高等教育無償化って何?わかりやすく解説

親に「大学に行きたい」って言ったら、学費の話で困った顔をされたことありませんか?実は、2019年から日本で「高等教育無償化」という制度が始まって、大学や専門学校の学費がぐっと安くなる可能性があるんです。でも、全員が対象なわけじゃなくて、ルールがけっこう複雑なんですよね。この記事を読めば、自分や家族が対象になるのか、具体的にどのくらい安くなるのか、申請するにはどうすればいいのか、すべてがスッキリわかりますよ。

先生、「高等教育無償化」って、大学の学費が全部タダになるってことですか?

いい質問だね。完全に無料ではなくて、条件を満たした人が給付型奨学金しょうがくきん(つまり、返さなくてもいい援助金)をもらえるという制度なんだ。加えて、授業料減免(授業料を安くすること)も一緒に受けられるんだよ。
へぇ、それはいいですね。でも誰でも対象になれるんですか?

ここが大切なんだ。対象になるには所得要件学力・適性基準の両方を満たす必要があるんだ。簡単に言うと、ご家庭の収入が一定額以下で、かつ高校での成績や進学後の学習意欲がちゃんとしていることが条件なんだよ。
申請するのって、すごく複雑なんですか?

実は、学校の先生や進学ナビゲーターが手伝ってくれるから、自分たちでやるより簡単なんだ。高校のときに進学支援の面談を受けて、進学先が決まったらマイナポータルという官公庁のサイト(つまり、政府が管理しているシステム)で申請する流れなんだよ。
あ、よかった。返さなきゃいけないお金じゃないということですね。

その通り。給付型だから、返す必要はないんだ。ただし、大学に入った後、きちんと勉強していることが求められるんだよ。成績が極端に悪かったり、出席しなくなったりすると、支援が打ち切られることもあるんだ。
📝 3行でまとめると
  1. 高等教育無償化とは、低所得世帯の学生が給付型奨学金しょうがくきんと授業料減免を受けられる制度だよ
  2. 対象になるには家庭の年収が一定額以下で、かつ学力基準をクリアしていることが必要なんだ
  3. 返す必要がない支援だけど、大学に入った後も勉強を続けることが条件だから注意しようね
目次

もうちょっと詳しく

高等教育無償化は、2019年5月から始まった制度なんだ。きっかけは、「教育を受けたいのに経済的な理由であきらめる学生がいるのはおかしい」という考え方が広がったからなんだよ。日本はこれまで、大学に行くにはお金がかかるのが当たり前だった。でも、グローバル化が進んで、高い教育を受けた人材が必要になってきたり、家庭の経済格差が教育格差につながるのは社会全体にとってもったいないという議論が強まったりしたんだ。だから政府が「経済的に困っている学生を支援しよう」という新しい取り組みを始めたわけなんだよ。この制度があることで、「勉強したいけどお金がない」という理由だけで進学をあきらめる人が減ればいいなと、みんなが願ってるんだ。

💡 ポイント
この制度は「教育の機会を平等に」という考え方から生まれた制度なんだ

⚠️ よくある勘違い

❌ 「高等教育無償化で大学の学費が全部タダになる」
→ 実際には、対象者が限られていて、支援額も家庭の収入によって変わるんだ。また、授業料は減免されるけど、生活費や教科書代などは自分たちでまかなわないといけないんだよ。
⭕ 「条件を満たせば、学費の大部分が援助される」
→ 収入が少ない家庭ほど、より多くの支援が受けられるシステムになってるんだ。完全無料ではないけど、けっこう助かる制度なんだよ。
❌ 「高等教育無償化は大学だけが対象」
→ 実は、短期大学や高等専修学校、専門学校(※専修学校専門課程という特定の学校に限定される)も対象になるんだ。技術を身につけたい人も制度の恩恵が受けられるようになってるんだよ。
⭕ 「大学だけでなく、専門学校なども対象になる」
→ 進学先の選択肢を広げるために、高等教育と呼ばれるいろいろな学校が対象に含まれてるんだ。自分の進路に合った学校を選んでいいんだよ。
なるほど〜、あーそういうことか!

高等教育無償化制度の全体像を知ろう

高等教育無償化制度は、2つの大きな支援から構成されているんだ。ひとつは給付型奨学金しょうがくきんという、返す必要がない援助金なんだ。もうひとつは授業料減免という、大学や専門学校が授業料を安くする制度なんだよ。これらが一緒に働くことで、「学費が高くて進学できない」という状況を解決しようとしてるんだ。

給付型奨学金しょうがくきんがどのくらい出るのかは、家庭の収入によって3段階に分かれてるんだ。例えば、お父さんとお母さんの年収がすごく少ない家庭では、毎月上限32,300円の給付が受けられるんだ。これって、実際にはけっこう大きな額だよね。お金がなくて進学をあきらめていた子どもたちが、「頑張って勉強すれば進学できるかも」って思えるようになったんだ。授業料減免も同じく、収入に応じて減免額が変わるんだよ。国公立大学の授業料は年間535,800円(2024年時点)くらいするから、これが安くなるのはかなり大きいんだ。

この制度のいいところは、単に「お金をあげます」というだけではないんだ。進学した後も、大学の先生たちが学生の勉強の様子を見守ってくれるようになったんだよ。もし成績が極端に悪かったり、出席日数が少なかったりすると、支援が打ち切られてしまう可能性があるんだ。つまり、「社会が援助する代わりに、きちんと勉強してくれよ」という約束が成り立ってるわけなんだ。これは、奨学金しょうがくきんをもらう側の学生にとっても、社会全体にとっても、プラスの仕組みになってるんだよ。

対象になるための条件をチェックしてみよう

高等教育無償化の対象になるには、いくつかの条件をクリアしないといけないんだ。まず、所得要件という家庭の収入に関する条件があるんだ。これは親の年収が目安になるんだけど、「どのくらいの年収なら対象なの?」って聞かれることが多いんだよ。基準になるのは「給与所得きゅうよしょとく者の場合、年収およそ380万円程度まで」という目安が示されてるんだ。ただし、これは親の人数や兄弟姉妹の人数によって変わるから、絶対じゃないんだよ。だから、「うちの年収はどうかな?」って思ったら、高校の先生に相談するのが一番確実なんだ。学校には進学ガイダンスという、進学に関する情報を教えてくれる先生がいるんだから、遠慮せず聞いてみるといいんだよ。

次に、学力・適性基準という、あなた自身の勉強の頑張りを見る基準があるんだ。高校3年間の成績がオール2以下でも、やる気があれば大丈夫というわけではなくて、ある程度の学力水準が求められるんだ。一般的には、高校の評定(通知簿のようなもの)が平均3.5以上あれば対象になりやすいんだよ。ただし、これも「すべての人がこの基準じゃないと絶対にダメ」というわけではなくて、学校の先生が面談を通じて「この子は進学後に勉強を頑張れる子だ」と判断すれば、基準より少し低くても対象になることもあるんだ。つまり、成績だけじゃなくて、あなたの学習に対する態度や将来への夢も一緒に見てくれるんだよ。

また、日本国籍を持っているか、高度専門職ビザを持つ外国人であることも条件なんだ。これは、日本の税金を使った制度だから、誰でも対象というわけにはいかないということなんだよ。ただし、定住者や永住者など、安定した在留資格を持つ外国人も対象になることがあるんだ。詳しくは学校の先生に聞いてみるといいんだよ。

実際に受けられる支援額はこのくらい

高等教育無償化で受けられる支援は、2つの部分に分かれてるんだ。ひとつは給付型奨学金しょうがくきんで、毎月のお小遣いのようにもらえる援助金なんだ。もうひとつは授業料減免で、大学に支払う授業料そのものが安くなるんだよ。

給付型奨学金しょうがくきんは、家庭の収入によって3つの段階に分かれてるんだ。収入が少ない家庭ほど、より多くもらえるという仕組みになってるんだ。一番援助が多い場合、自宅から通学する学生は毎月29,200円、一人暮らしをしている学生は毎月35,800円をもらえるんだ。これって、毎月のお弁当代や交通費、教科書代なんかに使えるお金だから、けっこう助かるんだよ。二番目の段階だと、自宅から通学する場合は毎月21,900円、一人暮らしだと毎月25,600円なんだ。三番目の段階でも、自宅から通学なら毎月14,600円、一人暮らしなら毎月16,800円なんだ。これらのお金は毎月もらえるから、年間に直すとけっこう大きな額になるんだよ。

授業料減免も、収入に応じて3段階に分かれてるんだ。一番減免が多い場合、国公立大学の授業料は100%減免される、つまり無料になるんだ。二番目の段階だと67%減免で、三番目の段階だと33%減免なんだ。国公立大学の授業料は年間535,800円くらいだから、これが33%減免されると、実際に払う授業料は約358,700円に下がるんだ。すごい差だよね。私立大学の場合は、授業料が学校によって違うから、減免額も変わるんだ。一般的には、国公立大学と同じくらいの額を上限に減免されるんだよ。

ここで大切なのは、給付型奨学金しょうがくきんと授業料減免は一緒に受けられるということなんだ。だから、一番援助が多い家庭だと、毎月35,800円の給付プラス授業料100%減免という、合わせてすごく大きな支援が受けられるんだ。これで「教育を受けたいのにお金がない」という悩みが、かなり軽くなるんだよ。

申請から支援開始までの流れを理解しよう

高等教育無償化を受けるためには、申請という手続きを踏まないといけないんだ。でも、「申請」って言うと複雑に聞こえるかもしれないけど、実はそんなに難しくないんだよ。学校の先生たちが手伝ってくれるから、わかりやすく進めることができるんだ。

申請の最初のステップは、高校での進学支援の面談なんだ。これは、高校の3年生になって進学先が決まってから行われるんだ。先生が「高等教育無償化について説明しますね」と言ってくれたら、「申請したいです」って言えばいいんだよ。そこで先生が、あなたの家庭の状況と、この制度が自分たちに合ってるかを一緒に確認してくれるんだ。分からないことがあったら、遠慮せず質問していいんだよ。

次のステップが、進学先の大学や専門学校が決まってからなんだ。進学先の学校にも「高等教育無償化を受けたいです」って申し出ないといけないんだ。学校から、必要な書類のリストをもらうんだよ。例えば、親の年収を証明する書類(給与明細書や確定申告かくていしんこく書など)が必要なんだ。これらを集めるのは、お父さんやお母さんの協力が必要だから、「この制度を受けたいから書類をください」って家族に相談するんだ。

その後、マイナポータルという、政府が管理しているインターネットのシステムで申請するんだ。これは、マイナンバーカードを使ってログインするんだよ。初めてだと「どうやるの?」って不安かもしれないけど、学校の先生が「こういう流れだよ」と教えてくれるから大丈夫なんだ。申請するときは、親の情報や兄弟姉妹の人数なんかを入力するんだ。これらの情報は、支援額がいくらになるのかを決めるのに必要なんだよ。申請が完了すると、「申請しました」という確認メールが来るんだ。大切に保管しておくといいんだよ。

その後、進学先の学校が、あなたの申請書類が完全かどうかを確認するんだ。書類に不足があったら、学校から「これが足りません」って連絡が来るんだ。指摘されたものを追加で出すんだよ。すべての書類がそろったら、学校が奨学金しょうがくきん事業団という、国の機関に情報を提出するんだ。そこで最終的に「この人は対象です」という判断が下されるんだ。

合格通知が来たら、もうあと少しなんだ。進学先の学校に入学して、最初の授業が始まるころには、給付型奨学金しょうがくきんの支援が開始されるんだ。授業料減免も、入学してから適用されるんだよ。つまり、4月に入学したら、4月から授業料が安くなったり、毎月奨学金しょうがくきんがもらえたりするようになるわけなんだ。

もらった支援を続けるために気をつけること

高等教育無償化で支援を受け始めたら、それで終わりではないんだ。実は、大学や専門学校に入ってからが大切なんだよ。支援を受けるということは、「社会がお金を出してくれるから、あなたはちゃんと勉強してね」という約束をすることなんだ。だから、入学後も条件を満たし続けないといけないんだ。

一番大事なのが、成績を落とさないことなんだ。大学に入ると、授業を受けて試験を受けて、成績がつくんだ。もし成績が極端に悪かったら、「この学生は頑張って勉強していないな」と判断されて、支援が打ち切られることがあるんだよ。具体的には、大学の成績の平均が1.0以上であることが求められるんだ。1.0って聞くと「えっ、1.0?」って思うかもしれないけど、これは「すべての授業で最低限の及第点を取ってね」という意味なんだ。つまり、「得意な科目は優秀でも、不得意な科目は不可(点数がつかない)」という状況が続くと、平均が下がっちゃうんだよ。だから、得意な科目も不得意な科目も、きちんと授業に出席して、試験対策をすることが大切なんだ。

次に大切なのが、出席日数を確保することなんだ。大学の授業は「来たけりゃ来ればいい」という緩いものではなく、きちんと出席していることが評価の対象になるんだ。もし授業をサボりまくっていたら、「この学生は本気で勉強していないな」と思われて、やっぱり支援が打ち切られちゃうんだよ。学校によって細かい規定は違うけど、一般的には「授業時間数の3分の2以上の出席」が求められることが多いんだ。つまり、10回の授業があったら、最低でも7回は出席しないといけないってわけなんだ。

また、修業年限を超えて在学してはいけないというルールもあるんだ。修業年限とは、その学校を卒業するのに必要な標準年数のことなんだ。大学なら4年間、短大なら2年間みたいにね。もし留年して修業年限を超えてしまったら、そこからは支援が受けられなくなるんだ。だから、「勉強頑張ろう」という気持ちが大切なんだよ。

さらに、在学中に他の奨学金しょうがくきんとの併用ルールが決まってるんだ。例えば、大学が独自に出している奨学金しょうがくきん(つまり、その大学だけが出してるお金)と組み合わせられないことがあるんだ。このあたりの詳しいルールは、進学先の学校で説明してくれるから、よく聞いておくといいんだよ。

支援が受けられなくなると、学費を全額自分たちで払わないといけなくなるんだ。そうなると、「進学したけどお金がなくて続けられない」という悲しい状況になってしまうんだよ。だから、「支援をもらえるのはありがたい。そのぶん、ちゃんと勉強しよう」という気持ちを持つことが大切なんだ。実際には、ほとんどの学生は「きちんと勉強しよう」という気持ちで進学するから、支援が打ち切られることは少ないんだけどね。

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この記事を書いた人

大人になってから「これ知らなかった…」と恥ずかしい思いをした経験から、このサイトを作りました。お金・仕事・社会のしくみって、学校で教えてくれないのに知らないと損することだらけ。むずかしい言葉を「あーそういうことか!」って思えるまでかみ砕いて説明するのが得意です。主に経済・法律・税金・ライフイベント周りの用語を毎日更新中。

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