トレーリングストップって何?わかりやすく解説

投資をしていると「もっと上がるかもしれないから持っておきたいけど、ここで損をするのは嫌だな」という悩みに直面しますよね。そんなとき、利益を守りながらもっと大きな利益を狙える便利な仕組みが「トレーリングストップ」です。この記事を読めば、この手法がなぜ多くの投資家に使われているのか、そして自分でも使えるようになるかがわかりますよ。

先生、「トレーリングストップ」って何ですか?何か難しい言葉ですけど……

いい質問だね。簡単に言うと、株などの価格が上がるにつれて、自動的に損切りの売却ラインを上げていく仕組みのことだよ。つまり、利益が増えるほど、損を防ぐ防衛ラインも一緒に上がっていくってわけ。「損切り」は「これ以上損が増えるのを防ぐために売却する」という意味だね。
損切りラインが上がるって、どういう意味ですか?

例えるなら、エレベーターと一緒だね。買った価格が1階だとして、株の価格が上がると10階、20階へ上がっていく。トレーリングストップを設定すると、その下から3階分下がったら自動的に売却されるって仕組み。価格が上がるほど、安全な底上げされた3階のラインも一緒に上がっていくんだよ。
あ、なるほど!では、なぜそんなことをするんですか?普通に全部の利益が出るまで待てばいいのでは?

それはね、株の価格は時には急に下がることがあるんだ。20階にいても、突然1階まで落ちることもある。でもトレーリングストップを使っていれば、17階で自動的に売られるから、完全に1階に落ちるのを待つより安全で確実な利益が残るんだよ。「自動売却」されるから、感情的な判断が入らないのも大事なポイントだね。
なるほど〜、あーそういうことか!

📝 3行でまとめると
  1. トレーリングストップは、株価が上がると 自動的に損切りラインも上がる 仕組みのこと
  2. 利益を守りながら、さらに上昇する可能性を 逃さずに狙える 便利な機能
  3. 急な値下がりのときも安全で、感情に左右されない投資 ができる
目次

もうちょっと詳しく

トレーリングストップは、投資する人の心理的な負担を大幅に減らせるツールです。普通、株を持っていると「今売るべき?それともまだ上がるかな?」という迷いが生まれます。でもトレーリングストップなら、ルールが決まっているから悩む必要がありません。さらに、24時間自動で監視してくれるので、寝ている間に急な値下がりがあっても守られます。つまり、設定さえ正しければ、自分の判断に頼らず機械的に利益と損失をコントロールできるわけです。特に仕事が忙しい人には強い味方になってくれますよ。

💡 ポイント
値動きが激しい銘柄ほど、トレーリングストップの威力が大きいよ

⚠️ よくある勘違い

❌ 「トレーリングストップを使えば絶対に儲かる」
→ 損失を最小限にするツールであって、確実に儲かるわけではありません。市場がどう動くかは予測できないので、設定が合わなければ思ったより低い価格で売却されることもあります。
⭕ 「トレーリングストップは、予想外の値下がりから身を守るツール」
→ 正解です。完璧な儲けを約束するわけではなく、「ここまでの利益は絶対に失わない」という安全ラインを自動で引いてくれるんです。
なるほど〜、あーそういうことか!

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トレーリングストップとは何か

基本的な考え方

トレーリングストップは、投資の世界で「追従する停止注文」という意味です。つまり、設定した値幅だけ株価が下がったら自動的に売却される、という条件付きの売却予約みたいなものですね。ここが重要なのは、この値幅が動くということです。普通の損切り注文は「100円まで下がったら売却」と固定されていますが、トレーリングストップは「常に最高値から3円下がった時点で売却」というように、最高値が更新されるたびに売却ラインも一緒に上がっていきます。

仕組みをもっと詳しく

では具体的に説明しましょう。あなたが1000円で株を買ったとします。トレーリングストップを「50円」に設定したとしますね。これは「最高値から50円下がったら売却」という意味です。最初は株価が1000円から上がらなければ、売却ラインは950円のままです。でも、もし株価が1100円まで上がったら、売却ラインは自動的に1050円まで上がります。さらに1200円まで上がれば、売却ラインは1150円へ。このように、株価が上がるたびに売却ラインも一緒に上がっていくんです。反対に、株価が下がって売却ラインに触れたら、その時点で自動的に売却されます。これが「追従する」という意味の理由ですね。

トレーリングストップが役に立つ場面

急騰した銘柄を持っているとき

例えば、朝買った株が昼間に30%も上がったとしましょう。嬉しいですよね。でも、ここからが悩ましい。「もっと上がるかな」と思ってそのまま持っていると、夕方に急に下がってしまうことだってあります。でも売ってしまったら、その後もっと上がったときが後悔しますよね。こんなときにトレーリングストップが活躍します。「最高値から10%下がったら売却」と設定しておけば、上昇の夢を見つつも、ある程度の利益は確保できるんです。感情で判断せず、ルールに従った売却ができるわけです。

長期間持ち続ける銘柄

数ヶ月や数年持ち続ける銘柄にもトレーリングストップは有効です。仕事が忙しくて毎日株価を見ていられない人もいるでしょう。トレーリングストップなら24時間自動で監視してくれます。あなたが寝ている間に株価が急に下がっても、設定したルール通りに売却されるから安心です。つまり、自分が見張っていなくても、機械が見張ってくれているということになります。これは本当に便利な機能ですよ。

値動きが大きい銘柄

仮想通貨や新興企業の株みたいに、値動きが激しい銘柄ってありますよね。こういった銘柄は、朝200円だった株が、昼には250円、夕方には150円みたいに大きく動きます。こういうときこそトレーリングストップの出番です。「最高値から15円下がったら売却」と決めておけば、急な下落に巻き込まれても、「少なくともこれだけの利益は絶対に失わない」という安全ラインが守ってくれます。値動きが大きいほど、このルールのありがたみが増すんですよ。

トレーリングストップの設定方法

値幅で設定する場合

「最高値から50円下がったら売却」という設定方法が値幅設定ですね。これは金額で決める方法で、株価が高い銘柄にも低い銘柄にも使えます。例えば、5000円の株を買っていれば「最高値から50円下がったら」でもいいですし、100円の株なら「最高値から5円下がったら」でもいいわけです。自分が持っている銘柄の特性に合わせて、好きな金額を決められるのが特徴ですね。ただし、値幅が小さすぎると、ちょっとした値動きで売却されてしまいます。反対に大きすぎると、大きく下落してから売却されます。自分の投資スタイルに合わせた調整が必要ですよ。

パーセンテージで設定する場合

「最高値から5%下がったら売却」という設定方法がパーセンテージ設定です。これは株価に対する割合で決める方法で、複数の銘柄を持つときに便利です。例えば、100円の株で「5%下がったら」なら5円が売却ラインになり、1000円の株で「5%下がったら」なら50円が売却ラインになります。つまり、株価が違っても、「最高値から同じ割合下がったら売却」というルールが適用されるわけです。これなら複数の銘柄を持っていても、統一したルールで管理できるから便利ですね。ポートフォリオ(つまり、複数の投資をまとめて管理すること)を持つ人には特に使いやすい設定です。

設定時の注意点

トレーリングストップを設定するときは、自分の投資目標と銘柄の特性を考えることが大切です。例えば、「絶対に10%以上の損をしたくない」という目標があれば、パーセンテージで10%に設定すればいいわけです。逆に「毎月5000円の利益を最低限確保したい」という目標なら、値幅で5000円に相当する値に設定します。また、銘柄によって値動きの大きさが違います。大手企業の株は比較的動きが小さく、新興企業や仮想通貨は動きが大きいですね。動きが大きい銘柄には大きめのトレーリングストップを、動きが小さい銘柄には小さめのトレーリングストップを設定するのが一般的です。設定してからしばらく様子を見て、「あ、これだと自分の投資スタイルに合わないな」と感じたら、調整することもできますよ。完璧な設定を最初からねらわず、試しながら調整していくくらいのマインドがちょうどいいです。

トレーリングストップの メリットとデメリット

メリット

トレーリングストップの最大のメリットは、感情に左右されない投資ができることです。「もう少し上がるかな」という欲や「下がったらどうしよう」という恐怖に左右されず、機械的にルール通りに売却できます。人間の感情って、投資では本当に邪魔になるんですよ。高いときに買ってしまったり、安いときに売ってしまったり。でもトレーリングストップなら、そういった判断ミスを自動で防いでくれるんです。また、24時間監視してくれるから、忙しい人でも安心です。仕事中や寝ている間の急な値動きにも対応できます。さらに、利益と損失のバランスが自動でコントロールされるから、資産管理がシンプルになります。「このルールを信じる」って決めたら、あとは任せられるわけですね。

デメリット

一方、デメリットもあります。一番のデメリットは「早すぎる売却」です。例えば、株が短時間の値動きで売却されてしまうと、その直後に大きく上昇することもあります。「もうちょっと待てばよかった」と後悔することもあるんですよ。これを「フェイクアウト」と言います。つまり、一時的な下落で自動売却されたのに、その後しっかり回復するという場面ですね。また、市場の状況が大きく変わったときに対応できないというデメリットもあります。例えば、会社が不祥事を起こして、翌日にストップ安(つまり、取引が上限まで下がること)になる可能性が出ても、トレーリングストップは機械的に売却ラインを実行するだけです。そういう予期しない大きなイベントに対応するには、人間の判断が必要なこともあるんです。だから、完全に任せるのではなく、時々自分でも確認することが大切ですね。

トレーリングストップと他の売却方法の違い

普通の損切り注文との違い

普通の損切り注文は「100円まで下がったら売却」という固定ラインです。例えば、1000円で買った株に「950円で売却」という注文を出したとします。その後、株価が1100円まで上がっても、売却ラインは950円のままです。だから、もし1100円から1000円まで下がっても大丈夫。でも950円まで下がったら売却されます。これは「最悪の損失をこれ以上増やさない」という防衛戦略ですね。一方、トレーリングストップは「常に最高値から50円下がったら」という動く仕組みです。株価が上がるたびに売却ラインも上がっていくから、利益を確保しながら上昇を狙えるわけです。簡単に言うと、損切り注文は「最悪を防ぐ」で、トレーリングストップは「利益を守る」という違いですね。

指値売却との違い

「1500円で売却」という指値売却は、その金額に達したら売却するという一度きりのルールです。株がずっと上がり続けても、その金額に達しなければ売却されません。逆に達したら絶対に売却されます。これは「目標額に到達したら終わり」という戦略ですね。トレーリングストップは違います。売却ラインが常に動いているから、株価がどこまで上がっても追従していき、下がり始めたら売却される。つまり、「利益を最大化しながら損失は最小限に」というバランスを狙っているわけです。指値売却は「目標達成」を目指し、トレーリングストップは「利益と安全のバランス」を目指しています。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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