実質利回りって何?わかりやすく解説

不動産投資を調べてるとき、「利回り8%!」って書いてある物件を見て「お、これすごい!」って思ったことない?でも実際に買ってみたら「あれ、思ってたより全然お金残らない…」ってなることが多いんだよね。それって「表面利回り」と「実質利回り」の違いを知らなかったのが原因かもしれない。この記事を読めば、数字に騙されない本当の利回りの見方がわかるよ。

利回りって、ざっくり「投資したお金がどのくらい返ってくるか」ってことだよね?でも「実質」ってつくとどう違うの?

いい質問!利回りには大きく2種類あってね。「表面利回り」は家賃収入だけで計算したザックリ版。「実質利回り」は管理費や税金といった実際にかかる費用も全部引いて計算したリアル版だよ。表面利回りはいわば「額面がくめんの給料」で、実質利回りは「手取りの給料」みたいなイメージかな。
じゃあ広告に載ってる利回りって、表面利回りが多いの?

そう、ほとんどが表面利回りなんだ。なぜかというと、表面利回りのほうが数字が大きく見えるから。「利回り10%」って書いてあっても、実質利回りに直したら6〜7%くらいになることもザラにあるんだよ。だから広告の数字をそのまま信じるのは危険なんだ。
実質利回りってどうやって計算するの?むずかしそう…

式はこうだよ。「(年間家賃収入 − 年間経費)÷(物件価格 + 購入時の諸費用)× 100」。ポイントは2つ。分子では管理費・修繕費・税金など実際の出費を引くこと。分母では物件価格だけじゃなく、仲介手数料や登記費用も足すこと。この2つを考慮するだけで、ずっとリアルな数字になるんだよ。
実質利回りが何%以上だったらOKとかある?

一般的には実質利回り5%以上が一つの目安と言われてるよ。ただ、都心の物件は3〜4%でも人気だったりするし、地方だと7〜8%でもリスクが高いこともある。数字だけじゃなくて、立地・築年数・空室リスクも一緒に考えることが大事なんだ。
📝 3行でまとめると
  1. 広告の利回りはほぼ表面利回りで、経費が一切引かれていない数字だよ
  2. 実質利回りは年間経費と購入諸費用も含めて計算した、手取りに近いリアルな数字
  3. 投資判断には実質利回りを使うべきで、目安は5%前後だが立地やリスクと合わせて判断することが大切
目次

もうちょっと詳しく

実質利回りを正確に出すには、引き算する「経費」の中身をちゃんと把握することが大切だよ。主な経費には、管理会社に払う管理委託費(家賃の5〜10%くらい)、建物の老朽化に備える修繕積立金、毎年かかる固定資産税こていしさんぜい・都市計画税、火災や地震に備える損害保険料、そして入居者が変わるたびにかかる原状回復費用・仲介手数料などがある。これらを全部足すと、家賃収入の20〜30%が経費になることも珍しくないんだ。だから「家賃が入ってくれば丸々儲け」という考え方は大きな間違い。実際に手元に残るお金をしっかり計算する習慣が、不動産投資で失敗しないための第一歩だよ。

💡 ポイント
経費は家賃の20〜30%が目安!表面利回りから2〜3%は引いてリアルに考えよう

⚠️ よくある勘違い

❌ 「利回りが高い物件ほどお得な投資だ」
→ 表面利回りだけを見て飛びつくと、経費や空室リスクを考慮していないため、実際の収益がマイナスになることも。特に築古・地方物件は表面利回りが高くても空室率が高く手残りが少ないケースが多い。
⭕ 「実質利回りと空室リスクを合わせて判断する」
→ 実質利回りで手残りを計算した上で、その地域の賃貸需要・空室率・築年数による修繕リスクも確認することが正しい投資判断の進め方。数字は一つの入口に過ぎない。
なるほど〜、あーそういうことか!

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利回りってそもそも何?基本から確認しよう

利回りは「投資の効率」を示す数字

利回りとは、投資したお金に対して1年間でどのくらいの収益が得られるかを、パーセントで表したものだよ。つまり「投資した金額に対するリターンの割合」ということ。

例えば、100万円を投資して1年間で5万円の収益が得られたとしたら、利回りは5%になる。計算式は「収益 ÷ 投資額 × 100」だ。シンプルに言うと、利回りが高いほど投資効率が良い、ということになるね。

不動産投資での利回りの意味

不動産投資の場合、収益は主に「家賃収入」だよ。マンションや一戸建てを買って人に貸すことで毎月家賃が入ってくるよね。その家賃が1年間でいくらになるかを、物件の購入価格と比較したのが利回りなんだ。

たとえば1000万円の物件を買って、毎月8万円の家賃が入るとしよう。年間の家賃収入は96万円。利回りは 96万 ÷ 1000万 × 100 = 9.6% になる。「おお、10%近い!」って思うかもしれないけど、これはあくまでも表面上の話。実際にかかる費用を無視しているから、現実とはだいぶズレているんだよ。

表面利回りはあくまでも「目安」

不動産の広告でよく見かける利回りの数字は「表面利回り(グロス利回りとも言う)」と呼ばれるもの。計算式は「年間家賃収入 ÷ 物件価格 × 100」だけ。管理費も税金も修繕費も、何も引かない。だから実態より大きな数字になりやすい。広告に使われるのも、そのほうが見栄えがいいからなんだよね。

「表面利回り」という名前の通り、あくまでも表面的な数字。投資を検討するときに最初に参考にする程度のものと覚えておこう。

実質利回りの計算方法をマスターしよう

実質利回りの計算式

実質利回り(ネット利回りとも言う)の計算式はこうだよ。

実質利回り =(年間家賃収入 − 年間経費)÷(物件価格 + 購入時諸費用)× 100

表面利回りとの違いは2つ。1つ目は、収益から年間の経費を引いていること。2つ目は、物件価格だけでなく購入時にかかった費用も分母に加えていること。この2つを加味することで、実際に手元に残るお金に近い数字が出てくるんだ。

具体的な数字で計算してみよう

例を使って計算してみよう。

・物件価格:2000万円
・購入時諸費用(仲介手数料・登記費用など):100万円
・年間家賃収入:120万円(月10万円)
・年間経費合計:24万円(管理費・固定資産税こていしさんぜい・修繕費など)

表面利回り:120万 ÷ 2000万 × 100 = 6.0%
実質利回り:(120万 − 24万)÷(2000万 + 100万)× 100 = 96万 ÷ 2100万 × 100 = 約4.57%

表面6%と実質4.57%、約1.4%の差があるね。「たった1%ちょっとじゃん」と思うかもしれないけど、2000万円の物件だと1%の差は年間20万円の違いになる。10年で200万円。これは大きい!

年間経費に含まれるものリスト

実質利回りの計算で引く「年間経費」には何が含まれるか、まとめてみよう。

管理委託費:管理会社に払う費用。家賃の5〜10%が相場
修繕積立金・修繕費:建物のメンテナンス費用。築年数が古いほど高くなりがち
固定資産税こていしさんぜい・都市計画税:物件を持っているだけで毎年かかる税金
損害保険料:火災保険・地震保険など
入居者入れ替え費用:原状回復工事・清掃・次の入居者を探す仲介手数料など

これらを全部合計すると、年間家賃収入の20〜30%になることも多いんだよ。「経費なんてそんなにかからないでしょ」と思いがちだけど、意外とかかるものなんだ。

実質利回りの目安と相場感を知ろう

一般的な目安は5%前後

実質利回りの目安として、よく言われるのが5%前後だよ。5%を超えていれば「まずまず良い物件」として検討の価値あり、という感じ。ただし、これはあくまでも参考値で、エリアや物件タイプによってかなり変わるんだ。

都心と地方では相場が全然違う

東京・大阪などの都心部では、実質利回りが3〜4%でも人気の物件はたくさんある。なぜかというと、空室リスクが低くて安定した家賃収入が見込めるから。「利回りは低いけど、ずっと入居者がいる」なら、トータルの収益は悪くないんだよね。

一方、地方では実質利回り8〜10%の物件もあるけど、空室率が高かったり、人口が減っていて将来的に家賃が下がったりするリスクもある。数字が高いからといって飛びつくのは危険だよ。

ローンを使う場合はキャッシュフローも必ず確認

多くの人は不動産を買うときにローンを使うよね。ローンを使う場合、実質利回りが良くても、毎月の返済額が家賃収入を上回ってしまったら意味がない。実質利回りを確認するのと同時に、毎月の手残り(キャッシュフロー)もしっかり計算しよう。「家賃収入 − 経費 − ローン返済額」がプラスになっているかが大切なんだ。

実質利回りを上げる方法・下がる原因を知ろう

実質利回りが下がる主な原因

せっかく計算して「これは良い!」と思っても、実際に運用していると実質利回りが想定より下がることがある。主な原因を知っておこう。

空室の発生:入居者がいない期間は家賃収入がゼロになる。特に入居者の入れ替えが多い物件は注意が必要。空室率を計算に織り込んでおくことが大切だよ。一般的に年間の空室率として5〜10%を見込んでおくといいと言われているよ。

家賃の下落:築年数が経つと家賃を下げないと入居者が決まらなくなることがある。購入時の家賃が10年後も同じとは限らない。

想定外の修繕費:給湯器が壊れた、雨漏りがした、などのトラブルは予告なく起きる。特に築古物件は修繕費が多くかかりやすい。

実質利回りを上げるための工夫

逆に、実質利回りを高めるために投資家が工夫していることもある。

管理費の見直し:管理会社を変更することで管理委託費を下げられることがある。相見積もりをとるのが基本。

リノベーションで家賃アップ:内装や設備をリノベーションして、家賃を上げる方法もある。ただし、リノベーション費用もかかるので、費用対効果をきちんと計算することが必要だよ。

空室を減らす工夫:良い管理会社に任せて入居者募集を積極的にしてもらう、ペット可にするなど入居条件を緩和するといった工夫で空室期間を短くできることもある。

実質利回り以外に確認すべきポイント

利回りは「一つの指標」に過ぎない

ここまで実質利回りの大切さを説明してきたけど、実質利回りだけで投資判断をするのは危険だよ。利回りはあくまでも数ある指標の一つ。他にも確認すべきポイントがある。

立地・周辺環境は最重要

不動産投資で「立地が9割」という言葉があるくらい、場所は大切。駅からの距離、周辺のスーパーやコンビニ、学校や病院といった生活利便施設の充実度、治安などは入居者が住みたいかどうかを大きく左右する。どれだけ利回りが高くても、誰も住みたがらない場所なら意味がないよね。

築年数と建物の状態

築年数が古い物件は価格が安くて利回りが高く見えることが多い。でも、その分だけ修繕費や設備交換費がかかりやすい。耐震性能も築年によって基準が違う。1981年以前に建てられた建物は「旧耐震基準」で、現在の基準を満たしていないことも多いよ。

また、マンションの場合は管理組合の修繕積立金がちゃんと積み立てられているかも確認しよう。積立が不足していると、大規模修繕のときに一時金として大きな出費を求められることがある。

出口戦略(売るときのことも考える)

不動産投資は買うだけでなく、最終的に売るときのことも考えておく必要がある。つまり「出口戦略」が大切。需要がある立地の物件は、売りたいときに売りやすく、良い値段がつきやすい。逆に需要が乏しい地域の物件は、いざ売ろうとしても買い手がつかないことがある。利回りだけを追いかけて出口のない物件を買うのは、大きなリスクだよ。

実質利回りは不動産投資を判断する上でとても重要な指標だけど、それだけで全てを決めるのではなく、立地・建物・将来の売却可能性なども含めて総合的に判断することが大切。まずは実質利回りの計算をしっかりマスターして、「この物件は本当に稼げるのか?」を自分の頭で考える習慣をつけていこう。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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