親の相続手続きをしていて「除籍謄本が必要」って言われたり、引っ越しや婚姻届の提出で「戸籍関係の書類」を集めるとき、「除籍謄本」って何だろう?と思ったことないですか?聞きなれない言葉だし、戸籍謄本とも違うみたいだし…。この記事を読めば、除籍謄本が何で、いつ必要になるのかがスッキリわかりますよ。
- 除籍謄本は 戸籍から除外された人の記録 を証明する公式な書類で、死亡や転籍などが理由
- 相続手続きや銀行の手続きなど 人生の重要な場面 で必要になることが多い
- 戸籍謄本(今いる人の記録)と除籍謄本(いなくなった人の記録)は 全く別物 だから混ぜて考えちゃダメ
もうちょっと詳しく
戸籍制度って、日本の法律で「誰が誰の家族か」を公式に記録するシステムのこと。日本人なら全員、どこかの戸籍に登録されてるんだ。その戸籍の中に「いつ生まれた」「誰と結婚した」「誰の子ども」といった情報が書き込まれるんだけど、人生の中で色々な理由で「その戸籍からいなくなる」ことがあるんだ。亡くなったり、結婚で別の戸籍に入ったり、外国へ帰化したり。そういう「戸籍からいなくなった状態」を「除籍」と呼ぶんだ。除籍謄本は、そういう「いなくなった人の全情報」を「はい、この人はこういう理由で除籍になりました」と公的に証明する紙なんだよ。
除籍 = 戸籍から削除される状態。死亡以外にも理由がいっぱいある
⚠️ よくある勘違い
→ 死亡は除籍の一つの理由に過ぎません。転籍や帰化など、生きている人でも除籍謄本が必要な場合がたくさんあります。
→ その人が亡くなったのか、別の戸籍に移ったのか、帰化したのか…いろんな理由で戸籍から除外された人の情報を記録しています。
→ 戸籍謄本は「今その戸籍に登録されている人」の情報です。除籍になった人は戸籍謄本には載りません。
→ 故人の生まれから死亡までの全記録を証明するには、複数の戸籍や除籍謄本が必要になることが多いです。
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除籍謄本って、つまり何?
戸籍っていうのは、日本中の全ての市区町村で、人の家族関係を公式に記録する帳簿のこと。つまり「〇年〇月〇日生まれ」「〇年〇月に△△さんと結婚」「子どもは●●と××」みたいなことが、役所の書類に書き込まれているってわけ。その戸籍に登録されている状態を「戸籍に入っている」って言うんだ。
ところが、人生の中で色々なことが起こるでしょ。お父さんやお母さんが亡くなるし、大人になって結婚すれば別の戸籍に移ったりする。そういう時に「その戸籍から名前が外される」ことになるんだ。この「戸籍から外される状態」のことを「除籍(じょせき)」と呼ぶんだよ。だから除籍謄本は「戸籍から外された人の情報」を書いた公式な書類ってわけなんだ。
具体的に例えると、学校の名簿を想像してみて。1年生で新しいクラスに入ったら名簿に載るでしょ?でも3年生になって卒業する時に、その1年生の時の名簿から名前が外されるんだ。その「外された後の名簿」が除籍謄本みたいなものって思えばいいよ。戸籍簿も学年簿も同じように「人の記録を管理する帳簿」だから、イメージとしては似てるんだ。
戸籍謄本(こせき・とうほん)と除籍謄本(じょせき・とうほん)の大きな違いは、「誰の記録が書かれているか」ってことなんだ。戸籍謄本は「今、その戸籍に登録されている人」の情報、除籍謄本は「昔はいたけど、今は登録されていない人」の情報。どちらも役所が公式に出してくれる書類だから、銀行とか役所とか、公式な手続きで使えるんだよ。
ちなみに、戸籍簿から完全に除籍された人の情報は、役所では「除籍簿」という別の帳簿で管理されるんだ。そこから写し(コピー)をもらったのが除籍謄本ってわけだね。謄本って「正本と同じ内容の写し」という意味だから、除籍謄本 = 「除籍簿の公式な写し」ってことになるんだ。
除籍になる理由と、それぞれの場面
戸籍から除籍になる理由は、思ったより色々あるんだ。一番有名なのは「死亡」だけど、それだけじゃないんだよ。
まず「死亡」。家族の誰かが亡くなると、その人は戸籍から除籍されるんだ。だから相続の手続きをする時に「除籍謄本が必要」って言われるのはこれが理由。亡くなった人の生まれから死亡までの全記録を証明する必要があるから、除籍謄本を取り寄せるってわけなんだ。
次は「転籍」。これは別の市区町村に戸籍を移すこと。例えば、お父さんが別の市に転勤で引っ越したら、その市の役所に新しい戸籍を作り直すんだ。そうすると、元の市の戸籍簿では「この人は転籍で移りました」という理由で除籍になるんだ。生きている人だけど、もう元の戸籍には登録されていないってわけね。
「帰化」も除籍の理由だ。帰化っていうのは、外国籍の人が日本国籍を取得することなんだ。外国人が日本籍になると、今まで登録されていた外国人登録簿(当時はそんなシステムがあった)から外されて、日本の戸籍に新しく入ることになるんだ。その時に元の登録から外される、つまり除籍されるんだよ。
それから「婚出」。昔の戸籍制度では、女性が結婚する時に、親の戸籍から外されて、旦那さんの戸籍に入ることになってたんだ。だから結婚した女性は、親の戸籍からは「婚出による除籍」として外されるんだ。今は法律が変わって、結婚後も別々の戸籍を選べるようになったけど、昔の人の戸籍を確認する時にはこれが出てくることがある。
こんな感じで、除籍の理由は死亡だけじゃなくて、人生のいろんなタイミングで起こるんだ。だから「除籍謄本 = 死人の書類」って思い込むと、必要な時に「あれ、何で除籍謄本が必要なんだ?」って混乱しちゃうんだよ。
除籍謄本が必要な場面とは
では、実際にどんな時に除籍謄本が必要になるのか見てみようか。一番多いのは「相続の手続き」だ。
例えば、おじいちゃんが亡くなって、遺産を相続することになったとしよう。銀行とか法務局とか、いろんなとこに「この人は本当に相続者です」って証明する必要があるんだ。その時に必要な書類が「故人の出生から死亡までの全記録」なんだ。でも、故人が人生の途中で転籍したり、婚出したりしていたら?その場合、複数の戸籍と除籍謄本を集める必要があるんだよ。
具体的に言うと、おじいちゃんが若い時に A 市に住んでて、30 歳の時に B 市に転籍した。その後ずっと B 市にいて、85 歳で亡くなった。こういう場合、相続の時には「A 市の除籍謄本(転籍までの記録)」と「B 市の除籍謄本(転籍後から死亡までの記録)」の両方が必要になるんだ。なぜなら「生まれてから死ぬまで、本当にこの人だ」ってことを証明しないといけないからね。
他には「不動産の登記変更」もあるね。もし亡くなった親の家を、相続して自分名義にするんなら、登記所(法務局)に「この家は親のものだったけど、今は私のもの」って変更を申請する必要がある。その時にも「親の出生から死亡までの全記録」を証明する除籍謄本が必要になるんだ。
「生命保険や年金の請求」もそうだね。親が亡くなった時に、親が入ってた保険とか年金とかを引き継ぐ場合がある。その時に保険会社や年金事務所に「本当に相続者です」って証明する為に、除籍謄本を提出することが多いんだ。
あとは「戸籍の改製」という理由もある。これは何かって言うと、戸籍って法律が変わったり、昔の紙の戸籍がボロボロになったりすると、電子化したり新しい様式に変わったりするんだ。そういう時に、昔の戸籍の内容は「除籍簿」に移されて、新しい戸籍簿が作り直される。そういう時にも除籍謄本が活躍するんだよ。
要するに、人生のいろんな大事な手続きの時に「この人は本当に誰なのか、どういう家族構成なのか」を証明する為に、除籍謄本が活躍するんだってわけなんだ。
除籍謄本と原戸籍謄本の違い
ここで出てくる別の概念が「原戸籍謄本」。これ、除籍謄本と何が違うのか、結構な人が混乱してるんだ。
除籍謄本は「戸籍から外された人の記録」って説明したでしょ。一方、原戸籍謄本(はらこせき・とうほん)は「戸籍が最初に作られた時の、元々の状態を書いた書類」ってことなんだ。つまり、改製(かいせい)される前の古い戸籍の写しってわけだね。
わかりやすく例えると、こういうことだ。昔、昭和の時代に戸籍簿が作られた時、その中に「〇〇さんが生まれた」「△△さんが結婚した」っていう記録が書き込まれたんだ。ところが、何十年も経ってから、法律が変わって戸籍の様式が新しくなった。そうすると古い戸籍簿の内容は「原戸籍簿」として別に保存されて、新しい様式の戸籍簿が作り直されるんだ。その古い戸籍簿から取った写しが原戸籍謄本ってわけなんだ。
つまり、除籍謄本と原戸籍謄本は、役割が全然違うんだ。除籍謄本は「誰かが戸籍から外された理由」を説明する書類で、原戸籍謄本は「昔の戸籍の情報を確認する」為の書類なんだよ。例えば、相続の手続きで「この人は本当にいつ生まれたのか」を確認する必要があったら、原戸籍謄本が活躍するんだ。
実際の手続きでは、この二つを区別せずに「戸籍関係の書類をいろいろください」って役所に申し込むことが多いんだ。だから「どっちが必要?」って悩む必要はないんだけど、制度を理解する上では「別の書類だ」って頭に入れておくといいよ。
除籍謄本の取得方法と注意点
除籍謄本が必要になったら、どうやって手に入れるのか。基本的には「市区町村の役所に申請する」んだ。
申請方法としては、いくつか選択肢がある。一番簡単なのは「窓口で申請する」方法だ。本人確認書類(マイナンバーカードとか運転免許証)を持って、元の戸籍がある市区町村の役所に行って「除籍謄本ください」って言うんだ。そうすると数百円(だいたい 500 円程度)の手数料を払って、その場で、または数日後にもらえるんだ。
次は「郵送で申請する」方法。引っ越して遠くに住んでたり、役所に行く時間がなかったりしたら、郵便で申し込める。必要な書類は役所によって若干違うけど、普通は「申請書」「本人確認書類のコピー」「返信用の切手を貼った封筒」を送るんだ。1 週間〜2 週間くらいで郵便で返してくれるんだよ。
最近は「オンライン申請」に対応してる役所もある。市区町村のホームページを見ると「戸籍証明書のオンライン申請」みたいなページがあるから、そこから申し込めるんだ。ただし、すべての役所が対応してるわけじゃないから、申し込む前に確認した方がいいね。
ここで大事な注意点がある。除籍謄本は「今、その戸籍に登録されていない人」の情報だから、「戸籍が置いてある役所にしか申請できない」んだ。例えば、おじいちゃんが A 市に住んでたけど、今はもう A 市に誰も住んでなかったとしよう。その場合、おじいちゃんの戸籍は A 市の役所に保管されてるから、A 市に申請しないといけないんだ。他の市の役所に「A 市の除籍謄本ください」って言っても「うちにはありません」って言われちゃう。
だから、相続の手続きをする時には、まず「亡くなった人が、生まれた時点でどの市区町村にいたのか」を調べるんだ。その上で、転籍があったら「転籍した先の市区町村」にも申請する必要があるんだよ。これが結構めんどくさいから、相続の手続きって時間がかかるんだ。
もう一つ注意点は「有効期限」だ。銀行とか役所は「戸籍証明書は 6 か月以内のものに限る」とか制限を付けることが多いんだ。だから、必要な時が決まったら早めに取得して、すぐに使う方がいいんだよ。取得してから数ヶ月放っておくと「これは古い書類です」って受け付けてもらえなくなることもあるからね。
