スマホでネット広告を見ていると「絶対に痩せる!」「100%効く!」みたいな思いっきり大げさな謳い文句が出てくることって多いよね。こういう「ウソっぽい約束」や「事実じゃない説明」って実は法律で禁止されているんだ。それが「不当表示」という問題で、この記事を読めば「なぜダメなのか」「どんなことが違反なのか」がちゃんとわかるようになるよ。
- 不当表示とは、事実じゃない説明や ウソの約束 で商品を売ること
- 「最高」「素晴らしい」みたいな 意見は大丈夫だけど、「100%効く」「確実に痩せる」みたいな具体的な事実の嘘はダメ
- お客さんを騙す行為だから、 法律で禁止 されていて、ひどい場合は企業が罰金を払うこともある
もうちょっと詳しく
「不当表示」は消費者保護法という法律で禁止されている。企業がお客さんを騙して商品を買わせるのを防ぐためのルールだね。フリマアプリで「新品未使用」と書いて傷物を売ったり、ネット広告で「99%の人が効果を実感」と証拠なく言ったり、「国産」と書いて実は外国製だったり。こういう「事実と違う説明」がすべて不当表示だよ。大事なのは「お客さんが本当だと思うかどうか」じゃなくて「実際は違うかどうか」ということなんだ。
意見と事実の区別が大事。「美味しい」は意見、「安全」は事実。
⚠️ よくある勘違い
→ 違う。企業も個人売買も関係なく、事実と違う説明をしたら不当表示だ。「みんなやってる」は理由にならない。
→ 正しい。商品の良いところを強調するのは企業の自由。でも「含まれていない成分が入ってる」「実際より安い」みたいに事実を間違えたらアウト。
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不当表示ってどんなもの?具体例で説明
SNS広告でよくある不当表示
TikTokやInstagramのプロモーション広告を見ていると、こんなのがあるよね。「このサプリを飲めば絶対に5kg痩せます!」「モニター実績では3日で効果が出た人ばかり!」。これらはすべて不当表示の可能性がある。実は、ほとんどの人には効果がないのに、証拠なく「効く」と言ってるからだ。
別の例として「この化粧品は医学的に証明された美白効果がある」という広告も危ない。医学的な証明がないなら、こういう言い方はできない。企業は「証拠を持ってから言う」という責任があるんだ。だから、信じられないような約束をしている広告を見たら「これ、証拠あるのかな?」と疑う癖をつけるといいよ。
なぜこんなことが起こるのかというと、事実が認識しにくいから。「痩せた」「肌がきれいになった」っていうのは人によって感じ方が違う。だから企業がテキトーに「みんな効いた」と言っても、すぐにはウソだとわからないんだ。でも、それだからこそ法律で禁止されてるんだよ。
ファッションやコスメでの不当表示
服や化粧品を買うときも不当表示はよく起こる。例えば「オーガニック100%」と書いているのに、実は20%だけオーガニック成分が入ってるケース。あるいは「シルク素材」と書いてあるのに、実は化学繊維が混ざっているとか。こういうのは明らかに事実と違うよね。
もっと分かりやすい例は「定価5000円が今だけ80%OFF!1000円!」という広告。実は、その商品は前からずっと1000円で売られていた。つまり「元々の定価が5000円」という部分がウソなんだ。これを「二重価格表示」という不当表示という。お客さんに「すごく安くなってる」と勘違いさせるのが目的だから、禁止されてるんだ。
また「有名人が愛用」「美容系インフルエンサーが選んだ」みたいな広告も注意が必要。実は、その有名人は商品をもらってるだけで、本当に使ってなかったり、使ってても効果がなかったりすることがある。この場合「広告であることを明記する責任」が企業にあるんだよ。
食品・飲食店での不当表示
食べ物の不当表示は一番わかりやすい。「国産牛肉使用」と書いてあるのに外国産だった。「無添加」と書いてあるのに添加物が入ってた。「賞味期限2026年4月」と書いてあるのに実は2025年4月だった。こういうのはすべて不当表示だ。
飲食店での不当表示もある。メニュー写真は豪華な盛り付けなのに、実物はスカスカだったり。「特製ソース」と言いながら市販のソースをそのまま使ってたり。「新鮮な地元産野菜」と言いながら冷凍野菜を使ってたり。こういうのは「お客さんの期待と実物のギャップ」を作ってるから、不当表示になるんだ。
特に注意したいのは「健康食品」の広告。「このお茶を飲めば血糖値が下がります」「このサプリメントで認知症が治ります」みたいな医学的な効果を勝手に言ってるケースが多い。実は、食品は医学的な効果を言ってはいけないという法律があるんだよ。だから「体がすっきり」みたいなあいまいな表現なら大丈夫だけど、「血糖値が確実に下がる」という具体的な医学効果は絶対にダメなんだ。
どうして不当表示は悪いのか
お客さんが損するから
一番シンプルな理由は「お客さんが騙される」ってこと。お金を払って商品を買ったのに、説明と違う商品が来たら、お客さんは損するよね。例えば「99%の人が痩せた」って言われてサプリメントを買ったのに、実は効かなかったら、お金を無駄にしたことになる。
これは「正当な選択ができない」という問題でもある。もし最初から「このサプリはほぼ効きません」って正直に言われてたら、買わなかったかもしれない。でも嘘を言ったおかげで、お客さんは正しい判断ができなかったんだ。だから法律で「事実を正しく説明する義務」が企業にあるんだよ。
また、不当表示はお客さんのお金だけじゃなく、時間も奪う。「1週間で効く」と言われて買ったサプリを1ヶ月飲んで「効かない」と気づく。その間、他の本当に効く方法を試す時間を失ってる。結果的に、お客さんの人生の時間を奪ってるんだ。
企業間の不正な競争になるから
不当表示がOKになったら、どうなると思う?正直に商品の説明をしてる企業と、嘘を言ってる企業が競争したら、嘘を言ってる企業の方が商品が売れるようになっちゃう。だって「絶対に効く」って言ってる商品と「まあ試してみてください」って言ってる商品なら、お客さんは前者を買うからね。
そしたら、正直な企業はだんだん売れなくなって、嘘をついてる企業ばかりが儲かるようになる。これって おかしいよね。社会全体で「嘘をついた方が得」という悪い流れができてしまう。だから法律で「不当表示は禁止。やったら罰金」というルールを作って、みんなが正直に商品を説明する環境を作ってるんだ。
信頼が失われるから
不当表示が多いと、全体的に「広告って嘘なんでしょ」という空気になっちゃう。すると、本当のことを言ってる企業の広告も信じられなくなる。「本当は効かないんじゃないか」と疑ってしまう。これはお互いにマイナスなんだ。
消費者が「企業は信頼できない」と思うと、買い物が不安になる。フリマアプリで「新品」と書いてあっても「ホントかな?」と疑う。食品を買うときに「無添加」と書いてあっても「嘘じゃないか」と心配する。社会全体で「疑い」が増えて、みんなが損するんだよ。だから、正しい情報が流通する環境が大事なんだ。
不当表示の判定基準って何?
事実か意見か判定の「グレーゾーン」
ここが少しややこしいんだけど、企業の広告が「意見」なのか「事実」なのかで判定が変わるんだ。
例えば「このラーメンは日本一美味しい」という広告は?これは「意見」だから大丈夫。なぜなら、美味しさは人によって感じ方が違うから、誰かの意見として言うのはいいんだ。でも「このラーメンには塩分が一切含まれていません」という広告は?これは「事実」だから、本当に塩分がゼロじゃないと嘘になる。
ではこれは?「このサプリメントはダイエット効果が期待できます」。ここがグレーゾーンだ。「期待できる」という曖昧な言葉を使ってるから、企業は「意見」と言い張れる可能性がある。でも、もし実は全然効かないんだったら、これは不当表示と判定される可能性がある。つまり「数字や具体的な効果を出さずに、曖昧な言い方をして信じさせる」のは、グレーゾーンだけど危険なんだ。
証拠を示す責任
「100万人が愛用」と書いてあるなら、企業は「本当に100万人が買ったのか」という証拠を持ってないといけない。もし「実は100人しか買ってない」なら、完全に不当表示だ。
「医学的に効果が証明されている」と書いてあるなら、企業は大学の研究論文とか医学的な証拠を持ってないといけない。もし「誰も調べてない」「テキトーに言った」なら、不当表示だ。つまり、具体的な数字や医学的な効果を言ったら、企業は「証拠を出す責任」があるんだよ。
比較広告の落とし穴
「ウチの商品は競争相手より3倍効く」という広告も注意が必要だ。もし本当に3倍効くなら、証拠を示さないといけない。でも、もし「実は1.2倍くらい」だったら、これは不当表示になる。
また「他社製品には入ってない成分が入ってます」という広告も危ない。本当に他社製品に入ってないのか確認してから言わないといけないんだ。もし「実は他社製品にも入ってた」ってことが後から判明したら、企業は嘘をついたことになる。
不当表示が発見されたらどうなる?
企業が受ける罰やペナルティ
不当表示が発見されると、企業は「景品表示法違反」で罰せられることがある。罰金は3000万円までいく可能性があるんだ。それ以外にも、改善広告を出さなきゃいけなくなったり、商品の販売を中止させられたり、いろいろなペナルティがある。
有名なケースでは、ダイエットサプリメントで「絶対に痩せる」と言ってた企業が、罰金を払わせられた。また、ナノテクノロジーを使った化粧品だと言ってたのに、実は普通の化粧品だったという企業も罰せられた。こういう例はたくさんあるんだよ。
特にやばいのは「詐欺罪」に問われる可能性。これは不当表示が特に悪質な場合に適用される。例えば「確実に痩せる」と言って売ったサプリが、実は何の成分も入ってなかったとか。こういう場合は、刑事事件になって、お金を払うだけじゃなく、会社の人が牢屋に入る可能性もあるんだ。
消費者が受ける影響
もし不当表示で商品を買ってしまった場合、消費者は返金してもらえるんだ。例えば「効く」と言われて買ったサプリが効かなかったら、お金を返してもらえる。クーリングオフ制度とか、消費者センターに相談するとか、いろいろな方法がある。
また、消費者が集団で企業を訴える(集団訴訟)こともできる。例えば「これはウソだ」と思った人が何千人も一緒に企業を訴えたら、企業は大ダメージを受ける。実際に、そういった集団訴訟で企業が敗訴して、大金を払わされたケースもあるんだよ。
ネット社会での不当表示の増加
今は不当表示がすごく増えてるんだ。理由は「ネットなら見つかりにくいと思う」という企業の甘い考えだね。フリマアプリでテキトーなことを書いたり、SNS広告で大げさなことを言ったり。でも実は、消費者庁とか自治体がしっかり監視していて、通報があったら調査するんだ。
また、SNSでユーザーが「これはウソだ」と暴露することも増えてる。TikTokやTwitterで「この商品は効かなかった」と書かれたら、その情報は広まっていく。一度ウソが暴露されると、企業の信用は一気に落ちる。だから、企業も不当表示をしなくなってきてるんだよ。
