「401k」って聞いたことありますか?アメリカで働く人たちが使ってる退職金の貯め方なんだけど、日本にいても知っておくと損しないかもしれません。給料の一部を自動的に貯める仕組みで、しかも税金の優遇もあるっていう、結構スゴい制度なんです。この記事を読めば、401kって何なのか、どうしてそこまで大事なのかがスッキリわかりますよ。
- 401kはアメリカの退職金制度で、給料の一部を毎月自動的に貯めておくシステム
- 貯めたお金は税金が優遇されるから、通常の貯金より有利に増やせる
- 基本的には59歳半まで引き出せないけど、その代わり大きく育てられる制度
もうちょっと詳しく
401kって言葉は、実は「Internal Revenue Code 401(k)」というアメリカの税法の条項名なんだ。つまり、政府が決めた法律の項目番号が、そのまま制度の名前になってるんだよ。すごいシンプルだけど、それくらい公式な制度ってことだね。401kは大きく分けて2つのタイプがあって、会社が運営する「Traditional 401(k)」と、フリーランスや自営業者が使う「Solo 401(k)」がある。給料から自動的に天引きされるから、「あ、貯まってた!」っていう感じになりやすいのも特徴。
401kの最大のメリットは「税金の優遇」と「自動積立」。意思が弱くても自動的に貯まる仕組みなんだ
⚠️ よくある勘違い
→ 401kは「貯めるための箱」なだけで、その中身をどこに投資するかは自分で選ぶんだ。株価が下がれば、当然減ることもあるよ。
→ 政府が「貯めるなら税金をまけます」ってくれてる優遇制度。その中に、安全な商品から冒険的な商品まで、いろいろ選べるんだ。
→ いくら貯められるかは自分の給料と貯蓄額によって変わる。貯めなければ、当然老後も苦しくなるよ。
→ 制度が優遇してくれるだけで、実際に貯めるのは自分。毎月コツコツ積み上げることが大事なんだ。
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401kの基本ってどんな仕組み?
給料から自動天引きされる
401kの最大の特徴は、給料から自動的にお金が引かれるってところだね。たとえば、月給が4000ドル(日本円で約50万円)だったとして、401kに月10%(400ドル)貯めるって設定すると、実際に口座に入ってくるのは3600ドルになる。その差の400ドルが、勝手に401kの口座に入っていく、っていう感じ。
これって、すごく大事なポイントなんだよ。人間って、「貯蓄しよう」って決めても、ついつい使ってしまうものなんだ。でも、自動天引きだと、「使う前に貯まってる」状態になるんだよ。これを経済学では「行動経済学」って言うんだけど、つまり、人間の心理的な弱さを逆手に取って、貯蓄させちゃおう、ってわけなんだ。
タイプA:Traditional 401(k)
Traditional 401(k)は、給料から差し引かれるお金が「税金の対象にならない」っていうやり方だね。つまり、さっきの例だと、400ドルは給料にカウントされないから、その分の所得税が減るんだ。
「えっ、税金が減るの?」って思うかもしれないけど、これがポイント。今、税金が減って、貯蓄できるんだ。ただし、定年後に引き出すときは、そのお金に対して税金がかかるよ。つまり、「今、税金を払わない代わりに、後で払う」っていう取引なんだ。
この仕組みがお得な理由は、定年後の所得税率が、仕事をしてたときより低くなる場合が多いってこと。仕事をしてたときは給料が高かったから、税金も高い税率で取られてた。でも定年後は、給料がなくなって401kから少しずつ引き出すだけだから、税率が低い。だから、トータルで見ると、払う税金が減る、っていうわけなんだよ。
タイプB:Roth 401(k)
もう一つのタイプが「Roth 401(k)」。こっちは真逆で、給料から差し引かれるお金は「今の税金は払う」けど、定年後に引き出すときは「税金がかからない」ってやり方だ。
「えっ、今、税金を払うの?なんでそんなことするの?」って思うよね。これは、「若いときの税率が安いなら、今払ったほうがトータルで得」ってときに使うんだ。たとえば、これからキャリアを積んでどんどん給料が上がる若い人は、今の税率は低い。だから、今のうちに税金を払ってRoth 401(k)に貯めておけば、定年後に大きく育ったお金を、税金なしで引き出せる、ってわけだ。
会社がマッチングしてくれるって、なに?
会社からのボーナス
ここからが、401kの本当にスゴいところ。多くのアメリカの会社は「401kにお金を積み立てる従業員に、会社からもお金を足す」っていうサービスをしてくれるんだ。これを「マッチング」って言う。つまり、会社からのプレゼント、給料の追加ボーナスみたいなもんだね。
具体例を出そう。月給が4000ドルで、401kに10%(400ドル)を貯めてるとしよう。会社のマッチング率が50%だったら、会社は200ドル(その50%)を足してくれるんだ。つまり、自分が400ドル貯めたら、会社が200ドル足してくれるから、実際には600ドル貯まるってわけ。
これは、ハッキリ言ってお金を拾ってるのと同じだよ。だから、アメリカで働く人は、「会社のマッチングを全部もらう」ために、最低でも月給の5〜6%は401kに貯める人がほとんどなんだ。
マッチングをもらわないのは損
たとえば、年給が5万ドル(日本円で約650万円)の人が、会社のマッチング率50%だったとしよう。月給は約4166ドルだから、月10%で416ドル貯めると、会社が208ドル足してくれる。これを1年続けると、会社からのマッチングだけで2496ドル(日本円で約32万円)もらえるんだ。
「え、32万円ももらえるの?」って思うよね。それなのに、貯蓄に回さないで、全部給料で受け取るっていう人もいるんだ。これはホント、損しまくってるのと同じなんだよ。だから、アメリカの金融教育では「絶対に会社のマッチングはもらいな」って教えるんだ。
お金の運用って、誰がやってるの?
自分で商品を選ぶ
401kに貯まったお金は、銀行の普通預金みたいに、ただ貯まってるだけじゃないんだ。その中身をどこに投資するかは、自分で選べるんだよ。つまり、401kは「貯めるための箱」で、その中に何を入れるかは、本人の裁量なんだ。
選択肢としては、こんなものがある:
- 株式ファンド(会社の株や株価指数に投資するもの)— リスクが高いけど、利益も大きい
- 債券ファンド(国債や社債に投資するもの)— リスクが低いけど、利益も小さい
- バランスファンド(株と債券を混ぜたもの)— リスクと利益のバランスが取れてる
- ターゲットデートファンド(定年の年を決めると、自動的にバランスを調整してくれるもの)— 超初心者向け
若いうちは、時間がいっぱいあるから、リスクが高い株式ファンドにして、大きく増やそう、っていう人が多いんだ。一方、定年が近い人は、損するのがイヤだから、債券ファンドにして、安全に貯めるんだよ。
運用成績は自分の責任
ここが大事なポイント。401kは「税金の優遇」をしてくれるけど、その中身が増えるか減るかは、自分の選択と運の問題なんだ。つまり、「401kに貯めれば、必ず増える」ってわけじゃなくて、「401kに貯めた場合、税金は優遇される」ってだけなんだよ。
たとえば、2008年のリーマンショックのとき、多くの人の401kは半分くらい減ってしまった。「えっ、これは詐欺じゃないの?」って思う人もいたんだけど、実は、そういう商品を選んじゃった本人の責任なんだ。だから、アメリカでは「ファイナンシャルリテラシー」(つまり、お金の知識)が、すごく大事なんだよ。何にお金を投資するか、ちゃんと理解して選ばないと、損することもあるんだ。
定年までお金を引き出せないってホント?
59歳半が引き出し開始年齢
401kの基本ルールは、59歳と半分(59.5歳)になるまで、お金を引き出すと罰金が取られるんだ。「ちょっ、待ってよ。59歳と半分?なんでそんな細かい?」って思うかもしれないけど、アメリカはいろいろと細かいんだよ。
もし、30歳で401kに貯め始めて、50歳で引き出そう、って思ったら、どうなるか。本来なら、その401k口座は50歳から税金がかかるから、引き出したお金全体に所得税(つまり、普通の給料と同じ税率)と、さらに「早期引き出しペナルティ」(つまり、罰金)として10%が取られちゃうんだ。つまり、引き出したお金の10%が、理由なく吹き飛ぶってわけ。
「あ、でも、そんなに待てない。途中で引き出したい」って人もいるよね。実は、例外があるんだ。
例外的に引き出せるケース
401kから早期に引き出せる例外的なケースは:
- 72(t)ルール— 一定額を毎年計画的に引き出す場合、ペナルティがかからない
- disability(障害) — 働けなくなったときは、ペナルティなしで引き出せる
- medical expenses(医療費) — 調整後総所得の7.5%を超える医療費がかかったときは、その分は引き出せる
- first-time home purchase(初めての家の購入) — 人生で初めて家を買うときは、最大12,500ドルまでペナルティなしで引き出せる
- hardship withdrawal(困窮時の引き出し) — 本当に困った場合に会社に申請すると、認められることもある
ただし、注意が必要なのは、ペナルティがなくなっても、所得税はかかるってところだね。つまり、「罰金は取られないけど、普通の給料と同じ税率で税金がかかる」ってことだ。
RMD(必須最小引き出し額)
ここもちょっと複雑だけど、重要なルールがあるんだ。72歳になると、401kから毎年「最低でもこのくらいは引き出さないとダメ」っていう金額が決まるんだ。これを「RMD(Required Minimum Distribution)」って言う。つまり、いくら仕事をしてなくても、毎年引き出す義務が出てくるんだよ。
「え、引き出さない選択肢はないの?」って思うかもしれないけど、政府の方針として「いつまでも税金優遇してるわけじゃないよ」ってメッセージなんだ。いくら老後資金があるからって、何十年も引き出さないのは、政府も困るんだよ。だから、ある年齢からは「引き出しなよ」って強制するわけなんだ。
日本人にとって401kって意味あるの?
アメリカで働く日本人は必須
もし、日本人がアメリカで働いてたら、401kは絶対に利用すべき制度だね。だって、会社からのマッチングで、勝手にお金が増えるんだし、税金も優遇されるんだから。これを使わない理由はないんだよ。
ただし、注意が必要な場合があるんだ。たとえば、「3年でアメリカから日本に帰る」って決まってたら、どうするか。401kは基本的に、アメリカの制度だから、日本に帰ると手続きが複雑になるんだ。でも、手続きさえちゃんとすれば、日本でも401kを持ってることはできるんだよ。ただし、日本の税務申告と絡む場合もあるから、専門家に相談したほうがいいね。
日本国内からは利用できない
日本にいながら、アメリカの401kを使う、ってことはできないんだ。401kはアメリカの企業に雇用されてる人向けの制度だから、日本の企業に雇用されてる人は使えないんだよ。
ただし、日本にも似たような制度があるんだ。それが「iDeCo(個人型確定拠出年金)」や「つみたてNISA」。これらは、401kと同じく、税金の優遇を受けながら、老後資金を貯められる制度なんだよ。つまり、「アメリカでは401k、日本ではiDeCoやNISA」って感じで、各国で似たような制度を使ってる、ってわけなんだ。
将来アメリカで働く可能性があるなら知っておこう
もし、今は日本にいるけど、「将来アメリカで働くかもしれない」って人は、401kがどういう制度か知っておくといいよ。なぜなら、アメリカの企業に入ったら、401kを使わないと、すごく損するから。会社のマッチングをもらわない、税金優遇を使わない、ってことになっちゃうんだ。
それにね、最近は、リモートワークが流行ってるから、「日本にいながらアメリカの企業で働く」ってことも、もしかしたらあるかもしれない。その場合、401kが使えるかどうかは、会社によって違うんだ。だから、「海外のオファーが来たら、401kに入れるか確認する」ぐらいの知識は、あって損しないんだよ。
