ネットで「今だけ激安!」って広告を見たり、「100人に1人の確率で無料になる!」ってキャンペーンを見たことがあるよね。でもそんな広告、本当のことなのか、騙されているんじゃないかって思うことありませんか?実は、商品の表示方法やプレゼント企画には、ルールがあるんです。この記事を読めば、どんな広告は注意が必要で、企業はどんなルールを守らないといけないのかがわかるようになるよ。
- 企業の嘘や大げさな広告を禁止する 「不当表示」のルール が存在する
- 商品購入時のプレゼント企画にも 「景品」のルール があって、やりすぎは禁止
- この法律を破ると 企業は罰金や命令 を受けることになる
もうちょっと詳しく
この法律は1962年にできた、かなり古いルールなんです。なぜ古い時代にこんなルールが必要だったのか。それは、企業の中には、とにかく商品を売るために嘘をついたり、不正なプレゼント企画で客をつってくる悪い企業が存在したからなんです。一般的な消費者は企業の情報をすべて調べることができません。だから、『嘘の広告を出してはいけません』『不正な景品企画はしてはいけません』というルールを作って、企業から消費者を守ろうとしたんですね。つまり、この法律は消費者を守るための最も大切なルールなんです。
消費者は情報を持っていない分、法律が守ってくれる
⚠️ よくある勘違い
→ 違うんだ。この法律があるから、僕たちは安心して商品を買ったり、キャンペーンに参加できるんだ。つまり、消費者のための法律なんだ。
→ その通り。この法律を知っていれば、『この広告は嘘っぽいな』『このキャンペーン、なんかおかしいな』って気づけるようになるんだ。
[toc]
「不当表示」って何?嘘の広告がダメな理由
嘘の広告で一番ダメなこと
まず『不当表示』とは何か、正確に理解しましょう。つまり、商品や企業について、嘘や大げさな説明をする広告のことなんです。では、なぜこれがダメなのか。理由は簡単です。消費者は、企業の広告を信じて商品を買うからです。
例えば、ニキビケアの化粧品があります。企業が『医学的に証明された成分で、ニキビが確実に消えます』と宣伝したから買ったとします。でも実際に使ったら、全然効きませんでした。実は、その企業は科学的根拠がないのに『効く』と言っていたんです。これが嘘の広告、つまり『不当表示』ですね。
消費者は、広告を信じて商品を選びます。だから、企業は絶対に嘘をついてはいけないんです。そうでないと、消費者は損をしてしまい、信頼が崩れてしまうからです。
「不当表示」の具体的な種類
『不当表示』にはいくつかの種類があります。代表的なものを見てみましょう。
1. 優良誤認(ゆうりょうごにん) — つまり、商品をとても良く見せかけることです。『シミが確実に消える』『絶対に痩せる』『一度の使用で髪がつやつやになる』など、事実でない効果を言うことですね。
2. 有利誤認(ゆうりごにん) — つまり、値段や条件をとても良く見せかけることです。『通常価格10000円のところ、今だけ2000円!』と書いてあるのに、実は去年からずっと2000円で売っていた、とか。『送料無料キャンペーン』と言いながら、実は商品の値段に送料がこっそり上乗せされていた、とか。そういう値段のごまかしですね。
3. 不実記載(ふじつきさい) — つまり、嘘の情報を書くことです。『日本で最も売れている商品』と書いてあるのに、実は売上は3番目だった。『100%天然素材』と書いてあるのに、実は化学薬品が含まれていた。こういうのは、実は調査するとすぐにバレるものです。
どうして企業は不当表示をするのか
『それでも企業がやるんだ?』と思いませんか。実は、やってしまう企業が存在するんです。理由は、短期的に見ると、不当表示をした方が商品が売れるからです。『シミが確実に消える』と言った方が、『このクリームはビタミンCを含んでいます』と言うより、売上が上がりますよね。
でも、ここが大切です。いずれバレます。消費者が『効かない』と気づいたら、その企業の信頼は崩れてしまいます。だから、長期的に見ると、不当表示は企業にとっても損なんです。それなのに、やってしまう企業があるから、この法律で厳しく罰する必要があるんですね。
「景品」のルール — プレゼント企画もしっかり規制されてる
なぜ景品企画にもルールが必要か
『今、この商品を買うと、ランダムで高級品が当たる!』『100人に1人の確率で現金10万円が当たります!』こういうキャンペーン、見かけたことありませんか。こういう『景品企画』にも、実はかなり厳しいルールがあるんです。
なぜか。簡単です。景品企画があると、消費者は『もしかして自分が当たるかもしれない』という期待を持ちます。そうすると、本来なら買わない商品でも買ってしまう可能性があるからです。つまり、景品企画は消費者の判断を狂わせてしまう危険な手段なんです。だから、この法律で『ここまでなら景品を出してもいい』という限度を決めているんですね。
景品のルール — 「総額」に上限がある
企業が出せる景品の総額には、上限が決められています。つまり、『最高でいくら分の景品まで出していいですよ』という決まりがあるんです。
このルールは、商品の種類によって変わります。一般的には、商品の販売額の2~5%程度までが景品の上限です。例えば、1000万円の売上があった商品ならば、最大でも50万円分の景品しか出せません。
『え、たった50万円?』と思うかもしれませんが、それでいいんです。そうしないと、企業は『景品に大金を使えば、どんなに悪い商品でも売れるじゃん』と考えてしまうからです。この上限があるから、企業は『商品の質を上げて、正当な広告で勝負する』という正しい方法に戻るんですね。
景品のルール — 「内容」にもルールがある
景品の総額だけでなく、『どんな景品を出していいのか』についても、ルールがあります。つまり、『出してはいけない景品』があるんです。
例えば、『当選者の中から、さらに抽選で宝くじの券をプレゼント!』というキャンペーンを見かけたことがありますか。実は、これは違法なんです。なぜなら、『景品として、さらに当たるかもしれない商品をあげる』というのは、ダブルの賭博行為になってしまうからです。
また、『当選者全員に現金100万円プレゼント!』みたいなキャンペーンも、上限を超えていたら違法です。『高級な商品券』も、額面によっては景品として認められません。
つまり、企業は『消費者が喜ぶ景品』を出したい気持ちがあるでしょう。でも、この法律があるから『この程度までなら』という歯止めがかかるわけです。
企業がこのルールを破ったら、どうなる?
罰則は「命令」と「罰金」の2種類
『でもさ、もし企業がこのルールを破ったら、どうなるんですか』という質問が出てくるでしょう。答えは、かなり厳しいんです。
まず、『改善命令』というものがあります。つまり、政府の部署(消費者庁など)から、『あなたの企業の広告は不当表示です。すぐにやめてください』という命令が出されるんです。この命令を無視した企業には、さらに厳しい罰があります。
次に、『罰金』があります。不当表示で逮捕される場合もあります。例えば、2023年に大手の食品企業が『不当表示』で行政処分を受けました。理由は、商品に含まれていない原料を『配合されている』と宣伝していたからです。その企業は、大きな損失を被りました。
企業にバレるきっかけ — 実は身近な人たちが通報する
『でも、誰が企業の不当表示に気づくんですか』と思いますよね。答えは、消費者や競争企業です。
消費者は『この化粧品、広告と全然違う』と気づいたら、消費者庁に通報することができるんです。また、競争企業も『あそこの企業、うちより低い価格で不正な景品を出している』と気づいたら、通報することがあります。
つまり、この法律は『誰かが監視している』という恐怖感を企業に与えるんですね。だから、企業は『不当表示をするより、正しい商品を正しく宣伝する方が得だ』と考えるようになるんです。
ネット時代だからこそ、このルールが大切な理由
SNSで嘘の広告が拡がるスピード
今の時代、嘘の広告が広がるスピードは、昔の比ではありません。例えば、InstagramやTikTokで『このダイエットサプリを飲んだら、1ヶ月で20kg痩せました!』というポストが出たとします。これが『インフルエンサー』に拡散されたら、数日で数百万人が見ることになります。
昔なら、テレビCMで嘘の広告を出すのに、何百万円もかかりました。でも今は、SNSで無料でごまかしの広告を拡げることができるんです。だから、このルールがもっともっと大切になったんです。
『景品企画』がSNS時代に増えた理由
また、SNS時代だからこそ、『フォロー&リツイートで抽選!』みたいな景品企画が増えました。これ、見かけたことありませんか。企業としては『フォローしてくれたら、この人たちが僕たちの広告を広げてくれる』という計算があるんですね。
でも、これも『不当景品類及び不当表示防止法』の対象です。フォロー数が多すぎたり、景品が高すぎたりしたら、違法になるんです。だから、企業もかなり気をつけているわけです。
消費者も『この広告、おかしくないか』という目を持つ必要がある
最後に、大切なポイントを伝えます。この法律があるのは素晴らしいことですが、消費者も『この広告、本当かな』という目を持つ必要があるんです。
例えば、『シミが確実に消える化粧品』という広告を見たら、『医学的な証拠ってあるのかな』と考える。『100人に1人が現金10万円』というキャンペーンを見たら、『本当に当たるのかな。景品企画のルール違反じゃないのかな』と考える。こういう『疑いの目』を持つことが大切なんです。
この法律があるから、企業の多くは正しいことをしています。でも、すべての企業が守っているわけではありません。だから、消費者側も『この広告、おかしくないか』という判断力を持つことが、何より大切なんですね。あなたが大人になって、商品を買うときに、このルールを思い出してくれたら嬉しいです。
