フレックスタイムって何?わかりやすく解説

朝起きるのが遅い日もあるし、夜型の人もいるし、子どもを送り迎えしないといけない人もいる。みんな同じ時間に働く必要ってあるのかな?そんな疑問を解決してくれるのが「フレックスタイム」という制度です。この記事を読めば、フレックスタイムがどういう仕組みで、実際にどんなメリット・デメリットがあるのか、すべてわかりますよ。

フレックスタイムって何ですか?

いい質問だね。フレックスタイムとは、出勤時間と退勤時間を自分で決められる制度のことだよ。つまり、毎日朝9時に出勤して夕方5時に帰る、という決まった時間がなくて、自分のスケジュールに合わせて時間を選べるってわけだ。
でも会社の仕事って、みんなが同じ時間にいないと大変では?

そこが大事なポイント。フレックスタイムでも、コアタイムという「この時間は必ずいてね」という時間帯が決められているんだ。たとえば、朝10時から午後3時はコアタイムだから全員がいるようにして、その前後は自由に調整するという感じだね。
へえ、そしたら早起きが得意な人と夜型の人、どっちにも良さそう!

その通り!だから、朝6時に来て午後2時に帰る人もいれば、朝11時に来て夜8時まで働く人もいるわけ。自分の生活スタイルに合わせて働ける制度ってわけだ。ただし、働いた時間は決められた時間数に達していないといけないという条件はあるよ。
📝 3行でまとめると
  1. フレックスタイムとは、出勤・退勤時間を自分で決められる勤務制度で、柔軟に働くことができます
  2. ただし、コアタイムという全員がいるべき時間帯が決められているので、完全に自由ではありません
  3. 朝が得意な人も夜型の人も、自分のペースで決められた時間数を働けば良いという仕組みです
目次

もうちょっと詳しく

フレックスタイムは、1970年代にドイツで生まれた制度で、日本でも1980年代から導入され始めました。仕事の内容によって必要な時間が異なるし、子育てや介護などプライベートの事情も人それぞれ違うから、同じ時間に全員が働く必要はないんじゃないかという考え方から生まれたんです。デジタル化が進んで、オフィスにいなくても仕事ができるようになったからこそ、この制度がより活躍するようになりました。単なる「好きな時間に来て好きな時間に帰る」ではなく、会社全体の生産性を保ちながら、個人の生活を大切にする仕組みなんですよ。

💡 ポイント
フレックスタイムは「自由」だけど「責任」も必要。働いた時間数の報告や、チームの仕事との兼ね合いなど、自分で管理する力が大事です。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「フレックスタイムなら好きな時間に好きなだけ働ける」
→ コアタイムという決まった時間帯があるし、月に働くべき時間数も決まっているので、完全に自由ではありません。ルールの中での自由度を調整できるというイメージです。
⭕ 「コアタイム以外なら、朝来ても夜来ても自分の判断で良い」
→ この理解が正しい。ただし、月の合計時間数には達していないといけないし、会社によって最低勤務時間や時間帯に制限がある場合もあります。
なるほど〜、あーそういうことか!

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フレックスタイムの基本的な仕組み

出勤時間と退勤時間が自分で決められる

フレックスタイムの最大の特徴は、毎日の出勤時間と退勤時間を自分で決められることです。普通の会社では「朝9時に来て夕方5時に帰る」と決まっていますよね。でもフレックスタイム制度なら、朝6時に来て午後2時に帰ることもできるし、朝11時に来て夜8時に帰ることもできるんです。これって、実はすごく便利で、いろんな人の生活スタイルに対応できるようにした制度なんですよ。

たとえば、お子さんを学校に送り迎えする必要があるお母さんなら、朝少し遅めに出勤して、その分夜遅くまで働くということができます。逆に、朝早く目が覚めてしまう人なら、朝5時に来て午後1時に帰ることで、効率良く仕事を進められるかもしれません。または、夜間のオンライン講座を受けたい人なら、午前中に頑張って働いて、夜は勉強の時間に充てる、みたいなこともできるわけです。

このように、自分の事情に合わせて時間を調整できるのが、フレックスタイムの大きなメリットです。実は、これは会社側にとってもメリットがあるんです。なぜなら、従業員が自分のペースで働けると、ストレスが減って仕事のやる気が出るから。そして、仕事のやる気が出れば、会社全体の仕事の質も良くなるってわけです。

コアタイムとフレックスタイムの関係

ただし、フレックスタイム制度でも、完全に自由というわけではないんです。ここで登場するのが「コアタイム」という概念です。コアタイムとは、つまり「この時間帯には絶対に会社にいなければいけない」という時間帯のことです。

たとえば、ある会社のコアタイムが「朝10時から午後3時」と決まっていたとしましょう。そうすると、朝9時に来ても朝6時に来ても良いけど、朝10時には絶対に出勤していないといけないということになります。そして、午後3時までは仕事をしていないといけません。午後3時以降なら、午後4時に帰っても夜9時に帰ってもいいよ、というわけです。

なぜこんなコアタイムが必要なのかというと、やっぱり、会社の仕事ってチームで進めることが多いからです。顧客との打ち合わせをしたり、チーム内で意見を交わしたり、重要な決定をしたりする時には、みんなが同じ場所にいる必要があります。だから、最低限「この時間帯には全員がいるね」という時間を決めているわけです。コアタイムの外の時間は、比較的個人で進められる仕事をしたり、集中力が必要な作業をしたりする時間に充てるイメージですね。

労働時間の総量は決まっている

フレックスタイムで大事なポイントがもう一つあります。それは、「働いた時間の合計は、決められた時間数に達していないといけない」ということです。たとえば、会社が「月の労働時間は160時間」と決めていたら、全社員がその160時間を働かないといけないんです。

つまり、毎日朝10時に来て午後2時に帰っていたら、1日4時間ですよね。それを月20日間続けたら、80時間になっちゃいます。160時間に達していないので、そこはアウトなわけです。だから、どの日はいっぱい働いて、どの日は少なめにするというバランスを自分で調整する必要があるんです。

これが「フレックスタイム」という名前の意味なんです。「フレックス」というのは「柔軟な」という意味で、時間の使い方は柔軟だけど、結局のところ「月単位で見た時の総労働時間は決まっている」という仕組みなんですよ。朝遅く来た日は夜遅くまで働く、朝早く来た日は午後早めに帰る、そういう風に「時間をやり繰りする」イメージですね。

フレックスタイムのメリット

生活スタイルに合わせて働ける

フレックスタイムの最大のメリットは、やっぱり「自分の生活スタイルに合わせて働ける」ということです。世の中には、いろんな人がいますよね。朝が得意な人もいれば、夜に元気になる人もいます。子どもを保育園に送らないといけない人もいれば、親の介護をしている人もいます。自分の勉強や趣味の時間を大切にしたい人だっています。

従来の「朝9時から夕方5時」という固定的な勤務時間では、こうした多様な事情が対応できないんです。でも、フレックスタイムなら、それぞれの人の事情に対応できるんですよ。たとえば、夜型の人なら、朝ゆっくり寝坊して、午前11時に来て夜9時まで働く。そういう働き方ができるわけです。その人にとって最も効率的に仕事ができる時間帯を選べるから、仕事の質も上がるし、ストレスも減るというわけです。

仕事のストレスが減る

毎日決まった時間に出勤しなければいけない、という制約があると、心理的なプレッシャーが生まれます。朝寝坊してしまったら、焦りながら支度をして、怒られるんじゃないかとドキドキしながら出勤する。そういった経験、あなたもあるんじゃないでしょうか。

フレックスタイムなら、その日のコンディションに合わせて出勤時間を調整できるので、そういったストレスが軽くなります。「今日は朝が辛いな」と感じたら、少し遅めに出勤して、その分夜働く。そうすることで、心身ともにリラックスした状態で仕事に臨むことができるんです。ストレスが減ると、仕事に対するモチベーションも上がるし、仕事の質も良くなるんですよ。

プライベートの時間が確保しやすい

フレックスタイムなら、プライベートの時間も確保しやすくなります。たとえば、病院の診察を受けたい場合を考えてみてください。固定勤務なら、休暇をとるか、仕事を早退しなければいけません。でも、フレックスタイムなら、その日は少し遅めに出勤して、診察を受けてから来る、なんてこともできるわけです。わざわざ有給休暇ゆうきゅうきゅうかを使う必要もありません。

また、子どもの学校行事や親の介護、自分の資格勉強など、いろいろなプライベートの事情があるかもしれません。フレックスタイムなら、そうした事情に合わせて時間を調整できるので、仕事も人生も両立させやすくなるんですよ。これは、特に子育て中の人や、家族の介護をしている人にとって、大きなメリットになります。

フレックスタイムのデメリット

時間管理が大変になる

フレックスタイムのデメリットの一つは、時間管理が大変になるということです。毎日決まった時間に働く固定勤務なら、時間管理は簡単です。朝9時に来て、夕方5時に帰る。それだけです。でも、フレックスタイムだと、毎日違う時間に来たり帰ったりするので、自分で時間を記録して、月の合計時間数を管理する必要があるんです。

もし、月の労働時間が160時間と決まっていたら、日々の労働時間を記録して、月末までにちゃんと160時間に達しているか確認しないといけません。もし達していなかったら、月末に帳尻を合わせるために、急に長時間働かなきゃいけない、なんてことになったりします。これは、すごくストレスになっちゃう場合もあるんです。

チームコミュニケーションが取りづらくなる

フレックスタイムのもう一つのデメリットは、チームとのコミュニケーションが取りづらくなる可能性があるということです。コアタイムで全員が集まるとは言え、その時間帯が短いと、細かい相談や打ち合わせの時間が限られてしまいます。

たとえば、ある人は朝6時に来て午後2時に帰るし、別の人は朝11時に来て夜8時に帰る。そうすると、この二人が顔を合わせるのはコアタイムだけですよね。もし、重要な相談や複雑な問題が生じたら、コアタイムに何度も打ち合わせを設定しないといけません。そうなると、他のチームメンバーの時間も拘束されることになって、全体的に効率が落ちてしまう可能性があるんです。

上司が部下の仕事の進捗を把握しづらい

もう一つのデメリットとして、上司が部下の仕事の進捗を把握しづらくなる場合があります。固定勤務なら、朝の朝礼で予定を確認して、夕方に結果報告を受けて、という流れが毎日自動的に発生します。でも、フレックスタイムだと、人によって出勤時間と退勤時間が異なるので、そうした確認の時間をわざわざ設定しないといけないんです。

特に、新人教育や重要なプロジェクトの管理では、細かい確認が必要になります。フレックスタイムが導入されている部門では、Slackなどのチャットツールやメールで進捗報告をするとか、定期的なミーティングを設定するとか、別の仕組みが必要になるんですよ。

フレックスタイムが向いている職種と向いていない職種

向いている職種

フレックスタイムが向いている職種というのは、実は結構限られています。基本的には、「個人で完結する仕事」「リアルタイムのやり取りが少ない仕事」が向いています。

具体的には、プログラマーやWebデザイナー、ライター、データ分析、会計処理などのデスクワークですね。こうした仕事は、一人で黙々と進められることが多いので、何時に出勤してもあんまり問題がないんです。むしろ、集中力が必要な仕事だからこそ、自分が一番集中できる時間帯に働く方が、仕事の質が上がるんですよ。

また、すでにテレワークが浸透している業界や企業でも、フレックスタイムがうまく機能します。なぜなら、もう「同じ場所にいる」という前提がないから、時間の融通をつけるのが簡単になるんです。

向いていない職種

一方、フレックスタイムが向いていない職種もあります。それは、「リアルタイムのやり取りが必要な仕事」「客対応が多い仕事」です。

たとえば、営業職は顧客との打ち合わせが中心だし、カスタマーサービスは客からの問い合わせにすぐ対応しなければいけません。飲食店や小売業の販売スタッフだって、営業時間中は絶対にいなければいけませんよね。こうした職種では、フレックスタイムはなかなか難しいんです。

また、医療従事者や教育関係者、工場のライン作業者なども、フレックスタイムには向きません。これらの職種では、チームとしての連携が重要だし、決まった時間に決まった仕事をすることが求められるからです。

つまり、フレックスタイムって、一見すると「すべての職種に良さそう」に見えるけど、実は職種や業界によって、合う・合わないがはっきり分かれているんですよ。会社や経営者も、その点をよく考えた上で、フレックスタイムを導入するかどうか判断する必要があるんです。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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