高利貸しって何?わかりやすく解説

友だちにお金を借りるときに「利息を払わなきゃダメ」って聞いたことありますよね。でも、その利息がものすごく高い場合があるんです。それが「高利貸し」。昔のドラマとかで出てくる悪いイメージの貸金業者ですね。この記事を読めば、高利貸しがなぜ危険なのか、どうして存在するのか、そして自分たちをどう守ればいいのかがわかるようになりますよ。

先生、高利貸しって何ですか?

いい質問だね。高利貸しとは、法外に高い利息でお金を貸す業者のこと。つまり、普通の銀行よりもはるかに高い金利でお金を貸すんだよ。
どのくらい高いんですか?

たとえば銀行なら年5%とか10%くらいの利息だけど、高利貸しは年100%を超えることもある。借りたお金と同じ金額を1年で利息として返さなきゃいけないなんてことも。これをグレーゾーン金利といって、昔は許されていた時代もあったんだ。
わっ、それはすごく高いですね。誰がそんなとこから借りるんですか?

銀行から借りられない人たち。急にお金が必要だけど、銀行の審査に通らない人とか、時間がない人とか、そういう人たちが利用しちゃうんだよ。だからこそ危険なんだ。返せなくなってますます苦しくなるという悪いループに陥ってしまうんだ。
📝 3行でまとめると
  1. 高利貸しは 法外に高い利息 でお金を貸す業者で、銀行の10倍以上の金利が当たり前
  2. 銀行から借りられない人を ターゲット にしており、返せなくなるとどんどん苦しくなる悪循環が生まれる
  3. 日本では グレーゾーン金利廃止 により規制が厳しくなったが、違法なヤミ金は今でも存在する
目次

もうちょっと詳しく

高利貸しの問題は、単に「利息が高い」というだけではありません。こういった業者は、返済できない人の弱みに付け込み、さらに追加で借金させるように仕向けることがあります。たとえば、「今回は特別に10万円貸してあげる」といって借金を増やさせるんです。そうなると、返済額がますます増えて、もう逃げられない状況になってしまいます。これを「多重債務」といいます。つまり、複数の貸金業者から借金を重ねている状態です。こうなると、お給料のほとんどが利息の返済に消えてしまい、生活が成り立たなくなるんです。

💡 ポイント
高利貸しの怖さは「借金が増え続ける」こと。最初は小さな借金でも、やがて返せない額になる

⚠️ よくある勘違い

❌ 「高利貸しなら、返せばいいんじゃん」
→ 実は返せないように設計されていることもあります。利息が高すぎて、借りたお金と同じか以上の金額を返さないといけないので、元金がなかなか減らないんです。
⭕ 「高利貸しは避けるべき。どうしても急にお金が必要なら、親や友だちに相談するか、福祉の制度を使う」
→ 日本には低い金利で貸してくれる制度がいくつもあります。高利貸しに手を出す前に、そちらを探すべきです。
なるほど〜、あーそういうことか!

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高利貸しって、実際にはどういう商売なの?

高利貸しというと、昔のドラマの悪い登場人物みたいに思う人が多いかもしれません。でも、高利貸しという商売の成り立ちを理解することは、現代でもとても大切なんです。なぜなら、今でも似たような仕組みの貸金業者が存在しているからです。

基本的に、高利貸しは「お金を貸す」という仕事をしています。でも、銀行と違う点は、その利息(借りたお金に対して払う代金)が異常に高いということです。銀行だと、たとえば100万円を借りるなら年5~10%の利息で済みます。つまり、年間5万~10万円を利息として払えばいいんです。

ところが高利貸しだと、同じ100万円を借りるのに、年100%以上の利息を要求することもあります。そうなると1年で100万円以上を利息だけで払わなきゃいけません。元のお金100万円は返さなきゃいけないので、合計200万円以上を返す必要があります。これ、おかしいですよね? 返せるわけがないんです。でも、その「返せない状況」こそが、高利貸しにとっては都合がいいんです。返済できない人をずっと支配できるからです。

なぜそんなに高い利息を設定するの?

では、なぜ高利貸しはそこまで高い利息を設定するんでしょうか。それは、貸したお金が返ってこないことが多いからです。銀行は審査が厳しくて、ちゃんと返してくれそうな人だけにお金を貸します。だから低い利息でも成り立つんです。

一方、高利貸しは返済能力が怪しい人にもお金を貸します。「銀行には断られたけど、どうしてもお金が必要」という人たちですね。こういった人たちからは返してもらえない確率が高いので、その分を高い利息で補おうとするわけです。1000人に貸して、800人からは返してもらえず、200人からだけ返してもらえるなら、その200人から高い利息を取って、損した分を補わないといけないんです。

これは一見すると「リスク管理」に見えるかもしれません。でも、実際には逆なんです。貸金業者は最初から「返してもらえない確率が高い」と知りながら貸しています。だから、借りた人が返せないことを前提に、超高い利息を設定するんです。その結果、借りた人はますます返しづらくなり、高利貸しはその人から何度も何度も利息を絞り取ることになるわけです。

でも、高い利息って違法じゃないの?

実は、日本では昔「グレーゾーン金利」という、法律としてはギリギリセーフだけど、かなり高い利息が許されていた時代がありました。つまり、年100%を超えるような金利でも、特定の条件を満たしていれば違法にはならなかったんです。これは信じられないかもしれませんが、本当の話です。

なぜこんなおかしなことが起きていたのか。それは、当時の日本の法律が、実は2つの異なる基準を持っていたからなんです。1つは「利息制限法」という法律で、年20%を超える利息を取ってはダメだと言っていました。もう1つは「出資法」という法律で、年29.2%を超える利息を取ったら罪になるよ、と言っていたんです。

変ですよね? 法律が2つあって、基準が違うんです。貸金業者はこの矛盾を悪用しました。「利息制限法には違反しているけど、出資法には違反していないなら、大丈夫だろう」という理屈で、年20%~29.2%という、グレーゾーンの金利を取ったわけです。公然と法律の穴を使ってたんですね。

でも2010年に法律が改正されました。グレーゾーン金利は廃止され、年20%を超える金利は禁止されました。ですから、正規に届け出をしている貸金業者なら、それより高い金利は取れないんです。

じゃあ今、高利貸しって存在しないんですか? そんなことはありません。法律を守らない「ヤミ金」という違法な業者が今でも存在します。それらは年200%、300%といった、とんでもない利息を取ります。だから危険なんです。

高利貸しに引っかかるとどうなっちゃうの?

もし、うっかり高利貸しやヤミ金からお金を借りてしまったら、どうなると思いますか? 最初は「期限までに返せばいいや」くらいの気持ちかもしれません。でも、現実はもっと深刻なんです。実際に多重債務に陥った人たちの例を見れば、この問題の深刻さが分かります。

返済が追いつかなくなる

まず起こるのは、返済が追いつかなくなることです。さっきの例で説明すると、100万円を年100%の金利で借りたら、1年後に返すべき金額は200万円です。でも、ほとんどの人はそんなお金を1年で貯められません。

だから、借りた人は高利貸しに「返せません」と正直に言います。すると、高利貸しはこう言うんです。「大丈夫、今回は利息だけ払ってくれたら、また元本(借りたお金の本体)を1年間貸し直してあげるよ」

つまり、最初に借りた100万円に新しく100万円の利息を足した200万円が新しい借金になるわけです。そして1年後、また同じ状況になります。100万円の利息がさらに加算されて、借金は300万円になっちゃう。この悪循環が続くんです。

これはジェンガというゲームに似ています。一番下のブロックを抜いて一番上に置くことで、ずっとタワーを保つゲームですね。でも実際には、いつかは確実に倒れます。それと同じで、利息を払い続けるだけで元金が減らない状況は、いつか確実に破たんします。

督促(とくそく)がどんどん厳しくなる

返済が遅れると、高利貸しやヤミ金からの督促が始まります。督促というのは、「お金を返してください」という催促のことですね。

最初は電話やハガキですが、段々と方法が激しくなります。自宅に直接やって来たり、会社に電話をかけたり、近所の人に「あいつは金を借りてるんだ」と言いふらしたり。こういう行為の多くは違法ですが、ヤミ金はそんなこと気にしません。だから、借りた人は精神的に追い詰められてしまうんです。

実は、昔はこの督促がさらに厳しかった時代があります。暴力団がヤミ金の取り立てをしていた時代です。その時代には、借り手が自殺をしたり、一家心中をしたりという悲劇も起きています。今は法律が厳しくなって、そこまで露骨な取り立ては減りましたが、それでも恐ろしいことに変わりはありません。

多重債務になる

さらに厄介なのが、借りた人が返せない状況を逃れるために、ほかの高利貸しからも借りるようになることです。これを多重債務といいます。つまり、複数の貸金業者から同時に借金をしている状態ですね。

最初は「Aという業者に返すために、Bという業者から借りよう」という感じで始まるんですが、これはホントに危険です。借金がどんどん増えていくからです。

1社目から100万円を借りた。1年後、100万円の利息を払うためにお金がなくて、2社目から100万円を借りた。そしたら2社目にも利息がかかるから、1年後には200万円の借金が2社分、つまり400万円になってる。3社目から借りたら600万円。4社目から借りたら800万円。こうなると、サラリーマンの月給では絶対に返せない額になってしまうんです。

実際、2000年代には多重債務者の数が300万人を超えていたと言われています。それだけ多くの人が、この悪循環に陥ったんですね。

歴史的に高利貸しはどういう存在だったの?

高利貸しは、実は昔からずっと存在している商売です。日本でも江戸時代には高利貸しがいました。当時は「土地を担保に高い利息でお金を貸す」という商売をしていた人たちがいたんです。こういった歴史を知ることで、高利貸しが社会にどんな悪影響を与えてきたのかが分かります。

昔の高利貸しの話

江戸時代の農民を例に考えてみましょう。田んぼを持ってるけど、飢饉(ききん)が起きて今年は収穫がゼロになってしまった。でも、来年まで生きるための食べ物や種もみが必要です。そういうときに高利貸しに頼ったんです。

高利貸しはこう言うんです。「よし、お前の田んぼを担保(てあんぽ)にしてやる。つまり、もしお金を返せなかったら、その田んぼをオレのものにするってわけだ。その代わり、1年間の利息は来年の収穫の30%だ」

農民は首を縦に振ります。だって、今を生き残るためにはそれしか方法がないからです。でも、翌年、今度は日照不足で収穫がまた失敗しました。農民は利息が払えません。高利貸しは「約束通り、その田んぼをもらう」と言って、農民から土地を奪い取るんです。こうして、多くの農民は土地を失い、小作農(他人の土地で作物を作る人)になってしまったんです。

これは江戸時代だけの話ではありません。戦後も同じようなことが起きています。高利貸しは、貧しい人たちの土地や家を奪い取ることで、富を増やしてきたんです。

高度成長期~平成時代の高利貸し

江戸時代から時代が進み、戦後の日本経済が成長する時代(昭和40年代)になると、高利貸しは形を変えて存在していました。当時は「サラ金」という消費者金融(つまり、消費者向けにお金を貸す業者)が流行りました。

サラ金は銀行より審査が簡単で、すぐにお金を貸してくれるという売りでした。でも、その代わり利息が非常に高かった。当時は年36%~40%とか、今では考えられないような金利が当たり前だったんです。テレビCMでも「急な出費に、サラ金」という広告が流れていました。

そして多くの人たちが「急にお金が必要」という理由でサラ金に手を出し、返済できなくなってしまいました。こういった被害者が出始めたのは1970年代~1980年代です。当時は、サラ金からの多重債務で自殺する人も少なくありませんでした。

グレーゾーン金利という怪物

1980年代~2000年代、日本には「グレーゾーン金利」という不思議なルールがありました。これは何かというと、法律に違反していないけど、かなり問題のある利息のことです。

当時の日本では、実は2つの法律が存在していました。1つは「利息制限法」という法律で、年20%を超える利息を取ってはダメだと言っていました。もう1つは「出資法」という法律で、年29.2%を超える利息を取ったら罪になるよ、と言っていたんです。

変ですよね? 法律が2つあって、基準が違うんです。この矛盾を悪用したのが貸金業者なんです。「利息制限法には違反しているけど、出資法には違反していないなら、大丈夫だろう」という理屈で、年20%~29.2%のグレーゾーン金利を取っていたわけです。

多くの貸金業者が、この穴を悪用しました。そして、多重債務者が大量に増えました。2000年代には、クレジットカード会社や消費者金融からの多重債務で苦しむ人が、推定300万人以上もいたと言われています。つまり、全人口の数パーセントの人が、高利貸しまがいの業者から借金を抱えていたわけです。

今、高利貸しはどうなっているの?

2010年に法律が改正されました。グレーゾーン金利は廃止され、年20%以上の金利は禁止されました。これを貸金業法改正といいます。この改正により、正規に届け出ている消費者金融やクレジットカード会社は、年20%前後の低い金利しか取れなくなったんです。これは日本の金融史において、非常に大きな転換点です。

グレーゾーン金利廃止の効果

この法改正は大きな効果を生みました。まず、多重債務者の数が大幅に減りました。年20%なら、多くの人が返済できるようになったからです。さらに、当時の政治家たちが「過払い金返還請求」という制度を作りました。つまり、グレーゾーン金利で払い過ぎていたお金を、借り手は業者に返してもらえるようになったんです。

これにより、多くの多重債務者が救済されました。実は、あなたの親や親戚の中にも、当時の高い金利でお金を借りていた人がいるかもしれません。そういった人たちの中には、過払い金を取り戻せた人も多いんです。

また、貸し渋りも起きました。今までは高い利息で返せない人からもお金を取ってたから、たとえ返してくれない人が出ても利益が出ていました。でも、年20%では、返さない人が出るとビジネスが成り立たなくなります。だから、消費者金融各社は審査を厳しくしました。その結果、返済能力がない人にはお金を貸さなくなったんです。これは一見すると、借り手にとって不便に見えますが、実は高利貸しの悪循環から身を守る効果があるんです。

ヤミ金は今も存在する

ただし、完全に消えたわけではありません。法律を守らない「ヤミ金」という違法な業者は、今でも存在しています。年200%、300%という、信じられないような利息を取ります。インターネットが発達した現代では、ヤミ金も進化しています。LINEやSNSで「お金を貸します」と勧誘したり、給与ファクタリング(給料を担保に現金を貸すサービス)という形で違法な高利貸しをしたりしています。

ヤミ金がターゲットにするのは、銀行も消費者金融も貸してくれない人たちです。たとえば、自己破産して信用がない人、在日外国人で身分証がない人、無職の人、などです。こういった人たちの「どうしてもお金がいる」という必死の思いを利用して、ヤミ金は違法な商売をしているんです。

ヤミ金の怖いところは、単に利息が高いだけじゃなく、返せない人への取り立てが非常に厳しいということです。違法な脅迫や嫌がらせをしてくることもあります。また、個人情報を悪用されるリスクもあります。ヤミ金から一度借りると、その個人情報は別のヤミ金に売られることもあります。だから、絶対に関わってはいけない存在なんです。

高利貸しから身を守るために、今できることは?

最後に、高利貸しやヤミ金から身を守る方法を紹介しましょう。人生の中で、お金が必要になる瞬間は誰にでもあります。そういう時に、正しい選択肢を知っておくことが大切なんです。

金利が異常に高かったら、それはヤミ金

もし、誰かに「年50%でお金を貸してあげるよ」と言われたら、それは100%ヤミ金です。年20%を超える金利を堂々と提示する業者は、違法です。

また、注意すべきなのは「手数料」という名目です。「金利じゃなくて、手数料だから大丈夫」と言って、実質的には高い金利を取っている業者もあります。「100万円借りたら、3か月で手数料50万円」とか、こういうのはもう高利貸しと変わりません。

給与ファクタリングという、給料を担保にお金を貸す商売も注意が必要です。一見すると「給料の前払いサービス」に見えますが、実は年100%を超えるような高い手数料を取っていることがほとんどです。

急にお金が必要な時は、まず相談を

「給料日まであと10日だけど、今日中にお金が必要」。こういう状況は誰にでもあります。そういう時に高利貸しに頼るのは本当に危険です。

まず、親や友だちに相談しましょう。お金の貸し借りは信頼関係を傷つける可能性があるので難しいかもしれませんが、それでも高利貸しよりは100倍マシです。家族の中で「お金の話は恥ずかしい」という気持ちがあるかもしれませんが、借金で人生が壊れるのに比べたら、恥ずかしさなんて関係ないんです。

また、日本には低金利でお金を貸してくれる制度がたくさんあります。たとえば、自治体の「福祉資金貸付制度」は年1.5%とかいう低い金利で、10万円~20万円くらいまで貸してくれます。銀行のカードローンでも、今は年13%~15%程度と、そこまで高くありません。会社員なら、会社の福利厚生で貸付制度があることもあります。

さらに、社会福祉協議会という組織があります。ここでは、生活困窮者向けに「生活福祉資金」を貸し付けています。これは本当に金利が低いか、場合によっては金利ゼロです。借りるためには審査がありますが、その審査も銀行より圧倒的に甘いんです。

ヤミ金に引っかかったら、迷わず警察へ

もし、うっかりヤミ金から借りてしまったら、返さなくていいんです。ヤミ金との契約は、元々違法だからです。だから、返済義務がないんです。

むしろ、返してしまったお金は「不当利得」(本来払うべきでなかったお金)として、返金を求めることもできます。もし、既にヤミ金に何回か返済していたら、その全部を取り戻せる可能性があるんです。

ただし、個人で対抗するのは危険です。必ず警察や法律の専門家に相談しましょう。警察には「ヤミ金相談窓口」があります。また、法律相談窓口や自治体の消費生活センターでも、無料で相談できます。さらに、「全国多重債務者相談ネットワーク」という組織もあり、多重債務や高利貸しの被害者向けに、無料で相談と支援を行っています。

大切なのは、「借金がある」という事実だけで、恥ずかしいと思う必要はないということです。むしろ、借金に気づいたら、すぐに専門家に相談することが、その後の人生を変えるんです。実際、ヤミ金の被害者の多くは、警察や相談機関の助けで、借金問題から逃れることができています。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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