資産総額って何?わかりやすく解説

資産総額という言葉を聞いたことはあるけど、実際には何を指しているのか、なぜ大事なのかよくわからない…そう思ったことってないですか?実は、自分のお金や物の管理から、企業の経営状況を判断するまで、資産総額は思ったより身近で重要なものなんです。この記事を読めば、資産総額が何なのか、どうして大切なのか、そしてどうやって増やすのか、きっと理解できますよ。

先生、「資産総額」ってよく聞くけど、結局何ですか?

いい質問だね。資産総額とは、つまり「個人や企業が持っているすべての価値のある物やお金を合わせた総額」ということだよ。貯金、建物、自動車、株、そういったものをぜんぶ足したものだね。
でも、全部を足すってどうやって計算するんですか?昔買った物も、今の値段で計算するんですか?

そこがポイントだ。昔の値段じゃなくて、「時価評価」という、つまり「その瞬間にいくらで売れるか」という今の値段で評価するんだ。古い建物でも、今いくらで売れるか、という感じでね。
なるほど。でも、なぜ企業は資産総額を知る必要があるんですか?そんなに大事なもの?

いい気づきだ。企業でいえば、資産総額が大きいほど、その企業は信用があるし、経営体力がある、ということになるんだ。つまり、「資産総額はその企業や個人の経済的な力を表すバロメーター」だと思えばいいね。
個人の資産総額と企業の資産総額は同じように計算するんですか?

基本的な考え方は同じだけど、個人は自分の貯金や不動産を足して、企業はバランスシート(つまり、貸借対照表という、会社の財務状況を表す表)に書いてある資産をぜんぶ足すんだね。でも「自分や会社の経済的な力」を知るという目的は同じだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 資産総額とは、個人や企業が持っているすべての価値のある物やお金を合わせた 総額 のことだよ
  2. 預金、不動産、株、自動車など、あらゆる資産を 時価評価 して足し合わせるんだ
  3. 資産総額が大きいほど、その企業や個人の経済的な 信用度や経営体力 が高いということだね
目次

もうちょっと詳しく

資産総額を計算する時に一番大事なポイントが「時価評価」です。これはつまり「その資産が今いくらで売れるか」という現在の市場価格で評価するということです。例えば、あなたが10年前に買った自転車。当時は2万円だったかもしれませんが、今は中古市場でいくらで売れるでしょう?その「今売れる金額」が資産総額に使われるんです。企業でも同じで、20年前に建てた工場も、その建物が今いくらで売れるかで評価されるわけです。また、資産には「流動資産」(つまり、すぐに現金に変えられるお金や在庫)と「固定資産」(つまり、すぐには売れない建物や機械)があります。この2つの合計が資産総額になります。

💡 重要なポイント
「過去にいくらで買った」ではなく「今いくらで売れるか」が資産総額では大事なんだ。

⚠️ よくある勘違い

❌「資産総額 = 利益」
→ 資産総額はあくまで「持っているもの」の合計。一方、利益は「商売をしている間に増えたお金」のことだね。毎日ご飯を食べても、あなたの体の大きさは変わらないでしょ?それと同じ。
⭕「資産総額は『自分や会社が持っている価値の合計』。一方、利益は『一定期間に増えたお金』。全く別のものだよ。」
→ 資産総額は「ストック」(貯蓄)、利益は「フロー」(流れ)という概念の違いなんです。
なるほど〜、あーそういうことか!

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資産総額とは何か?基本から理解しよう

「資産」ってどんなものを指すの?

資産という言葉を聞くと、「お金」だけを思い浮かべる人も多いんじゃないでしょうか?でも実は、資産はもっと広い意味なんです。簡単に言えば、「お金と同じように価値があるもの」「お金に換えられるもの」なら、ぜんぶ資産なんです。

例えば、あなたの家にあるものを思い出してみてください。貯金箱に入っている現金、銀行の口座にあるお金、これはもちろん資産ですよね。でも、あなたが使っているスマートフォンだって、誰かに売ることができるなら資産です。学校に行く時に乗る自転車だって、メルカリに出して売ることができるなら資産です。

他には、親が持ってるマンション、田舎にある畑、会社の建物、工場の機械…こういったものもぜんぶ資産です。さらに複雑になると、株という「企業の一部を持っている権利」も資産ですし、銀行から貸してもらったお金を返してもらう権利(売掛金という)も資産です。つまり、「お金」「物」「権利」という3つのカテゴリーが資産に含まれるんです。

会社の決算報告書を見ると、「流動資産」と「固定資産」という2つの大きな分類があります。流動資産というのは、つまり「1年以内にお金に変えられる資産」という意味です。現金、銀行口座、売掛金、在庫、こういったものが含まれます。なぜこんな分類をするかというと、企業がすぐに必要な現金を持っているかどうかが、倒産するかしないかを左右するからなんです。

一方、固定資産というのは、つまり「1年以上の長期間で価値を発揮する資産」という意味です。建物、機械、土地、特許権、ブランド価値…こういったものですね。これらは売却が難しく、代わりに長期間で企業の力になります。会社が繁栄するためには、この2つのバランスが大事だということになります。

資産総額の計算はどうやるの?

では、実際に資産総額を計算する方法を見てみましょう。基本的には「すべての資産をリストアップして、それぞれの現在価値を足す」という、いたってシンプルな計算です。

ここで大事な考え方が「時価評価」です。つまり、「その時その瞬間にいくらで売れるか」という現在の市場価格で評価するということですね。これがなぜ重要かというと、会計では「嘘のない正確な価値」を表す必要があるからです。例えば、あなたの親が30年前に田舎で土地を買ったとします。買値は100万円かもしれません。でも今はその土地の周りが栄えていなくて、誰も買いたい人がいなくなったとします。そういう時に「買値の100万円」で計算してしまうと、実際の価値と違ってしまいますよね。だから「今売ったらいくらか」という現在価格を使うんです。

企業の場合も同じです。会社が所有している建物や機械も、買った時の値段ではなく、今いくらの価値があるかで計算されます。これを「減価償却」という考え方で計算することもあります。つまり「毎年ちょっとずつ価値が減っていく」という計算方法ですね。新しい機械は価値が高いけど、古い機械は価値が低い、という感じです。

また、資産には「目に見える資産」だけでなく「目に見えない資産」もあります。例えば、有名なブランドの企業ならば、そのブランド価値も資産になります。つまり、「コカ・コーラ」というブランド名自体が、企業にとって膨大な資産価値を持っているんです。これを「無形資産」というのですが、中学生のうちは「そういう見えない価値も資産に含まれるんだ」くらいの理解でいいですよ。

個人の資産総額を計算してみよう

学生でも計算できるシンプル例

では、わかりやすく個人の資産総額を計算する例を見てみましょう。中学生のあなたが、一日の終わりに自分の資産総額を計算するとしたらどうなるでしょう?

まず、財布に入ってるお金。今3,000円入ってるとしましょう。銀行の貯金口座に50万円あるとします。ここまでで503,000円ですね。

次に、物の価値。あなたの自転車が1万5,000円で売れそうだとします。スマートフォンを中古で売ったら3万円くらいでしょうか。ゲーム機は5,000円。参考書とか学用品は、ほぼ価値がないので0円でいいですね。ここまでで、503,000 + 15,000 + 30,000 + 5,000 = 553,000円です。

さらに、「権利」の類があるかな?あなたが祖母にお金を貸していて、返してもらう約束がある。これを「貸金」という資産として計算できます。例えば100,000円貸していたら、その100,000円も資産に加わります。そうすると、総資産は650,000円になりますね。

ここで大事なポイントは、「自分が買った値段」ではなく「今売ったらいくらになるか」という値段を使う、ということです。自転車を2万円で買ったけど、今は1万5,000円でしか売れないなら、1万5,000円で計算するんです。これが「時価評価」なんですね。

身近な資産を見つけてみる

実は、あなたが日常生活で使っているものは、ほぼすべてが資産に含まれる可能性があります。時計、靴、カバン、メガネ、イヤホン…こういったものが全部です。ただし、めちゃくちゃ古くなったものや、ほぼ価値がないようなものは、計算に入れないことが多いです。企業でも同じで、鉛筆1本をいちいち資産として計算したら大変ですからね。

もう一つ重要な資産が「権利」です。例えば、将来の給料をもらう権利も資産かもしれません。でも、中学生のうちはそこまで複雑に考える必要はありません。「現金」「物」「お金を返してもらう権利」この3つが資産だと思えば、ほとんどの場合は大丈夫です。

また、「自分の能力」も価値があるものですが、これは普通は資産の計算に入れません。会計では「売却できる価値」を資産とするからです。あなたの英語の勉強スキルは、お金に換えられないので(いや、家庭教師のバイト料として換えられるかな…?)、通常は資産にはなりません。

企業の資産総額は何が違うの?

バランスシートで見る資産総額

企業の資産総額を見る時に使う書類が「バランスシート」です。つまり「貸借対照表」という、企業の経営状況を表す表ですね。実は、このバランスシートを見ると、企業がどれだけ健全か、どれだけ成長しているか、がわかってしまうんです。すごいですよね。

バランスシートは「左側」と「右側」で構成されています。左側が「資産」、右側が「負債」と「資本」です。基本的な式は「資産 = 負債 + 資本」となります。これはつまり「企業が持っているもの = 借金 + 自分たちのもの」という意味ですね。

企業の資産には、先ほど説明した「流動資産」と「固定資産」があります。流動資産には、現金、銀行預金、売掛金(顧客にまだ払ってもらってないお金)、商品在庫などが含まれます。固定資産には、社屋、工場、機械、パソコン、オフィス家具、そして特許やブランド価値などが含まれます。

企業のバランスシートで面白いのは、「無形資産」という目に見えない価値も資産として計算されることです。例えば、有名な企業が新しい企業を買収した時、買値がその企業の純粋な資産総額よりも高いことがあります。その差額は「ブランド価値」「顧客信頼」「ノウハウ」といった無形資産として計算されるんです。

大企業の例で理解する

では、実際の大企業を例に説明してみましょう。例えば、日本の大手企業トヨタ自動車の決算報告書を見たとします(実際の数字ではなく、説明用の例です)。

流動資産には、今月の売上金が100億円、銀行に預けてある現金が200億円、これから顧客から回収する売掛金が150億円、自動車工場の在庫が100億円、などが含まれます。これらを足すと550億円ですね。

固定資産には、日本全国にある工場が500億円、テストコース用の土地が100億円、製造機械が300億円、展示場の建物が50億円、そして「トヨタ」というブランド価値が200億円(推定)など。これらを足すと1,150億円です。

そうすると、トヨタの資産総額は550 + 1,150 = 1,700億円となります。この数字が大きいほど、企業は「強い」ということになります。ただし注意が必要で、資産がいっぱいあるだけでは企業の成功を保証しません。その資産をどう活用するか、つまり利益を生み出すか、が大事なんです。

資産総額が示すもの〜信用度や経営体力

なぜ銀行は企業の資産総額を見るのか

企業が銀行からお金を借りたい時、銀行は何を見るでしょう?企業の「資産総額」です。なぜなら、もしその企業が経営難に陥ったら、企業の資産を売却して借金を返せるかどうかを銀行は判断する必要があるからです。

例えば、あなたが友達からお金を借りるとします。まったく面識のない人からではなく、「あの子なら絶対返してくれる」という子から借りたいですよね?それと同じで、銀行も「この企業なら絶対返してくれる」という企業にお金を貸したいわけです。その判断基準が「資産総額」なんです。

資産総額が大きい企業は、つまり「いざという時に、売却できるもっている価値が大きい企業」ということになります。だから銀行は安心して大きなお金を貸すことができます。一方、資産総額が小さい企業は、「本当にお金を返せるのか?」という不安があるので、借りられる金額に制限がかかります。これが「企業の信用度」の一つの表れなんです。

また、資産総額が大きいことは「経営体力がある」ということも意味します。つまり、一時的に赤字になったとしても、資産を活用して乗り切ることができる、ということです。例えば、ある工場の生産量が落ちてしまった時、その工場の建物や機械を担保にして銀行からお金を借りることだって可能です。このように、資産総額は企業の「強さ」を表すバロメーターになるんです。

個人でも資産総額は重要

企業だけじゃなく、個人にとっても資産総額は重要です。例えば、あなたが将来、家を買おうと思った時、銀行からお金を借りる必要があります。その時、銀行は「この人は絶対返してくれるのか」を判断するために、あなたの資産総額や給料を見ます。給料がいっぱいあれば、毎月の返済ができると思われます。また、既に貯金がいっぱいあれば、「この人は経済的に安定している」と判断されて、貸してくれやすくなります。

つまり、あなたが人生で大事なことをしたい時(進学、結婚、起業など)、その時に「あなたがどれだけの資産を持っているか」が、その夢の実現を左右することもあるんです。だから、若いうちから「自分の資産を管理する」という習慣をつけることは、とっても大事なんですよ。

また、人生の計画を立てる時にも、資産総額を知ることは重要です。定年退職までに「いくらの資産を貯めておけば、老後を安心して暮らせるか」を考える時に、現在の資産総額が基準になります。今30歳で資産が100万円なら、60歳までに3,000万円貯める計画を立てるかもしれません。30歳で既に500万円あれば、計画はもう少し楽になりますね。このように、資産総額の把握は、人生全体の設計に影響を与えるんです。

資産総額を増やすには?

賢く資産を増やすヒント

では、最後に「資産総額を増やすにはどうすればいいか」を考えてみましょう。基本的には、2つの方法があります。一つは「稼いだお金を貯める」という方法。もう一つは「今ある資産をうまく運用する」という方法です。

「稼いだお金を貯める」というのは、シンプルですね。給料をもらったら、その一部を貯金に回す。バイト代をもらったら、全部使わずに一部を貯めておく。こういった積み重ねで、資産は増えていきます。大事なのは「継続」です。毎月5,000円を30年間貯め続けたら、180万円になります。毎月2万円なら720万円です。つまり、少額でも継続することで、大きな資産になるんです。

「今ある資産をうまく運用する」というのは、もう少し複雑です。例えば、100万円の貯金があるなら、銀行に預けておくだけでは、利息がほぼ付きません。でも、その100万円を「株」や「債券」という形で投資したら、毎年数パーセントの利益が出る可能性があります。つまり、資産からさらに利益が生まれて、資産総額が増える、ということですね。

ただし注意が必要です。投資には必ずリスクがあります。100万円の株が50万円に下がることもあります。だから、投資する時は「なくなってもいい分だけ投資する」という原則が大事です。生活に必要なお金まで投資に回してはいけません。

もう一つ、企業目線で考えると「資産の活用効率」も大事です。せっかく工場をたくさん持っていても、使われていない工場があったら、資産としての価値が落ちます。だから、企業は「ROA」(つまり、資産利益率で、資産からどれだけの利益を生み出しているか)という指標を重視するんです。中学生のあなたでも同じで、「自転車を持ってるけど、1年間乗らない」なら、その自転車は資産としての価値を発揮していません。だったら、その自転車を売って、自分に今必要なものを買ったり、貯金に回したりする方が、資産の活用としては賢いんです。

結局のところ、資産総額を増やすコツは「地道に稼いで、地道に貯めて、時々上手に運用する」ということです。派手な方法ではありませんが、これが一番確実で、一番長く続く方法なんですよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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