進路のことを考えるときって、高校に行くのか、働くのか、それとも何か技術を学ぶのか……いろんな選択肢があってなやみますよね。そんなときに「認定職業訓練」という選択肢があるのをご存知ですか?「認定職業訓練」は、国が認めた訓練校で、実際に働くときに役立つ技能を短期間で学べる制度です。この記事を読めば、認定職業訓練がどんな制度なのか、自分に合っているのか、がわかるようになりますよ。
- 認定職業訓練は国が認めた訓練校で、仕事ですぐに使える技能を短期間で学べる制度
- 期間は3ヶ月から2年で、授業料は無料というのが大きなメリット
- 中高卒業後の若い世代からキャリアチェンジを考えてる大人まで、幅広い人が利用できる
もうちょっと詳しく
認定職業訓練という言葉をはじめて聞く人も多いと思います。簡単に言うと、これは「国が認定している、仕事に必要な技能を教える学校」ということです。高校や大学と似てますが、目的が大きく違います。高校は広い知識を学ぶ場所ですが、職業訓練は「この技術を身につけたら、すぐに仕事で活躍できるようになろう」という目的で設計されています。だから、学ぶ内容は実践的で、習った直後から仕事で使える知識やスキルばかりなんです。公共職業訓練校(公的な資金で運営されている訓練校)なら、基本的に授業料がかからないので、経済的に苦しい家庭でも技能を身につけられるというメリットがあります。これが職業訓練の最大の特徴と言えるでしょう。
「技能」というのは、実際に仕事で使える実践的な知識やスキルのこと。机の上の勉強じゃなくて、手や体を動かしながら学ぶことが多いんだよ。
⚠️ よくある勘違い
→ じつは、「認定職業訓練」というのは、国が認めた職業訓練の一種です。職業訓練の中に、国が認定したものと、民間の訓練校があって、その国認定のほうが「認定職業訓練」なんです。
→ 国の基準を満たして認定された訓練だから、質が保証されていて、卒業後の就職支援も充実してる可能性が高いということですね。
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認定職業訓練とは何か
認定職業訓練について説明する前に、「職業訓練」そのものについて理解する必要があります。職業訓練というのは、つまり「仕事をするために必要な技能や知識を教える教育」のことを指します。日本の厚生労働省という政府機関が、このような訓練がしっかりした質で行われているか監督していて、その基準を満たした訓練のことを「認定職業訓練」と呼ぶわけです。
なぜ「認定」が必要なのか
世の中にはいろいろなスクールや訓練校がありますよね。ピアノ教室もあれば、プログラミングスクールもあります。でも、すべての訓練校が同じ質で教えているわけではありません。「この訓練校は本当に実践的な技能を教えているのか」「卒業後、実際に仕事に結びつくような教育をしているのか」というのを、国が認定して保証しているのが認定職業訓練なんです。国のお墨付きをもらっているということで、「この訓練は信頼できるな」と思うことができるわけですよ。
高校との違い
ここでよく勘違いされるのが、高校との違いです。高校は、数学や英語、社会、理科など、広い分野の基礎的な知識を学ぶ場所です。これに対して認定職業訓練は「この1つの技能をしっかり身につけよう」という目的です。たとえば、溶接技術を学ぶコースだったら、溶接の基礎から応用まで、その分野のスペシャリストになるための知識と技能を学ぶんです。期間も短くて、3ヶ月から2年程度で修了します。一方高校は4年間(定時制なら4年)かけて、幅広い教養を身につけるという違いがあります。
認定職業訓練の対象者と入校の条件
認定職業訓練は「誰でも入学できます」というわけではありません。ある程度の条件があります。最も基本的な条件は、「中学校または高等学校を卒業していること」です。つまり、中卒の人も高卒の人も受けられるということですね。
年齢制限について
「認定職業訓練は若い人向けではないのか」という質問をよく受けます。実際には、訓練の種類によって対象年齢が異なります。一般的には、新卒で働く予定の若い人向けの訓練と、失業者や転職を考えている大人向けの訓練があります。たとえば、高校を卒業して「技能を身につけてから働きたい」という20代の人向けの訓練もあれば、「今までやってた仕事を辞めて、違う分野で働きたい」という40代の人向けの訓練もあるんです。だから「自分の年齢では受けられないかも」と心配する必要はなく、まずは相談してみることが大事です。
その他の条件
訓練校によって、その他の条件が設定されていることもあります。たとえば、「日本語が理解できる必要がある」という条件や、「健康診断を受ける」という条件があることもあります。これらは訓練の内容によって異なるので、興味のある訓練校に直接問い合わせることをお勧めします。
認定職業訓練で学べる職種と分野
認定職業訓練で学べる内容は、実に様々です。地域によって設置されている訓練が違うので、一概には言えませんが、主な分野を紹介していきますね。
製造・機械系の訓練
工業高校に行く人もいますが、認定職業訓練でも機械や製造に関する訓練があります。機械加工、金属加工、溶接、自動車整備などが代表的です。特に地方の訓練校では、地域の産業に合わせた訓練をしていることが多いです。たとえば、自動車産業が盛んな地域なら自動車整備の訓練が充実していますし、船の製造業が盛んな地域なら造船関係の訓練があるというわけですね。
建築・建設系の訓練
日本の建設業界は、実は人手が足りないという課題を抱えています。だから、認定職業訓練でも建築や建設に関する技能を教えるコースが多くあります。大工技能、左官、電気工事、配管工事などが学べます。これらの技能を身につけると、卒業後すぐに現場で活躍できるので、就職も比較的しやすいんです。
電気・情報系の訓練
最近需要が高まっているのが、電気やコンピュータに関する訓練です。電気工事士の資格を取得する訓練や、プログラミング、ネットワーク管理など、IT関連の技能を学ぶコースも増えています。これらは給与も比較的高く、就職後のキャリアアップの可能性も広がっているので、選ぶ人が増えているんですよ。
生活・サービス系の訓練
また、訓練は製造業だけではありません。介護職員初任者研修(つまり、介護の仕事をするための基本的な知識と技能を学ぶ)、調理、美容なども認定職業訓練の対象です。サービス業は人手不足の業界が多いので、こういった分野の訓練も人気があります。
認定職業訓練の費用と修了後の進路
「訓練校に通うのにお金がかかるのでは」と心配する人も多いでしょう。これが認定職業訓練の大きなメリットの1つなんです。
授業料は基本無料
公共職業訓練校の場合、授業料はかかりません。これは国の予算で運営されているからです。ただし、注意が必要なのは「教科書代」や「実習着代」などの教材費はかかる可能性があるということです。また、訓練校によっては給付金制度があって、訓練を受けている間の生活費をサポートしてくれることもあります。つまり「訓練を受けたいけど、その間働けないから生活費が心配」という人でも、給付金のおかげで訓練に集中できるわけです。
修了後の就職支援
認定職業訓練の大きな特徴が、修了後の就職支援です。訓練校には職業紹介の専門スタッフがいて、「あなたの技能に合った企業はどこか」「今どこの企業が人を求めているか」といった情報を持っています。だから、卒業後の就職がスムーズに進むことが多いんです。また、訓練での実績が良ければ、企業から「うちで働きませんか」というオファーが来ることもあります。
資格の取得
多くの認定職業訓練は、修了と同時に国家資格や公的な資格が取得できるように設計されています。たとえば、電気工事士、フォークリフト運転技能講習、危険物取扱者など、訓練によってさまざまな資格が取得できるんです。これらの資格を持っていると、就職がより有利になることがあります。
認定職業訓練と他の選択肢の違い
進路を決めるときに、認定職業訓練だけが選択肢ではありません。高専(高等専門学校)や工業高校など、他の選択肢もあります。ここで、それぞれの違いをわかりやすく説明しますね。
高等専門学校(高専)との違い
高専は、高等学校と短期大学を組み合わせたような学校です。5年間で学び、卒業すると「準学士」という資格が得られます。一方、認定職業訓練は数ヶ月から2年程度で、実践的な技能に特化した訓練です。高専はより広い教養と技術を学ぶ場所で、認定職業訓練はより狭く、深く、実践的に学ぶ場所だと考えればわかりやすいでしょう。また、高専は学費がかかりますが、認定職業訓練は無料というのも大きな違いです。
工業高校との違い
工業高校も技術を学ぶ場所ですが、やはり「広い教養」も学ぶ必要があります。国語や数学、社会などの一般教科も勉強しながら、技術科目も学ぶんです。3年間(または4年間)の課程があります。認定職業訓練はより「その技能に特化」しているので、期間が短く、学ぶ内容も絞られているということですね。
民間の職業訓練校との違い
認定職業訓練との大きな違いは、民間の訓練校は「企業が運営している」ということです。そのため、授業料がかかることがほとんどです。また、国の基準による「認定」がないので、質が訓練校によってバラバラなんです。認定職業訓練は「国が認定した」という点で、ある程度の質が保証されているわけですよ。
