年金や退職金の話になると「確定給付」とか「確定拠出」とか聞こえてくるよね。大人になるとこういう言葉が出てくるから、今のうちに「あ、そういうことか」って理解しておくと、後で困らないよ。この記事を読めば、確定給付がどんなしくみで、自分の人生にどう関係するのかがわかるようになるよ。
- 確定給付とは将来もらえるお金が最初から決まっている年金や退職金の制度のこと
- 給料と働いた年数で計算されて、会社が金額を保証してくれるのが特徴
- 確定拠出との違いは、確定給付は「もらえる額が決まっている」、確定拠出は「出す額が決まっていて、もらえる額は運用次第」ということ
もうちょっと詳しく
確定給付のいいところは、働いている人からすると「もらえる金額が最初からわかっている」という安心感があることだね。つまり、人生設計がしやすいわけだ。「60歳から毎月20万円もらえるから、その範囲で老後の生活を計画しよう」って決められるんだよ。だからこの制度は、多くの大企業や公務員の年金・退職金として使われてきた。ただしね、これを提供する会社や組織からすると大変なんだ。なぜなら、景気が悪くなったり従業員が予想より長生きしたりしても、約束した金額を払わなきゃいけないから。だから最近は確定給付をやめて確定拠出に変える企業が増えてるんだよ。
会社が保証する分、手厚いけど、最近は減ってきている制度
⚠️ よくある勘違い
→ 違うよ。退職時点での給料を基準に計算されるから、途中で給料が上がってもその時点で額が変わるわけじゃない。最終的に退職するときの給料で決まるんだ。
→ そう。だから会社がやることは、約束した金額をちゃんと貯めておくこと。新しい約束ならともかく、昔からの約束は簡単には変えられない。
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確定給付ってどんな制度?
シンプルに言うと何か
確定給付とは、あなたが会社を辞めるときにもらえるお金(退職金)や、歳をとってからもらえるお金(年金)が「このくらい」って最初から決まっている仕組みのことだね。たとえば、ボーイスカウトで「キャンプ行くときは1000円持ってきてね」って最初から言われてるのと同じ。その通り1000円を持ってくるから、みんなで安心して計画が立てられるわけだ。
確定給付で働く人が得られるメリットは、なんといっても「将来いくらもらえるかがわかる」ということ。人生って、お金がどのくらい必要になるか考えながら生きるでしょ。結婚するときとか、家を買うときとか、子どもが生まれるときとか。そういうときに「あ、60歳から毎月20万円ぐらいもらえるはずだから、その範囲で計画しようか」って決められるんだ。すごい便利だよね。
でもね、会社からすると大変なんだ。なぜなら、景気がめちゃくちゃ悪くなっても、従業員が予想より長生きしても、「約束してごめんなさい、減額します」って言えないから。最初から「絶対にこの金額は払う」って約束してるわけだ。だから昔は大企業や役所の人が多くこの制度を使ってた。でも今は?ちょっと危ないと感じた会社が制度をやめ始めてるんだよ。
給付額はどうやって決まるの
確定給付の金額は「これくらい」って会社が最初に決めるんだけど、その決め方には計算式があるんだ。だいたいはこんな感じ:「給料 × 働いた年数 × 何かの係数」みたいな感じ。
たとえば、AさんとBさんがいるとしよう。Aさんは給料が月35万円で20年働いた。Bさんは給料が月25万円で15年働いた。そうすると、計算式によってAさんのほうがBさんより多くもらえるって決まっちゃうわけね。もちろん、給料が高い人ほど、長く働いた人ほど、たくさんもらえるように設計されてる。だってそれが公平ですもんね。
でもね、大事なポイントがもう一つ。給付額は「最初に決まったら、そこから変わらない」ということ。決まった後で景気がどんなに悪くなっても、会社の経営難になっても、「約束を守ります」って制度だからね。だから企業からするとリスクが大きいわけだ。特に長く続く不景気とか、従業員の寿命が思ったより長くなったりするとね。
実際にはどんな場面で出てくる
確定給付は、大きく分けて二つの場面で出てくるんだ。一つは「退職金」、もう一つは「企業年金」だね。
退職金というのは、あなたが何十年も働いた会社を辞めるときにもらえるお金のこと。たとえば、22歳で入社して42年働いて64歳で辞める人がいたら、その人は「退職金として300万円」みたいな感じでもらえるわけね。計算式に基づいて最初から決まってるから、本人も会社も「あ、その額だね」って納得できるんだ。
企業年金というのは、会社がある企業のために作った年金制度のこと。公務員が国から毎月年金をもらうのと同じように、会社員もその会社から年金をもらう場合があるんだ。たとえば「大企業で40年働いた人は、65歳から毎月15万円もらう」みたいな約束があったり。これも確定給付の一種だね。
ただし、今はこういう制度が減ってきてる。なぜなら、会社にとって負担が大きくなってきたから。景気も悪いし、人口も減ってるし、人生も長くなってる。だから「確定給付は終わりにして、確定拠出に変えます」って公表した大企業もたくさんあるんだ。
確定給付と確定拠出の違いは何か
二つの制度を並べて比較しよう
確定給付の反対にあるのが「確定拠出」だね。このふたつを理解することで、確定給付がどんなしくみなのかがより明確になるんだ。
確定給付は「給付(もらえるお金)が確定している」という意味。つまり、将来いくらもらえるかは最初からわかってるんだ。会社が「毎月10万円にします」って約束して、経済状況がどうなろうが其れを守る、という制度だね。
一方、確定拠出は「拠出(出すお金)が確定している」という意味。つまり、毎月いくら出すかは決まってるけど、将来いくらもらえるかは運用次第ってわけ。例えば「毎月3万円、あなたが選んだ投資信託で運用します。将来いくらになるかはその運用がうまくいったかどうかで変わります」ってシステムなんだ。
わかりやすく例えると、ね。あなたが貯金箱にお金を貯めるとしよう。確定給付は「毎年貯金箱から3000円の小遣いをあげる」って親が約束してる状態。その3000円は毎年確実にもらえるんだ。でも確定拠出は「毎月1000円をあなたの貯金箱に入れる。それでゲームを買ったり本を買ったりしてお金を増やしてね。成功すれば増えるし、失敗すれば減るよ」ってわけ。同じ「お金が増える」という結果を目指してるけど、そこまでの過程が全然違うんだよ。
どっちのが得なのか
「どっちがいいのか」ってのは、ね。その人の人生観とか、環境とか、リスク許容度とか、いろんなことに左右されるんだ。簡単には言えないよ。でも、メリット・デメリットなら説明できるね。
確定給付のメリットは、さっきも言ったけど「安心感」だ。何年後にいくらもらえるか最初からわかってるから、人生設計がしやすい。「このくらいの生活費が必要だから、その仕事にしよう」って決められるんだ。それにね、運用がうまくいってもいかなくても、自分には関係ないんだ。会社が責任を持ってくれるから。
デメリットは?会社からすると負担が大きいって言ったけど、働く人の視点からすると「融通が利きにくい」ってことかな。システムが固いんだ。給料が想定より上がっても、給付額は急には変わらないこともあるし。
一方、確定拠出のメリットは「融通が利く」こと。自分で投資先を選べるから「私は安全な債券で運用したい」「僕は成長性の高い株で運用したい」とか選択肢がある。それにね、給料が上がって毎月の拠出額が増えれば、その分もらえるお金も増える可能性があるんだ。
デメリットは「不確定性がある」ってこと。自分の運用がうまくいかなかったら、もらえる金額が減っちゃう。ノーリスクじゃないんだ。だから、「え、でも私は経済のこと難しくてわからない」って人には、ちょっと大変かもしれないね。
確定給付のメリットとデメリット
働く人からのメリット
まず、最高のメリットは「安心」だね。何度も言ってるけど、これが一番大事。人生って、先のことを計画して生きるんだけど、確定給付があるとその計画が立てやすいんだ。「あ、60歳で毎月20万円もらえるはずだから、その範囲で老後を過ごそう」って。このおかげで、変な投資話に騙されたり、無茶な貯蓄を強要されたりすることが少ないんだ。
二番目のメリットは「リスクを会社が負ってくれる」ってこと。経済が悪くなった?関係ない。投資がうまくいかなかった?関係ない。会社が「約束した額は払います」って言ってくれてるんだ。働く人からすると、これほど心強いことはないよね。特に、経済のことがよくわからない人にとっては最高の制度なんだ。
三番目のメリットは「継続性」だね。制度が変わったから「ごめんなさい、減額します」ってことが(簡単には)できないんだ。長年働いてくれた人へのリスペクトがある制度だね。
会社からのデメリット
会社の視点で見ると、確定給付はかなり大変な制度なんだ。まず「将来の支払い責任が重い」ってこと。従業員が長生きすればするほど、たくさん払わなきゃいけない。昔は人生が短かったから「80歳ぐらいで亡くなるだろう」って想定で計算してたんだけど、今は多くの人が90歳まで生きるんだ。そうするともらえる額が思ったより増えちゃうわけ。
二番目は「積立の負担」だね。会社は「約束した額を払う」ために、毎年お金を貯めておかなきゃいけない。つまり、今の利益から退職金のためにお金を取っておくってわけ。景気が悪くなってても、取り続けなきゃいけないんだ。
三番目は「責任の重さ」だね。仮に運用で失敗しても、給付額を減額できない。だから会社は「絶対に約束を守る」という運用をしなきゃいけないんだ。それ、ストレスですよ。
だから最近は「確定給付から確定拠出に切り替える」って企業が増えてるんだ。すると「毎月の拠出額は決まった。後は知らん、自分で運用してね」って感じになるから、会社のリスクが減るわけ。あくまで「毎月3万円は出すけど、それがどうなるかは本人次第」ということで。
今、確定給付はどうなってるのか
廃止や変更が増えている理由
最近、大企業が「うちは確定給付をやめます」って発表するニュースを見かけたことない?実は、これ、昭和の終わり〜平成の初めころはあたり前だった制度が、今どんどん消えてきてるんだ。
なぜこんなことになってるのか。理由は三つあるんだ。
一番目は「人生が長くなった」ってこと。昔は平均寿命が70歳ぐらいだったから、「80歳で亡くなるだろう」って想定で退職金を計算してた。でも今は平均寿命が85歳とか90歳なんだ。つまり、給付を払う期間が想定より10年以上長くなってるわけ。会社からすると、これは大ダメージだね。
二番目は「低金利時代」だってこと。昔は銀行に預けておくだけで年3%とか5%の利息がついてた。だから「毎月の拠出額」だけで、あとは勝手に増えていくって感じだったんだ。でも今は年0.1%とか。そんなんじゃ将来の支払いに間に合わないわけ。
三番目は「リスク管理の厳しさ」だね。昔は「会社が決めた年金額」で問題なかったけど、今は「この約束を守れるのか?」って監視する目が厳しくなったんだ。投資がうまくいかなくて積立金が足りなくなった会社もあるし、そういうの見ると「うわ、やっぱり大変だ」って思うわけ。
なくなったら働く人はどうなるのか
確定給付がなくなって確定拠出になったら、働く人はどうなるのか。つまりね、「将来のお金を自分で管理しなきゃいけなくなる」ってわけなんだ。
確定給付なら「会社が決めてくれた額をもらう」で済むけど、確定拠出なら「自分でどの投資信託にするか選んで、うまく運用する」ことになるんだ。得意な人にはいいかもしれないけど「え、むずかしい」って人もいるんだよね。
だから最近、世の中では「金融リテラシー教育」が重視されてるんだ。つまり「お金の勉強を学校でしっかりやりましょう」ってわけ。将来、自分でお金を運用しなきゃいけない時代になってくるから、若いうちから「投資とはなんぞや」「リスクとリターンって何」「どうやって選ぶのが賢いのか」とか学んでおこう、ということなんだ。
それにね。確定給付がなくなっても、確定拠出で会社が毎月3万円くれるなら、ゼロじゃあないんだ。その3万円をちゃんと運用して増やせば、確定給付じゃなくてもそれなりの老後資金になるんだよ。要は「やるかやらないか」と「どう運用するか」の違いになるってわけ。
あなたが知っておくべきこと
今のうちからできることは
「え、でも僕、まだ中学生だし。確定給付とか確定拠出とか、関係ないじゃん」って思う?実は、ちょっと関係あるんだ。
なぜなら、これからあなたが働く時代には「確定拠出がメインになってる可能性が高い」からね。だから、今のうちから「お金ってどうやって増える?」「投資信託って何?」「リスクってどういう意味?」とかいった基礎知識を身につけておくと、将来めっちゃ有利だんだ。
たとえば、YouTubeで「金融リテラシー」とか「初心者向け投資」とか検索してみて。案外おもしろい動画がいっぱいあるよ。別にお金持ちになるための知識じゃなくて「自分の人生を守るための知識」だって感じで勉強すると、意外と楽しいんだ。
それからね。学校の家庭科とか社会の時間に「年金」や「老後資金」の話が出たら、ちょっと意識して聞いてみて。「あ、確定給付の話だ」「これは確定拠出だ」って気づけるようになると、ニュースとか親の会話でも理解できるようになるんだ。
一番大事なのは「早いうちから『お金のこと』を難しく考えない」ってこと。親や学校の先生に「これどういう意味?」って聞いたっていいんだ。分からないままにしておく方が後で困るんだからね。
親や大人に聞いてみよう
もしあなたの親が会社員なら「そういえば、パパ(ママ)の会社は確定給付?確定拠出?」って聞いてみるのもいいかもね。親も「え、知らない」って人もいるかもしれないけど(笑)、一緒に考えるいいきっかけになるんだ。
それからね。祖父母の世代は「確定給付で退職金がた〜んともらえた」って人が多いんだ。だから「昔と今で制度がこんなに変わってるんだ」ってのが実感できるわけ。世の中のしくみって、自分の周りの大人から学べることがいっぱいあるんだよ。
