ね、「談合」って聞いたことありますか?ニュースで「大手企業が談合で逮捕」みたいな話を見かけることってあるけど、正直よくわからないですよね。でも実は、この談合、ぼくたちの生活にすごく関係のある悪いことなんです。この記事を読めば、談合がなぜダメなのか、どんなふうにして起こるのか、すべてがわかりますよ。
- 複数の企業が事前に相談して競争をしないことを 談合 と呼び、これは 違法行為 です
- 企業は利益が増えますが、買う側の私たちが 高い値段を払わされる という被害を受けます
- 公正取引委員会 という機関が監視しており、談合は必ずバレて罰せられます
もうちょっと詳しく
談合がなぜそんなに大事な問題なのかというと、それは「公正な競争」という社会のルールを破るからです。市場経済っていうのは、企業が競い合うことで、より良い商品が安く手に入る仕組みなんです。ところが談合をすると、その競争がなくなってしまい、消費者(買う側の私たちのこと)が割高な値段で商品やサービスを買わされることになるんです。つまり、談合は「経済全体のルール破り」であり、社会全体に悪影響を与える行為なんですよ。
競争がなくなる → 値段が高くなる → 消費者が損をする
⚠️ よくある勘違い
→ 実は、企業が協力すること自体は悪くありません。問題は「競争を避けるために」協力することです。環境問題に一緒に取り組むとか、技術を一緒に開発するとか、そういう協力はむしろ良いことなんです。
→ 価格を決めたり、入札結果を決めたり、つまり「市場での競争」を避けるために行われる協力だけが談合なんです。これが違法なんですよ。
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談合ってそもそも何?
談合の定義をシンプルに説明します
談合というのは、複数の企業や業者が事前にこっそり話し合って、「この値段で行きましょう」とか「この企業に決めましょう」って結果を決めてしまうことです。つまり、本来なら企業同士が競い合って、より安い値段や良いサービスを提供しようと頑張るはずなのに、そうじゃなくて、最初から結果を決めちゃっているわけですね。
身近な例を出すと、たとえばあなたのクラスで「お昼のお弁当、どこで買う?」ってなったときに、クラスの何人かが「A弁当屋さんで統一しよう。値段も750円で統一しよう」ってこっそり決めちゃう感じです。そうすると、B弁当屋さんが「うちはもっと安い500円で提供します!」って言っても、もう決まってるから選ばれないわけ。これが談合の感覚ですね。
ただし、実生活での例と違うのは、談合は違法行為だということです。つまり、やってはいけません。法律で禁止されています。もし談合をしたことがバレたら、企業は罰金を払わされたり、経営者が逮捕されたりすることもあるんです。これって結構厳しいペナルティですよね。だから、実はほとんどの企業は談合なんてしていません。ちゃんと競争の中で、より良い商品やサービスを提供しようと頑張っているんですよ。
なぜ「談合」という言葉が使われるのか
「談合」という漢字は「談」という字が「話し合う」という意味で、「合」という字が「合わせる」という意味です。つまり「話し合って合わせる」ということですね。昔から日本ではこういう不正な相談のことを「談合」と呼んでいて、その言葉がそのまま今も使われているわけです。
ただ、ここで大事なポイントがあります。「話し合い」や「合わせる」こと自体は悪くないんです。友だちと意見を合わせるのは普通のことですよね。でも、競争を避けるために価格を決めたり、入札の結果を決めたりするために話し合うのは、それが市場経済のルールを破ることになるから、ダメなんですよ。市場経済っていうのは、企業が自由に競い合う中で、よりいい商品が安く手に入る仕組みのことです。その仕組みを壊してしまうのが談合なわけです。
なぜ談合は悪いのか
買う側である私たちが損をする理由
談合が悪い一番の理由は、それによって私たちが損をするからです。具体的に説明しますね。
まず、本来の競争がある状態を想像してください。Aという工事会社、Bという工事会社、Cという工事会社があるとします。市役所が「道路を作ってくれる企業を探しています。安い値段で提案してくれるところにお願いします」って言ったとしましょう。そうすると、Aさんは「1000万円でやります」、Bさんは「900万円でやります」、Cさんは「800万円でやります」って競い合いますよね。そしたら、一番安いCさんが選ばれて、800万円で道路ができるわけです。
ところが、もしA、B、Cが談合して「全員900万円で申し込もう」って決めちゃったらどうでしょう。市役所は900万円で工事を発注することになります。つまり、本来なら800万円で済む工事が900万円かかってしまうんですよ。その差の100万円は、市役所が払わなきゃいけません。市役所のお金ってどこから来ると思いますか?そう、税金です。つまり、私たちが払った税金が、談合によって余分に使われてしまうわけです。
これは工事だけじゃありません。学校給食の食材を納入する企業、病院の医療機器を供給する企業、いろいろなところで談合は起こっています。どこでも同じことが起こるんです。企業たちが話し合って高い値段を保つから、結局は私たちが高い値段を払わされるんですよ。
経済全体への悪影響
談合は、単に「今、この取引で高く売られる」という直接的な被害だけではなく、経済全体への悪影響も与えています。
市場経済っていうのは、企業が競い合うことで成り立つシステムです。企業が競い合うから、より良い商品が生まれるし、値段も下がるし、サービスも良くなるんですよ。でも、もし談合が当たり前になったら、企業は競う必要がなくなります。そうすると、新しい商品を開発しようとする意欲がなくなったり、値段をもっと安くしようと努力しなくなったりするんです。つまり、経済全体の成長が止まっちゃうわけです。
また、談合は企業の信用も失わせます。「この企業は談合をしていた」ってバレたら、消費者からの信用がなくなりますよね。企業の信用がなくなると、その企業から商品やサービスを買おうという人が減ります。結果として、その企業の経営が苦しくなることもあるんです。つまり、談合をすることで、短期的には利益が増えるように見えますが、長期的には企業自身も損をしてしまう可能性があるんですよ。
社会のルールを破ることの重大性
もう一つ大事な視点があります。それは「社会のルール」という視点です。
社会が安定して成り立つためには、みんなで守るルールが必要ですよね。学校での校則も、交通ルールも、法律も、すべて社会を安定させるためのルールです。市場経済も同じように、「企業同士は自由に競い合う」というルールの上で成り立っているんです。
談合というのは、その基本的なルールを破る行為なんです。だから、単に「値段が高くなる」という経済的な被害だけではなく、「社会の信頼」という目に見えない大事なものを壊してしまうんですよ。誰かがルール破りをしたら、他の人もルール破りをしていいのかな?ってなってしまいますよね。そうすると、社会全体が不安定になってしまいます。だから、談合は本当に悪いことなんです。
談合ってどうやって起こるの?
話し合いから実行までの流れ
談合がどうやって起こるのか、その流れを説明しましょう。実際の談合事件では、だいたい同じようなパターンが見られるんです。
まず第一段階は「接触」です。企業AとBの営業担当者が、電話や会食で会って、「実は、次の市役所の工事の入札があるんですよね。一緒に950万円で提案しませんか?」みたいに声をかけるんです。これは秘密裏に、目立たないように行われます。人目につかないような場所で、ボソボソと話す感じですね。
第二段階は「合意」です。相手の企業も「わかりました、950万円で行きましょう」って同意します。このとき、実は紙に書いたり、メールで連絡したりしません。なぜなら、証拠が残るのを避けるためです。だから、口頭だけで、何も記録に残さないようにするんです。
第三段階は「実行」です。合意した通りに、企業AもBも950万円で入札します。他の企業は知らないから、「えっ、みんな950万円?」って思います。でも、この値段に達した複数の企業の中から、あらかじめ決まっていた企業Aが落札する、みたいなことになるんです。
そして第四段階は「隠蔽」です。このあと、入札に参加していた企業同士が、「この話は誰にも言わないようにしましょう」って口止めするんですよ。
なぜバレるのか
談合は、こんなに気をつけていても、なぜかバレるんです。その理由は、大きく分けて二つあります。
一つ目は「内部告発」です。参加していた企業の社員の中に、「これってやっぱり悪いことじゃないか」って思う人がいたり、経営がうまくいかなくなってイライラして、ついに「うちの会社が談合をしていたんです」って役所に通報する人が出てくるんです。昔、談合が発覚した事件の多くは、こういう内部告発がきっかけだったんですよ。
二つ目は「公正取引委員会の調査」です。政府には公正取引委員会という、独占禁止法(つまり、不正な取引や競争を制限する行為を禁止する法律)を守らせる機関があります。この組織は常に市場を監視していて、「あれ、この企業たちの入札、いつも同じような値段が出ている」とか「競争があるのに値段が変わらない」とか、不自然な点を見つけたら、調査を始めるんです。その調査が進むと、証拠が集まって、バレてしまうんですよ。
談合の種類
実は、談合にはいくつかの種類があるんです。
一つ目は「入札談合」です。これは、公共工事や物品の購入などの入札のときに、企業同士が価格を決めてしまうタイプです。先ほど説明した工事の例がこれですね。
二つ目は「価格談合」です。これは、最初から値段を決めて、その値段を守る約束をするパターンです。たとえば、複数のレストランチェーン店が「ハンバーガーは全店舗で980円にしよう」って約束するみたいな感じです。
三つ目は「顧客分割」です。これは、複数の企業が「Aさんはあなたの顧客、Bさんは僕の顧客」って顧客を分け合っちゃうパターンです。そうすると、それぞれの企業が独占状態になるから、高い値段を付けられるんですよ。
どの種類であっても、やっていることは同じです。競争を避けて、企業同士の利益を守ろうとしているわけです。
実際に起こった有名な談合事件
日本でも何度も起こっている
談合というのは、昔から何度も何度も起こっている問題なんです。ニュースで「大手企業が談合で摘発」みたいな報道を見かけることがあると思いますが、それはつい最近の話じゃなくて、昔からずっと起こっているんですよ。
たとえば、建設業界では昔からいろいろな談合事件が起こっています。学校の改築工事、駅の建設工事、ダムの建設工事など、大きな公共工事のときに談合が起こることが多いんです。なぜなら、公共工事は金額が大きいから、企業にとって利益も大きいし、つい「談合しよう」ってことになりやすいんですよ。
また、医療機器の業界でも談合事件が起こっています。病院が「新しいレントゲン機を買う」って言ったら、複数の医療機器企業が話し合って、価格を決めてしまったりするんです。
さらに、食品業界でも談合は起こっています。パンメーカーが価格を決めたり、乳製品メーカーが価格を決めたりという事件が報道されたことがあります。
談合がバレたときの罰はすごく厳しい
談合がバレたときに、企業と経営者がどんな罰を受けるのか、説明しましょう。
まず一つ目は「罰金」です。これは、企業が払わないといけないお金です。いくら払わないといけないかというと、談合で得した利益の何倍も払わされることもあります。たとえば、談合で余分に100万円得たなら、罰金は数百万円になるみたいな感じです。企業によっては、罰金だけで何億円も払わされることもあります。これって、企業の経営に大きなダメージを与えますよね。
二つ目は「経営者の逮捕」です。談合が悪質な場合は、企業の経営者や担当者が警察に逮捕されることもあります。逮捕されたら、裁判にかけられて、懲役刑や罰金刑を受けることもあるんです。
三つ目は「信用失墜」です。これは目に見えない罰ですが、すごく大きなダメージです。「あ、この企業は談合をしていた」って知られたら、消費者や取引先からの信用がなくなります。「この企業の製品は買いたくない」「この企業とは取引したくない」ってなってしまうんですよ。そうすると、売上が減って、経営が苦しくなります。
このように、談合がバレたときの罰はすごく厳しいんです。だから、「短期的に利益が増えるから」という理由で談合をすることは、本当に馬鹿げた判断なんですよ。
談合を防ぐために、どんなことをしているのか
法律による規制
日本では、談合を禁止する法律があります。それが「独占禁止法」です。独占禁止法というのは、企業による不正な取引や競争を制限する行為を禁止する法律のことです。つまり、「企業が自由に競い合うことで、消費者に利益が行き渡るようにしましょう」という法律なんですよ。
この法律によると、談合をした企業と経営者は罰金刑や懲役刑に処せられます。また、談合によって得た利益を返すように命じられることもあります。
この法律があるおかげで、企業は「やっぱり談合はやめておこう」と思うんです。法律の力って、すごく大事なんですよ。
公正取引委員会による監視
政府には、公正取引委員会という機関があります。これは、独占禁止法が守られているかどうかを監視する機関です。つまり、「警察」みたいな役割をしているんですね。
公正取引委員会は、市場の取引をずっと監視しています。「この企業たちの価格はいつも同じだな」とか「競争があるのに、値段が全然下がらないな」とか、不自然な点を見つけたら、詳しく調査を始めるんです。
調査のやり方は、いろいろです。企業に対して「最近の取引について、資料を提出してください」と言ったり、社員に対して「談合について知っていることはありませんか?」と聞いたり、電話やメールなどの記録を調べたり、いろいろな方法を使うんです。
この公正取引委員会の存在があるから、企業は「談合をしたら、絶対バレる」って思うんですよ。
企業自身の倫理観
法律や監視機関だけじゃなくて、企業自身の倫理観も大事なんです。倫理観というのは、「これは道徳的にいいことか、悪いことか」を判断する心のことです。
企業の経営者や社員が「談合は悪いことだ」という倫理観をしっかり持っていれば、談合をしようとは思わないんです。だから、多くの企業は、社員に対して「独占禁止法について勉強しましょう」とか「談合はしてはいけません」という教育をしているんですよ。
また、企業のコンプライアンス部門(つまり、法律や倫理を守ることを専門にしている部門)が、社内で不正な取引がないかチェックしているんです。
消費者による監視
最後に、私たちのような消費者の役割も大事です。私たちが「この企業は談合をしていたらしい」という情報を知ったら、「この企業からは買わない」という判断をすることができます。また、もし不正な取引を見つけたら、公正取引委員会に通報することもできるんです。
つまり、談合を防ぐのは、政府や企業だけの責任じゃなくて、私たち消費者にも関係があるんですよ。私たちが「不正なことは許さない」という態度を持つことも、談合を防ぐために大事なんです。
