お店で「¥10,000 → ¥5,000!」って値札を見たことない?実は、その¥10,000の価格が本当は存在しなかったとしたら…?それが「二重価格」という仕組みなんだ。この記事では、お店がなぜそんなことをするのか、そしてそれって本当に得なのか、友だちに説明するみたいにわかりやすく解説していくよ。
- 二重価格とは、実在しない元々の価格を表示して、割引を大きく見せる手口
- 消費者をだまして、あたかも大幅割引のように感じさせるウソの表示である
- 日本では不正な表示として違法で、やったお店は罰せられる
もうちょっと詳しく
二重価格は、インターネットショッピングやデパートのセール期間によく見られる手口です。本来なら、「この商品は原価がいくらで、利益がいくらだから、今回は少し割いて3,000円です」というような、実際の経営判断に基づいた価格設定があるべき。しかし、二重価格では、存在しない「定価」を作り出して、そこからの割引率を高く見せることで、買い手に「お得感」を無理矢理作り出しているんです。これは消費者を誤解させる、つまり詐欺的な表示に該当するため、景品表示法という法律で禁止されています。実際に二重価格を使ったお店は、指導や罰金の対象になることもあります。
「割引」を見たら、本当にその元々の値段で売られていたのか、しっかり確認する癖をつけよう。SNSで商品検索すれば、他のお店での価格が見えるから、それも参考になるよ。
⚠️ よくある勘違い
→ 割引の元になる「元々の値段」がウソかもしれません。元々の値段がウソなら、その割引率の大きさも意味がないんです。
→ 複数のお店での価格比較、商品のレビュー、本当に必要かの判断をしてから買うことが、本当にお得な買い物につながります。
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二重価格はなぜダメなのか
お店がわざと高い元々の価格を作って、そこから割引して見せるのは、買い手をだましているのと同じだからです。買い物をするときって、「この商品はこれくらいの値段の価値がある」と判断して、買うかどうか決めますよね。でも、その判断の元になる情報がウソだったら、正しい決断ができません。例えば、あなたが友だちに「このゲーム、定価10,000円だったけど、今セール価格で4,000円だから、買わない?」と言われて買ったのに、実はそのゲームは最初から4,000円で売られていて、10,000円の定価なんて存在しなかったとしたら…?騙されたような感じがしますよね。それが二重価格という行為なんです。
日本では、このように消費者をだましてしまう表示は、「景品表示法」という法律で禁止されています。つまり〜ということは、フェアではない広告や表示で、消費者に利益があると誤解させるのは違法だ、ということ。国が消費者を守るために、このルールを作ったんですね。もし、お店やネット販売業者が二重価格を使っていることが見つかったら、行政指導を受けたり、新聞に名前が出たり、最悪の場合は罰金を取られたりすることもあります。だから、まともなお店は二重価格なんて使わないんです。
でも、実際の世の中では、こっそり二重価格をやっているお店もあります。特にネット通販では目が届きにくいし、消費者に気づかれないように思うかもしれません。だけど、もし悪質だと判断されたら、消費者庁が調査して、しっかりペナルティを与えることもあります。つまり、二重価格は短期的には売上を増やせるかもしれませんが、長期的には信頼を失って、お店の評判が落ちることになるんです。だから、良心的なお店は、正直な価格表示を心がけているわけですね。
実際の二重価格の例
二重価格の具体例を見てみると、より理解しやすくなります。まず、洋服の例。ある服飾店が、元々の値段を「¥15,000」と表示しながら、「セール価格¥5,000」と売っていたとしましょう。もし、その¥15,000で実際に売られたことが一度もなく、最初から¥5,000で売ることを決めていたなら、これは二重価格です。本来なら「¥5,000の洋服です」と表示するべき。
次に、家電の例。新しいテレビが「定価¥200,000」と書かれていて、「今なら¥100,000!」という広告を見かけたとしましょう。でも、そのメーカーのテレビは、そのお店では最初から¥100,000以下でしか売られていなかった。そもそも定価設定もされていなかった。このようなケースも二重価格に該当します。
さらに、ネット通販での例。フリマアプリやオンラインモールで、中古品が「元値¥50,000 → 出品価格¥10,000」と書かれていることがあります。でも、その商品を調べてみたら、発売当初から¥15,000程度だったとしたら…?これも実は二重価格の一種です。売り手が、存在しない「元値」を作ることで、割引の幅を大きく見せようとしているわけです。
二重価格と区別すべき「正当な割引」
ここで大事なのは、すべての割引が悪いわけではないということです。むしろ、多くの正当な割引が存在します。例えば、「春のセール開催中。冬物の在庫を処分するため、全品30%OFF」という広告を見たとしましょう。その冬物の洋服が、実は冬の時期には¥10,000で売られていたものが、今は¥7,000になっているとします。この場合、実在する「元々の¥10,000」から、実際に30%割引して¥7,000にしているので、これは正当な割引です。二重価格ではありません。
また、「メーカー正規小売価格¥8,000のところ、当店は¥6,000で販売中」という表示も、多くの場合は正当です。なぜなら、メーカーが公式に「この製品の定価は¥8,000」と設定していて、このお店がそれより安く売っているからです。つまり、実在する定価から割引しているので、二重価格ではないんですね。
正当な割引と二重価格の違いは、「その元々の価格が実在したのか、してないのか」という一点です。実在しない価格を作って割引を見せるのが二重価格。実在する価格から実際に割引するのが正当な割引。この違いを理解することで、自分たちは騙されにくくなります。
消費者として、二重価格から身を守る方法
実際に買い物をするときに、二重価格から身を守るにはどうしたら良いでしょうか。まず、「割引率が高い=お得」という単純な判断は避けましょう。代わりに、その商品が他のお店ではいくらで売られているのか、複数のお店を比較することが重要です。例えば、Aというお店では「¥20,000 → ¥5,000!」と書かれていても、Bというお店では元々¥6,000で売られていたとしたら…?Aのお店の「¥20,000」は信用できないですよね。
次に、「定価」が本当に存在するのかを確認することも大切です。特にメーカー物であれば、公式ウェブサイトで定価を確認できます。その定価と、実際に割引されている価格を見比べることで、その割引が本当かどうかが判断できます。
さらに、SNSやレビューサイトを活用するのも効果的です。「このお店、この商品をこんな価格で売ってる」というつぶやきが見つかれば、他のお店での価格相場がわかります。多くの人が同じ商品を同じ価格で買っていたら、それが妥当な価格だということが判ります。逆に、「あのお店、二重価格をやってる疑いがある」というような指摘があれば、そのお店を避けるという選択肢も生まれます。
最後に、「本当にこの商品が欲しいのか」という冷静な判断を忘れずに。割引に目がくらんで、実は不要な物を買ってしまうのは、最もお得でない買い物です。「これは本当に必要か」「この値段は妥当か」「他にもっと安くて良い商品はないか」という3つの質問を自分に投げかけてから、買うという習慣をつけることが大事なんです。
企業が二重価格をしてしまう理由
それでは、なぜお店は二重価格なんて違法な手段を使うのでしょうか。その心理を理解することも、騙されない上で大事です。
まず、人間の心理として、「割引」を見ると、つい買い物がしたくなるという傾向があります。これを「ディスカウント効果」と言います。つまり〜ということは、同じ¥5,000の商品でも、「定価¥15,000から75%割引!」と言われた方が、「今日からセール価格¥5,000」と言われるより、買いたくなってしまうということです。企業は、この心理を利用して、売上を増やそうとするわけです。ちょっと残念な話ですが、実際に効果があるんですね。
次に、競争が激しいという理由もあります。ネット通販が普及して、価格比較が簡単になった現代では、お店は「安さ」で勝負しなくてはいけません。でも、実は製造原価や仕入れ値が決まっているので、いくらでも安くできるわけではないんです。そこで、「元々の価格を高く作って、割引した感じを出す」という手法に頼ってしまうお店が出てくるわけです。
さらに、短期的な売上の増加を追求する経営判断も理由の一つです。正当な方法で売上を増やすには時間がかかります。広告費をかけたり、商品の質を良くしたり、サービスを充実させたり…。でも、二重価格なら、すぐに効果が出るように見えます。だから、焦った経営者が二重価格に手を出してしまうことがあるんです。
ただし、先ほど述べたように、長期的には二重価格は企業のためにはなりません。消費者からの信頼を失い、口コミで悪評が広がり、やがて誰も買わなくなってしまいます。本当に繁盛しているお店は、正直な価格設定と、良い商品・サービスで、顧客の信頼を勝ち取っているんです。
