「組合員」という言葉を新聞やニュースで見かけたり、学校の社会科で習ったりすることってありますよね。でも、「つまり何なの?」と聞かれるとモヤモヤしちゃう…そんなあなたのために、この記事では組合員が何か、どんな権利や義務があるのか、スッキリ説明します。読み終わったとき、きっと「あ、そういうことだったのか」って納得できるよ。
- 組合員とは、労働組合や協同組合などの組合に正式に加入している メンバー のことで、個人では勝てない大きな企業と団結して対抗する仲間である
- 組合員になると 給料交渉に参加したり不当な扱いから守られたり するメリットがある一方で、毎月組合費を払い 組合活動に参加する義務がある
- 組合員になるかどうかは 本人の自由な選択 であり、企業によって労働組合の有無や加入条件が大きく異なる
もうちょっと詳しく
組合員という言葉は、いろいろな場面で出てきます。農業組合や漁業協同組合、生協など、様々な種類の組合があるんです。ただ、テレビや新聞で最も見かけるのは「労働組合の組合員」という話。労働組合とは、つまり『働いている人たちが、より良い給料や労働環境を目指して団結した組織』のこと。組合員はその組織の正式なメンバーで、給料交渉や労働条件の改善を求める活動に参加する権利と責任があります。日本では戦後、このような労働組合がたくさん作られて、労働者の権利を守ってきた大切な存在なんですよ。
「組合」と聞くと労働組合だけを思いつきやすいですが、農業、漁業、購買など、いろいろな種類の組合があって、それぞれに組合員がいるんですよ。
⚠️ よくある勘違い
→ 実は、企業に労働組合がない場合もありますし、労働組合があっても加入は自由である企業が多いです。つまり、組合員になるかどうかは本人の選択であって、誰もが必ず組合員というわけではないんです。
→ 大企業の多くには労働組合があり、加入することができます。でも中小企業や飲食店、小売店などには労働組合がない場合も多いです。だから「組合員になりたい」と思っても、その企業に労働組合がなければなれないんです。自分がいる企業にどんな組合があるかを確認することが大事なんですよ。
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組合員ってそもそも何?
「組合員」という言葉、聞いたことありますか?新聞やニュースで「労働組合の組合員が給料交渉をしている」なんて話を見かけることがありますよね。でも「じゃあ組合員って何なの?」と聞かれると、ハッキリと答えられる人は少ないと思います。なんか複雑そうだし、大人の世界の話だしって感じで、スルーしちゃう人も多いんじゃないでしょうか。
簡単に言うと、組合員とは『組合に正式に加入しているメンバー』という意味です。つまり、野球チームで例えるなら「野球チームの正式な選手」みたいな感じですね。組合には「労働組合」「農業協同組合」「購買協同組合」など、いろいろな種類があります。今回の記事では、最も身近で有名な「労働組合の組合員」について説明していきますね。
一つのポイントとして覚えておいてほしいのは、「組合員」と「企業で働く人」はイコールではないということ。つまり、企業で働いている全員が組合員というわけではないんです。会社によって、また本人の選択によって、組合員になるかどうかが決まるんですよ。
どんな人が組合員になるの?
ここが大事なポイント。組合員になる人は、基本的には「企業に労働組合があって、その企業で働く人が加入する場合」が多いです。例えば、大きな自動車メーカーや電機メーカー、テレビ局、銀行などには、ほぼ確実に労働組合があります。こうした企業で働く人の中には、自分で「この労働組合に加入したい」と選んで組合員になる人がたくさんいるんです。
もう一つのパターンが「農業協同組合や漁業協同組合の組合員」というケース。これは農家さんや漁師さんが、自分たちの生活と仕事をより良くするために、一緒に団結して組合を作ったんです。これらの組合員は、つまり「自分たちの権利を守り、より良い条件で仕事をするために一緒に頑張っている仲間」というわけですね。
最初は複雑に見えるかもしれませんが、要するに「同じ目的を持った人たちが一緒に力を合わせるために、組合という団体に入った人」が組合員なんです。そう考えると、ちょっと分かりやすくなりませんか?
なぜ組合員という制度が生まれたの?
「そもそも、なんで『組合』なんて制度が必要なの?」と思う人もいるかもしれません。歴史的な背景を簡単に説明しましょう。
昔々、日本が急速に産業化していた時代、企業で働く労働者たちは、とても厳しい条件で働かされていました。給料は安いし、労働時間は長いし、安全対策もろくにない。そんな中で、労働者たちが「このままじゃいけない、みんなで力を合わせよう」と考えて、労働組合を作ったんです。つまり、個人では企業に勝てないけど、みんなで団結すれば交渉できるようになるという発想から生まれた制度なんですよ。
日本でも戦後、このような労働組合がたくさん作られました。組合員たちは、給料を上げるための交渉をしたり、労働時間を短くするための活動をしたりして、現在の「給料をもらう」「休日がある」「労働時間に制限がある」といった当たり前の制度を作り上げたんです。つまり、組合員の存在がなければ、今の私たちが当たり前だと思っている労働条件は存在しないかもしれないんですよ。
組合員の権利と義務
「権利」と「義務」という言葉を聞いたことはありますか?権利とは、つまり「○○をしても大丈夫ですよ」という許可や自由のこと。一方、義務とは「○○をしなきゃいけませんよ」という責任や課題のことです。組合員には、この両方があるんですよ。
組合員が持つ権利って?
まずは、組合員が持つ権利から説明しましょう。組合員になると、以下のような権利が生まれるんです。
1つ目は「会議に参加する権利」です。組合の大事な話し合いや決定の場に参加して、自分の意見を言うことができるんですよ。「給料をもっと上げてほしい」「労働時間を短くしてほしい」など、自分の考えを組合の会議の場で主張できるってわけです。
2つ目は「投票する権利」です。組合の方針をどうするか、誰を役員にするか、こうした大事な決定のときに投票に参加できるんです。これは、民主主義と同じで「みんなの意見を反映させる」という大事な仕組みなんですよ。
3つ目は「情報を知る権利」です。組合がどんな活動をしているのか、給料交渉でどんなことが決まったのか、こうした情報について説明を受ける権利があります。つまり、組合の活動が透明性を持つようにするための仕組みなんですね。
4つ目は「給料や労働条件の交渉に参加する権利」です。これは組合員にとって、ものすごく大事な権利。個人では企業に歯が立たないけど、組合員として団結することで、企業との交渉の場に参加できるようになるんです。
最後は「不当な扱いから守られる権利」です。もし企業から不当な給料カットや解雇を受けたとき、組合が間に入って助けてくれることがあります。つまり、個人では対抗できない企業の力に対して、組合という大きな力で守ってくれるってわけですよ。
組合員の義務について
でも権利がある分、義務もあるんです。これが重要。組合員になるって、つまり「権利をもらう代わりに、責任も果たします」という契約なんですよ。
一番大事な義務が「組合費を払うこと」です。毎月、給料から自動的に組合費が引かれるんです。だいたい給料の1~3パーセント程度。例えば、給料が20万円だったら、2000円~6000円程度が毎月引かれるイメージですね。決して安くはありませんが、その代わりに組合が給料交渉や困ったときの相談に乗ってくれるわけです。
2つ目は「組合の活動に参加する義務」です。組合が決めた活動(例えば、給料交渉の会議や、場合によってはストライキなど)に参加することが期待されるんですよ。つまり「個人の都合で好き勝手するのではなく、みんなのために動く」という責任が生じるってわけです。
3つ目は「組合の規則を守る義務」です。組合には細かい規則があって、それを守らなくてはいけません。例えば「組合の会議では時間に遅刻しない」とか「決まったことには従う」みたいなルールですね。これは、組合がみんなで一つの目的に向かって動くための基本ルールなんです。
最後が「秘密を守る義務」です。組合の内部情報、特に給料交渉の交渉内容などは、外に漏らしてはいけません。これは、会社と交渉するときに不利にならないようにするためのルールなんですよ。
組合員になるには?やめるには?
「よし、組合員になってみようかな」と思った人もいるかもしれません。では、組合員になるにはどうすればいいのでしょうか?逆に、やめるときはどうすればいいのか?このあたりについて説明しましょう。
組合員になる前に確認すること
実は、組合員になれるかどうかは、企業によって違うんです。大企業の多くは「うちの会社で働く人なら、誰でも加入できますよ」という方針です。例えば、自動車メーカーや大きな電機メーカーなど、従業員が1000人以上いるような企業には、ほぼ確実に労働組合があります。
一方、中小企業の中には「そもそも労働組合がない」という場合もたくさんあります。また、小売店や飲食店といったサービス業には、労働組合がないことがほとんどです。つまり、組合員になれるかどうかは『企業次第』なんです。
もし「うちの会社に労働組合ってあるのかな?」と思ったら、一番確実な方法は人事部に聞くことです。それか、長く働いている先輩に「この会社、組合ってあります?」と聞いてもいいですね。大企業なら、まずほぼ確実に労働組合があります。
実際に組合員になるステップ
企業に労働組合があって、加入したいと思ったら、だいたい以下のようなステップを踏みます。
まず第1ステップが「会社の人事部や既存の組合員に相談する」ことです。「組合に加入したいんですけど、どうすればいいですか?」と聞くんですね。たいていの場合、既存の組合員が親切に教えてくれます。
第2ステップが「組合の加入申込書に記入する」ことです。これは難しいものではなく、「自分の名前、部署、給料」など、基本的な情報を記入するだけです。
第3ステップが「組合に承認されること」です。たいていの場合、申し込めば自動的に承認されます。よほど変な理由がない限り、「いや、あなたは加入できません」なんて言われることはありません。
最後が「毎月、給料から組合費が引かれるようになる」ことです。これで、正式な組合員のステータスになるってわけですね。
だいたい1~2週間もあれば、すべてのプロセスが終わる企業がほとんどです。特に大企業は、加入の手続きがしっかりしていて、分かりやすいことが多いですよ。
組合員をやめるには?
「でも、やっぱり組合員をやめたい」と思うこともあるかもしれません。その場合はどうするのでしょうか?
答えは非常にシンプル。組合に「脱退します」と伝えるだけです。日本では「労働組合に加入するかどうかは自由」という法律があるので、無理やり組合に入れられることもないし、やめたいと言ったら無理やり止められることもないんです。つまり、組合員をやめるのは完全に自由ってわけですね。
ただし、一つだけ注意点があります。もし給料交渉の真っ最中に「組合をやめます」と言ったら、周りの組合員に「えっ、なんで今?」と嫌な顔をされるかもしれません。つまり、組合員をやめるのは自由だけど、タイミングはちょっと考えた方がいいということです。みんなで頑張っているときに突然抜けると、ちょっと気まずい雰囲気になるかもしれないってことですね。
組合員が増えたり減ったりするとどうなる?
最後に、ちょっと大きな視点で物事を見てみましょう。組合員の数って、実は時代によって変わるんです。昔は、日本の労働者のうち30~40%が組合員でした。でも今は、20~25%くらいに減ってしまっているんです。
組合員が増えるとどうなる?
もし組合員がたくさん増えたら、どうなると思いますか?企業との力関係が大きく変わるんです。例えば「給料を上げてください」という要求に対して、企業は「よし、上げましょう」と言いやすくなります。なぜなら、組合の力が強くなるから。個人では相手にされない要求も、集団になると力を持つようになるんですよ。
また、組合員が増えると、組合自体も強くなります。組合費も増えるので、より多くの専門家を雇ったり、より良いサービスを組合員に提供できたりするんです。農業協同組合でも同じ。組合員が増えれば、より良い値段で農産物を売ることができるようになったり、必要な機械を共同で買ったりできるようになるんですよ。つまり、『みんなの数が増える=みんなの力が強くなる』ってわけです。
組合員が減るとどうなる?
逆に、組合員が減るとどうなると思いますか?組合の力が弱くなります。企業は「組合の力が弱いから、給料交渉には乗らなくていいか」という気持ちになるかもしれません。また、組合費が減ると、組合の活動も小さくなってしまいます。結果として、残りの組合員の人たちも困ってしまう。つまり、組合員を増やすことは、実は全員のメリットになるんです。
ただし、昔と比べて日本の組合員が減っている理由は、いろいろあります。例えば:
1つ目は「非正規労働者が増えた」ということ。派遣社員やアルバイト、契約社員など、正社員ではない働き方が増えました。こうした非正規労働者は、そもそも労働組合に入りづらい環境にあるんです。
2つ目は「サービス業や小売業が増えた」こと。昔は製造業が中心でしたが、今はコンビニやファミレス、ネット販売など、サービス業が増えました。こうした業種では、労働組合がないことがほとんどなんですよ。
3つ目は「給料や労働条件が改善した」ということ。昔ほど過酷な労働環境ではなくなったので、「組合が必要ないんじゃないか」と思う人が増えたんです。
4つ目は「転職が多くなった」こと。昔は「一つの企業に定年まで勤める」という人がほとんどでしたが、今は転職が当たり前。1つの企業に長くいない人が増えたので、組合に加入するメリットを感じにくくなったわけです。
社会が変わると、組合員の在り方も変わっていくんですね。今後、日本の労働環境がどう変わっていくのか、組合員の役割がどう変わっていくのか、注目する価値があるんですよ。
