格付けって何?わかりやすく解説

ね、テレビのニュースで「A国の信用格付けが下がった」とか、「〇〇会社は格付けAAAだから安全」みたいな話を聞いたことがあるかな。でも「格付けって何?」「なぜそんなに大事なの?」って思うよね。実は、格付けは企業や国の信用度を数字で表したものなんだ。友だちにお金を貸すとき「あいつはちゃんと返してくれそう」って判断するのと同じで、銀行や投資家も「この企業にお金を貸しても大丈夫?」って判断するために使うんです。この記事を読めば、格付けが何で、どうして大事かがわかるよ。

先生、「格付けAA」とか「格付けBBB」ってよく見るけど、これって何ですか?

良い質問だね。格付けっていうのはね、企業や国が「お金を借りたとき、ちゃんと返せるかどうか」を信用度で表したものなんだ。つまり、その企業や国の信用力のランク付けだね。AAAが最高で、そこから段階的に下がっていくんだよ。
あ、そっか。友だちにお金を貸すときに「あいつなら大丈夫」「あいつはちょっと危ないな」って判断するのと同じですね。

その通り!ただ企業や国の場合は、格付け機関っていう専門家の会社がね、企業の経営状況や収入、借金の額なんかを詳しく調べて、格付けを決めるんだ。だから個人の判断より信用度が高いってわけ。
その格付けって、どうして大事なんですか?知っておく必要があるんですか?

実は、君の生活にも関係あるんだよ。銀行がローンを貸すときの金利(つまり、借りた時のコスト)も、親戚がお金を投資するときの判断も、みんな格付けを参考にしてる。格付けが良い企業なら金利が低くて、悪い企業なら高くなるんだ。
へー、そんなに影響があるんですね!

そう。だから企業は格付けを上げるために、経営を良くしようと頑張るんだ。逆に格付けが下がると、株価が下がったり、銀行から借りるのが難しくなったりするんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 格付けは企業や国がお金を返せるかを信用度で表したランク。AAA が最高で段階的に下がっていく
  2. 格付け機関が経営状況を詳しく調べて、客観的に判断している
  3. 格付けが良いと金利が低くなり、悪いと借りにくくなるから生活に影響する
目次

もうちょっと詳しく

格付けって聞くと難しく思うかもしれないけど、実はシンプルな考え方なんだ。世の中には、企業や国が「お金を貸して」って言ってくることが多いよね。銀行から融資を受けたり、社債(つまり、企業が発行する借金の証明書)を売ったりするんだ。そのとき、貸す側(銀行や投資家)は「このお金、ちゃんと返ってくるのかな?」って心配するんだよ。そこで活躍するのが格付け機関。格付け機関は企業や国の経営状況、収入、借金、業界の状況なんかを細かく調べて、「この企業なら99%大丈夫」「この企業は50%ぐらいリスクがある」って感じで信用度を数字やアルファベットで表すわけ。だから貸す側は安心して投資判断ができるんだ。

💡 ポイント
格付けは「その企業が約束を守れるか」の信用スコア。学校の成績表みたいなもの

⚠️ よくある勘違い

❌ 「格付けが高い = その企業の商品は良い」
→ 格付けはお金を返せるかの信用度だけを見てるんだ。商品の質の良さとは別問題。格付けが高い企業も商品がダメだったり、逆に新興企業で格付けは低いけど商品が素晴らしいってこともある。
⭕ 「格付けが高い = お金を返す能力が高い」
→ 正解。格付けはあくまで「借金を返せるか」の指標。企業の経営能力や信用度を見てるんだ。投資判断の参考になるけど、それだけで判断したらダメってわけ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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格付けって、要するに何なの?

格付けについて理解するには、まず日常生活から考えてみるといいよ。君が友だちにお金を貸すとしたら、誰に貸しやすいかな?毎月ちゃんとアルバイトしてる友だち?それとも、仕事をしてなくて、過去にお金を返し忘れたことがある友だち?当然、前者だよね。銀行や投資家も、同じことを考えてるんだ。ただし、友だちの信用度を判断するのは簡単だけど、企業や国の信用度を判断するのは複雑なんだよ。だから、その仕事に詳しい専門家(格付け機関)が調べて、わかりやすく表現するんだ。これが「格付け」ってわけ。

格付けの本当の意味

格付けの正式な定義を言うと、「企業や国が発行する債券(つまり、借金を表す紙)がちゃんと返済される確度(可能性)を、アルファベットや数字で表したもの」なんだ。ちょっと難しく聞こえるけど、要するに「このお金、ちゃんと返ってくるのかな」って不安を数値化してるんだよ。

世界的に有名な格付け機関には「S&P」「ムーディーズ」「フィッチ」の3つがあってね、これらをよく「三大格付け機関」って呼ぶんだ。この3つの機関は毎日、世界中の企業や国を調査して、格付けを決めたり、変えたりしてるんだ。たとえば日本の有名企業のトヨタ自動車とか、政府が出す国債(つまり、国が発行する借金の証明書)とか、みんなこれらの機関に格付けされてるんだよ。

格付けの仕組み

では、格付け機関はどうやって格付けを決めてるのか。とってもシンプルに言うと、5つのポイントを調べてるんだ。

1つ目は「財務状況」。つまり、企業が今、どのくらいお金を持ってるのか、どのくらい借金があるのかってこと。会計の知識がある専門家が、決算報告書なんかを細かく調べるんだ。

2つ目は「収益性」。簡単に言うと、その企業がちゃんと商売で儲かってるのかってこと。赤字続きの企業は、お金を返せなくなる可能性が高いよね。だから、毎年の利益がどうなってるのかを調べるんだ。

3つ目は「業界の見通し」。企業が属してる業界が、これから伸びるのか、衰えるのかってこと。たとえば、スマートフォンが出たとき、ガラケー関連の企業の見通しは暗くなったよね。そういった業界全体のトレンドを考えるんだ。

4つ目は「経営能力」。トップの経営者がちゃんと企業を運営できてるのか、技術開発はしてるのか、そういった「会社が本当に大丈夫か」って部分を見るんだ。

5つ目は「過去の返済実績」。今までお金を借りた時に、ちゃんと返してきたのか。遅延があったのかなかったのか。そういった履歴を調べるんだ。

この5つを総合的に判断して、ランクを決めるんだよ。だから格付けは「企業の信用力」を表す、いわば通信簿みたいなものなんだ。

格付けの段階と意味を理解しよう

格付けは、A〜D段階の英字と、+やーのような記号の組み合わせで表されるんだ。一番簡単な分け方だと、こんな感じになってる。

一番上の段階が「AAA(トリプルエー)」。これは「この企業や国は、ほぼ確実にお金を返すよ」って意味。最高の評価だね。アメリカとか、日本の大手企業とかが持ってるランクだよ。

その下が「AA(ダブルエー)」。これは「まず大丈夫。返済される可能性が高い」って意味。

さらにその下が「A(シングルエー)」。「基本的には大丈夫だけど、経済が悪くなったら少し危ないかもね」ぐらいの意味。

そして「BBB(トリプルビー)」。ここから「投資適格」と「投機的」に分かれるんだ。投資適格ってのは、銀行の融資の対象になりやすい、比較的安全なレベルってことね。

BB(ダブルビー)」以下は「投機的」って呼ばれてね、リスクが高いってこと。銀行が融資するのは難しいし、お金を借りるのに高い金利を払わなきゃいけなくなるんだ。

もっと下に「B、CCC、CC、C」と続いてね、最終的には「D(デフォルト)」ってランクがある。これは「実際に返済されてない」つまり、もう破産状態ってわけ。

ただ、格付け機関によって多少表記が違うんだ。S&P、ムーディーズ、フィッチは、基本的には同じ考え方だけど、細かいランクが違ったりする。だから、企業によっては「S&PではAAだけど、ムーディーズではAA−」みたいなことが起こるんだ。

プラスとマイナスで、さらに細かく分ける

実は、AAAとかAAとかいったランクの横に「+」や「−」がついてることがあるんだ。これは「このランクの中でも、上位の方」「下位の方」ってことを表すんだよ。たとえば「AA+」なら「AAランクの中でも、特に信用度が高い」ってわけ。逆に「AA−」なら「AAランクだけど、少し危ないかも」って意味なんだ。

この+と−があることで、格付けがより細かく分けられるんだね。だから、投資家はこの細かい違いも見て、「この企業は安全だ」「この企業は少し危ないから、金利を高くしよう」って判断するわけ。

格付けが僕たちの生活に与える影響って何?

ここまで読んで、「でも、これって企業の問題じゃないの?僕の生活と関係あるの?」って思ったかもね。実は、めちゃくちゃ関係あるんだ。具体的に説明するね。

ローン金利に影響する

まず一番わかりやすいのが、銀行が企業にお金を貸すときの金利だ。格付けが高い企業なら「この企業なら返してくれるから、金利は低めでいいか」ってなるんだ。逆に格付けが低い企業なら「リスク高いから、金利を高くしないと割に合わない」ってなるんだよ。

そうすると何が起こるか。金利が低い企業は、投資したり、工場を建てたり、新しい機械を買ったり、いろんなことにお金を使える。だから、企業が成長して、給料を上げたり、新しい商品を出したり、いろんなメリットが出るんだ。一方、金利が高い企業は、お金を使う余裕がないから、成長が遅れる。最悪の場合、お金が足りなくなって、従業員をリストラしたり、商品を値上げしたりするんだよ。これが君の生活に影響するってわけ。

会社の給料に影響する

企業の格付けが下がると、その企業の経営が厳しくなることが多いんだ。そうすると、給料を上げるどころか、給料を下げたり、ボーナスを減らしたりする可能性が出てくるんだよ。親がそういった企業で働いてたら、家計が苦しくなるかもね。

親の投資判断に影響する

親やおじいちゃん、おばあちゃんが何か投資してるかもしれないよね。株とか、債券とか。そういった投資判断も格付けを参考にしてるんだ。格付けが下がってるのに投資すると、損する可能性が高いんだ。だから、格付けは「個人の資産」にも関係あるんだよ。

企業の倒産リスク

格付けが極端に下がると、その企業が倒産する可能性だって出てくるんだ。企業が倒産したら、そこで働いてる人は失業しちゃうでしょ。だから、「その企業は大丈夫かな?」って見る時に、格付けは一つの指標になるんだよ。

格付けが変わると、何が起こるのか?

企業や国の格付けはずっと同じじゃないんだ。経営状況が良くなったら上がるし、悪くなったら下がるんだ。では、格付けが上がったり、下がったりすると、具体的に何が起こるのかを説明しようね。

格付けが上がった場合

企業の格付けが上がったら、投資家は「あ、この企業、信用度が上がったんだ。投資しよう」ってなるんだ。そうすると、株価が上がったり、銀行からお金が借りやすくなったり、金利が下がったりするんだよ。すると企業は、そのお金を使って、新しい事業を始めたり、技術開発をしたり、従業員の給料を上げたりできるようになるんだ。

格付けが下がった場合

逆に企業の格付けが下がったら、どうなるか。投資家は「あ、この企業、信用度が下がったんだ。危ないから投資やめよう」ってなるんだ。そうすると、株価が下がったり、銀行からお金が借りにくくなったり、金利が上がったりするんだよ。最悪の場合、お金が足りなくなって、企業が倒産することだってあるんだ。

有名な格付け引き下げの例

実は、格付けが下がったことで、大きなニュースになったことがあるんだ。たとえば、2011年にアメリカの格付けが「AAA」から「AA+」に下がったんだ。理由は、アメリカの借金がすごく増えてたからだね。そしたら、世界中の投資家が「え、アメリカ?危ないの?」ってなって、株価が下がったり、金利が変わったりして、世界経済が大揺れになったんだよ。ほんの1段階下がっただけなのに、そのくらい影響があるんだ。

だから、格付けって「企業だけの問題」じゃなくて、「世界経済」にまで影響を与えるんだよ。そう考えると、すごく大事だって思わない?

格付けを理解するときのポイント

最後に、格付けを理解するときに、押さえておくといいポイントを3つ説明するね。

格付けは「見通し」である

一番大事なのは、格付けはね、「これから先、この企業は大丈夫か」っていう「見通し」を表してるんだ。つまり、現在の状況を表してるわけじゃないんだよ。格付けはAAでも、実は借金がすごく増えてたら、そのうち下がるかもしれないんだ。だから、格付けは「参考にはなるけど、それだけで判断しちゃいけない」ってことを覚えておこう。

格付けは「信用度」を表してるだけ

さっきも言ったけど、格付けは「お金を返せるか」の信用度を表してるんだ。商品の質とか、企業の社会貢献度とか、そういったことは関係ないんだ。だから「AAA格付けの企業だから、その企業の商品は絶対に良い」ってわけじゃないんだよ。

格付け機関も完璧じゃない

格付け機関は、世界中で信用されてるけど、完璧じゃないんだ。過去に、実は経営が危ないのに高い格付けをしちゃった、ってことがあるんだ。2008年のリーマンショック(つまり、世界的な金融危機)の時に、実は経営が危ない企業に高い格付けをしちゃってたんだよ。だから、格付けは「参考資料の一つ」として、他の情報も合わせて判断することが大事なんだ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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