肖像権って何?わかりやすく解説

友だちの写真をSNSに載せたら怒られたことありませんか?学園祭で撮った友だちを無断で動画にしたら、後で「消してほしい」と言われたり。一見、自分が撮った写真なら自由に使えそうに思うけど、実はそうじゃないんです。その理由が「肖像権」という権利にあるんだよ。この記事を読めば、どんな時に他の人の写真が使えて、どんな時が危いのか、スッキリわかるようになるよ。

先生、「肖像権」ってよく聞くけど、何ですか?

肖像権というのは、つまり「自分の顔や姿を、どう使われるか決める権利」だよ。いわば自分の顔は自分のもの、っていう権利だね。
でも、自分で撮った写真なら、その人の許可がなくても使えるんじゃないですか?

いい質問だね。確かに写真を撮った権利は自分にあるけど、写真に写ってる人の顔の使う権利は別なんだ。写真の所有権と肖像権は別物なんだよ。
なるほど。でも、SNSに友だちの顔が小さく写ってるだけなら大丈夫じゃないですか?

それも危いんだ。本人が判別できるなら、肖像権が関係する。顔がはっきり見えなくても、その人が「これは俺だ」とわかれば、ダメなんだよ。
えっ、厳しいですね。でも映画とか芸能人の写真はいっぱい使われてますよね?

それは許可をもらってるからだね。映画なら、出演者が「自分を撮影されて、公開されることに同意」してる。ポスターとか広告も、芸能人が「このポスターに使ってもいい」と許可してるんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 肖像権とは、自分の顔や姿がどう使われるかを決める権利で、誰もが持ってるんだ。
  2. 友だちを無断で撮影・掲載するのは肖像権の侵害になって、トラブルの元だよ。
  3. 他の人の写真を使いたい時は、必ず事前に許可をもらうが鉄則だね。
目次

もうちょっと詳しく

肖像権って実は法律にはっきり書いてない権利なんだ。でも長年の判例(いろんな裁判の判断)で「そういう権利がある」と認められてきたんだよ。だからこそ誰もが持ってる大事な権利なんだ。昔はプリントした写真くらいだったけど、今はSNS、TikTok、YouTube…写真や動画が簡単に広がる時代。だから肖像権は昔以上に大切になってるんだね。

💡 ポイント
肖像権は「法律に明記されていない」からこそ難しい。でも裁判で何度も「保護されるべき権利」と判断されてるんだ。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「ネットに公開されてる写真なら、誰でも自由に使える」
→ ネットに公開されてても、その人の肖像権はなくなったわけじゃない。むしろネットだからこそ、広がる危険があるんだ。
⭕ 「ネットに公開されてる写真でも、勝手に使っちゃダメ」
→ その人がどこで何をしてるか勝手に知られる危険があるから、許可が必要なんだよ。
❌ 「写真を撮ったのは自分だから、どう使おうが自由」
→ 写真を撮った権利と、写真に写ってる人の顔の使う権利は別。混同しちゃダメなんだ。
⭕ 「写真の著作権と肖像権は別の権利」
→ 自分が撮った写真でも、相手の肖像権を尊重して使い方を決めないといけないんだね。
なるほど〜、あーそういうことか!

[toc]

肖像権って、そもそも何なの?

誰もが持ってる大事な権利

肖像権って、つまり「自分の顔や姿が世間にどう見せられるかを、自分でコントロールする権利」だよ。野球でいったら、自分のプレーをどの試合で見せるか決める権利みたいなもんだね。

これは特別な人だけの権利じゃなくて、誰もが持ってるんだ。あなたも、友だちも、学校の先生も。なぜなら、自分の顔や姿は、自分にとって一番大事な個人情報だからね。知らない人が勝手に自分の写真を世界に広めたら、嫌でしょ。その「嫌だ」という気持ちを守るための権利が肖像権なんだ。

顔が見えれば、肖像権が関係する

肖像権のポイントは「本人が判別できるかどうか」なんだ。つまり、その写真を見た人が「あ、これは〇〇だ」とわかれば、肖像権の問題が出てくるってわけだね。

例えば、運動会の集合写真で、あなたが後ろの方に小さく写ってる場合でも、友だちが「この子、誰だと思う?」と教えてくれれば、あなただとわかるでしょ。そうなったら肖像権が関係するんだ。逆に、写真がぼやぼやで、誰が写ってるかまったく判別できないなら、肖像権の問題は出にくいんだよ。

昔と今で、肖像権の大切さが変わってきた

昔は、プリントした写真は友だちにあげるくらいで、そこまで広がることはなかったんだ。だから肖像権も、それほど厳しくは考えられてなかったんだね。

でも今は違う。SNS、TikTok、YouTube、インスタグラム…ボタン一つで世界中に写真が広がる時代だよ。1枚の写真が何万人に見られることもある。昔の「友だち5人に見せる」と「インターネットで5万人に見せる」は、全然違うでしょ。だから今は、肖像権がもっともっと大事になってるんだ。

肖像権を持ってるのは、誰なの?

基本は「写ってる本人」が持ってる

肖像権の持ち主は、つまり「写真に写ってる人」だよ。あなたが友だちの写真を撮ったら、その権利を持ってるのは、あなたじゃなくて写ってる友だちなんだ。

これがよく勘違いされるんだけど、写真を撮った人と、肖像権を持ってる人は別なんだね。野球で例えると、試合をやってる球団がいるけど、その試合をテレビで放送するのは放送局。球団が映像の使い方を決める権利を持ってるのと同じだよ。写真を撮った人は「シャッターを切る権利」を持ってるけど、「その顔をどう使うか決める権利」は持ってないってわけさ。

親や学校は、ちょっと特別

ただし、例外もあるんだ。例えば、親が子どもの写真を撮って、親戚に見せたり、子どもの成長記録として保管したりする。これは、親が子どもを育てる責任があるからこそ、許される部分があるんだよ。

学校だって、学園祭の写真をアルバムに載せるなら、許可をもらってからにするんだ。でも「学校の教育活動の中で写真を撮る」という場面では、ちょっと融通が効くこともある。ただし「勝手にネットに載せる」とか「商売に使う」とかになったら、ダメなんだよ。

有名人とタレント、肖像権はもっと厳しい

芸能人とか有名人の肖像権は、もっと厳しく守られてるんだ。なぜなら、その人の顔が商売になってるからね。テレビとか映画で有名になった分、顔の価値も高いんだ。だから、勝手に使ったら「莫大な被害が出た」って主張されることもあるんだよ。

ただし、有名人の肖像権も「絶対に使えない」ってわけじゃなくて、例えば、その有名人の映画のポスターとか、テレビの宣伝で使う写真とか、「許可をもらってる」から使えるんだ。映画の中で演技するのも、その役を引き受けたからこそ、自分の姿を公開することに同意してるんだね。

どんな場合に肖像権が守られるの?

友だちを無断で撮影・掲載するのはNG

まず一番分かりやすいのが、友だちの写真を無断でSNSに載せるケースだね。これは肖像権の侵害の典型的な例だ。

学校の授業中に友だちがいい表情をしてたから、つい撮っちゃって、インスタグラムに「〇〇、この時本気だった笑」って載せちゃう。その友だちからしたら「勝手に撮んなよ」「こんなのに勝手に顔出しされたくない」って思うでしょ。これが肖像権の侵害なんだ。

大事なのは「友だちの顔が判別できるなら、許可が必要」ってこと。モザイクをかけたり、顔を隠したりすれば大丈夫。でも「友だちってわかる」写真を無断で載せたら、トラブルになるんだよ。

学園祭の動画に映った人

学園祭で、あなたがお化け屋敷の様子を動画に撮ったとしよう。そしたら、いろんな生徒が映り込んじゃった。その動画をSNSに「学園祭、楽しかった〜」って載せちゃったら、映り込んだ人たちの肖像権が関係するんだ。

「映り込んだだけだし」って思うかもしれないけど、もし「この子、あいつだ」と判別できたら、肖像権の問題なんだよ。だから学園祭の動画をネットに上げる時は「映った人全員の許可をもらう」か「顔が判別できないようにする」のが正しい使い方なんだね。

お店での盗撮やプライベート写真

駅とかカフェで、知らない人を無断で撮影する。これはもっと悪質だ。なぜなら「その人が映されるのに同意してない」からだね。プライベートな時間を勝手に撮られて、ネットに広げられたら、その人は「自分の生活が盗撮されてる」と怖くなるでしょ。

こうなると、肖像権の侵害だけじゃなくて、プライバシーの侵害にもなる。つまり「その人の生活を盗み見する行為」ってわけさ。これはもう犯罪に近いんだよ。

許可があれば、大丈夫

逆に言えば、許可があれば使えるんだ。友だちに「インスタに載せてもいい?」って聞いて、「いいよ」って言われたら、肖像権の侵害じゃないんだね。

家族で「家族写真を年賀状に使おう」って全員で決めたら、それもOK。学校の先生から「学園祭の集合写真、校報に載せるから」って説明されて「いいです」って返事したら、それもセーフなんだよ。

肖像権を傷つけると、どうなるの?

相手が怒って、トラブルになる

一番身近な結果は「相手にめっちゃ怒られる」ってことだね。友だちを無断で撮ってSNSに載せたら、その友だちから「消してくれ」「なんで無断で撮ったの」って言われるでしょ。関係が壊れちゃうこともあるんだ。

学校レベルでも、「この動画、消してください」「うちの子の肖像権を侵害してる」って親から学校に連絡が入ったら、学校だって大変だ。あなただって、指導されるハメになるんだよ。

法律的には、損害賠償を請求されることもある

もっと深刻な場合、つまり「ネットで大量の人に見られて、その人が社会的に傷ついた」とか「有名人だから商業的被害が出た」なんて時は、裁判になることもあるんだ。そしたら「損害賠償」つまり「お金を払いなさい」って判決が出ることもある。

例えば、有名人の写真を無断で商品に使って売ってしまったら、「あなたは俺の顔で儲けた。だからお金を返せ」って請求されちゃうわけね。これが1000万円とか、もっともっと高い金額になることもあるんだよ。

ネットに一度広がったら、消えない

そしてもう一つ怖いのは「ネットに一度アップされた写真は、完全には消えない」ってこと。もし「あ、まずかった」と思って削除しても、他の人がスクリーンショットを撮ってたら、どこかに残ってる。さらに拡散されたら、もう取り戻せないんだ。

だから「とりあえず載せてみよう」はマジで危ないんだよ。一度ネットの世界に出たら、その責任はずっと続くんだ。

SNS時代だからこそ、肖像権に気をつけよう

「許可をもらう」が、一番簡単

結局、一番簡単で安全な方法は「許可をもらう」ってことなんだ。

友だちの写真を使いたかったら「SNSに載せたいんだけど、いい?」って聞く。グループラインで「この動画、グループに載せてもいい?」って確認する。めんどくさく感じるかもしれないけど、これが一番相手を尊重する方法だし、トラブルを避ける方法なんだよ。

顔が判別できなくしよう

どうしても全体の雰囲気を写真に撮りたい時は「顔が判別できないようにする」って手もあるんだ。背中だけ写す、遠くから撮る、顔の部分をモザイクにする。こうすれば、その人の肖像権を傷つけないんだね。

学校のルールに従う

学校だって「SNSにアップする時は許可をもらうこと」って決めてることが多いんだ。そういったルールは、肖像権を守るためのルールなんだよ。面倒かもしれないけど「みんなの顔を守る」っていう大事な決まりなんだ。

有名人の写真も慎重に

有名人の写真をツイッターで流したり、ブログに使ったりすることもあるかもね。でも、これも実は許可なしにやると、問題になることもあるんだ。特に「その写真を加工して使う」「おかしな文字をつける」なんてしたら、肖像権を傷つけるだけじゃなくて、名誉毀損(その人の評判を傷つけることね)になることもあるんだよ。

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

目次