親権って何?わかりやすく解説

親や大人が話しているとき「親権」って言葉を聞いたことないですか?離婚とかニュースで見かけるあの言葉。実は、親が子どもに対して持っている「当たり前」だと思っていることが、実は法律で守られた大事な権利なんです。進学を決めるのも、医者にかかるのも、全部親権に関係しているんですよ。この記事を読めば、親権がどんな権利なのか、なぜそんなに大事なのかがきっと分かります。

先生、「親権」ってよく聞くけど、そもそも何ですか?

いい質問だね。親権っていうのは、親が子どもに対して持つ法律で認められた権利と責任のことなんだ。つまり、子どもの人生に関わる大事な決定を、親がする権利ということだよ。
大事な決定って、どんなことですか?

例えば、学校をどこにするか、手術が必要なときに医者の治療を受けるかどうか、15才以上でバイトをするとき、こういった大事な決定を親がするんだ。子どもが小さいうちは、親がいろいろ決めてあげる必要があるでしょ?その権利が親権なんだよ。
でも、親が複数いたら、だれが親権を持つんですか?

そこだね。通常、両親が結婚していれば、二人で一緒に親権を持つ。だけど両親が離婚するときは、どちらか一方が親権者になるんだ。つまり、その親が一人で子どもの大事な決定をする責任を持つってことだね。
親権がないと、その親は子どもに何もしてあげられないんですか?

そういうわけじゃない。親権がなくても、子どもに会ったり、相談に乗ったり、生活費を払ったりはできる。だけど、進学するか、引っ越しするか、みたいな人生の大事な決定には関われないんだ。
📝 3行でまとめると
  1. 親権は、親が子どもの人生に関わる大事な決定をする法律で認められた権利のこと
  2. 進学や医療の決定、子どもの身分に関わることを、親権を持つ人が決める責任がある
  3. 両親が離婚するときは、どちらか一方が親権者になって、単独で決定権を持つようになる
目次

もうちょっと詳しく

親権って、実は「親だったら当たり前に持つもの」だと思いがちですけど、本当は法律で守られた権利なんです。子どもが生まれたときから、親は自動的に親権を持つことになるんですね。つまり、法律が「子どもを育てるのに必要な決定を、親がしていいですよ」と認めてくれているってわけです。でも、もし両親が別れることになったら、その権利はどっちか一方だけのものになってしまう。だから、親権って単なる「権利」じゃなくて、すごく重い「責任」でもあるんですよ。

💡 ポイント
親権は「権利」であると同時に「責任」。子どもの幸福を第一に考える必要があるんだ。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「親権がないと、その親と子どもは家族じゃなくなる」
→ そんなことはありません。親権がなくても、その人は子どもの親です。親子関係は変わりません。親権がなくても、子どもに会うことも、サポートすることもできます。
⭕ 「親権がないと、人生の大事な決定には関われないけど、親としての関係は残る」
→ その通り。親権は「法律的な決定権」なので、それがなくても親であることは変わりません。親権者の方針に反対してもいいし、相談することもできます。
なるほど〜、あーそういうことか!

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親権とは?その意味と役割

親権って言葉を聞くと、なんだか難しく聞こえるかもしれませんね。でも、実はすごくシンプルな考え方なんです。親権とは、つまり「子どもを育てるために必要な決定をする権利」のことなんですよ。

考えてみてください。子どもって、生まれたばかりのときは、自分では何もできません。何を食べるか、どこで寝るか、どんな服を着るか、全部大人が決めてあげないといけないですよね。成長しても、学校をどこにするか、病気のときはどうするか、こういう人生に関わる大事な決定は、子ども自身では判断が難しいものばかりです。そこで親が「私たちが決めてあげますよ」という権利が必要になるんです。それが親権なんですよ。

親権を持つ人のことを「親権者」と呼びます。この親権者が、子どもの人生に関わる大事なことをいろいろ決めるんです。親権者になるというのは、単なる「権利」をもらうんじゃなくて、「子どもの幸福を考えて、ちゃんと育てる責任を果たします」という約束をするってわけなんですね。

日本の法律では、子どもが生まれたときに両親が結婚していれば、両親で一緒に親権を持つことになります。これを「共同親権」と言います。つまり、お父さんもお母さんも、同じ権利と責任を持つってわけです。でも、もし両親が離婚することになったら、その親権はどちらか一方だけのものになってしまうんです。この仕組みが、親権の最も大事なポイントなんですね。

親権者が持つ権利

親権者が持つ権利をもっと具体的に見てみましょう。何が決められるのか、きちんと理解することが大事ですよ。

まず、子どもの「身上監護」に関わることです。身上監護というのは、つまり「子どもの体や心を、健康に育てるためのケア」のことなんです。子どもをどこに住まわせるか、何を食べさせるか、どんな服を着せるか、学校はどこにするか、こういうことを決めるんですね。子どもが病気になったときに医者にかかるかどうかを決めるのも、親権者の大事な役割です。

次に、「財産管理」があります。子どもが持っている遺産とか、親戚からもらったお金とか、そういった財産を誰が管理するかを決めるんですね。子ども自身がお金を扱うには、判断力が足りないことが多いから、親権者が責任を持って管理するわけです。

そして、「法律行為の代理」というのもあります。つまり、親権者が子どもの代わりに、法律的な手続きをすることができるってわけです。例えば、子どもが学校に入学するときの手続きとか、15才以上でバイトをするときの契約とか、親権者が代わりにサインするんですね。

親権の歴史的背景

親権という制度は、昔の日本では、お父さんだけが持つものでした。お母さんには親権がなくて、すべての決定をお父さんがしていたんですね。でも、世の中が変わってきて、お母さんも同じように子どもを育てるべきだという考え方が広まりました。今では、両親が一緒に親権を持つことが基本になっているんです。

この変化は、子どもを育てるのは両親の役割だという考え方が強くなったからなんですよ。子どもにとって、お父さんもお母さんも両方必要な存在だということが、法律の中に反映されているんですね。

親権でできることと責任

親権があるってことは、子どもに関する大事なことを決められるということです。でも、その反対に、その決定に対して責任を取らないといけないんですね。これが親権の「権利」と「責任」がセットになっているってわけです。

具体的にできること

親権者ができる具体的なことを見てみましょう。まず、子どもの「学校教育」に関することです。小学校、中学校、高校、大学、どこの学校に行かせるかを決めるのは親権者なんですね。子ども本人が「この学校に行きたい」と思っても、親権者が「これはダメ」と言ったら、その子どもはその学校に行けないわけです。もちろん、子どもの気持ちを無視していいわけじゃなくて、子どもと話し合って、最終的には親が決めるってことなんですよ。

次に「医療に関する決定」があります。子どもが病気になったとき、どの病院に行くか、どんな治療を受けるか、手術が必要なときにそれを受けるかどうか、こういうことを決めるのは親権者なんです。子ども本人が医者を選ぶわけじゃなくて、親権者が「この病院で診てもらおう」と決めるんですね。

「住んでいる場所」も親権者が決めます。子どもが「東京に住みたい」と言っても、親権者が「いや、大阪に住もう」と言ったら、その子どもは大阪に引っ越すことになるんです。もちろん、子どもの人生に大きく関わることだから、話し合いは大事ですけど、最終的には親権者の判断が優先されるんですね。

子どもが働く場合も、親権者の許可が必要です。15才以上なら、バイトできる職場がありますよね。でも、親権者が「危ない仕事はダメ」とか「勉強が疎かになってはダメ」とか、制限することができるんですね。

親権者の責任

でも、これらの権利があるってことは、同時に大きな責任があるってことなんですよ。親権者は、子どもの幸福を第一に考えて、ちゃんと育てないといけません。これを「親権の行使」と呼びます。つまり、与えられた権利を、子どもために、ちゃんと使うってわけです。

親権者が、わざと子どもに悪いことをさせるとか、子どもの未来を考えないで勝手な決定をするとか、そういうことは許されないんです。もし親権者が子どもを虐待したり、ひどい扱いをしたりしたら、家庭裁判所が親権を取り上げることもできるんですね。

つまり、親権というのは「子どもに何でもさせてもいい権利」じゃなくて、「子どもの幸福のために、責任を持って育てる義務」なんです。この両側面を理解することが、親権の本質を理解することなんですよ。

離婚するとき、親権はどう決まる?

親権について最も話題になるのが、両親が離婚するときのことですね。結婚しているときは、両親で一緒に親権を持っているんですけど、離婚するときは、どちらか一方が親権を失うことになるんです。このプロセスって、子どもにとっても親にとっても、大事なことなんですね。

親権者はどうやって決まる?

離婚するときに、両親が「お母さんが親権を持つ」って互いに同意していれば、その通りに決まります。でも、もし二人の意見が食い違ったら、どうなると思いますか?

日本では、家庭裁判所という特別な裁判所で、「どちらが親権者になるべきか」を決めるんです。これを「親権者の決定」と言いますね。その判断の基準は、「子どもにとって、どちらの親と一緒に暮らす方が幸福か」です。つまり、親の気持ちじゃなくて、子どもの気持ちと利益を最優先に考えるってわけなんですよ。

裁判所は、いろいろなことを考えます。まず、子どもが今までどちらの親と一緒にいることが多かったか。お母さんと一緒にいる時間が長かったのか、お父さんと一緒にいる時間が長かったのか。これを「監護実績」と言いますね。通常は、子どもの世話をより多くしてきた親が親権を持つことになる傾向があります。

次に、各親の経済的な状況です。子どもを育てるにはお金がかかります。どちらの親がより安定した生活を子どもに提供できるかという点も考慮されるんですね。

そして、子ども本人の気持ちも大事です。子どもが「お父さんと暮らしたい」とか「お母さんと暮らしたい」と言っていれば、その気持ちを尊重することが多いんです。特に10才以上くらいになれば、子ども自身の希望がかなり重視されるようになりますね。

さらに、各親が子どもをどれくらい愛しているか、どれくらい子どもの面倒をみようとしているか、という姿勢も見られます。離婚しても、子どもの幸福を第一に考えている親かどうか、ここが大事なんですね。

親権と監護が別の場合

ここで大事な話が出てきます。親権と監護が別になる場合があるんです。つまり、親権を持つ親と、子どもと一緒に暮らす親が、別の人になることがあるってわけですね。

例えば、お母さんが親権を持っているけど、子どもはお父さんと一緒に暮らしている、という場合もあります。これはなぜかというと、親権者が、子どもとの日常生活をすべて見ることができない場合があるからなんです。お母さんが親権者として、進学とか医療とかの大事な決定をするんですけど、日々の生活はお父さんと一緒にしているんですね。

このような仕組みもあるというのを知っておくと、親権のことがもっと理解できるようになりますよ。

親権を失うとどうなるか?

親権を失うと、その親は子どもの人生に関わる大事な決定ができなくなります。でも、だからといって、その親が子どもの親でなくなるわけじゃないんですね。親としての責任は残ります。例えば、子どもを経済的にサポートする義務(養育費)とか、子どもに面会する権利とか、そういったものは残るんです。

つまり、親権を失った親は、「決定権」は失ったけど、「親としての関係」は失わないってわけです。これは、子どもにとって大事なポイントですね。両親が離婚しても、子どもの親は両親のままなんです。

親権と監護権、何が違うの?

親権と監護権(かんごけん)って、何が違うのか、混乱する人が多いですね。この二つは似ているけど、実は別の権利なんですよ。

監護権とは?

監護権というのは、つまり「子どもと一緒に暮らして、日々の世話をする権利」のことなんです。親権は「法律的な重要な決定をする権利」でしたよね。それに対して、監護権は「毎日の生活を一緒にして、子どもの面倒をみる権利」なんです。

具体的には、どういう違いがあるのかというと…親権を持つ親は、学校をどこにするか、医療をどうするか、みたいな重要な決定をします。一方、監護権を持つ親は、毎日、子どもに何を食べさせるか、何時に寝かせるか、どんな生活をさせるか、こういう日々の決定をするんですね。

ほとんどの場合、親権と監護権は同じ親が持ちます。つまり、お母さんが親権を持って、お母さんが監護権も持っている、という具合にです。でも、特別な事情がある場合は、別の親が持つこともあるんですね。

分かれるケースはあるか?

親権と監護権が別になるケースって、どんな場合があるのか、見てみましょう。

例えば、お母さんが親権を持つんだけど、子どもの祖母(お母さんのお母さん)が監護権を持つという場合があります。お母さんが親権者として、「この学校に行きなさい」とか「この医者に診てもらいなさい」という決定をするんですけど、日々の生活は祖母と一緒にするんですね。

なぜこんなことが起こるのかというと、お母さんが忙しくて、子どもと一緒に暮らすことができない場合があるからなんです。でも、法律的な責任は持ちたいから、親権は持っておくんですね。一方、祖母は「子どもの世話をしたい」から、監護権を持つんです。

この仕組みは、子どもにとって良い場合もありますけど、複雑になることもあります。親権者と監護権者の意見が食い違うと、子どもが困ってしまうこともあるんですね。だから、できるだけ同じ親が両方を持つのが、シンプルだし、子どもにとっても良いと考えられています。

どちらが重い?

親権と監護権では、どちらが「重い」というか「重要」かというと…子どもの日々の成長を見守る監護権の方が、実は大事だという考え方もあります。毎日の生活を一緒にしないと、子どもの気持ちや変化を理解することができませんからね。

でも、長期的な人生設計という面では、親権の方が重要な決定をすることになります。学校とか医療とか、人生に大きく関わることを決めるのは親権者ですからね。

つまり、どちらが重いかじゃなくて、両方一緒に持つことが、子どもの幸福につながるんだということなんですね。

子どもの気持ちと親権

ここまで、親権とは何か、どう決まるのか、という法律的な面を説明してきました。でも、最も大事なことは、「子どもの気持ち」だっていうことを忘れちゃいけないんですよ。

子どもにとっての親権

親権という制度は、基本的には「子どもを守るためのもの」なんです。子どもは小さくて、自分では判断ができないから、親が責任を持って育てるって感じですね。でも、子どもが成長するにつれて、自分の気持ちや考えが出てくるようになります。

親権者は、子どもの気持ちを聞きながら、ちゃんとした決定をしないといけません。子どもが「ここの学校に行きたい」と言ってるのに、親権者が勝手に別の学校を決めちゃうのは、いい親権の行使じゃないんですね。親権は「子どもの幸福を守るための権利」であって、「親の都合のための権利」じゃないってわけです。

特に、両親が離婚するときは、子どもの気持ちが何より大事です。子どもが「どちらの親と暮らしたいか」という気持ちが、親権者を決めるときの重要な要素になるんですね。子どもだって、親離れしていく過程で、自分の気持ちをしっかり持つようになるんですよ。

親権と子どもの成長

子どもは成長するにつれて、親権者の決定に対して、意見を言うようになります。小学生のころは、親の言うことを聞いてる傾向がありますけど、中学生くらいになると、「僕は違う学校に行きたい」「私はこれをやりたい」という気持ちが出てくるんですね。

親権者は、このような子どもの成長を見守りながら、適切に親権を行使する必要があります。子どもが成長するにつれて、親権者の役割も変わっていくんです。小さいころは「親が決めてあげる」けど、成長するにつれて「子どもと一緒に考えて決める」という感じになっていくんですね。

つまり、親権は「子どもを支配するための権利」じゃなくて、「子どもが健全に成長するのを支えるための責任」だということなんですよ。

親権で大事なこと

最後に、親権で最も大事なことをまとめておきますね。それは、「子どもの幸福を第一に考える」ってことなんです。

親権を持つ親は、時には子どもが嫌だって言うようなことでも、子どもの将来のために決定しないといけません。例えば、「勉強は嫌」って言ってる子どもでも、親権者は「将来の可能性を広げるために、学校に行きなさい」って言う必要があるかもしれないんですね。

でも同時に、子どもの意見や気持ちを無視してはいけません。親権者は、「子どもの気持ちを聞いて、でも子どもの幸福のために決定する」というバランスを保つ必要があるんです。

これは、親権が単なる「権利」じゃなくて、「責任」だということを、もう一度思い出させてくれるんですね。親権を持つということは、子どもの人生を背負う、すごく大事な役割なんですよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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