高認試験って何?わかりやすく解説

「高校を卒業していないけど、将来のために何か資格がほしい」「定時制や通信制に行くのはちょっと…」そう思ったことはない?実は、そんなときに役立つ試験があるんだ。それが高認試験(こうにん しけん)。この記事を読めば、高認試験がどんな試験で、誰が受けて、何に役立つのかがぜんぶわかるよ。

高認試験ってなんですか?聞いたことがないんですけど…

いい質問だね。高認試験っていうのは「高等学校卒業程度認定試験」の略で、つまり「高校を卒業した人と同じくらいの学力がありますよ」という認定をもらうための試験のことだよ。
えっ、でも高校をちゃんと卒業すればいいじゃないですか。なんでわざわざ試験を受けるんですか?

いいポイントをついたね。実は、いろいろな理由で高校に行かなかった人や途中でやめた人がいるんだ。そういう人たちが「高卒と同じ資格が欲しい」というとき、3年間かけて高校に通い直さなくても、試験に合格すれば大丈夫、という制度なんだよ。短期間で高卒資格と同等の認定が得られるのが大きなメリットなんだ。
なるほど!そしたら誰でも受けられるんですか?

受験資格がちょっとあってね。基本的に高校に在籍していない人(またはすでに卒業した人)で、かつ試験を受ける年の4月1日時点で年齢が18才以上であれば受けられるんだ。つまり、高卒資格がまだない大人なら、だいたい受けられるということだね。
📝 3行でまとめると
  1. 高認試験は「高等学校卒業程度認定試験」の略で、高校卒業と同等の学力を持つことを国が認める試験です
  2. 高校に通わずに合格できるため、最短数ヶ月で高卒資格相当の認定が得られるのが大きな特徴です
  3. 18才以上で高校に在籍していない人が受験対象で、大学進学や就職に役立てられます
目次

もうちょっと詳しく

高認試験は文部科学省が実施する公式な試験で、正式には「高等学校卒業程度認定試験」という名前があります。つまり、この試験に合格すると「あなたは高校を卒業した人と同じくらいの学力がありますね」と国が認めてくれるわけです。高卒資格そのものではなく「高卒認定」という認定なので、就職や進学のときに「高卒程度」として扱われます。受験料は1科目500円で、受験する科目の数だけお金がかかります。年2回(7月と11月)試験が行われ、自分の都合に合わせて受験できるのも特徴です。

💡 ポイント
高認試験は「資格」ではなく「認定」。国が「この人は高卒と同じ学力がある」と認めてくれるようなイメージだね。

⚠️ よくある勘違い

❌ 「高認試験に合格すれば、高卒資格そのものがもらえる」
→ 違うんだ。高認試験は「高卒認定」であって「高卒資格」ではないんだ。でも進学や就職のときはほぼ同じように扱われるから、実際にはそこまで困らないよ。
⭕ 「高認試験は『高卒と同等の学力がある』という認定をもらうための試験」
→ そう!資格ではなく認定なので、その点は区別しておこうね。
❌ 「高認試験は難しくて、合格する人は少ない」
→ 実は合格率は50〜60%くらい。中学からやり直す人も多いけど、ちゃんと勉強すれば受かる試験なんだ。
⭕ 「高認試験は努力次第で誰でも合格できる、それなりに難易度の試験」
→ 高卒程度の学力が必要だけど、中学生のレベルから頑張れば大丈夫。
なるほど〜、あーそういうことか!

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高認試験とは何か

高認試験の定義と役割

高認試験は「高等学校卒業程度認定試験」という長い名前の試験で、文部科学省によって毎年実施されています。この試験が何かを簡単に言うと「高校を卒業した人と同じくらいの学力がありますよ」という認定をくれる試験なんだ。もしあなたが何らかの理由で高校に行かなかったり、途中でやめたりした場合、わざわざ高校に3年間通い直さなくても、この試験に合格すれば「高卒相当」という扱いを受けられるようになるわけです。

イメージとしては、学校の「単位認定試験」みたいなものかな。学校の授業に出ずに、独学や予備校で勉強して、最後に試験を受けて「このレベルに達しましたね」と判断してもらう感じです。ただし、学校の試験と違うのは、この試験は全国どこでも同じ内容で、合格すれば国がそれを認めてくれるという点なんだ。だから、進学や就職のときに「高卒程度の学力がある人」として扱ってもらえるようになります。

いつから始まった試験なのか

高認試験の歴史を知ると、この試験がなぜ必要だったのかがよく分かります。実は、昔は「高認試験」という名前じゃなくて「大学入学資格検定」という名前だったんだ。つまり、もともとは「大学に進学したい人が、高校に行かずに大学進学資格を得るための試験」だったわけです。その後、1991年に試験の名前が「高等学校卒業程度認定試験」に変わり、単に大学進学だけじゃなく「就職とか、いろいろな場面で使える高卒認定」として広がったんだ。

このように試験が進化してきた背景には「すべての人が高校に行けるわけではない、でも学ぶ意欲がある人には道を開くべき」という考え方があります。今の日本では高校進学率が98%以上と言われてますが、それでもいろいろな理由で高校に行かない人や行けない人がいる。そういう人たちが「高卒と同等の学力を証明したい」と思ったときに、高認試験があれば「学び直す道がある」ということになるわけです。

受験資格と対象者

誰が高認試験を受けるのか

高認試験の受験対象者は意外と広いんだ。基本的には「何らかの理由で高卒資格がない人」が受けるんだけど、その理由はいろいろなんです。例えば、親の都合で学校に行けなかった人、病気や体調の問題で高校に通えなかった人、中卒で働き始めたけど後から学び直したい人、定時制高校に行かずに独学で頑張る人、そういった人たちが受験するわけです。

また、意外かもしれませんが、高校生のうちに合格する人もいます。つまり「高校は通っているけど、早めに大学受験資格を得たい」という戦略で受ける人もいるんだ。ただし、この場合は「高校在籍中に合格しても、卒業まで認定は待つ」みたいなルールがあったりするから、確認が必要です。とにかく、高認試験は「高卒相当の学力が欲しい、いろいろな人たち」が受ける試験なんだと覚えておこう。

受験資格の条件

高認試験を受けるためには、いくつかの条件があります。まず1番大事なのは「受験する年の4月1日時点で、年齢が18才以上であること」です。つまり、中学生は受けられないということだね。これは「高卒程度」という試験の内容が、高校3年生レベルだから、最低限の学力基礎がないと難しいというのが理由です。高校1年生や2年生でも、4月1日時点で17才以下なら受けられません。

もう1つの重要な条件が「高等学校に在籍していないこと」です。つまり、普通の高校や定時制高校、通信制高校に通ってる人は受けられないんだ。ただし、すでに高校を卒業した人や、高校を途中でやめた人は大丈夫。この条件は「高認試験は、高校に行かない人や行けない人のための試験」という性格を示してますね。なお、中等教育学校の後期課程や高等専修学校に在籍していない人というのも条件に含まれます。

条件を満たしていれば、学歴や職歴に関係なく誰でも受けられます。大学卒業者が改めて受けることだってできるし、社会人になってから受けることだってできるんだ。受験料は1科目500円で、受験する科目数に応じて費用が変わります。だから「お金がないから受けられない」ということはなく、無理なく受験できるのが特徴です。

試験の科目と内容

何科目受けないといけないのか

高認試験の科目は、全部で8科目あります。国語、地理歴史、公民、数学、理科(化学・生物・物理から選択)、英語、そして選択科目という感じです。でも、安心してください。8科目すべて受けないといけないわけではなく、合格に必要な最低限の科目だけ受ければいいんだ。

実は、高認試験には「全科目合格」という考え方ではなく「合格した科目はずっと有効」という特徴があります。つまり、1回の試験で全科目受けず、何回かに分けて受けることもできるし、去年受けた国語は合格したから今年は受けない、という風に科目をアレンジできるんだ。これが高認試験の大きな利点で「自分のペースで、自分が必要な科目だけ合格を目指せる」ということになります。

各科目の内容と難易度

科目の内容は基本的に「高校卒業程度」の学力が求められます。つまり、普通の高校3年生が習うような内容が試験に出るということだね。例えば国語なら「古文や漢文を読んで内容を理解する」とか「小説を読んで表現技法を分析する」みたいな問題が出ます。これは中学国語より難しいので、中卒から受験する人は勉強が必要です。

数学も「方程式」とか「関数」みたいな中学内容から「三角関数」「ベクトル」みたいな高校内容まで出ます。でも、全部が難しいわけじゃなくて「基本的な理解があれば解ける問題」と「応用力が必要な問題」が混在してるから、しっかり勉強すれば何とかなります。物理や化学も同じで「高校の教科書をちゃんと勉強した人なら解ける」という難易度が目安です。

英語は「高校3年生レベルの文法と単語」が必要です。中学英語の基礎の上に、高校で習う文法(完了形、仮定法、複雑な構文など)が追加されます。でも、TOEIC や英検と違って「実践的な会話能力」より「文法的な理解」が重視されるので、受験勉強タイプの人には有利かもしれません。

試験の形式と時間

試験は「マークシート形式」です。つまり、答えは A、B、C、D から選ぶという感じで、記述式ではないんだ。これは採点が簡単で、すぐに結果が分かるというメリットがあります。また、科目によって試験時間が決まってて、例えば国語は60分、英語も60分みたいな感じです。

試験は全国の会場で同じ日時に実施されます。毎年7月と11月に試験があるので「今回は受けられないけど、3ヶ月後にチャレンジしよう」みたいに計画が立てられるんだ。1回の試験で何科目でも受けられるし、何科目受けるかは自分で決められます。「今回は4科目受けて、次の試験で残りの3科目」みたいなやり方も可能です。

受験のメリット・デメリット

高認試験を受けるメリット

高認試験を受ける1番のメリットは「短期間で高卒認定が得られる」ことです。もし普通の高校に入り直そうと思ったら3年間かかります。定時制なら4年間。でも高認試験なら「ちゃんと勉強すれば、数ヶ月から1年で合格できる」わけです。これは時間的な大きなメリットですね。

2番目のメリットは「自分のペースで学べる」ことです。高認試験は独学で合格する人がほとんど。予備校に通う人もいますが、必須ではありません。つまり「仕事をしながら受験する」「子育てしながら勉強する」みたいに、自分のライフスタイルに合わせて学習計画が立てられるんだ。

3番目は「費用が安い」こと。高校に3年間通ったら、授業料だけで数十万円かかります。でも高認試験の受験料は1科目500円だから「全8科目受けても4000円」。参考書代を足しても、高校に通うのに比べたら格段に安く済みます。経済的な理由で高校に行けなかった人にとっては、これは大きなメリットです。

4番目は「進学・就職の選択肢が広がる」ことです。高認に合格すれば「高卒相当」として大学や短大に進学できるし、就職試験でも「高卒」として応募できるようになります。つまり「高卒資格がないから進学できない」とか「高卒じゃないから就職試験に応募できない」という状況から脱出できるわけです。

高認試験を受けるデメリット

デメリットも正直に説明しましょう。1番のデメリットは「独学が大変」ということです。高認試験は勉強を全部自分でやらないといけない人が多いんだ。高校に通えば先生が教えてくれますが、独学だと「どうやって勉強したらいいか分からない」「モチベーションが続かない」という問題が出やすいです。だから「つまずいたときに誰に相談するか」という仕組みを、事前に作っておくことが大切です。

2番目のデメリットは「高卒資格ではなく、高卒認定にとどまること」です。さっきも説明しましたが「認定」と「資格」は厳密には違うんだ。就職や進学のときはほぼ同じように扱われますが「あなたは高認合格者です」と明記される場合もあります。ごく稀に「高卒資格がない者は採用しない」という企業がいたり、特定の公務員試験では「高卒資格が必須」という場合があったりするんです。ただし、これはかなり少数派です。

3番目のデメリットは「受験に失敗する可能性があること」です。高認試験は「頑張れば誰でも合格できる」という試験ではなく「ちゃんと勉強した人が合格する試験」なんだ。合格率は50〜60%くらいだから、約半数の人は不合格になります。だから「絶対に高卒認定が欲しい」という人には「高校に進学する方が確実」という判断も成り立つわけです。

4番目は「人間関係や学校経験が得られない」ことです。高校に通えば、同年代の友だちができたり、学園祭とか部活とか、いろいろな経験ができます。でも高認試験は「学力を証明する試験」に過ぎないので「高校に通って得られるような人間関係や経験」は期待できません。このあたりは人によって「デメリット」か「関係ない」かが分かれるところですね。

合格後のキャリア

大学進学への道

高認試験に合格した大きなメリットの1つが「大学進学ができる」ということです。高卒認定を得れば、大学の一般入試に出願することができるんだ。つまり「高校を卒業していなくても、大学には進学できる」ということになります。これは人生の選択肢を大きく広げることになります。

ただし、注意が必要なのは「高認合格しただけで大学に入学できるわけではない」ということです。大学入試には「大学入学共通テスト」などの試験があって「高い学力」が必要です。つまり「高認試験に合格した&大学受験勉強もした」という2つの準備が必要なんだ。だから多くの人は「高認試験を受けながら、同時に大学受験勉強も進める」という戦略を取ります。

また、大学によっては「高認合格者は別の方式で入試を受ける」という場合もあります。例えば「推薦入試」とか「AO入試」とかいった、一般入試以外の方法があるかもしれません。だから「自分の行きたい大学が、高認合格者を受け入れているか」「どんな入試方法があるか」を事前に調べておくことが大切です。

就職への活用

高認試験に合格すると「高卒相当」として就職試験に応募することができます。これまで「高卒資格がないから応募できない」と思っていた企業や職種に、新しく挑戦できるようになるわけです。特に「営業職」とか「事務職」とか「工場勤務」など、多くの職種では「最低学歴:高卒」という条件があります。高認合格で、これらの条件をクリアできるようになるんだ。

ただし、就職のときに「高認と高卒の違い」が問題になることもあります。企業によっては「高卒資格がある人」を重視する場合があるからです。でも一般的には「高卒認定で十分」という企業がほとんどで、むしろ「自分で学び直す意欲がある人」という評価をされることもあります。だから、面接のときに「なぜ高認を受けたのか」「その過程でどんなことを学んだか」という背景をうまく説明できると、プラスになることもあるんだ。

その他の進路や資格取得

高認合格は「大学進学と就職」だけじゃなく「その他の進路」にも役立ちます。例えば「看護学校」とか「美容師養成学校」とか、高卒を条件とする専門学校に進学できるようになります。また「公務員試験」でも「高卒程度の公務員採用試験」に応募できるようになるんだ。

また、意外かもしれませんが「資格取得」にも繋がります。多くの資格試験には「受験資格:高卒以上」という条件があります。例えば「簿記検定」とか「社会保険労務士」とか「宅建」とか。これまで「高卒資格がないから受験できない」と思っていた資格に、新しくチャレンジできるようになるわけです。人によっては「高認合格→資格取得→キャリアアップ」という道を歩む人もいます。

つまり、高認試験は「ゴール」ではなく「スタート」なんだ。合格した後に「どんな勉強をするのか」「どんなキャリアを歩むのか」は、自分の努力と選択次第で変わるということですね。だから「高認に合格したら、次は何をしたいのか」を考えながら、試験勉強に取り組むことが大切です。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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