医療同意って何?わかりやすく解説

病院で治療を受けるときって、医者の言葉をそのまま信じてハンコを押してませんか?実は、あなたが納得してから治療を受けるかどうかを決めるって、すごく大事なんです。今回は「医療同意」について、病院での関係性がどう変わったのかをわかりやすく説明していくよ。

医療同意ってなんですか?病院で同意書にサインするときのことですか?

医療同意っていうのは、医者から治療について詳しく説明してもらって、患者さんが「この治療を受けます」と納得することなんだ。サインするだけじゃなくて、理解して同意することが大切だよ。
でも、医者が勧める治療だったら、患者さんは断ったら駄目なんじゃないですか?

いい質問だね。昔はそういう時代があったんだ。でも今は違うんだよ。患者さんの自己決定権(つまり、自分で判断する権利)が大事だと考えられるようになった。医者の意見を聞いた上で、患者さんが「はい」か「いいえ」かを選べるんだ。
なるほど。では、医者は患者さんに何を説明しないといけないんですか?

いい質問だ。医者は患者さんに、病気の状態、どんな治療方法があるか、その治療でどんな良いことと悪いことが起こるか、費用はいくらか、という情報をわかりやすく説明する必要がある。医学的な言葉ばかりじゃなくて、患者さんが理解できるように説明するのが大事だね。
📝 3行でまとめると
  1. 医療同意とは、医者の説明を聞いて患者さんが 納得してから治療を受けること。昔は医者の言う通りにするだけだったけど、今は違う。
  2. 患者さんには 自分で決める権利 がある。治療を受けるか受けないか、どの治療を選ぶかを、自分で判断できるんだ。
  3. 医者は病気の状態、治療方法、良いことと悪いことを わかりやすく説明する義務 がある。難しい言葉じゃなくてね。
目次

もうちょっと詳しく

医療同意の制度は、20世紀の後半に海外で生まれました。昔は医者が患者さんより上の立場にいて、「この治療をします」と一方的に決めていたんです。でも、いろいろな事件が起こって、「患者さんの気持ちや意思も大事だ」と気づいたんですね。今は、医者と患者さんは対等なパートナーだと考えられています。医者は専門知識を提供して、患者さんは自分の人生だから自分で決める。そういう関係が理想的だと言われているんだ。

💡 ポイント
医療同意=医者と患者さんが対等に話し合うこと

⚠️ よくある勘違い

❌ 「医療同意なんて形式的でしょ。結局、医者の言う通りになる」
→ そう思う気持ちはわかるけど、実は大切な権利なんです。医者の説明に納得できなかったら、別の医者の意見を聞いたり、治療を断ったりできるんですよ。
⭕ 「医療同意は患者さんの権利。わからないことは質問して、納得してから治療を受けよう」
→ これが正しい理解です。医者も患者さんが理解して納得することで、治療の効果が出やすくなると考えてます。
なるほど〜、あーそういうことか!

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医療同意はなぜ大切なのか

昔の医療は医者が主人公でした。医者が「この治療をします」と決めたら、患者さんはそれに従うだけ。だって医者は専門知識を持ってて、患者さんより偉いと思われていたからです。でも、ちょっと考えてみてください。あなたの体だし、あなたの人生じゃないですか。自分の体にどんなことをされるのか、わからないままだったら不安ですよね。これって、友だち同士で何かするときに一方的に決められるのと同じで、嫌な感じがします。

患者さんの気持ちが大事に

1960年代、アメリカである医者が患者さんに無断で手術をしてしまいました。裁判で「患者さんが同意していなかった」ということが問題になったんです。その事件がきっかけで、医学の世界で「患者さんの意思を尊重しよう」という流れが広がってきました。つまり、医者が技術を持ってるからって、患者さんの体を好きにしていいわけじゃないんだ、ということに気づいたわけですね。

自分で決める喜び

医療同意があるおかげで、患者さんはいろいろな選択ができるようになりました。例えば、がんの治療なら「手術する方法」「薬で治す方法」「放射線を当てる方法」などがあります。医者が全部説明してくれたら、患者さんは自分の生活スタイルとか気持ちとか家族の事情とか、いろいろなことを考えて選べるんです。医者にとって一番いい治療と、患者さんにとって一番いい治療は違うかもしれませんからね。

医者が説明しなきゃいけないことってなに

医療同意のルールでは、医者が患者さんに説明しなきゃいけないことが決まってるんです。これは「インフォームドコンセント」(つまり、情報をもらった上での同意)と呼ばれています。医者が説明する内容は、大きく4つに分けられます。

病気の状態や検査結果

まず、患者さんが今どんな病気にかかってるのか、状態はどんなふうかを説明します。「あなたは風邪ですね」とか「虫歯が進行しています」とか、簡単な説明だけじゃなくて、どうしてそうなったのか、このまま放っておいたらどうなるのか、みたいなことまで説明する必要があるんです。患者さんが病気を理解することが、良い治療につながるからです。

治療方法の選択肢

1つの病気に対して、複数の治療方法があるならば、医者はそれを全部説明しなきゃいけません。例えば、歯が悪い場合「歯を削って詰める」「神経を取って根の治療をする」「歯を抜いて入れ歯やインプラントにする」みたいに、いろいろな方法があるかもしれません。医者が「この方法がいいですよ」と1つだけ勧めるんじゃなくて、全部の選択肢をちゃんと説明する義務があるんです。

治療の効果と副作用

それぞれの治療方法で、どんな良いことが期待できるか、どんな悪いことが起こるかもしれません。お薬なら、多くの人に効きますけど、人によっては頭が痛くなるかもしれないとか、そういう可能性を説明する必要があります。「この薬は100%安全です」なんて嘘をついちゃいけないということですね。正直に「これくらいの確率で副作用が出ることもあります」と説明するんです。

費用と時間

治療にはお金がかかります。健康保険けんこうほけんが使える治療と自費の治療があったり、治療によって費用が全然違ったりします。患者さんが「こんなに高いとは思わなかった」と後でもめないように、あらかじめ説明する必要があります。あと、治療がどのくらいの期間で終わるのかも大事ですね。

患者さんの自己決定権を守るには

医療同意の制度は、患者さんの「自己決定権」(つまり、自分で決める権利)を守るためにあります。これは法律で決まってる大事な権利なんです。では、この権利を守るために、患者さんはどうしたらいいのでしょうか。

質問する勇気を持つ

医者の説明を聞いて、わからないことや不安なことがあったら、遠慮なく質問しましょう。医者は説明する義務があるんだから、「それってどういう意味ですか」「もう一度説明してもらえますか」って聞いても大丈夫なんです。むしろ、医者はそう聞かれることを期待してますよ。患者さんが理解してくれることで、治療の成功率も上がりますからね。

自分で調べてみる

今はインターネットで病気や治療方法について調べられます。医者の説明を聞く前に、自分で少し調べておくのもいいですね。ただし、インターネットには正しくない情報もあるので、信頼できるウェブサイト(病院のホームページとか、厚生労働省のサイトとか)を選んで読むといいですよ。

セカンドオピニオンを求める

大きな治療や手術の場合、別の医者の意見を聞くことを「セカンドオピニオン」と言います。これは患者さんの権利です。1人目の医者の診断や治療方針に不安があったら、別の医者に「この治療、本当に必要ですか」って相談してもいいんです。むしろ、医者も患者さんがセカンドオピニオンを求めることを理解してくれます。

家族や信頼できる人に相談する

大事な決断をするときは、ひとりで判断しなくてもいいんです。親とか、信頼できる人に「こんな治療を勧められたんだけど、どう思う」って相談してもいいですね。複数の人の意見を聞くことで、より良い判断ができることもあります。

医療同意が守られてない場合はどうする

理想としては、すべての医者が患者さんにちゃんと説明して、医療同意を守ってくれるはずです。でも、中には説明が不十分な医者もいるかもしれません。そういう場合はどうしたらいいのでしょうか。

医者に直接、もう一度説明を求める

まずは、その医者に「説明をもう一度してもらえますか」とお願いしてみましょう。医者も忙しいから、説明が不十分だったかもしれません。丁寧にお願いすれば、多くの場合は説明してくれると思いますよ。

病院の相談窓口に連絡する

それでも解決しなかったら、病院の中に「患者さん相談室」とか「医療相談」という窓口がある場合があります。そこに連絡して、「こんなことがあったんですけど」と相談してみましょう。病院の中立的な立場の人が、仲介してくれることもあります。

医療に関する相談機関に連絡する

全国には「医療安全相談窓口」とか「医療に関する相談室」という公的な機関があります。インターネットで「医療 相談 〇〇県」って検索してみると、あなたの地域の窓口が見つかるかもしれません。そこに連絡して、状況を説明すれば、アドバイスをもらえますよ。

弁護士に相談する

本当に深刻な問題の場合、弁護士に相談することもできます。例えば、医者の説明が不十分で、患者さんが思わぬ被害を受けたような場合ですね。弁護士は法律の専門家だから、患者さんの権利がちゃんと守られてるかどうか、判断してくれます。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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