エグジットって何?わかりやすく解説

スタートアップが大企業に買収されたとか、起業家が会社を売却したとか、そういったニュース聞いたことありませんか?実は、こういった「事業から抜ける方法」には名前があって、ビジネスの世界では「エグジット」と呼ばれています。でも、エグジットって何なのか、なぜそんなに大事なのか、よくわからないですよね。この記事を読めば、投資家や起業家がなぜエグジットを目指しているのか、その仕組みと重要性がスッキリわかるようになっていますよ。

先生、「エグジット」ってそもそも何ですか?

いい質問だね。エグジットっていうのは、簡単に言うと「事業や投資から抜ける方法」のことなんだ。つまり、ビジネスを始めた人や投資したお金を、どうやって回収するか、っていう「卒業の仕方」を指しているんだよ。
「卒業の仕方」?なんか難しそうです。

いや、難しくないよ。例えば君が夏休みの期間限定で駄菓子屋をやってたとしよう。儲かったから、それを別の人に売って、自分はお金をもらって辞める。その「売る」行為がエグジットなんだ。あるいは、他の大きい駄菓子屋チェーンに買収されるのもエグジット。つまり「自分が投資したお金や時間をどうやって回収するか」という最終的な出口戦略のことなんだよ。
なるほど!でも、なんでエグジットなんて考えるんですか?ずっと事業を続けたらいいじゃないですか。

これも良い質問。投資家の気持ちで考えてみてよ。例えば君が100万円をスタートアップに投資したとしようか。その会社が5年後に大企業に買収されて、その時点で200万円の価値になったら、君は100万円の利益が出るんだ。これが「投資のリターン」。多くの投資家は、この利益を得るために投資するんだよ。だから会社を育てて、買収されたり株式公開(IPO)したりする「出口」を作ることが大事なんだ。
なるほど〜、投資家さんたちはお金を増やしたいから、エグジットを考えるんですね。

その通り。でも重要なのは、エグジットは投資家だけじゃなくて、起業家にとっても大事なんだ。起業家は会社を大きく育てて、買収されたり上場したりすることで、自分の財宝をしっかり手に入れられる。つまり、事業を成功させるのが目的じゃなくて、「その成功をお金に変える」ことがゴールなんだよ。これがエグジットの本質なんだ。
📝 3行でまとめると
  1. エグジットとは、スタートアップや投資から抜ける時に、利益を回収する方法のこと。買収や上場が主な例だよ。
  2. 投資家はお金を増やすために、起業家は自分の努力を報いてもらうために、エグジットを目指しているんだ。
  3. ビジネスの最終的な「ゴール」が決まっていると、その過程での判断や行動がブレないようになるんだよ。
目次

もうちょっと詳しく

エグジットが重要な理由は、スタートアップの世界ではほとんんど多くの企業が最初から「いつかは大きくなって売却しよう」とか「株式公開を目指そう」という目標を持って始まるからなんだ。つまり、ビジネスを始める時点で、すでに「どうやって抜けるか」を考えてるんだよ。これを聞くと「え、最初から終わりを考えてるの?」って驚くと思うんだけど、ビジネスの世界では常識なんだ。なぜなら、投資家たちは自分たちのお金を回収できないと困るし、起業家も自分の人生を無駄にしたくないからね。だから、スタートアップの計画書(ビジネスプラン)には、必ずと言っていいほどエグジット戦略が書かれているんだよ。

💡 ポイント
最初から「どうやって抜けるか」を決めておくと、そこに向かって進みやすくなるんだ。登山で頂上を決めてから登るのと同じだよ。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「エグジットは失敗の時に使う言葉」
→ そうじゃなくて、成功した時こそエグジットするんだ。失敗して会社がなくなるのは「倒産」であって、エグジットじゃないよ。
⭕ 「エグジットは成功のゴール」
→ 会社が大きく成長した証として、買収されたり上場したりするんだ。つまり成功の最終形がエグジットなんだよ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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エグジットの3つの主な方法

その1:買収(M&A)

エグジットの中で一番多いのが「買収」なんだ。つまり、大企業が小さなスタートアップを買うことだね。これをM&A(エムアンドエー)と言うんだけど、つまり「企業の合併と買収」という意味なんだ。実は、この買収は両者にとってメリットがあるんだよ。スタートアップ側は、自分たちが育てた会社をお金に変えられるし、大企業側は優秀な技術やサービス、人材を一気に手に入れられるんだ。

例えば、SNS企業のInstagramはもともと小さなスタートアップだったんだけど、Facebookという大企業に買収されたんだ。その時の買収額は10億ドル(当時で約1000億円)だった。Instagramの創業者たちは、この時点でエグジットを成功させたんだよ。買収されることで、自分たちの技術や努力がお金に変わり、さらにはFacebookのリソースを使ってもっともっと大きく成長させられるようになったんだね。

買収には大きく分けて2つのパターンがあるんだ。1つは「友好的買収」で、買う側と売る側が合意して行われるパターン。もう1つは「敵対的買収」で、買う側が強引に買おうとするパターンだね。でも、スタートアップの買収では、ほとんどは友好的買収で、互いにメリットがある形で進まれることが多いんだ。

その2:株式公開(IPO)

エグジットのもう1つの大きな方法が「株式公開」なんだ。これをIPO(アイピーオー)と言うんだけど、つまり「未上場企業が上場企業になること」という意味なんだ。最初は一部の投資家だけが株を持ってた会社が、一般の人たちも株を買えるようにすることを指しているんだよ。

このIPOがすごいのは、投資家や創業者たちが「実は株をいっぱい持ってるんだ」ってことが一般的に知られるようになるからなんだ。例えば、創業者が会社を作った時に、自分で100万株を持ってたとしようか。その会社がIPOして、1株が1000円で売られたら、その人の保有株は10億円の価値があるわけだ。これが一気にお金に変わるわけじゃないんだけど(実際には販売制限がある)、その人は「10億円の資産を持ってる人」になるんだよ。

IPOはもう1つ大事な役割があるんだ。会社がさらに成長するためのお金をたくさん集められるようになるんだよ。上場すると、株式市場からいくらでも資金調達できるようになるから、事業をもっともっと大きく広げられるようになるんだ。つまり、IPOはゴールではなくて、さらに大きく成長するための新しいスタートでもあるんだね。

その3:清算

エグジットの3つ目のパターンは「清算」というやつだね。これはちょっと違うエグジットなんだ。会社がうまくいかなくなったり、やることがなくなったりした時に、会社を畳むことを指しているんだよ。でも、このままだと投資家たちは全くお金が返ってこないんだ。だから、会社の資産を売却して、そのお金を投資家たちに返すんだ。これも立派なエグジットなんだよ。

例えば、スタートアップが5年間頑張ってみたんだけど、市場の変化とか競争の激化とか、いろいろな理由でうまくいかなくなったとしようか。この時点で「これ以上続けるのは無駄だ」という判断をしたら、会社を清算するんだ。会社が持ってるパソコンとかオフィスとか、その他の資産を全部売却する。そのお金を集めて、投資家に「申し訳ない、これだけしか返せません」って返金するわけなんだよ。

清算は失敗の時のエグジットって見られることが多いんだけど、実はビジネスとして正しい判断なんだ。ダメだと分かった時点で早く撤退することで、さらなる損失を防ぐことができるからね。投資家たちも「全部失った」よりは「何か返ってきた」の方がいいわけだから、清算も1つの立派なエグジット戦略なんだよ。

なぜエグジット戦略が大事なのか

スタートアップを育てる動機になる

まず最初に大事なのが、エグジットを決めることで「目標が明確になる」ということなんだ。例えば、起業家たちがスタートアップを始める時に「いつかは買収されよう」っていう目標があったら、その目標に向かって一気に力が出るんだよ。人間って、ゴールが決まってないと頑張る力が湧かないんだ。でも「この会社を大きく育てて、大企業に買収されるぞ」っていう目標があると、毎日頑張れるようになるんだ。

また、投資家たちも「この会社はいつか大きくなって、お金に変わるんだ」っていう期待があるから、積極的にお金を投資するんだよ。つまり、エグジット戦略があることで、スタートアップ全体が「この方向へ進もう」という共通の目標を持つことができるんだ。

リスク管理の観点から大事

投資家たちが投資を決める時には、必ず「いつお金を回収できるのか」「どのくらいのリターンが期待できるのか」を考えるんだ。これを「投資のリスク・リターン」と言うんだけど、つまり「危ない度」と「儲かる度」のバランスを考えるってことなんだ。

例えば、君がお小遣いをもらったとしようか。親友に「一緒に商売やろうぜ、儲かるぞ」って勧められたとしても、「いつ儲かるの?」「どのくらい儲かるの?」「もしダメだったらどうなるの?」って聞くでしょ?ビジネスの世界でも同じなんだ。投資家たちは「このスタートアップのエグジット戦略は何なのか」「いつまでに出口を作るのか」「どのくらいの利益が期待できるのか」を全部チェックしてから投資するんだよ。

だから、エグジット戦略がしっかり立てられてない会社には、投資家がお金を出さないんだ。つまり、エグジット戦略があることで、初めて投資家たちが「これは信頼できる投資だ」って思えるようになるんだね。

時間の有効活用

人生は有限なんだ。例えば、起業家たちが自分たちの人生をスタートアップに捧げるとしたら、いつまで頑張るのかを決めておく必要があるんだよ。「10年頑張ってみて、それでダメだったら別のことをやろう」とか「5年で100万人のユーザーを獲得するのが目標だ」っていう感じでね。

エグジット戦略を最初から決めておくことで、チーム全体が「この期間にこのくらいの成功を目指そう」という目標に向かって集中できるようになるんだ。時間は有限だから、それを有効に使うためにも、エグジット戦略が必要なんだよ。

エグジット戦略を立てる時に考えることs

どの業界にいるのか

まず大事なのが「自分たちの会社はどの業界にいるのか」ということなんだ。例えば、IT業界のスタートアップだったら、大企業による買収やIPOの可能性が高いんだ。でも、地元の飲食店チェーンだったら、買収される可能性は低いかもしれないね。業界によって、現実的なエグジット戦略が変わってくるんだよ。

どのくらいの規模を目指すのか

次に大事なのが「どのくらいの規模まで成長させるのか」ということなんだ。もし「世界中で使われるサービスを作ろう」って目指してたら、IPOが現実的かもしれない。でも「地域密着の小さなサービスを作ろう」って目指してたら、買収されるのが現実的かもしれないね。目指す規模によって、選べるエグジット戦略が変わってくるんだよ。

誰が投資してるのか

そして、誰が投資してるのかっていうのも大事なんだ。もし大きなベンチャーキャピタル(つまり、スタートアップにお金を投資する会社)が投資してたら、その人たちは当然「大きなリターンを期待してる」んだ。だから、エグジット戦略は「できるだけ大きな利益を生み出す」方向で立てられることが多いんだよ。

エグジットに関連する重要な用語

バイアウト

「バイアウト」というのは、買収の1つの形態なんだ。つまり「ある企業が別の企業を完全に買い取ること」を指しているんだよ。例えば、創業者たちが持ってる株を全部買収企業が買い取る、みたいなイメージだね。これは投資家にとって大きなリターンになることが多いんだ。

ユニコーン

「ユニコーン」という言葉を聞いたことあるでしょうか。これはスタートアップの世界での造語なんだ。つまり「評価額が10億ドル(約1000億円)以上のスタートアップ」のことを指しているんだよ。ユニコーンっていうのは、幻の生き物だから、そのくらいレアで価値のある企業ってことを表現してるわけだね。ユニコーンは大企業に買収されることが多いんだ。

アクイジション

「アクイジション」というのは、買収の別の言い方なんだ。買収する側から見たら「買収」だけど、買収される側から見たら「アクイジション(獲得されること)」なんだよ。同じ現象を、どの立場から見るかで言い方が変わるってわけだね。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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