監護権って何?わかりやすく解説

親が離婚するとき、「誰と一緒に暮らすのか」という問題が必ず出てきますよね。その時に大事になるのが「監護権」という言葉です。でも、なんか難しそうで、どんな意味なのかよくわからない…という人も多いんじゃないかな。実は、監護権を知ることは、自分や友だちの人生に直結する大事な知識なんです。この記事を読めば、監護権が何なのか、親が離婚した時に何が決まるのかが、スッキリわかるようになりますよ。

先生、「監護権」ってよく聞くんですけど、何ですか?難しくてわかりません。

いい質問だね。監護権というのは、つまり「子どもの世話や教育をする権利と責任」のことだよ。親が離婚する時に、子どもと一緒に暮らしてお世話をする親を決めるんだ。その権利を監護権と言うんです。
あ、だから親が離婚する時に「子どもをどっちの親が育てるか」っていうのを決めるんですね。それって親権とは違うんですか?

いい気づきだ。実は親権監護権は似ているようで違うんだよ。親権は法律上の決定権で、医療や教育などの大事な決定をする権利。監護権は、毎日の生活で子どもをお世話する権利のこと。一緒に暮らす親が監護権を持つことが多いんです。
えっ、親権と監護権が分かれることもあるんですか?だっちゃん、親権だけあったら、監護権がなくても大丈夫じゃないですか?

よく考えてるね。実は分かれることがあるんだ。たとえば、お父さんが親権を持ってるけど、子どもはお母さんと一緒に暮らしているという場合、お母さんが監護権を持ってることになるんです。毎日のお世話はお母さんが、学校への進学とか大事な決定はお父さんがするみたいな感じでね。
あ、なるほど。つまり監護権は「一緒に暮らして、毎日のお世話をする」っていう権利なんですね。

その通り!シンプルに言うと、監護権は「子どもと一緒に生活して、毎日のお世話をし、子どもの健康や安全を守る権利」って覚えておけば大丈夫だよ。
📝 3行でまとめると
  1. 監護権とは、子どもと一緒に暮らして毎日の世話や教育をする権利と責任のことです
  2. 親権とは違う概念で、監護権と親権が分かれることもあります
  3. 親が離婚する時に、どちらの親が子どもを育てるかを決める際に最も重要な権利です
目次

もうちょっと詳しく

監護権は、法律の世界ではとっても大事な概念です。親が離婚する時に、子どもたちの人生がどうなるかを決める最初のポイントになるんです。日本の法律では、子どもは親の世話を受ける権利があって、親は子どもの世話をする義務があります。その義務と権利を正式に決めるのが監護権なんですよ。毎日のご飯を作ったり、学校の用意をしたり、病気の時に病院に連れていったり…そういう当たり前の生活を支える権利が監護権です。

💡 ポイント
監護権 = 一緒に暮らして毎日のお世話をする権利。親権と分かれることもあります

⚠️ よくある勘違い

❌ 「親権があれば、監護権なくても子どもを育てられる」
→ 親権と監護権は別の権利です。子どもと一緒に暮らしていないのに、毎日のお世話はできませんよね。だから親権と監護権が分かれることもあるんです。
⭕ 「監護権は、子どもと一緒に暮らして毎日お世話をする権利」
→ 正しい理解です。学校の送り迎え、ご飯、勉強のサポート…そういう毎日の生活全部に関わるのが監護権なんです。
なるほど〜、あーそういうことか!

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監護権ってそもそも何?

監護権の基本的な意味

監護権というのは、つまり「子どもの日常生活のお世話と教育をする権利」のことです。親が離婚する時に、「どちらの親が子どもと一緒に暮らすのか」を決める際に出てくる言葉なんですよ。

たとえば、あなたが毎朝お母さんに「お弁当作って」って言ったり、具合が悪い時にお父さんに「病院に連れていって」と頼ったりしますよね。そういった毎日の生活をサポートする人が持つ権利が監護権なんです。もっと正式に言うと、子どもの「身上監護」をする権利っていう言い方もします。身上監護というのは、つまり「子どもの身体と生活全般の面倒を見る」という意味です。

大事なポイントは、監護権は「権利」であると同時に「義務」でもあるということ。子どもと一緒に暮らすと決めた親は、その子どもの生活全部に責任を持つんです。だから、監護権があるからといって、自分の好き勝手はできないんですよ。子どもの健康、安全、教育、しつけ…そういう全部のことに対して「ちゃんとお世話をしないといけない」という義務が生まれるんです。

親権と監護権は何が違う?

ここでよく出てくる疑問が「親権と監護権って同じじゃないの?」ということです。でも実は違うんですよ。

親権というのは、法律上の権利のこと。つまり「子どもに関する大事な決定をする権利」という意味です。たとえば、子どもが医療が必要な時に手術をするかしないかを決めるとか、学校をどこに行かせるかを決めるとか、相続に関する決定をするとか…そういった法律的に重要な決定をする権利が親権なんです。

一方、監護権は「毎日の生活のお世話をする権利」という意味。学校の送り迎えをしたり、ご飯を作ったり、宿題を見てあげたり、友だちと遊ぶ時間を管理したり…そういった日常生活全般の面倒を見る権利です。

だから、理論的には分けることが可能なんですよ。たとえば、お母さんが監護権を持って子どもと一緒に暮らしているけれど、お父さんが親権を持っているという場合、お父さんは子どもが進学する時や大きな医療をする時の決定をするけど、毎日のお世話はお母さんがする…みたいな感じになるんです。実務的には、親権と監護権が一緒に一方の親に行くことが多いですけど、こういう分け方も法律的には認められているんですよ。

なぜ監護権が大事なのか

では、なぜ監護権がそんなに大事なんでしょうか。それは、子どもの人生に直結するからです。

親が離婚する時に、監護権の問題で揉めることが多いんです。なぜなら、どちらの親が監護権を持つかで、子どもがどこに住むのか、学校がどうなるのか、友だちとの関係がどうなるのか、お小遣いの額、何を食べるのか…そういった全部が変わってしまうからです。だから、子どもにとって監護権の決定は、自分の人生の大事な決め手になるんですよ。

また、監護権がないと、子どもと一緒に生活することができません。法律的に「子どものお世話をする権利がない」ということになってしまい、学校の手続きだったり医療だったり、色々な場面で「あなたに権利がない」と言われてしまう可能性もあります。だから、親が離婚する時に、監護権をどうするかは最優先で決めなくてはいけない問題なんです。

親が離婚する時、監護権はどうやって決まるの?

話し合いで決める場合

親が離婚する時、最初は親同士の話し合い(協議)で監護権を決めることが多いです。「子どもはどちらの親と一緒に暮らすのがいいか」を、親が話し合って決めるんですよ。

この時に大事なのは、子どもの気持ちや利益を最優先で考えることです。法律では「子どもの最善の利益を考えなくてはいけない」と決まっているんです。最善の利益というのは、つまり「子どもにとって一番良い結果」という意味ですね。親の都合じゃなくて、子ども本人にとって「どちらの親と暮らすのが幸せか」を考えるんです。

話し合いで決まったら、それを書類に残します。「監護権者」として、どちらの親が子どもを育てるのかを正式に決めるんですよ。その時に家庭裁判所に届け出をして、法律的に効力を持たせます。

話し合いで決まらない場合

親が話し合っても意見が合わない場合、家庭裁判所に調停を申し立てます。調停というのは、つまり「中立的な第三者(調停委員)に仲裁してもらって、話し合いを進める」という意味です。

調停委員が間に入って、親同士が冷静に話し合えるようにサポートするんです。親のどちらかが「子どもはここで育った方がいい」「学校の友だちとの関係を考えると今の地域がいい」「経済的な事情がある」みたいなことを説明して、調停委員がそれを聞いて、折り合いをつけるようにお手伝いするんですよ。

それでも決まらない場合は、家庭裁判所が判断することになります。この時に、裁判官が子どもが何才なのか、現在の生活環境、親の経済力や教育能力、子ども本人の気持ち(だいたい10才以上だと聞かれることが多い)、きょうだいがいるかどうか…そういった色々な要素を考えて、「この親が監護権を持つのが子どもにとって最善だ」という判断をするんです。

監護権の判断基準

家庭裁判所が監護権を決める時に使う判断基準は、だいたい決まっています。

まず最初に「子どもの最善の利益」が第一優先です。そして、その上で以下のような点を見ます。

一つ目は「子どもが現在どこで暮らしているのか」です。もし子どもが生まれた時からずっとお母さんと一緒に暮らしていたなら、お母さんとの関係が深いと考えられます。だから「できれば今の環境を変えない方がいい」という判断が生まれることもあるんです。

二つ目は「親の教育能力」。その親が「子どもをちゃんと育てられるか」を見るんです。例えば、学校の勉強を見てあげられるのか、子どもの健康管理ができるのか、愛情を持って接しているのか…そういったことを調べるんですよ。

三つ目は「経済的な安定性」。子どもを育てるには、当たり前ですがお金が必要です。安定した仕事があるのか、住まいはあるのか、子どもの教育費が出せるのか…そういった経済面を見ます。

四つ目は「子ども自身の気持ち」です。特に10才を超えた子どもの場合、「自分はどちらの親と一緒に暮らしたいのか」という気持ちが大事になります。もちろん、子どもの気持ちが全部ではなくて、いろいろな要素とバランスを取って判断されます。

五つ目は「きょうだいがいるかどうか」。兄弟姉妹がいる場合は、できれば一緒に暮らさせた方が子どもの心理的安定につながると考えられるんです。だから「兄弟姉妹は分けない」という基本原則がある場合が多いんですよ。

監護権を持つことになったら、どんなことが変わるの?

日常生活がどう変わるのか

監護権を持つことになると、親としての生活が大きく変わります。それは、子どもの全生活に責任を持つようになるということです。

朝起きさせることから、学校の支度、学校への送り迎え、帰ってきた後の様子を見守る、ご飯を作る、宿題を見てあげる、友だちとの関係をサポートする、寝かしつけ…こういった毎日のスケジュール全部が親の責任になるんです。

また、学校での出来事も親が把握する必要があります。学校の先生との面談、学校行事への参加、子どもが友だちとトラブルを起こしたときの対応…そういったことも全部、監護権を持つ親の役割になるんですよ。

さらに、子どもの健康管理も親の責任です。予防接種のスケジュール、定期的な健康診断、もし病気になったら病院に連れていく、薬を飲ませる…こういった全部が親の役割になるんです。

金銭面での責任

監護権を持つと、金銭面での責任もすごく大きくなります。まず、食費。毎日のご飯を作らないといけませんし、栄養バランスを考えたご飯を用意する必要があります。

次に、学用品や衣類。子どもはどんどん大きくなるので、服もすぐにサイズが合わなくなります。学校の教材費、塾や習い事の費用…こういったものも全部、監護権を持つ親が出さなくてはいけないんです。

もし、もう一方の親が親権や養育費を出すことになったら、その約束をしっかり守ってもらう権利もあります。養育費というのは、つまり「子どもの育成費用として、一緒に暮らしていない親が払うお金」という意味です。でも、それが滞ることもあるので、監護権を持つ親が「ちゃんと支払ってほしい」と言える立場になるんですよ。

心理的な責任と向き合う大変さ

監護権を持つ親が一番大変なのは、実は心理的な責任です。子どもは毎日成長して、新しい問題が出てきます。学校でのいじめ、友だち関係のトラブル、勉強の悩み、思春期の問題…こういったことに親が向き合い、サポートしていかなくてはいけないんです。

また、親が離婚した子どもは、心の中で色々な葛藤を持つことも多いです。「両親が離婚したのは自分のせいじゃないか」「もう一方の親に会いたい」「どちらかの親の味方をしたら、もう一方が悲しむんじゃないか」…そういった心理的なケアも、監護権を持つ親の役割になるんですよ。だから、監護権を持つことは、法律的な権利であると同時に、すごく大きな心理的な責任でもあるんです。

監護権と面会交流、どう関係しているの?

面会交流の権利

親が離婚した時に、監護権がなくなる親も、「子どもに会う権利」は失われません。これを「面会交流」と言います。面会交流というのは、つまり「子どもと一緒に暮らしていない親が、定期的に子どもに会い、時間を一緒に過ごす権利」という意味です。

監護権がない親でも、子どもに会うことは法律で認められているんですよ。これは「子どもの権利」でもあります。子どもは親が離婚しても、両親と関係を保つ権利があるからです。

だから、監護権を持つ親が「一切、もう一方の親には会わせない」というのは、法律的には認められていないんです。もし、本当に危険な理由(虐待とか、犯罪者とか)があれば別ですが、普通は「子どもとどんなふうに、どのくらいの頻度で会うのか」を話し合って決めるんですよ。

面会交流の頻度と方法

面会交流の頻度は、親が話し合って決めることが多いです。たとえば「月に2回、日曜日に4時間」みたいな感じに決めるんですね。

面会の方法も色々あります。一緒にご飯を食べるとか、公園で遊ぶとか、映画を見に行くとか、買い物に行くとか…親と子どもが一緒の時間を過ごす方法は、自分たちで決められるんですよ。

ただし、注意が必要な場合もあります。たとえば、子どもが「もう一方の親に会いたくない」と言った場合、無理に会わせることはできません。子どもの心の安定が最優先だからです。また、親が面会中に子どもに「もう一方の親の悪口を言う」とか「親権や養育費の話をする」とか、子どもに心理的な負担をかけることも認められていないんです。

面会交流と監護権の関係

面会交流と監護権の関係で大事なポイントは、監護権がない=子どもに会えない、ではないということです。むしろ、法律は「できるだけ子どもが両親と関係を保つことが、子どもの心の健全な発達につながる」と考えているんですよ。

だから、監護権がない親も「定期的に子どもに会う権利」を持ち続けるんです。ただし、一緒に暮らす権利がないので、日常的な世話や教育の決定には関わらないということなんですね。このバランスが「監護権」と「面会交流」の関係なんですよ。

監護権が決まった後、変更することはできるの?

監護権の変更が必要になる場合

人生は思わぬ変化が起こるものです。最初に決めた監護権が、後々「この状況じゃ子どものためにならない」ってなることもあるんです。

たとえば、監護権を持つ親が病気になって、子どもの世話ができなくなってしまった。あるいは、親が仕事を失って経済的に子どもを育てられなくなった。もう一方の親の状況が大きく改善して、「今ならより良い環境で育てられる」となった。あるいは、子ども本人が「やっぱり別の親と一緒に暮らしたい」と言い出した…こういったことがあるんです。

こういう場合、監護権を変更することが法律的に認められているんですよ。ただし「話し合いで決まった監護権だから、いつでも簡単に変更できる」というわけではありません。変更するには、また親が話し合うか、もし話し合いで決まらなかったら家庭裁判所に申し立てる必要があるんです。

監護権変更の条件

監護権を変更するには、「子どもの最善の利益のため」という理由が必要です。親の都合だけでは認められないんですよ。

例えば、「僕は気が変わったから、別の親と暮らしたい」というのが、子ども本人の気持ちとして本当にあるなら、その気持ちが大事になります。特に思春期の子どもの気持ちは、尊重される傾向があるんです。

また、「今の監護権者の親に、子どもを育てる能力がなくなった」という客観的な理由があれば、変更が認められることもあります。例えば、親が子どもに虐待をしているとか、ネグレクト(つまり「子どもを放ったらかしにする」という意味)をしているとか、そういった明らかに「子どもに悪い影響を与えている」という事実があれば、家庭裁判所は監護権の変更を命じることもあるんですよ。

監護権変更の手続き

監護権を変更する手続きは、最初に決める時とほぼ同じです。まずは親が話し合って、新しい監護権の内容を決める。話し合いで決まったら、それを書類に残して家庭裁判所に届け出る。話し合いで決まらなかったら、家庭裁判所に調停を申し立てて、それでも決まらなかったら裁判というプロセスになるんです。

ただし、注意が必要な点があります。監護権を変更するには「そうする必要があるくらいの重大な理由」が必要だと、裁判所は見ます。単に「気が変わった」とか「もう一方の親の方が好きだ」というだけでは、認められないことが多いんですよ。なぜなら「子どもの環境を変えることは、子どもにとってストレスになる」と考えられるからです。だから、変更する側は「なぜ今、変更が必要なのか」という強い理由を示す必要があるんです。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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