仕事中にケガをしたり、病気になったりすることってあるよね。もし会社で働いている間に大変なことが起きたら、どうすればいいのか不安だと思う。そんなときに強い味方になるのが「労災」という制度なんだ。この記事を読めば、労災がどんな制度で、自分たちにどう関係しているのかがわかるよ。
- 労災は労働者災害補償保険という制度で、仕事中のケガや病気をサポートする仕組みだよ
- 働く人は自動的に加入されるから、自分で何かする必要がないんだ
- ケガや病気になったら労災申請をして、医療費や生活費のサポートを受けられるんだ
もうちょっと詳しく
労災制度は日本が戦後に作った、とても重要な制度なんだ。なぜなら、仕事をしている人がもしケガをしたら、その人の人生が大きく変わってしまうから。病院代も高いし、治っている間は給料がもらえないし、大変だよね。だから国が「働く人たちを守るためのルール」を決めて、会社は必ず労災保険に入らないといけないようにしたんだ。これがあれば、もし何か起きても、その人は安心して治療に専念できる。これって実は国が働く人を大事にしようとしている気持ちが表れているんだよ。
労災は「自分のせい」でなくても、会社のせいでなくても、仕事中なら対象になることがあるよ
⚠️ よくある勘違い
→ 実は違う。自分が不注意でケガしても、仕事中なら労災の対象になることが多いんだ。大切なのは「仕事中かどうか」なんだよ。
→ 正しい。だから安心して申請して大丈夫。ただし、明らかに仕事と関係ない場合(会社でわざと自分を傷つけたとか)は除外されるけどね。
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労災とは何か、その基本を知ろう
労災制度はどうして生まれたのか
昔の日本、特に工業化が進んでいた時代、工場で働く人たちがよくケガをしていたんだ。でもその時代は、もしケガして働けなくなったら、その人はどうしようもなかった。会社が責任を取ってくれることもなく、給料ももらえず、本当に大変だったんだよ。そういう状況を見て、政府が「働く人を守るためのルールを作ろう」と決めたんだ。それが労災制度の始まりなんだ。
今では、日本のほぼ全ての会社がこの制度に入っている。だから、君が今後働くようになったら、この制度がすでに君を守ってくれているんだ。つまり、わざわざ自分で入らなくても、会社が入ってくれているから安心ということだね。これは働く人にとって本当にありがたい仕組みなんだよ。
労災の対象者は誰なのか
基本的には、会社や工場で働く全ての人が労災の対象になる。正社員だけじゃなくて、アルバイトやパートの人も対象なんだ。期間工という一時的に働く人も入っている。つまり、月給をもらっている人、時給でもらっている人、どんな形で給料をもらっていても、働いている限りは労災でカバーされるんだ。
ただし、いくつか例外がある。例えば、個人でお店をやっている人(個人事業主)は原則として労災には入らない。なぜなら、彼らは自分で自分を守る責任があるからだ。でも、大きな事業をしている人の中には、自分から労災に入る人もいるんだよ。また、家の中だけで仕事をするような人も対象外になることもある。でも、ほとんどの働く人は労災でカバーされていると思ってもらえば大丈夫だ。
労災が支給される時の条件
労災が使えるには、いくつか条件がある。一番大事なのは「仕事中」または「仕事に関連して」起きたことということなんだ。例えば、会社で荷物を運んでいてケガした、営業先に向かう途中で事故に遭った、といった場合は労災が出る。でも、会社の帰りに遠回りして趣味の場所に行った時にケガした、というのは労災の対象外になる可能性がある。つまり、「会社の指示や仕事に関連しているか」が大事なポイントなんだ。
また、もう一つ大事な条件がある。それは「申請」という手続きをすることだ。何か起きたら、ただ病院に行くだけじゃなくて、会社に報告して、きちんと「労災申請」という書類を出さないといけない。そうしないと、いくら条件を満たしていても、サポートが受けられないんだよ。だから「起きたら申請する」というのを覚えておいてね。
労災で受けられるサポートにはどんなものがあるか
医療費が全額出るということ
労災で一番ありがたいのが、医療費が全額出るということなんだ。通常、病院に行くと医療費の3割は自分で払わないといけない。でも労災の場合は、その3割も会社側が持ってくれるんだ。つまり、患者さんは1円も払わなくていい。完全に無料で治療が受けられるということだね。
これって本当にありがたいよ。だって、もし仕事でケガして骨を折ったら、ギプスとか手術とか、すごくお金がかかる治療が必要になるかもしれない。でも労災なら、そのお金の心配をせずに、治療に専念できるんだ。それに、もし長く入院することになっても、医療費がかかりすぎて「もう退院しなきゃ」と焦る必要もない。これが働く人を守る制度の良さなんだよ。
給料がもらえないときのお金はどうなるか
ケガや病気で仕事ができなくなったら、当然給料がもらえなくなる。でも、生活費は必要だよね。食べ物も買わないといけないし、家賃だって払わないといけない。そんな時に、労災制度から「休業補償給付」という、つまり「休んでいる間のお金」が出るんだ。これは普通の給料の3分の2くらいになる。全部じゃないけど、3分の2なら生活できるよね。
この仕組みを理解しておくことが大事なんだ。もし給料がもらえなかったら、家計が大変になって、むりして働きに行ってしまうかもしれない。でも、そうするとケガが悪くなるかもしれない。だから、お金をサポートして「ちゃんと治してね」という気持ちが込められているんだ。これがあれば、心配しすぎずに治療できるんだよ。
もし障害が残ったら
もしかして、ケガが治ったけど、体に障害が残ってしまうことがあるんだ。例えば、腕が動きにくくなったとか、足が不自由になったとか。そういう場合には、「障害補償給付」というお金が出るんだ。これは、その障害がどれくらい重いかによって、もらえる額が決まるんだよ。障害が重いほど、もらえるお金が多いんだ。
さらに、もし不幸にして亡くなってしまったら、遺族に「遺族補償給付」という、つまり「残された家族へのお金」が出るんだ。働いている人が亡くなると、家族は大変になる。だから、国がそれをサポートしようという制度なんだ。これって、本当に大事な制度だと思わない?
実際に労災申請をするときのながれ
最初にすることは会社への報告
もし仕事中にケガをしたら、まず最初にしないといけないのは会社への報告だ。上司とか、会社の誰かに「ケガしました」と言わないといけない。これは大事だよ。なぜなら、会社が知らないと、労災の手続きが進まないからなんだ。それに、医者に行く時に必要な情報も、会社から聞かないといけないことがある。だから、最初の報告が本当に大事なんだ。
報告する時には、どんなふうにケガしたのか、いつどこでケガしたのか、できるだけくわしく説明すると良いよ。そうすることで、後で申請する時にスムーズに進むんだ。もし目撃者がいたら、その人の名前も報告しておくと、さらに良いんだよ。
医者の診察と診断書をもらう
会社に報告した後は、医者に診てもらわないといけない。医者は、ケガがどんな状態か調べて、治療の計画を立ててくれる。そして大事なのが「診断書」という紙をもらうことなんだ。この診断書には「いつケガして、どんなケガで、どのくらいの期間治療が必要か」が書いてある。これが労災申請をする時に絶対に必要な書類なんだよ。
医者に行く時には、上司に「労災で申請したいので、診断書をください」と言っておくと、医者も「あ、労災の診断書ね」と理解してくれて、スムーズに進むんだ。診断書をもらった時には、内容をちょっと確認して、書き間違いがないか見てみるといいよ。
会社に労災申請書を出す
医者の診断書が手に入ったら、いよいよ会社に労災申請書を出すんだ。この書類は会社が持っているから「労災申請書をください」と言えばもらえる。書類には、いつどこでどんなふうにケガしたのか、医者の診断書、そういったものを一緒に出すんだ。
会社は受け取った申請書を、「労働基準監督署」という政府の機関に提出する。その機関が「これは本当に労災だな」と判断したら、初めていろいろなサポートが始まるんだ。通常は申請してから数週間で判定が出ることが多いんだよ。
サポートの開始と給付金の受け取り
労働基準監督署が「労災です」と判定したら、医療費の支給が始まる。病院に行った時に、自分で何も払わなくていいようになるんだ。それに、仕事ができない期間があれば、その期間の給料の3分の2が「休業補償給付」として振り込まれるんだ。たいていは毎月、指定した銀行口座に振り込まれる。
もし治療中に会社から「そろそろ仕事来ないか」と言われても、医者がまだ仕事はだめと言っていたら、無理して行く必要はないんだ。労災でサポートされているから、治すまで療養に専念できるんだよ。これが本当に働く人を守るルールなんだ。
労災制度を知ることの大事さ
将来働く時のために知っておこう
君たちはまだ学生だから、すぐには仕事をしないかもしれない。でも、数年後に働くようになったら、この労災制度が君たちの味方になるんだ。だから、今から「こういう制度がある」ということを知っておくのが大事なんだ。
もし何も知らないまま働きに出て、ケガしたらどうする?。「あ、医療費全部自分で払わないといけないのか」と焦ったり、「給料がもらえないから、無理して仕事に行かないと」と焦ったりするかもしれない。でも、労災のことを知っていれば「ちゃんと治療を受けよう」と冷静に判断できるんだ。つまり、知識は君を守る武器になるんだよ。
働く人の権利を理解することの意味
労災制度は「働く人の権利」なんだ。つまり、働く人なら誰でも持っている、当たり前の権利なんだ。これって、すごく大事な考え方だよ。なぜなら、昔は「会社が全てだから、何が起きても文句を言うな」という時代があったんだ。でも今は「働く人も人間だから、守らないといけない」という考え方が広がって、こういう制度ができたんだ。
この「働く人の権利」を理解することは、君が将来働く時に、自分の身を守ることになるんだ。もし会社が「労災使うな」とか「報告すな」なんて言ったら、それは違法だよ。君は堂々と「労災申請します」と言って大丈夫なんだ。だから、権利のことを知っておくのは、本当に大事なんだよ。
周りの人にも教えてあげよう
労災のことをわかったら、友だちや家族にも教えてあげるといいよ。例えば、おじいちゃんやおばあちゃんが働いていたころは、こういう制度がなかったかもしれない。だから「今は働く人をこんなふうに守ってくれる制度があるんだよ」と教えてあげると、「へえ、そういう時代になったんか」と喜ぶと思う。
それにね、もし友だちが「仕事でケガしちゃった」と言ったら「労災申請したの?」と聞いてあげるといいんだ。「え、それって何?」って言ったら、このときの知識を使って説明してあげるんだ。そうすることで、君の友だちも自分の権利を守ることができるんだよ。知識を持つことって、自分だけじゃなく周りの人も幸せにするんだ。
