給料を受け取るときに「社会保険料」って毎月引かれてるけど、実際に何にお金が使われてるのかぼんやりしてるよね。医療費が安くなるのはわかるけど、年金は?雇用保険は?なんでそんなにいろいろあるの?この記事を読めば、社会保険がどんなシステムで、自分の人生にどう関わっているかがわかるよ。
- けがや病気、老後などのリスクに備えるための 社会全体での助け合いシステム です
- 医療保険、年金、雇用保険、労災保険という 複数の保険 からなっています
- 給料から毎月保険料が引かれるのは、みんなでリスクを支える ためです
もうちょっと詳しく
社会保険がなぜ生まれたのか、気になったことないですか。日本の社会保険制度は、戦後、日本が高度経済成長を遂げるときに本格化しました。当時、個人の力では対応できない医療費や老後の生活費が問題になってたんです。そこで「みんなでお金を出し合えば、誰もが困らないようにできるんじゃないか」という考え方が生まれたわけ。これを「相互扶助」という考え方で、つまり「お互いに支え合う」ってことですね。社会保険は、この相互扶助の理念を形にした制度なんです。
社会保険は「困った時にお互いに助ける」という、人間の助け合いの気持ちを制度にしたものなんだ
⚠️ よくある勘違い
→ 年金は社会保険に含まれる保険のひとつです。社会保険の中に、医療保険、年金保険、雇用保険、労災保険があります。
→ 社会保険という大きなカテゴリの中に、複数の保険があるという関係です。
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社会保険とは何か
みんなで支える仕組み
社会保険って言葉を聞くと難しく聞こえるけど、実はすごくシンプルな考え方なんですよ。人生って何が起きるかわからないじゃないですか。例えば、明日、事故でけがをしちゃうかもしれない。急に病気になって、治療に数十万円かかるかもしれない。定年退職した後、どうやって生活していこう…そんな「もしもの時」って誰にでもあるんです。でも、そういう時って、ひとりの力では対応できないんですよ。
ここで登場するのが社会保険です。社会保険は、つまり「困った人を助けるためにみんなでお金を出し合う仕組み」なんです。考えてみてください。今、あなたは元気かもしれません。でも10年後、20年後はどうなってるかわかりませんよね。だから、みんなで毎月少しずつお金を出し合っておいて、「その時」が来たら、そのプールされたお金から助けてもらう。これが社会保険の基本的な考え方です。
具体例を出すと、健康保険がわかりやすいですよ。病院に行ったときに、あなたが払うのは医療費の3割(自分が医療保険に入ってるなら)ですよね。残りの7割は、みんなの保険料で支えられてるんです。もし保険がなかったら、同じ治療に3倍のお金がかかっちゃいます。たとえば、盲腸の手術が30万円かかるとしたら、保険があれば自己負担は3割の9万円。保険がなかったら30万円全額払わなきゃいけないわけです。これが社会保険の力なんですよ。
複数の保険でいろんなリスクに対応
社会保険というのは、実は複数の保険の総称なんです。病気やけがだけじゃなく、人生には色々なリスクがあるから、それぞれに対応する保険があるんですね。
医療保険は、病気やけがの時の医療費を支える保険。虫歯から大手術まで、医療全般をカバーしています。年金保険は、老後の生活費を支える保険。働いている間にお金を出してくと、定年後にもらえるんです。雇用保険は、会社を辞めて失業した時に、生活を支えるための保険。ハローワークで失業給付をもらうのは、この保険のおかげです。労災保険は、仕事中にけがをしたり病気になったりした時の保険。これは会社が保険料を払ってくれるんですよ。
つまり、「人生で起きるいろんな大変なこと」に対して、社会保険という制度が複数の保険を用意してくれてるわけです。だから給料からいろいろ引かれるんですよ。医療保険料、厚生年金保険料、雇用保険料…それぞれが違う目的の保険だから、みんなで支えるために必要なお金が多いんです。
社会保険を支える4つの柱
医療保険(健康保険):病気やけがのときの味方
医療保険は、社会保険の中でも一番身近な保険かもしれませんね。病院に行ったときに、保険証を出すことで、医療費の3割で済むというやつです。これがないと、医療費は全額自己負担になっちゃうんですよ。
医療保険の仕組みは、こうです。みんなが毎月「保険料」を払いますよね。その全員のお金が大きなプール(貯金箱みたいなもの)に集められます。そして、誰か病気になって病院に行ったら、そのプールから医療費の7割が払われるわけです。こうすることで、誰もが安く医療を受けられるようになってるんです。
もう一つ大事なポイントは、医療保険は「お医者さんの診察を受ければ誰でも使える」ということ。つまり、差別がないんですよ。お金持ちの人と、そんなにお金がない人が、同じ価格で同じ医療を受けられます。これって実は、社会保険があるからこそなんです。保険がなかったら、お金がある人だけが高度な医療を受けられて、お金がない人は「我慢する」しかなくなっちゃいます。
年金保険:老後の生活を支える保険
年金保険は、つまり「定年退職した後の生活費を支える保険」なんです。働いてる間にお金を出していくと、65歳になったらそのお金が毎月もらえるという仕組みですね。
年金には2つの種類があります。国民年金と厚生年金です。国民年金は、自営業者や学生など、会社に勤めていない人が入る年金。厚生年金は、会社に勤めてる人が入る年金で、会社も一部負担してくれるんですよ。だから、会社員の方がもらえる年金が多いんです。
ここで大事なのは「現役世代が高齢者を支える」という仕組みです。つまり、今働いてる人たちの保険料が、今の高齢者の年金になってるんです。一見すると「自分が払ったお金が戻ってくる」ように見えるけど、実は「現役時代に払ったお金は今の高齢者の生活に使われる」わけですね。その代わり、自分が高齢者になったら、その時の現役世代が自分の年金を支えてくれるという、助け合いの仕組みなんです。これが「世代間扶助」という、社会保険の大事な考え方です。
雇用保険:失業した時のセーフティネット
雇用保険は、つまり「会社を辞めて仕事がなくなった時に、生活を支える保険」なんです。失業保険とも呼ばれてますね。
雇用保険の仕組みはこうです。会社に勤めてるなら、毎月少しだけ給料から引かれてますよね。そのお金と、会社が払う保険料が合わさって、雇用保険のプールが作られます。もし会社を辞めたら、ハローワーク(職業安定所)に行って手続きをすると、毎月失業給付をもらえるんですよ。金額は、それまでの給料の60〜80%くらい。新しい仕事が見つかるまでの間、生活を助けてくれるわけです。
雇用保険があるおかげで、万が一仕事を失ったとしても、急に困窮しないようになってるんです。例えば、会社が倒産しちゃったら、給料がもらえなくなるじゃないですか。そんな時に、失業給付があれば、次の仕事を探す間、生活できるんですよ。これも社会保険がなかったら、大変な状況になっちゃいます。
労災保険:仕事でけがした時の保険
労災保険は、つまり「仕事中にけがをしたり、仕事が原因で病気になったりした時の保険」なんです。略して「労災」と呼ばれてます。
労災保険の特徴は、会社が100%保険料を払うってことです。従業員は給料から引かれたりしません。なぜかというと、それは「仕事をさせる会社の責任」という考え方があるからですね。仕事中にけがをするのは、いわば会社の指示で働いてるから起きたもの。だから、会社が保険料を払うんです。
労災保険でもらえるサービスは色々あります。医療費は全額カバーされますし、仕事ができなくなったら「休業給付」という補償金がもらえます。さらに、後遺症が残ったら「障害給付」、そして万が一死亡したら「遺族給付」というお金がもらえます。これで、本人や家族の生活が守られるんですよ。
社会保険に入る人、入らない人
会社員は「強制加入」
会社に勤めてる人は、社会保険に「強制加入」なんです。つまり、入りたいか入りたくないか選べないんですよ。会社で働くなら、医療保険、年金保険、雇用保険、労災保険にすべて入ることになります。これは法律で決まってるんです。
だから、会社の人事部に入社すると、勝手に手続きされちゃうんですね。給料から引かれるのは、この強制加入だからなんです。でも、これは本人を守るためなんですよ。もし社会保険がなかったら、会社が提供する福利厚生に頼るしかなくなります。会社が潰れたら、医療保険も年金も全部失っちゃうんです。だから、法律で強制しているんですね。
自営業者と学生の選択肢
自営業者は、会社員みたいに「強制加入」ではないんです。でも、日本には「国民皆保険」という制度があって、全員が何らかの医療保険に入らなきゃダメなんですよ。だから、自営業者は「国民健康保険」に入ることになります。これは市役所で手続きするんです。
年金も同じですね。自営業者は「国民年金」に入ります。会社員が入る「厚生年金」よりは金額が少ないけど、老後の最低限の生活は支えられるようになってるんです。
学生はどうかというと、ほとんどの人は親の扶養に入ってるんですよ。つまり、親が入ってる医療保険の対象者として、親の健康保険証の家族欄に載ってるんです。だから、学生は親の保険に守られてるんですね。ただし、親の扶養から外れたら、自分で国民健康保険に入らなきゃダメですよ。
実際に支払う金額と受け取るサービス
給料からの天引きはいくら?
会社員の給料から引かれる保険料は、実は結構多いんです。大まかに言うと、毎月の給料の15〜20%が保険料として引かれるんですよ。100万円の給料なら15〜20万円が引かれるってことですね。多くない?って思うでしょ。
でも、実は会社も同額ぐらい払ってるんです。つまり、医療保険、年金保険、雇用保険の保険料は「本人と会社で折半」なんですよ。労災保険は会社が全額払うから、従業員は見えないけど、実は會社が払ってるんです。だから、実際には30〜40%くらいが保険料として必要なんですね。
もう一つ気づくのは、このお金は「確定申告」の時に控除されるってことです。つまり、税金を計算する時に「保険料を払ったから、その分は所得から引いていいよ」ってことになるんです。だから、全く無駄ではないんですね。
社会保険で受けられるサービス
では、社会保険で実際に受けられるサービスって、どんなもんでしょう。
医療保険なら、病院にかかる医療費が3割で済みます。でも、これだけじゃないんです。65歳以上の高齢者は医療費が1割になります。また、3割負担でも、毎月の自己負担に上限があるんですよ。これを「高額療養費制度」といいます。つまり、いくら高い医療を受けても、毎月の負担は決まってるんです。例えば、月々の上限が9万円なら、100万円の医療費がかかっても、その月は9万円だけで済むんですね。
年金保険なら、毎月の年金がもらえます。金額は、働いてた期間と給料によって変わります。平均的には、毎月15〜20万円ぐらいですね。これで老後の生活を支えるわけです。
雇用保険なら、失業した時に毎月失業給付がもらえます。金額は、それまでの給料の60〜80%。期間は、大体3〜12ヶ月です。
労災保険なら、仕事でけがした時の医療費は全額カバー。また、仕事できない期間は「休業給付」で給料の80%がもらえます。
さらに、社会保険に入ってると「健康診断」を受けられるんですよ。定期的に体の状態をチェックして、病気を早く発見できるようにしてくれるんです。
こういったサービスって、保険がなかったら全部自分で払わなきゃダメなんですよ。医療費も、年金も、失業中の生活費も。想像してみてください。がんの手術に500万円かかったら、どうしますか?年金をもらえなかったら、老後はどうやって生活しますか?こういう「もしもの時」を支えるのが、社会保険なんですね。
