被選挙権って何?わかりやすく解説

選挙の日になると、「投票に行きましたか?」という話をよく聞きますよね。でも、実は選挙には二つの側面があるんです。投票する側と、投票される側。今回は、その投票される側になるための権利「被選挙権」について、わかりやすく解説していきます。この記事を読めば、自分たちが何歳からどうやって政治家を目指せるのか、すべてがわかるようになりますよ。

先生、「被選挙権」ってなんですか?聞いたことがないんですけど…

いい質問だね。被選挙権というのは、つまり「選挙で選ばれることができる権利」のことだよ。選挙で立候補して、人に選んでもらえる権利ってわけ。反対に投票する権利を選挙権と言うんだ。
あ、なるほど。投票する権利が選挙権で、投票される権利が被選挙権ということですね。でも何歳からなれるんですか?

良い質問。選挙の種類によって違うんだ。衆議院議員や参議院議員になりたいなら25歳以上、地方の県議会議員や市議会議員なら25歳以上。だけど市長や都道府県知事になりたいなら30歳以上という条件があるんだよ。
えっ、役職によって年齢が違うんですか?なんでそんなことになってるんですか?

いい質問だね。責任が大きい役職ほど、より多くの経験と判断力が必要だと考えているからなんだ。知事や市長は何百万人の人たちの生活に関わる決断をしなくちゃいけないからね。だから、より年齢が高い方が望ましいと法律で決めているわけ。
あ、年齢で適性を判断してるってわけですね。それって国によって違ったりするんですか?

そう、その通り!アメリカでは下院議員が25歳以上、上院議員が30歳以上だし、イギリスではもっと複雑だったりするんだ。つまり、その国の考え方によって条件が変わるってわけだね。日本でも法律が変わることがあるから、知っておくといいよ。
📝 3行でまとめると
  1. 被選挙権は「選挙で選ばれる権利」で、投票する選挙権とは違う。
  2. 国会議員は25歳以上、市長や知事は30歳以上というように、役職で年齢条件が異なる。
  3. より大きな責任を持つ役職ほど年齢制限が高く設定されている。
目次

もうちょっと詳しく

被選挙権って、実は私たちの生活にすごく関わってくる大事な権利なんです。選挙権(投票する権利)はよく聞きますが、被選挙権(立候補する権利)の方がより限定的なんですよ。なぜかというと、自分の人生で大切な決断をする人を選ぶのと、その決断をする人になるのは、全然別のレベルの話だからなんです。例えるなら、ゲーム大会を見に行く権利と、ゲーム大会に出場する権利くらい違うということですね。日本では一定の年齢と国籍を満たしていれば誰でも立候補できるという仕組みになっていますから、理論上は私たちも将来的に政治家を目指すことができるわけです。

💡 ポイント
被選挙権は「みんなに平等に与えられている権利」だけど、責任の大きさに応じて年齢制限がある。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「18歳になったら誰でも市長や知事になれる」
→ 選挙権(投票する権利)が18歳から与えられるようになったので、被選挙権もそうだと思う人がいますが、実はそうじゃないんです。被選挙権の年齢制限はもっと厳しくて、25歳や30歳の条件があります。
⭕ 「投票する権利と立候補する権利は年齢が違う」
→ 選挙権は18歳以上、被選挙権は25歳以上(衆議院議員・参議院議員・県議会議員・市議会議員)または30歳以上(知事・市長)という条件があります。責任が大きいほど、より成熟した判断力が必要だと考えられているからです。
なるほど〜、あーそういうことか!

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被選挙権とは何か?選挙権とどう違うの?

選挙権と被選挙権の違いをわかりやすく

選挙の話になると「選挙権」という言葉をよく聞きますよね。学校の公民の授業でも習ったことがあるかもしれません。でも実は「選挙権」と「被選挙権」って全然別の意味なんです。ここがごっちゃになっている人が多いんですよ。

簡単に言うと、選挙権というのは「投票する権利」のこと。つまり、自分がどの候補者に投票するか、どの政党を応援するかを選べる権利ですね。これは18歳になったら誰もが持つことができます。学校の生徒会選挙で投票する時のような、その感覚です。

一方、被選挙権というのは「投票される側になる権利」。つまり、自分が選挙に立候補して、人から投票されることができる権利なんです。言い換えると「政治家になる権利」ってわけです。生徒会選挙で例えるなら、会長や副会長に立候補する側になる権利ということですね。

ここが大事なポイントなんですが、選挙権と被選挙権は別の条件があるんです。選挙権は18歳以上だったら日本国籍があれば誰でも持てます。ですが被選挙権は、もっと厳しい条件があります。なぜかというと、投票する側と投票される側では、要求される責任感や経験が全然違うからなんですよ。

身近な例で考えてみよう

これを身近な例で考えると、わかりやすいですよ。例えば、あなたが野球部に入っていて、部長を選ぶ投票があるとします。部員であれば全員投票できる権利がありますよね。でも部長に立候補できる人は、ある条件を満たした人だけ、という感じです。もしかしたら「野球経験が3年以上」とか「学年は3年生まで」とか、そういう条件があるかもしれません。

国の政治でも同じなんです。投票する権利(選挙権)はできるだけ多くの人に与える。でも、政治家になる権利(被選挙権)は、それなりの経験と判断力が必要だから、条件を限定するってわけなんですね。

もう一つの例を出すと、友達グループで何か大切な決定をする時のことを想像してください。みんなで投票して決める時は、メンバー全員が投票できます。でも、その決定を実行する責任者を選ぶ時は「こういう人がいいよね」という暗黙のルールがあるじゃないですか。それと同じ考え方なんです。

被選挙権の年齢制限はなぜあるのか

役職ごとの年齢制限を知ろう

では、具体的に誰が被選挙権を持つのか、年齢制限について説明していきますね。これが大事なポイントなんですよ。

日本では、衆議院議員と参議院議員になるには25歳以上という条件があります。つまり、国会で働く議員になりたいなら、最低25歳まで待たないといけないってわけです。また、都道府県の議会議員(県議会議員)や市や町の議会議員(市議会議員)も同じく25歳以上という条件です。

でも知事や市長、町長になりたいという人はどうかというと、もっと条件が厳しいんです。これらの役職に立候補するには30歳以上という条件があります。つまり、全国の都道府県知事になるには30歳が最低ラインだし、市町村の長になるのも同じです。

なぜこんなに年齢によって差があるのか。これは役職の責任の大きさと関係があるんですよ。国会議員や県議会議員は、他の議員たちと一緒に議論して決めるので、一人の判断で全てが決まるわけではありません。でも知事や市長は、その都道府県や市町村全体の長として、一人で大きな判断をしなくちゃいけないんです。だから、より多くの人生経験が必要だと考えられているわけです。

年齢制限の背景にある考え方

実は、この年齢制限というのは、民主主義の歴史の中で築かれてきたものなんです。誰でも政治家になれるというのは素晴らしいことですが、同時に政治を担当する人には一定の経験と判断力が必要だという考え方があるんですね。

25歳という年齢なら、大学を卒業して実社会で数年働いた経験がある人が多いです。だから「社会のことを学ぶ最低限の時間が経っている」と考えられているわけです。一方、30歳という年齢は、さらに5年多くの経験を積んでいる状態。知事や市長のような責任の大きい職には、この程度の経験が必要だと判断されているんですね。

また、国籍も大事な条件です。日本の政治家になるには日本国籍を持っていることが必須です。これは、その国の利益を第一に考える政治家が必要だという考え方に基づいています。

世界の被選挙権制度はどうなってるの?

海外の年齢制限の違い

日本の被選挙権について理解したところで、他の国ではどうなっているのか見ていきましょう。これを知ると、被選挙権が「国によって考え方が違うんだ」ということがよくわかりますよ。

アメリカでは、下院議員(衆議院に相当)になるには25歳以上という条件があります。これは日本と同じですね。でも上院議員(参議院に相当)になるには30歳以上という条件があるんです。つまり、アメリカでも責任の大きさで年齢が変わるんですよ。また、大統領になるには35歳以上という条件があります。さらに責任が大きいから、もっと年齢が高いんですね。

イギリスでは、国会議員(庶民院議員)になるには18歳以上という条件で、日本よりもずっと低いんです。つまり、イギリスでは若い人でも政治家になれるという考え方なんですね。これは、若い世代の意見も政治に反映させたいという考え方があるのかもしれません。

オーストラリアでは、国会議員になるには18歳以上という条件です。カナダやドイツなども18歳という国が多いです。つまり、これらの国では「18歳なら十分な判断力がある」と考えているわけです。

一方、フランスではどうかというと、国民議会議員になるには18歳以上という条件ですが、憲法評議会の委員になるには66歳以上という、かなり年齢の高い条件があるんです。つまり「どのくらい長く経験を積んできたか」という考え方を大事にしているんですね。

日本の条件は厳しいのか甘いのか

日本の25歳や30歳という年齢制限が、国際的に見て厳しいのか甘いのか、気になりますよね。実は、25歳という条件は、世界的に見れば中程度からやや厳しめなんです。18歳で立候補できる国が増えているからです。

でもこれには理由があるんですよ。日本の政治制度では、地域の事情をよく知っている人が議員になることが重視されています。だから「地域に住んで、社会人として経験を積んだ人」という意味で、25歳という年齢設定をしている側面があるんです。また、日本では敬老精神というか、年上の人を大事にする文化があるので、若い人よりも経験を積んだ人を優遇する傾向があるんですね。

ただ最近は、若い世代の政治参加を増やそうという動きもあります。だから将来的に、この年齢制限が変わる可能性もありますよ。

被選挙権を持つための他の条件は?

年齢以外に必要な条件

被選挙権を得るには、年齢制限だけじゃなく、他にもいくつか条件があるんです。これを知らないと、いざ立候補しようという時に「あ、条件を満たしていなかった」ということになりかねません。だから大事なんですよ。

まず、一番基本的な条件は「日本国籍があること」。つまり、日本の国籍を持っていることが必須なんです。外国籍の人は、日本の国会議員や知事にはなれないという仕組みになっています。これは「その国の利益を最優先に考える」という原則に基づいているんですね。ただし、地方自治体によっては、市町村議会議員に関しては外国籍の人にも立候補を認めるところもありますが、基本的には日本国籍があることが条件です。

次に、「被選挙権制限がないこと」という条件があります。これはどういう意味かというと、法律で「この人は立候補できない」と定められている人は、いくら年齢と国籍を満たしていても立候補できないということです。例えば、禁錮以上の刑罰を受けた人で、まだ復権していない人は、立候補できないようになっています。つまり「犯罪をした人が政治家になるのは問題だ」という考え方に基づいているんですね。

また、選挙の候補者となるには、候補者本人や関係者が一定の手続きを踏む必要があります。例えば、国会議員の選挙に立候補するなら、所属する政党か、推薦人の署名を集める必要があるんです。つまり「ただの個人の思いつきではなく、社会的に認められている」という証拠を示す必要があるわけです。

選挙制度の仕組みと被選挙権

被選挙権を理解するには、選挙制度全体を知っておくのも大事なんです。日本の衆議院議員選挙では、小選挙区制と比例代表制という二つの制度が組み合わされています。小選挙区制というのは、一つの地区(選挙区)から一人だけ議員を選ぶ制度。比例代表制というのは、政党全体の得票数に応じて議員の数を決める制度なんです。

この制度によって、被選挙権を持つ人が立候補する時のやり方も変わってくるんですよ。小選挙区制で立候補する場合と、比例代表で立候補する場合では、条件が少し違うことがあります。だから「自分がどのコースで政治家を目指すのか」という選択が大事になってくるわけです。

被選挙権を持つことの意味と未来

民主主義を支える大事な権利

被選挙権って、実は民主主義全体を支えている大事な権利なんですよ。これを理解しないと、民主主義がどうやって動いているのか、完全には理解できないと思います。

民主主義というのは、つまり「みんなで決めて、みんなで守る仕組み」ですよね。そのためには、投票する側の人がいっぱい必要なのと同じくらい、投票される側の人の多様性が必要なんです。つまり、いろいろな背景を持った人たちが立候補して、いろいろな意見が政治の中に反映される。そうすることで初めて「みんなの声が反映された政治」ができるわけです。

だから被選挙権は「権利」であると同時に「責任」でもあるんですよ。政治家になった人は、投票してくれた人たちのために働く責任があります。また、立候補する時点で「自分たちの社会をどうしたいのか」という強い思いが必要なんです。個人的に偉くなりたいから政治家になる、というのではなく「社会を良くしたい」という気持ちが大事なわけです。

若い世代の政治参加

最近、若い世代の政治参加が注目されていますよね。18歳選挙権が実現したのも、「若い世代の声を政治に反映させたい」という考え方からなんです。

でも選挙権(投票する権利)と被選挙権(立候補する権利)には、まだ大きな年齢差があるんです。25歳まで待たないといけないというのは「社会人経験を積むまで待ってほしい」という社会の考え方を表しているんですね。ただし、これも時代とともに変わる可能性があります。例えば、地方議会では若い人の立候補を応援する動きもあります。

実は、政治家にならなくても、政治に参加する方法はいっぱいあるんですよ。ボランティア活動、署名活動、陳情、市民運動など、いろいろな方法があります。だから「被選挙権まで待つのは長い」と感じるなら、今から別の方法で政治に参加することもできるわけです。

これからあなたが知っておくべきこと

中学生や高校生のあなたが今、被選挙権について知ることって、本当は大事なんです。なぜなら「自分たちも将来、政治に参加できる権利がある」ということを理解することは、民主主義の市民として成長することだからです。

被選挙権を持つようになった時「自分たちの社会をどうしたいのか」という自分の考えを持っていることが大事ですよね。そのためには、今から政治のニュースに関心を持ったり、身近な地域の問題について考えてみたり、選挙に投票したりすることが重要なんです。こういう経験が、将来的に立候補する時の土台になるんですよ。

また、政治家になるならなくても「この社会をどうしたいのか」という思いを持つこと自体が、民主主義の市民として大事な姿勢なんです。だから被選挙権について学ぶことは、単に「何歳から立候補できるのか」という情報を得ることじゃなくて「自分たちの社会について考える」きっかけになるんですよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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