をもらうべき日から2年間』が時効です。つまり、2年以内に請求しないと、その給料を請求できなくなってしまうということですね。だから、給料が払われていないことに気づいたら、早めに対応することが大切です。
もし給料が払われていなかったら、どうしたらいい?
まずは雇い主に「給料をください」と言おう
給料が払われていないことに気づいたら、まずは自分から雇い主に「給料をください」と言いましょう。案外、計算ミスや払い忘れのこともあるので、確認することが大切です。電話でもいいし、メールでもいいし、書面で請求してもいいです。大事なのは「ちゃんと請求した」という記録を残すことです。メールで「給料が支払われていません」と送っておけば、後でトラブルになった時に『確かに請求したんだ』という証拠になります。
その時に、いつからいつまで働いたのか、給料がいくら足りないのかなど、具体的に伝えるといいです。「×年×月×日から×月×日まで勤務しましたが、給料が×円支払われていません」というふうに詳しく説明しましょう。
それでも払ってもらえなかったら?
雇い主に請求しても給料が払われない場合は、他の方法を考える必要があります。いくつかの選択肢があります:
- 労働基準監督署に相談する:労働基準監督署は『労働に関する問題を解決する公的機関』です。給料の問題で困っていることを相談できます。無料で相談できるし、専門の人が対応してくれます。
- 労働基準監督署に申告する:もし雇い主の違法行為が疑われる場合は、申告することができます。そうすると、監督署が雇い主に対して調査や指導をしてくれます。
- 簡易裁判所に訴える:給料の額が少なくて、簡易裁判所で扱える範囲(請求額が140万円以下)なら、簡易裁判所に訴えることができます。
- 弁護士に相談する:複雑な場合や、大きなトラブルの場合は、弁護士に相談するといいです。専門知識を活かしてくれます。
証拠を集めることが大切
給料を請求する時に大事なのが「証拠」です。勤務シフト表や給料明細、メールやLINEで給料について話している記録、銀行口座の入金記録(実際に支払われた給料と、支払われるべき給料の比較)、雇い主とのやりとりの記録…こういった証拠があると、『確かに給料が払われていない』ということを証明できます。だから、給料に関する書類やメールは、大事に保管しておくといいです。
事例で学ぶ:こういう場合は未払い賃金?
事例1:アルバイトの給料計算ミス
太郎君は、コンビニでアルバイトをしています。時給は1,000円で、1ヶ月で160時間働く予定でした。でも、給料明細を確認してみたら、120時間分の給料(12万円)しか支払われていません。問い合わせてみたら「あ、計算ミスです。申し訳ない」とのこと。この場合、太郎君は『40時間分の給料(4万円)』を請求できます。これが未払い賃金です。
事例2:深夜勤務の手当が払われていない
花子さんは飲食店で働いていて、時給は1,000円です。でも、夜中の11時から朝7時までの勤務の場合は、「深夜勤務手当」として時給が25%上がって1,250円になるはずです。でも、何ヶ月も1,000円のままで支払われていました。この場合、深夜勤務をした時間に対して『25%分の差額』を請求できます。これも未払い賃金ですね。
事例3:給料日を過ぎても支払われていない
会社の給料日は毎月20日と決まっていました。でも、5月20日の給料がまだ支払われていません。会社に聞いてみたら「今月は経営が厳しいから、来月支払う」と言われました。でも、これは違法です。給料は決まった日に支払う義務があります。だから、5月20日の給料を支払うように請求できます。経営が厳しくても、給料の支払い義務は変わりません。
