「生活保護」ってテレビとかニュースで時々聞く言葉だけど、実際のところ何なのかよくわかんない…という人、多いんじゃないかな。お金がない人を国が助ける制度らしい、くらいの感覚だと思うんだよね。でも、どんな家庭がこの制度を使うのか、実際にどんなふうに支援するのか、ちゃんと知っていると、世の中の仕組みが見えてくるよ。この記事を読めば、生活保護家庭について、あるあるな疑問がぜんぶ解けちゃいます。
- 生活保護とは、本当にお金がなくて生活できない人を国が助ける制度で、生活保護を受けている家庭を生活保護家庭という
- 毎月お金をもらって、食べ物や家賃などを払うことができるが、条件を満たさないともらえない仕組みになっている
- 市町村の福祉事務所が、その人の生活状況や経済状況を調べて、本当に必要かどうか判断するプロセスがある
もうちょっと詳しく
生活保護は、日本の「社会保障制度」の一種なんだよ。つまり、社会保障制度というのは『国民が困った時に、国が助けます』という約束のことなんだ。生活保護はその中でも一番基本的で大事な制度で、「最後の命綱」って言われたりもするんだよ。病気で働けなくなったり、失業してしまったり、育児で働けなかったり、いろんな理由でお金がなくなる人もいるんだよね。そういう時に、この制度があれば、全くお金がない状態で野宿することみたいなことを防ぐことができるんだ。だから、生活保護家庭を見た時に「何かダメな人たちだ」って思うんじゃなくて、「何か理由があって大変なんだな」という見方が大事なんだよ。
生活保護は「社会保障」だから、誰もが困った時に使える制度なんだ。今は大丈夫でも、自分も将来使うかもしれない、そういう「困った時の味方」なんだよ。
⚠️ よくある勘違い
→ これは大きな勘違いだよ。生活保護をもらっている人の多くは、本当に働きたくても働けない理由があるんだ。例えば、70歳以上の高齢者だったり、病気や障害で働けない人だったり、子どもの世話で働けない人だったり。実際は『働きたいけど、何らかの理由で働けない』という人がほとんどなんだよ。
→ そうなんだ。日本では「働ける人は働いて、自分で生活費を稼ぐ」という考えが基本にあるんだよ。だから、生活保護をもらう前に、『本当に働けないか』『収入はないか』『親族に援助してもらえないか』という確認が厳しく行われるんだ。
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生活保護って、どんな時に使うの?
働けなくなった時の「最後の命綱」
例えば、あなたが大人になって、会社で働いていたとしよう。毎月給料をもらって、親元から出て一人暮らしをしていたんだ。ところが、ある日突然、大けがをしてしまって、半年間は絶対に働けないと医者に言われた。そうなると、給料がもらえなくなるよね。貯金もあるけど、毎月10万円の家賃と食費で、3ヶ月もたたないうちに貯金がなくなっちゃった。親に頼みたいけど、親も定年退職していて、年金だけで生活している。そういう時に『生活保護』があれば、ケガが治るまでの間、お金をもらって生活できるんだよ。だから、生活保護は『何らかの理由で働けない人が、生活できるようにするための制度』なんだ。
働けない理由はいろいろあるんだよ。病気やケガで働けない人もいれば、高齢になって働けない人もいる。子どもの世話で働けない親もいれば、障害があって働くのが難しい人もいる。そういう「どうしようもない理由」があって、お金がない人を助けるのが生活保護なんだ。だから、『生活保護をもらってる人』を見た時に『何かしら理由があるんだな』という見方をすることが大事なんだよ。
高齢者の生活費として
日本の高齢化が進んでいるという話、聞いたことあるかな。つまり、年を取った人がどんどん増えている状況のことなんだ。高齢者の中には、年金をもらっている人が多いんだよ。でも、その年金の金額が少ないと、月々の生活ができなくなることもあるんだ。例えば、自営業をしていて年金をあんまり払っていなかった人とか、人生で何度も転職をしていて年金がほとんどない人とか、そういう人たちはいるんだよね。
年金が月に5万円だけもらえるけど、家賃が4万円かかるとしたら、残りは1万円だ。そこに食べ物や薬代が必要になったら、もう足りなくなっちゃう。そういう時に生活保護が助けになるんだよ。つまり『年金では足りない部分を、生活保護が補う』という使い方もあるんだ。だから、老後の生活を安心するための仕組みとしても、生活保護は大事な役割を担ってるんだよ。
生活保護をもらうには、どんな条件があるの?
「本当にお金がない」ことを証明する
生活保護をもらいたいという人が役所に申し込むと、福祉事務所の人が「本当にこの人はお金がないのか」を調べるんだ。例えば、銀行の通帳を見て、預金がどれくらいあるか確認するんだよ。家計簿も見たりして、毎月どのくらいお金を使っているか確認する。もし『実は100万円の貯金がある』という人がいたら、そのお金を使い切ってから、生活保護の申し込みを考えてくださいって言われるんだ。つまり『本当に困った時だけの制度』だから、お金がある人はまずそれを使いなさい、というルールなんだよ。
また『資産がないか』も確認されるんだ。例えば、高い車を持ってたり、土地を持ってたり、高級な物を持ってたりしたら『売ってお金にしなさい』と言われるんだよ。でも、自分が住んでいる家とか、病気の治療に必要な医療機器みたいに『生活に必要なもの』は別なんだ。だから、完全に全部売らないといけない、というわけではなくて『本当に必要かどうか』を判断されるんだ。
働ける人は「働く努力」をしなきゃいけない
生活保護を受けている人の中には『働ける人』もいるんだよ。例えば、失業してしまって、今はお金がない。でも、体は健康だし、頭も元気だから、働くことはできる、という人たちね。そういう人には『がんばって仕事を探してください』という条件が付くんだ。つまり『生活保護をもらいながら、仕事探しをがんばりなさい』ということなんだよ。もしも『いや、働きたくない』という人がいたら、生活保護はもらえない。これを『勤労の義務』と言ったりするんだけど、つまり『働ける人は働くべき』という日本の考え方が、ここに出てるんだ。
実はこれって、公平だよね。働ける人まで全員が『何もしないでお金をもらおう』という状態になったら、制度が壊れちゃう。だから『働ける人は働く』『働けない人だけが助ける』という仕組みになってるんだ。
親族から援助が受けられないか確認する
生活保護を申し込む前に『お父さんお母さんとか、兄弟姉妹とか、親族に援助してもらえないか』という確認もされるんだよ。つまり『家族で支え合うのが基本』という考えが日本にあるんだ。例えば、子どもが親に『お金を貸してほしい』と言えば、親は多くの場合『いいよ』って言うよね。そういう『家族の絆を大事にする』という考え方から、『まずは親族に頼りなさい』という仕組みになってるんだ。
ただ『親族もみんな貧乏で、援助できない』という家庭もあるよね。または『親とケンカして関係が悪い』という場合もあるかもしれない。そういう時は『援助を受けられない』という判断をされて、生活保護の申し込みが進むんだ。だから『100%親族に頼らないといけない』というわけではなくて『頼める状況なら頼いてみて、頼めなかったら生活保護』という感じなんだよ。
生活保護でもらえるお金は、いくらくらい?
「生活費」「家賃」「医療費」など、いろんな種類に分かれている
生活保護でもらえるお金っていうのは『全部まとめて一つの金額』じゃなくて、いろんな種類に分かれてるんだよ。例えば、学校で学食のメニューが『ご飯+おかず+汁物』みたいに細かく分かれているみたいにね。生活保護でも『食べ物代』『光熱費』『洋服代』『医療費』みたいに分かれてるんだ。これを『各種加算』とか『扶助の種類』とか呼ぶんだけど、つまり『生活に必要な色々な経費を、それぞれ支給する』という意味なんだよ。
例えば、東京都の一人暮らしの人が生活保護をもらう場合『生活費が約13万円』『家賃が最大6万9千円まで』みたいな感じで決まってるんだ。つまり『この額までなら、国が払いますよ』という上限が決まってるんだ。だから『生活保護で何でも買える』というわけではなくて『この範囲内で、生活してください』という感じなんだよ。そして、どの県にいるかで、金額も変わるんだ。東京よりも物価が安い田舎に行けば『生活費は安くなる』みたいなね。
医療費は「ほぼタダ」というメリット
生活保護をもらっている人の大きなメリットの一つが『医療費がほぼタダ』ということなんだよ。つまり、病気になって病院に行っても『お金を払わなくていい』、ということなんだ。ふつう、日本の医療は『3割負担』と言って『かかった医療費の30%は自分で払う』という仕組みになってるんだ。でも、生活保護の人は『0割負担』で『全部、国が払う』という感じなんだよ。
これは『お金がない人が、病気になった時に医者に行けないなんて、かわいそう』という考え方から生まれた制度なんだ。もし医療費がかかるなら『医者に行けなくて、病気が悪くなる』という人も出てくるよね。そうなったら、その人の人生が大変になる。だから『医療費は国が全部出そう』という制度になってるんだ。
生活保護家庭の子どもたちは、どんな工夫をしているの?
教育の機会を大事にしている家庭が多い
生活保護家庭の親たちは『子どもには良い教育を受けてほしい』という思いが強い家庭が多いんだよ。つまり『自分たちは貧しい生活をしてるけど、子どもは貧しさから抜け出してほしい』という願いなんだ。だから、お金がない中でも『塾に行かせたい』『本を買いたい』『習い事をさせたい』という工夫をしてるんだよ。
実は、生活保護には『教育扶助』という、つまり『教育のためのお金』という制度があるんだ。学校の教科書代とか、制服代とか、そういった学校生活に必要なお金は『別枠で出ますよ』という仕組みなんだよ。だから『教科書が買えない』とか『給食代が払えない』みたいなことは、生活保護があれば防ぐことができるんだ。
地域の支援制度をうまく活用している
生活保護をもらっている家庭では『地域の色々な支援制度』を使ってることが多いんだよ。例えば『子ども食堂』という、つまり『地域のボランティアの人たちが、貧しい家庭の子どもたちのために、無料でご飯を作って食べさせる場所』なんだ。こういう場所があると『子どもが栄養のある食事をできるし、同じような子どもたちとも会える』というメリットがあるんだよ。
他にも『フードバンク』という『お店で余った食べ物を、貧しい家庭に配る仕組み』とか『学習支援センター』という『無料で勉強を教えてくれる場所』とか、いろんな支援があるんだ。生活保護家庭の親たちは『これらの制度をうまく使うことで、子どもたちのサポートをしよう』と工夫してるんだよ。だから『貧しい=子どもがかわいそう』というわけではなくて『地域全体で支える』という仕組みが、実はいっぱいあるんだ。
「自分たちは違う』という心構えを持つ子どもたちも多い
生活保護家庭の子どもの中には『親がこんなに大変な思いをしてるんだから、自分は絶対に勉強をがんばろう』という気持ちを持ってる子どもも多いんだよ。つまり『親の苦労を見ることで、かえってやる気になる』という側面があるんだ。だから『生活保護家庭だから、子どもが不幸』というわけではなくて『むしろ、そういう環境が子どもの頑張りにつながることもある』ということなんだよ。
実は『貧乏な家庭から、有名大学に進学した人』とか『生活保護から抜け出して、成功した人』という話は、いっぱい聞くんだ。つまり『困った状況が、かえって人を強くする』ということもあるんだよ。だから『生活保護家庭=ダメな家庭』という見方は、違うんだ。
