定時制高校って何?わかりやすく解説

「高校に行きたいけど、昼間に学校に行けない理由がある」「自分のペースで高校を卒業したい」って考えたことはありませんか?実は、そういう悩みを解決する選択肢が日本には用意されているんです。それが「定時制高校」。普通の高校と何が違うのか、どんな生活になるのか、この記事を読めばぜんぶわかりますよ。

先生、「定時制高校」ってどういう意味ですか?

いい質問だね。定時制高校というのは、つまり「夜間に授業をする高校」のこと。昼間働いたり、やることがある人が、夜間に通学して高卒資格を取得できる学校だよ。
えっ、昼間はどこにいるんですか?

それは人によって違うんだ。アルバイトをしている生徒もいるし、別の学校に行っている生徒もいるし、家族のお世話をしている生徒もいるかもしれないね。定時制高校はそれぞれの事情を認めてくれる学校なんだよ。
でも、何年かかるんですか?

基本的には4年間。普通の高校が3年なのに対して、1年多いんだ。だから無理なく学べるんだよ。ただし、進度を上げて3年で卒業することもできる学校もあるし、5年、6年かける人もいる。自分のペースで進められるのが特徴だね。
4年間も通うって、友達とずっと一緒にいるんですか?

いい質問だね。実は定時制高校には様々な背景を持った生徒が集まるから、一般的な全日制高校よりも多様な友達ができる可能性が高いんだ。10代後半から20代、さらには大人の人もいたりするから、年代を超えた人間関係が築けるんだよ。
📝 3行でまとめると
  1. 定時制高校は昼間に時間がある人が、夜間に授業を受けて卒業できる学校です
  2. 卒業までに4年間かかるのが基本で、自分のペースで進められます
  3. 働きながら、趣味に時間を使いながら、それぞれのライフスタイルに合わせて高卒資格が取得できるんです
目次

もうちょっと詳しく

定時制高校は戦後日本が「すべての人に教育の機会を」という理想のもとに作った制度です。昼間に働く人がいても、親の仕事を手伝う人がいても、体調の理由で昼間は通えない人がいても、みんなが高校卒業資格を得られるようにという考えなんですね。だから全日制高校よりも、生徒の事情に対する理解が深い傾向があります。また、4年間という期間は、働きながらでも無理なく勉強できるように計算されているんです。

💡 ポイント
定時制高校は「みんなに平等な教育機会を」という理想から生まれた、素敵な制度なんです

⚠️ よくある勘違い

❌ 「定時制高校は成績が悪い人の行く学校」
→ これは大きな勘違い。中学時代の成績が理由ではなく、「その時間に学べる」という理由で選んでいる人がほとんどです。実は難関大学に進学する定時制生もいるんです。
⭕ 「定時制高校は、昼間に別の理由がある人が選ぶ学校」
→ 働いている、別の学校に通っている、病気や障害がある、親のお世話をしている…いろいろな理由の人が一堂に集まる学校です。だから成績ではなく「事情」で選ばれているんですよ。
なるほど〜、あーそういうことか!

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定時制高校って、実際どういう学校なの?

昼と夜で分かれた学び方

定時制高校の授業は、主に夜間に行われます。つまり、夜間部に通う生徒は、だいたい午後4時くらいから夜8時まで、4時間ほどかけて授業を受けるわけですね。でも実は、定時制高校の中には「昼間部」「夜間部」「二部制」など、いろいろなパターンがあるんです。昼間部がある学校では、昼間に全日制と同じように過ごせます。また、最近は「通信制」という選択肢もあり、これはインターネットで授業を受ける方法もあるんですよ。

夜間授業のメリットは、昼間が自由に使えることです。働きたい人は朝から仕事ができるし、スポーツをしたい人は昼間にクラブ活動ができるし、病気がある人は医療を受ける時間を作れます。まさに「その人の人生に合わせた高校生活」ができるわけなんです。

授業の内容は、基本的には全日制高校と同じです。国語、数学、英語、理科、社会などの基礎教科はもちろん、選択科目も用意されています。ただし、4年間かけるので、1年間に学ぶ量は少なくなります。つまり、余裕を持って深く学べるということですね。わからないことがあれば、先生に質問する時間も作りやすいです。

少人数クラスと多様な仲間

定時制高校のクラスは、全日制高校よりも人数が少ないことが多いです。30人程度のクラスになることがほとんど。だから、先生と生徒が近い関係になりやすいんですね。わからないことを聞きやすいし、個人的な事情も理解してもらいやすい。また、試験前には補習をしてくれる学校も多いです。

もう一つの大きな特徴は、「いろいろな背景を持った仲間と勉強できる」ということです。全日制高校は、だいたい同じ年代(15~18歳)の生徒がいっぱいいます。でも定時制高校には、10代後半から20代、30代、さらには親世代の大人が一緒に勉強しているんです。例えば、高校を中退してからやり直す人、働きながらスキルアップを目指す人、育児をしながら卒業資格を取る人…こういった人たちが一つの学校で学んでいます。だから、人生経験が豊かな友達ができる可能性が高いんですね。多様な価値観に触れることができるのも、定時制高校の良さです。

全日制高校と何が違うの?

時間帯と学習期間

一番わかりやすい違いは「授業の時間帯」です。全日制高校は朝8時から午後3時くらいまで、昼間に授業があります。一方、定時制高校は夜4時から夜8時まで、夜間に授業があるんです。ですから、昼間の時間をどう使うかで、人生が変わってくるわけですね。

次に「卒業までの期間」が違います。全日制高校が3年で卒業するのに対して、定時制高校は4年間かかります。これは「無理なく学べるように」という配慮からきているんです。同じ内容を3年で詰め込むのではなく、4年かけてゆっくり学ぶ。だから、働きながら、やることがありながら、それでも勉強についていけるようになっているんですよ。

クラスメイトの年代

全日制高校では、ほぼ全員が15~18歳です。だから「みんな同じ立場」という感覚を持ちやすいんですね。一方、定時制高校には、さっき言った通り、いろいろな年代の人がいます。年上の人から人生について学べるし、自分より年下の人と仲良くなることもあります。これは全日制ではなかなか経験できない特徴です。

学校生活のルール

定時制高校は、生徒の事情を理解しているので、ルールが柔軟なことが多いです。例えば、全日制高校では「毎日登校すること」が基本ですが、定時制高校では「仕事の都合で遅刻した」とか「医師の診察がある」という事情が理解されやすいんです。もちろん、単位を取得するには必要な授業を受けないといけませんが、その「必要な授業」の取り方が柔軟なんですね。

また、部活動についても違いがあります。全日制高校は帰宅時間が早いので、放課後に長時間クラブ活動ができますが、定時制高校は帰宅が遅いので、部活ができる学校は限定的です。その代わり、昼間に自分が好きなことをする時間があるんです。

定時制高校に向いている人って?

働きながら高卒資格を取りたい人

一番典型的な例が「働きながら高卒資格を取りたい人」です。例えば、親の経営する店を手伝わないといけない人、家計を支えるためにアルバイトをしている人、将来の夢のために昼間スキルを身につけたい人…こういった人たちが定時制高校を選びます。昼間にバイトをして、夜間に高校に通う。そうやって「働く」と「学ぶ」を両立させられるんです。

全日制高校に通えない事情がある人

体調が悪い人も、定時制高校が向いています。例えば、心身の状態で昼間の学校に通うのが難しい人、治療や医療が必要な人、障害がある人…こういった人たちが、無理なく通える学校が定時制なんです。昼間は医者に行ったり、体を休めたり、自分のペースで生活して、夜に学校に行く。そうやって「自分のペース」を大事にしながら、それでも高卒資格が取得できるんですね。

いろいろな人間関係を作りたい人

「年代を超えた友達が作りたい」「いろいろな人生経験を聞きたい」という好奇心がある人も、定時制高校に向いています。なぜなら、全日制高校では出会えない人たちがいるからです。年上の人から「人生ってこんなことがあるんだ」と教えてもらったり、「自分はこういう道を選んだ」という生き方の多様性を学んだりできるんです。これは確実に、その人の人生を豊かにしますよ。

通信制より「学校」との繋がりを大事にしたい人

ここで「通信制高校」との違いを説明しておきましょう。通信制高校も、働きながら通える選択肢です。でも、通信制は自宅でオンライン授業を受けることが中心になります。一方、定時制高校は「学校に通う」という経験ができます。先生と直接会えるし、クラスメイトと顔を合わせる。この「学校という場所への帰属感」を大事にしたい人には、定時制がぴったりなんです。

定時制高校での学び方と生活ってどんな感じ?

1日のスケジュール

具体的に、定時制高校に通う人の1日がどんなふうに進むのか、想像してみましょう。まず、朝起きたら、その人は昼間の活動をします。バイトをしている人なら、朝8時からバイト先に行きます。学校に昼間部がある場合は、朝から学校に行って、別の勉強をするかもしれません。体調が悪い人なら、朝はのんびり過ごして、医者に行く時間を作るかもしれませんね。

午後になると、夕飯を食べたり、支度をしたりして、学校へ向かう準備をします。夏なら明るいうちから学校に行く人もいますし、冬なら暗くなってから行く人もいますね。午後4時か4時半に学校に着いて、短いホームルームがあり、その後4時間の授業が始まります。1時限が40分から50分程度。その後、夜8時か8時半に授業が終了します。帰宅は夜9時過ぎになることもあります。

だから、定時制高校に通う人は「睡眠時間の確保」がすごく大事になるんです。働きながら夜遅くまで学校に通うわけですから、朝は遅めに起きたり、帰宅後すぐに寝たりする人が多いです。

授業の内容と選び方

定時制高校の授業も、基本的には全日制と同じです。国語、数学、英語、理科、社会は必須科目。その他に、体育、音楽、美術、保健といった科目もあります。そして、学校によっては「商業」「情報」「福祉」「調理」など、専門的な科目を選べることもあります。

4年間かけて学ぶので、1年間で学ぶ量は全日制の3年分を4年に分けたものになります。つまり、余裕を持って学べるんですね。わからない部分があれば、質問しやすい環境になっているわけです。

また、定時制高校では「選択科目」が充実していることが多いです。「自分が学びたいことを選べる」という自由度が高いんですね。例えば、調理師を目指している人は調理の授業を選べるし、ビジネスの勉強をしたい人は商業系の授業を選べます。そうやって「自分のキャリア」を作りながら、高卒資格を取得できるわけです。

定時制高校ならではの工夫

定時制高校では、夜間授業だからこそ必要な工夫があります。例えば「補習授業」です。わからなかったところを復習するための時間を作ってくれるんですね。全日制高校でも補習はありますが、定時制の場合は、さらに丁寧に対応してくれることが多いです。

また「試験対策」も手厚いです。働きながら勉強している人たちだから、なかなか自宅で勉強する時間が取れないことがあります。だから、学校側が「ここまでは授業で確認したから大丈夫」という安心感を作ってくれるんですよ。

さらに、「面談」も重視されます。先生と一緒に「今の学習状況」「進路について」を話し合う時間があります。これは全日制高校でもありますが、定時制の場合は、より個別に対応してくれることが多いんですね。理由は、クラスサイズが小さいから。30人程度なら、先生も全員の状況を把握しやすいわけです。

定時制高校を卒業した後は、どうなるの?

進学と就職の道

定時制高校を卒業した後の進路は、全日制高校と変わりません。大学に進学する人もいますし、専門学校に進む人もいるし、企業に就職する人もいます。つまり「高卒資格は高卒資格」ということですね。卒業証書に「定時制」と書かれることはありません。大学の入試試験を受けるときも、企業に就職するときも、「高卒」というステータスで扱われるんです。

ただし、大学進学を目指す場合は「入試対策」が大事になります。夜間授業だからこそ、昼間に学習塾に通う人も多いんですね。または、学校の先生に相談して、進学対策の授業を選んだりします。そうやって「自分の目標に合わせた進路選択」ができるわけです。

働いた経験が生きる

定時制高校に通いながら働いていた人は「働いた経験」があります。これは就職するときにすごく有利なんですね。例えば「アルバイトで3年間、同じ店で働きました」という経歴があると、企業の採用担当者は「この人は継続力がある」と評価するんです。また「仕事をしながら高校に通った」という事実は「時間管理能力がある」「責任感がある」という印象を与えます。

つまり、定時制高校での4年間は「学び」と「社会経験」の両方が詰まった、すごく貴重な時間なんですね。

卒業後も学び続ける人たち

定時制高校を卒業した後、さらに学び続ける人もたくさんいます。「働きながら大学に通う」という選択肢もあるんですね。例えば、定時制で「学ぶって楽しい」と気づいた人が、大学の夜間学部に進学することもあります。または、仕事をしながら通信制大学に通う人もいます。

定時制高校で「自分のペースで学ぶ方法」を身につけた人たちは、その後の人生でも「学ぶ習慣」を保つことが多いんです。年代を超えた仲間たちとの出会いが、「人生は学び続けることが大事なんだ」という価値観を教えてくれるからなんですね。

人生が変わる可能性

定時制高校は、確実に人生を変える可能性を持っています。もし、あなたが「昼間に理由があって、全日制高校に通えない」と思っているなら、定時制は選ぶ価値のある選択肢です。なぜなら「その人の人生に合わせた高校生活」ができるからです。

年上の人たちから人生経験を学べるし、自分と同じような事情を持った仲間と出会えるし、先生たちが個別に対応してくれるから、わからないことも質問しやすい。そして何より「自分のペースで高卒資格が取得できる」という安心感があるんです。

定時制高校に通うことで「働く」と「学ぶ」の両立ができた人、体調が改善しながら卒業できた人、人生の新しい目標が見つかった人…こういった人たちがいっぱいいるんですね。だから、もし「自分に合った高校選びをしたい」と思ったら、定時制高校を選択肢の一つに入れることをおすすめしますよ。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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