レバレッジドバイアウトって何?わかりやすく解説

会社を買収する話ってテレビドラマとかで見かけることあるよね。「金持ちの企業が弱い企業を乗っ取った」みたいな。でも実は、そんなに大きくない企業や個人でも、賢いやり方を使えば大きな会社を買収できちゃう方法があるんだ。それが「レバレッジドバイアウト」。この記事を読めば、なぜそんなことが可能なのか、どんなリスクがあるのかが、スッキリ理解できるようになるよ。

先生、「レバレッジドバイアウト」ってなんですか?難しすぎます。

いい質問だね。かんたんに言うと、借金をうまく使って会社を買う作戦のことだよ。自分のお金だけじゃなくて、銀行から借りたお金も使って、大きな会社を買っちゃう。つまり、てこの原理で小さな力を大きな力に変えるみたいなやり方のことだね。
えっ、借金でそんなことできるんですか?失敗したら大変なことになりませんか?

そうだね、いい考え方だ。もちろんリスクはある。でも、買収した会社が稼ぐお金で借金を返す計画を立てるんだよ。たとえば、親友2人で30万円の自動販売機を買うとしようか。君が10万円、友達が10万円、銀行から10万円借りたとする。その自動販売機が毎月1万2000円稼いでくれたら、10ヶ月弱で銀行の借金が返せるでしょ。そういう感じだ。
なるほど。でも、会社を買った後、それが失敗して稼げなくなったらどうするんです?

それが大きな問題なんだ。レバレッジドバイアウトが成功するかどうかは、買収後にそれをどうやって成長させるか、という経営能力にかかっているんだよ。失敗すれば、大きな借金が残ってしまう。だから、買収する前に、その会社の事業がうまくいくかどうかを、すごく綿密に調べるわけだ。
📝 3行でまとめると
  1. 借金を使って大きな会社を買うやり方。自分のお金より多くの借金をするから「レバレッジ」(てこの原理)と言う
  2. 買収した会社が稼ぐお金で借金を返す計画が大事。成功すれば小さな投資で大きな見返りが得られる
  3. でもうまくいかなかったときのリスクが大きい。買収後の経営がすべてを左右する
目次

もうちょっと詳しく

レバレッジドバイアウトを理解するには、「てこの原理」という考え方が大事なんだ。物理の授業で習ったよね、小さな力を大きな力に変えるやつ。会社の買収でも同じことが起こるんだ。たとえば、100万円の会社を買いたいとする。普通なら100万円全部を自分で用意しなきゃいけない。でも、自分が20万円用意して、銀行から80万円借りたとしよう。そしたら、最初の投資は20万円で済む。その会社が毎年10万円稼いでくれたら、2年で銀行の借金が返せる。つまり、少ないお金で大きな資産を手に入れて、そこから生まれる利益を借金返済に回すわけだ。この仕組みがうまくいくと、元の投資額を何倍も上回るリターンが得られちゃう。だからプロの投資家たちが好きな戦略なんだよ。

💡 ポイント
「レバレッジ」=てこの原理。少ないお金で大きなことをやる

⚠️ よくある勘違い

❌ 「レバレッジドバイアウトは、銀行から借りたお金で会社を買って、その会社のお金を好きに使える」
→ そんなわけじゃないんだ。買収した会社の資産は自分のものになるけど、その会社が稼いだお金の多くは借金を返すために使わなきゃいけない。銀行との契約で「稼いだお金をちゃんと返済に回しなさい」と決められているんだよ。
⭕ 「レバレッジドバイアウトは、買収した会社の事業を改善して、その利益を借金返済と自分たちの利益に分ける作戦」
→ これが正解。会社をバージョンアップさせて、もっと稼げるようにして、その増えた利益から借金を返す。だから、買収した後の経営がめちゃくちゃ大事になるんだ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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レバレッジドバイアウトって何? 基本からわかるように説明するよ

レバレッジドバイアウトというのは、つまり「借金をたくさん使って会社を買っちゃう方法」のことなんだ。名前が難しいけど、考え方はシンプルなんだよ。

まず、「レバレッジ」という言葉について。これは「てこの原理」を意味する経済用語だ。支点とてこを使うと、小さな力で大きな物を動かせるよね。会社の買収でも同じことが起こるんだ。自分の少ないお金を「てこ」に使って、銀行から借りた大きなお金を活用すれば、自分の資産では買えないような会社を手に入れることができちゃう。

つまり、こういうことだ。君が欲しい自転車があるとしよう。値段は30万円。君の貯金は5万円。親に「5万円出すから、残りの25万円貸してくれない?」と頼んで、その5万円+借りた25万円で自転車を買う。そして、その自転車を配達に使って月々の仕事をして、稼いだお金で親への借金を返していく。これが、会社の買収のときにも起こるってわけだ。

ただし、自転車と違うところがある。会社を買うときは、銀行から借りるお金が自分のお金よりも多いことが多いんだ。たとえば、100万円の会社を買うのに、自分が20万円出して、銀行から80万円借りることもある。これを「高いレバレッジ」と言うんだよ。つまり、てこを長くしてより大きな力を出してるってイメージだね。

レバレッジドバイアウトが「バイアウト」と呼ばれる理由は、「buy out」つまり「買い取る」という英語から来てるんだ。だから、「レバレッジドバイアウト=借金を使って買い取る」という意味なんだ。テレビドラマで「敵対的買収」とか「M&A」とか言うのは、このレバレッジドバイアウトが関係していることが多いんだよ。

なぜ借金なんか使うの? お金がないから?

そう思う人も多いかもね。でも、実はそうじゃないんだ。借金を使う理由は、つまり「投資効率を良くするため」なんだ。

具体例で説明しようか。A君は1000万円の貯金を持ってる。1000万円の会社を買いたい。2つの方法がある。

方法1:貯金1000万円すべてを使って買う。その会社が毎年100万円稼いでくれたら、利益率は10%。

方法2:貯金200万円を使って、銀行から800万円借りて買う。その会社が毎年100万円稼いでくれたら、自分の投資200万円に対しては、利益率は50%になる。

わかるかな?投資に対する「リターン」が全然違うんだ。方法2なら、もし100万円の利益のうち80万円を銀行への返済に回したとしても、残りの20万円は自分の利益になる。つまり、200万円の投資で毎年20万円の利益が出るってことだ。これは利益率10%。でも、そこから銀行への返済が終わったら、100万円全部が自分のものになるんだよ。

だから、プロの投資家たちは、自分の手持ちのお金よりも多くのお金を借りて、大きな買い物をすることで、リターンを大きくしようとするんだ。野球で例えるなら、ホームラン狙いのバッティングみたいなもんだね。

買収した会社が稼ぎ出すお金が全部になる? 返済の仕組みを知ろう

ここが一番大事なポイントだから、よく聞いてね。レバレッジドバイアウトで成功するかどうかは、買収した会社が「いかに稼げるか」にかかってるんだ。

銀行から借りたお金には「利子」というやつがつくんだ。つまり、100万円借りたら、返すときは100万円より多く返さなきゃいけないってことだ。一般的には、毎年3〜8%くらいの利子がついたりする。だから、借りたお金を返すためには、買収した会社がちゃんと稼いでくれる必要があるんだよ。

たとえばこんなシナリオを考えてみて。君が100万円の小さなカフェを買いたいとしよう。自分は20万円出して、銀行から80万円を年利5%で借りたとする。毎年の利子は4万円。その他の運営経費(給料、家賃、食材代など)が月50万円だとしよう。そしたら、毎月のカフェの売上が60万円以上ないと、借金が返せないどころか、事業が赤字になっちゃうんだ。

だからね、レバレッジドバイアウトをやろうと思ったら、買収する前に、その会社が本当に稼げるのかどうかを、スッごく細かく調べるわけだ。営業成績、顧客の満足度、競争相手の状況、将来の見通し、など、ありとあらゆることを調べるんだよ。投資ファンドとかいう、大金を扱う会社の人たちは、この調査に何ヶ月もかけたりするんだ。

失敗したときはどうなる? リスクの話

ここまで聞くと、「え、でも失敗したら?」って思うよね。それが、レバレッジドバイアウトの最大のリスクなんだ。

たとえば、買収したカフェが想定より売上がなかったとしよう。毎月40万円の売上しかなくて、経費が50万円だったら、毎月10万円の赤字が出ちゃう。そしたら、銀行への返済が止まっちゃうわけだ。

銀行は黙ってはいない。「約束通り返してくれなきゃ、裁判所に訴えて、君の資産をすべて売却して返済に充てる」なんてことになったりするんだ。これを「デフォルト」と呼ぶんだよ。つまり「借金を返せない状態」ってことだね。

だから、レバレッジドバイアウトは、言い方を変えると「借金の返済が止まったとき、大変なことになる作戦」でもあるんだ。プロの投資家でも失敗することがあるんだ。

実は日本でも海外でも、いろんなところで使われてるんだ

「レバレッジドバイアウト」って、何か遠い世界の話に聞こえるかもね。でも、実はすごく日常的に起こってるんだ。

たとえば、大手の企業グループが、子会社を売却するときとかね。または、経営危機に陥ってる企業を、投資ファンドが買収するとかね。こういったことは、新聞のニュースにもよく出てくるんだ。

海外では、特にアメリカとかイギリスとかで、レバレッジドバイアウトがめちゃくちゃ活発に行われてるんだよ。有名な投資ファンド(つまり、大金を扱ってる会社)が、いろんな企業を買収したり、改善したり、成長させたりして、利益を出してるんだ。

日本でも、最近になって、このような買収のやり方が増えてきてるんだ。昔は「会社を買う=大きな企業集団がやること」だったけど、今は、銀行の融資を上手く使えば、小さな企業や個人でも、大きな買い物ができるようになってきてるってわけだね。

「ハイイールド債」って何? リスク資金の話

レバレッジドバイアウトの世界では、「ハイイールド債」というやつが出てくることがあるんだ。これは、つまり「リスクが高いけど利子がいっぱい出る借金」ってことなんだよ。

銀行から普通に借りる場合、利子は3〜5%くらいだったりするんだ。でも、「ハイイールド債」は、利子が8〜12%くらいになったりするんだ。なぜ?それは「このお金を借りた会社が失敗するリスクが高いから、利子をいっぱいつけてね」という意味なんだ。借金の返し手が失敗するリスクが高ければ高いほど、借金を貸す側は、より多い利子をつけるんだ。

だから、レバレッジドバイアウトをするときに、ハイイールド債を使ってるということは、「結構リスキーな賭けをしてるんだな」って見方もできるんだよ。

買収したあと、会社をどうするか? スタートがゴールじゃない

ここまで説明してきたことで、もう気づいてるかもしれないけど、レバレッジドバイアウトで一番大事なのは「買収した後」なんだ。買収はスタート。そこからが本当の勝負なんだよ。

多くの投資ファンドは、買収した会社を、こんなふうに改善していくんだ。

まず、その会社の無駄を削る。赤字の事業部門をやめたり、給料の高すぎる経営陣を入れ替えたり、不要な施設を売却したり、いろいろするんだ。つまり、「見た目で稼いでるように見えてたけど、実は赤字だった部分」をなくすわけだ。

次に、売上を増やす工夫をする。新しい販売チャネルを作ったり、商品やサービスを改善したり、新しい市場に進出したり、いろいろするんだ。

そして、3〜5年くらいかけて、会社を成長させる。利益がどんどん出るようにする。そして、その利益で借金を返していく。

借金がすべて返済されたら、その企業をまた別の投資家に売却したり、株式市場に上場させたりして、投資ファンドは利益を得るんだ。もしうまくいったら、最初の投資額の2倍、3倍、時には5倍以上のリターンが得られることもあるんだよ。

逆に、うまくいかなかったら、銀行の借金が返せなくなって、会社が倒産しちゃうこともあるんだ。だから、買収後の経営が全部を決めるんだって、さっき言ったんだよ。

「コンバージョン」って何? 資本構成を変えるってこと

レバレッジドバイアウトの世界では、「コンバージョン」という言葉も出てくるんだ。これは、つまり「借金の形を変えること」なんだよ。

たとえば、銀行から借りた800万円の借金が、会社の成長とともに、だんだん返済できるようになったとしよう。そしたら、その一部を「株式」に変えちゃうとかね。そうすると、借金が少なくなって、利子の負担が減るんだ。これが「コンバージョン」。

つまり、買収後の経営状況に応じて、返済のやり方を柔軟に変えていく作戦なんだよ。

社会に対する影響って? 良い面と悪い面

レバレッジドバイアウトのような買収が増えると、社会にはどんな影響があるのかな?これも知っておくといいと思うよ。

良い面:ダメな会社が生まれ変わる可能性

経営がうまくいってない会社が、プロの投資ファンドに買収されると、生まれ変わることがあるんだ。無駄な経営をやめて、もっと効率的になって、利益が出るようになるわけだ。そうすると、その会社の従業員たちの給料も上がるかもしれないし、サービスが良くなるかもしれないんだよ。つまり、社会全体が豊かになることもあるってわけだ。

また、その会社が成長して、新しい事業を始めたり、新しい雇用が生まれたりすることもあるんだ。

悪い面:リストラや雇用の不安定化

でも、逆の側面もあるんだ。買収した会社を成長させるために、無駄を削るというのは、実は「従業員をリストラする」ことに繋がることもあるんだよ。大量の社員が職を失ったり、給料が大幅に下がったりすることもあるんだ。

また、投資ファンドは「とにかく利益を出すこと」を目指してるから、短期的に無理な経営をして、会社を疲弊させちゃうこともあるんだ。長い目で見た会社の成長より、今年の利益を優先する、みたいなね。

だから、レバレッジドバイアウトは、「いい面と悪い面がある」と言えるんだ。どちらになるかは、買収する側の経営手腕にかかってるんだよ。

労働者の側の意見も大事

だからね、レバレッジドバイアウトについて考えるときは、「投資ファンドのリターン」だけじゃなく、「そこで働く人たちはどうなるのか」という視点も大事なんだ。これからの社会では、経営効率だけじゃなく、働く人たちの幸福度とか、社会への貢献とか、そういったことも大事にする企業が増えてくると思うよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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