テレビのバラエティー番組を見ていて「もしかしてこれ演出なんじゃ…?」と疑ったことない?実は、放送やネット上には「やらせ」と呼ばれる仕込まれた場面が存在するんだ。嘘だと知らずに信じちゃうと、本当のことが何なのかわからなくなっちゃう。この記事を読めば、「やらせ」が何なのか、なぜダメなのか、どうやって見分けるのかがわかるよ。
- 「やらせ」とは、本当だと見せかけて 事前に計画された嘘の場面 のこと。ドラマとは違い、視聴者に気づかせない
- テレビやネットで 信じさせる力を使って嘘をつく から、倫理的に問題がある。視聴者の信頼を傷つける
- 「やらせ」を見分けるには 常に疑う目を持つ こと。一つの話を鵜呑みにせず、複数の情報源を確認しよう
もうちょっと詳しく
「やらせ」という言葉は、日本語でよく使われるけど、実は海外でも同じような問題がある。海外ではフェイク(嘘の映像)とか、ステージド・フォトグラフ(演出された写真)という言い方をすることもあるんだ。昔からテレビの世界では、視聴率を上げるために盛られた場面が作られてきた。でも、特にスマートフォンやSNSの普及で、情報が拡散されやすくなった今、「やらせ」はより危険になってるんだよ。一度拡散された嘘の情報は、本当だと思い込んでしまう人が増えるからね。
「やらせ」は視聴者を騙す行為だから、情報リテラシー(情報を正しく読み取る力)が大事
⚠️ よくある勘違い
→ 違う。テレビはドラマ・ニュース・バラエティーなど、いろいろな番組があるんだ。きちんとしたニュース番組は事実を伝えようとしてるよ。「やらせ」があるのは一部の番組だけ。全部を否定するのはもったいない
→ 正解。番組の雰囲気、内容、情報源によって、どの程度信頼できるか判断することが大事。「演出がある=全部嘘」じゃなくて、「演出がある程度かな」って考えるんだ
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「やらせ」って何?ありのままとは違う作られた場面
「やらせ」の基本的な意味
「やらせ」というのは、テレビやネット動画で、視聴者に対して「これは本当に起きたことですよ」と見せているのに、実はスタッフが事前に決めて、演出した場面のことだよ。言い換えると、ドキュメンタリー(記録映像)だと思わせて、実は脚本があるということだね。
例えば、バラエティー番組で「街の人の本音をインタビュー」という企画があったとしよう。視聴者は「あ、普通の市民の人たちの素直な意見を聞いてるんだ」って思うよね。でも実は、面白い回答をしてくれそうな人だけをあらかじめ選んでいたり、質問の順番を工夫して特定の答えを引き出したり、編集で面白い部分だけ切り取ったりしてるんだ。つまり、「本物の日常」に見せかけながら、実は視聴者を驚かせたり、笑わせたりするために計算された場面を作ってるってわけ。
ドラマとの違い
ここで大事な違いをおさえておこう。テレビには「ドラマ」という番組があるよね。これは最初から「作り物のお話です」って明示されてる。俳優さんが演技するし、脚本もあるし、誰が見たって「これは創作です」ってわかるんだ。視聴者も「今から面白い話を楽しむぞ」って心構えで見てるんだよ。
だけど「やらせ」は違う。ドラマのように「作り物ですよ」って前置きがない。むしろ「これはニュースです」「これは素人の本当の反応です」「この場面は実際に起きたことです」って見せるんだ。つまり、創作なのに本物だと装ってるんだね。だから騙されるんだよ。
なぜ「やらせ」をする?
テレビ局やメディアが「やらせ」をするのは、つまるところ視聴率やアクセス数を稼ぎたいからだ。面白い番組を作るには、視聴者の心を掴まないといけないよね。でも自然に起きる出来事って、意外とつまらなかったりするんだ。だから、視聴者が「おお、すごい」とか「わあ、大変」って思うような場面を意図的に作って、「これが起きました」って見せるんだ。
また、ニュース番組やドキュメンタリーなら、「真実を伝える」のが仕事だよね。でもバラエティー番組は「楽しさ」が第一だから、事実よりも面白さを優先させちゃう番組も出てくるわけ。そうすると「やらせ」が増えちゃうんだよ。
どんな「やらせ」があるの?実例で理解する
バラエティー番組での「やらせ」
バラエティー番組で最も多いのが、街頭インタビューやアンケートの「やらせ」だ。例えば「新商品の感想を街の人に聞きました」という企画があったとしよう。実際には、スタッフが事前に「面白い反応をしてくれそうな人」を探して、その人たちにだけインタビューしてるんだ。つまり、本当は「全員が好意的な感想を言ったわけじゃない」のに、「みんな喜んでた」という印象を与えてるんだよ。
また、「リアクション芸人(大げさなリアクションをする人)」を番組に出す場合も、その人の反応が本当のものかどうか微妙だったりするね。実は台本があって「ここで大きく驚いてください」って指示されてるかもしれない。視聴者は「あ、この人は本当に驚いてるんだ」って思うけど、実は演技かもしれないってわけだ。
ニュース番組やドキュメンタリーでの「やらせ」
もっと深刻なのが、ニュース番組やドキュメンタリーでの「やらせ」だ。これらは「真実を報道する」のが仕事だから、「やらせ」があると大問題になるんだ。例えば、「ある事件の現場に居合わせた人」だと思った人が、実はエキストラとして雇われた人だったケースがあるんだよ。
また、「○○の現象が起きています」と言いながら、実は過去に撮った映像や、別の場所で撮った映像を使ってたりもするんだ。これは「やらせ」というより「フェイク報道」に近いね。視聴者は「今、この瞬間にこんなことが起きてるんだ」って思い込まされるんだよ。
SNSやYouTubeでの「やらせ」
最近は、テレビだけじゃなくてSNSやYouTubeでも「やらせ」が増えてるんだ。例えば、「奇跡的な出来事をカメラに収めました」という動画が実は仕込まれていたということもあるんだよ。YouTuberが「このフォロワー数を達成しました!」って喜ぶ場面も、実は何度も撮り直してベストな表情のテイクを選んでるかもしれない。
SNSの「自撮り写真」だって、実は何枚も撮った中で最高の一枚を選んでるんだ。これも広い意味では「やらせ」に近いね。つまり、現実をそのまま見せるのではなく、見栄えよく加工・演出したものを見せてるってわけだ。
「やらせ」は何が問題なの?信頼を傷つける行為
視聴者を騙す
一番大きな問題は、視聴者を騙してるってことだね。「これは本当のことです」と信じさせて、実は作られた場面だった。だから信頼が壊れるんだ。あなたも経験ありますよね。友だちから「これ本当の話」って聞いて信じたのに、実は嘘だったってなると、その友だちのことを信じられなくなる感じ。それと同じだよ。
特に、政治や社会的な問題を報道する番組での「やらせ」は危険だ。例えば「国民の○○%が反対しています」という報道が実は「特定の反対派の人だけを集めたインタビューだった」なんていうケースがあるんだ。そうすると、視聴者は間違った国民感情を信じちゃうんだよ。
情報を間違って理解する
「やらせ」によって、私たちは実際とは違う情報を正しいと思い込むんだ。例えば、バラエティー番組で「あの食べ物は超おいしい」って大勢の人が褒めてたら、あなたも「あ、そんなにおいしいんだ」って思うよね。でも実は、その番組に出てた人たちは、特に好きな人だけを集めてたかもしれない。本当は「意見が分かれる食べ物」なのに「万人向けの食べ物」だと思い込んじゃうんだ。
これが繰り返されると、私たちの判断力が鈍くなる。「テレビで言ってたから」「動画で見たから」という理由だけで、もう信じちゃうようになるんだよ。それって危険でしょ。自分の頭で判断できなくなる。
メディアへの信頼が失われる
一度「やらせ」がばれると、そのメディア全体への信頼が失われるんだ。「あの番組で『やらせ』があったんだって」って知ると「他の番組も信じられない」って思っちゃいますよね。これは個々の番組の問題じゃなくて、メディア全体の信頼性が下がるんだよ。
実は、ニュース番組でも動画サイトでも、ほとんどの編集者は正直に情報を伝えようとしてるんだ。でも一部の「やらせ」のせいで、全体が疑われちゃう。だから「やらせ」はメディアの敵なんだよ。
社会に悪影響を与える可能性
「やらせ」が社会全体に波紋を広げることもあるんだ。例えば、「とある商品が爆発的に売れてる」という「やらせニュース」が拡散されたら、実は品不足もないのに買い占めが起きるかもしれない。「ある芸能人が不倫した」という「やらせ報道」が広がったら、本人は大変な被害を受ける。
最近だと、SNSで拡散される「やらせ」は瞬く間に広がるんだ。「本当だと思って」何千人、何万人が共有する。そうすると、嘘だってことがわかった後でも嘘の方が記憶に残っちゃうこともあるんだよ。
「やらせ」を見分けるコツ。情報を疑う目を持つ
複数の情報源を確認する
一番大事なのは、一つの情報源だけで判断しないってことだ。「テレビでこう言ってた」「この動画ではこう言ってた」ってなったら、他の情報源でも確認してみよう。複数の番組、複数のメディア、複数の人が同じことを言ってたら、信頼性が高いんだ。
例えば、「新商品が大人気」って情報があったら、SNSの一般人の声も確認してみる。テレビでは「みんな好評」って言ってるけど、SNSでは「微妙」って言ってる人もいたら「あ、テレビは特に好きな人だけを集めたんだな」ってわかるよね。
情報の出所を確認する
「誰が言ってるのか」も大事だよ。その情報を伝えてる人(メディア、YouTuber、インフルエンサー)が、本当に信頼できる人なのかを考えてみよう。
例えば「有名人が推薦している商品」という情報があったら、その有名人は本当にその商品が好きなのか、それとも広告料をもらってるのかを考えてみる。「医者が推奨している」という情報だったら、その医者は本当に医者なのか、それとも単なる一般人なのかを確認してみる。こういう批判的な思考が大事なんだ。
映像や写真の日付や場所を確認する
ニュース番組やドキュメンタリーで映像が出てきたら、「いつ撮った映像なのか」「どこで撮った映像なのか」を確認してみよう。例えば「現在の状況です」と言いながら、実は数年前の映像を使ってることもあるんだ。
今は、スマートフォンで簡単に「画像検索」ができるよね。疑わしい写真が出てきたら、その写真をGoogleやTinEyeなどの検索エンジンで検索してみるんだ。そうすると、その写真がいつどこで撮られたのか、本当はどういう文脈で使われてたのかが、わかることがあるんだよ。
大げさな演出がないか注意する
「え、そんなに?」「本当に?」って思うようなリアクションや表情が出てきたら、それは演出かもしれないって疑ってみよう。特に、リアクション芸人やタレントの場合は、本当の反応よりもずっと大げさに演技してることが多いんだ。
また、「この場面だけ編集が切り替わってる」「ここだけ音声が入ってる」みたいな、編集のテクニックがあったら「何か隠してるのかな」って疑ってみるのもいい。メディア・リテラシー(メディアの作られ方を理解する力)があると、気づきやすくなるんだよ。
専門家の意見も確認する
医療や科学に関する情報だったら、本当の専門家の意見も確認してみよう。テレビに出てる「医者」や「博士」が本当に信頼できる専門家なのか、それとも単に有名なだけなのかを見分けることが大事だ。
また、その分野の複数の専門家が同じことを言ってるかどうかも重要。一人の専門家だけが「これは画期的だ」と言ってても、他の専門家は「それは怪しい」って言ってることもあるんだ。こういう「異なる意見」に気づくことが、正しい情報を理解することにつながるんだよ。
私たちができることは何?正しいメディア利用のために
「やらせ」を見つけたら、発信する勇気
もしあなたが「これはやらせじゃないか」って疑わしい場面を見つけたら、その情報をSNSやコメント欄で発信することも大事だよ。もちろん、根拠なく「やらせだ」と言うのはダメだけど、「根拠を示しながら疑問を出す」ことはいい行動なんだ。
例えば「この映像、別の場所で前に見たことあるんですけど」とか「この人、こっちの番組ではこう言ってたけど、矛盾してないか」みたいに、具体的な根拠を示しながら疑問を提示する。そうすると、他の視聴者も「あ、そういう見方もあるのか」って気づくんだよ。
「信じやすさ」に気をつける
私たちの脳は、「自分の信じたいことは信じやすい」という特性を持ってるんだ。これを確認バイアスというんだけど、つまり「自分の考えに合った情報は疑わずに信じちゃう」ってことね。
例えば、あなたが「あの政治家は悪い人だ」と思ってたら、その人の悪いニュースは疑わずに信じちゃう。でも、その人の良いニュースは「これは嘘かもな」って疑っちゃう。その結果「やらせ」に騙されるんだよ。だから、自分の考えに合わない情報でも「あ、これは疑ってかかってるな」って気づくことが大事なんだ。
子ども・若者への情報教育
中学校の授業でも「メディア・リテラシー」を学ぶことが重要になってるんだ。テレビやネットの情報がどうやって作られてるか、どこに「やらせ」が隠れてるか、どうやって見分けるか。こういうことを学べば、大人になった時に騙されない大人になれるんだよ。
だから、今のうちから「テレビを見る時は疑う目を持つ」「SNSの情報を鵜呑みにしない」という習慣をつけることが大事なんだ。親や先生に「これってやらせじゃないかな」って相談したり、一緒に情報の真偽について考えたりするのもいいね。
良心的なメディアを応援する
最後に大事なのは、正直な情報を発信してるメディアを応援することだ。視聴率のためだけに「やらせ」をする番組よりも、時間をかけてきちんと取材して、事実を伝えるドキュメンタリーや報道番組を見る。そういう選択肢を増やすことで、メディア全体の質が上がるんだよ。
あなたが「このメディアは信頼できる」って思ったら、その情報を友だちと共有したり、SNSで「この番組は良かった」ってつぶやいたりするのもいい。そうすると「良心的なメディアには価値がある」という社会的な圧力が生まれて、「やらせ」を減らすことにつながるんだ。
